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宅建士の就職先は主に不動産業界?活躍の場は他にもある?

更新日:2023-11-30

宅建士の就職先は主に不動産業界?活躍の場は他にもある?

宅地建物取引士、通称宅建士

国家資格の一つでもある宅建の資格は、現在大変人気の高い資格となっています。

また、資格を持っていることで実務において様々なメリットがあり、就職先も広がります。宅建士の就職先でパッと最初に思いつくのは不動産業の事務所などでしょう。

しかし、昨今宅建士の活躍の場はどんどん広がってきており、必ずしも不動産事務所だけではなくなってきています。

本記事では、宅建士にどんな活躍の場があるのかをまとめていきます。

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宅建の取得メリットとは?

siken

まずは、宅建士の資格取得のメリットについて3つ紹介します。

宅建士の資格があることで就職する際、もしくは就職してから実際の業務において様々なメリットを享受することができます。
これから実際に取得を検討されている方は是非参考にしてください。

メリット1:雇用・給与の好待遇

宅建士の資格取得のメリットとしてまず挙げられるのが、不動産業界での就職活動もしくは転職活動の際にスムーズに内定が取りやすいことです。

不動産関連の実務経験のない新卒の方、もしくは転職活動中の方でもその資格が有利に働くことは間違いないでしょう。

雇用だけでなく、給与という点に関しても資格手当を出している会社が数多くあり、資格を持っていない人と比べて優遇があります。

このように資格を持っていることで雇用・給与という点に関して大きな利点があるのです。

メリット2:独立して事務所の立ち上げ目指せる

宅建の資格は将来独立して不動産事務所を立ち上げる際に必ず役に立ちます。

もちろん、資格を取得してすぐの独立開業は難しいでしょう。しかし、関連企業にてある程度実務経験とキャリアを身に付けた方の中には自分の事務所を立ち上げて1,000万円越えの年収を得ている人も居ます。

宅建は一度取得してしまえばその知識とスキルを用いてあらゆるビジネスに関わることができるでしょう。

将来独立する際に借り主としてオフィスや土地を借りる際、自分にとって有利な条件で契約を進められることも一つのメリットです。

メリット3:不動産関連資格と併用すればスキルアップできる

不動産鑑定士やマンション管理士、管理業務主任者、またファイナンシャルプランナーといった他の不動産関連資格と併用して宅建の資格を得ることで、いずれの業務をメインにするにしてもスキルアップが目指せます。

これらの資格は宅建の資格と合わせて持つことで、業務の幅が格段にアップし、活躍できる分野も広がります。

不動産関連業務は顧客の信頼獲得が全てと言っても過言ではありません。

これらの資格を所有していることで不動産に携わる者としてのスキルを証明できるため、ビジネスチャンスも増えることでしょう。

宅建士が最も必要とされるのは不動産業界

不動産 就職先

宅建士の資格が最も輝く活躍の場はやはりダントツで不動産業界です。
不動産業界では宅建士資格は持っていて当たり前に近い扱い
でもあります。

その理由は、不動産業界で行っている業務を行う為に宅建士資格が必要となっている、独占業務だからです。

さらに、不動産業界には宅建士資格を有する者を設置しなければならない規定も合わせて存在しており、これを設置義務と言います。

まずはこの両方について詳しく知っておきましょう。

独占業務

不動産業界に就職先を選んだら、毎日不動産屋の事務所内で勤務しているだけではありません。

非常に大きなお金が動く不動産取引が行われる際には、宅建士は売り手と買い手の間に入り、仲介をします。

この時発生するとても大事な3つの仕事、

  • 契約締結前の重要事項の確認(重要事項説明書類を用いる)
  • 重要事項説明書類への記名と捺印
  • 契約書への記名と捺印

これらこそが宅建士の独占業務であり、宅建士が居なければ不動産の仲介業務が出来ないという事になっている理由です。

設置義務

宅建業を行っている不動産業界では、各事務所において従業員5人につき1人以上の割合で宅建士の資格を持っている人を置かなければならないという決まりがあり、これが設置義務です。

しかし事務所の中にいる人全員が宅建士資格を持っているとは限りません。すると、資格を持っていない人が増えてきた時に設置義務違反になってしまう可能性が出てきます。

そうならない為に、不動産企業では宅建士資格を持っている人を積極的に採用したり、採用後に宅建士資格を取ってくるように促したりします。

すでに資格を取得していれば不動産事務所を就職先として選択する際に有利に働きやすくなるのです。

それ以外にも、不動産関連の投資をしている金融機関や保険会社でも宅建の知識を活かすことができます。小売業や飲食店などの業界では、新規出店の際に新しい店舗のための土地や建物を準備する段階で、宅建士の知識を役立てることができます。

他に宅建士のスキルが活かせる活躍の場とは?

宅建士スキル

宅建士は不動産事務所などでのみ活躍していると思われがちですが、実は他の業界においてもその専門スキルが活かせる活躍の場がたくさんあります。

むしろ、実のところでは宅建士試験を受けに来る受験者の6~7割は、不動産業と関係のない人だとするデータもあるぐらいです。

例えば、建築業界や金融業界などが挙げられます。なぜ建築業や金融業などが、宅建士の活躍の場といえる就職先なのかを詳しく見ていきましょう。

宅建士の活躍の場『建築関連業界』

特に大手建築関連企業においては、建設工事の受注から完成までを請け負うことはもちろんですが、そこから自分達で建てた建物の販売事業までを一括して行っているところも多いのです。

しかし、宅地建物取引業者が自ら売主となって不動産を売ったり、不動産取引の仲介業務を行ったりためには、契約時の手続きのために宅建士が必ず居なければなりません。

また建築関連企業では、時にはマンションや土地の管理という観点から修繕計画などの業務、時には土地やマンションなど不動産の資産運用という観点からアドバイザーとしての業務を任されることもあります。

このように宅建士は不動産のスペシャリストとして不動産に関連する建築関連業界という就職先も選択肢としてあり、そのスキルを最大限に活かし、活躍の場とすることができます。

宅建士の活躍の場『金融業界』

意外かもしれませんが、証券会社や銀行などの金融業界においても宅建士のスキルを活かし、活躍の場とすることができます。

例えば、皆さんが銀行から住宅ローンなどの融資を受ける際には、担保が必要となるでしょう。
土地や住居を担保として出す際には、その不動産を鑑定し、価値を見出すという作業が必要になります。

融資の判断をする大切な業務なので、まさに宅建士の出番だといえるでしょう。

そのため、各金融機関が営業所や支店ごとに宅建士を雇用することも、今の時代は少なくありません。金融業界も宅建がスキルを活かして働ける就職先の一つと言えます。

小売業界・外食産業等

小売業界や外食産業などでは、店舗の立地がそれぞれの店の売り上げに直結しやすいといえます。したがって、立地など好条件の物件に構えた店舗を増やすことは、会社そのものの業績にも大きく関わるといえるでしょう。

そのため、最近では小売業や外食産業などの本社も宅建士の知識を持った人の就職先として候補に入るようになってきているのです。

宅建士の就職先は主に不動産業界?他の活躍の場とは?まとめ

今回は就職・転職にも超オススメの資格である宅建士に関して、そのスキルが活かせる就職先や、活躍の場として考えられる業種を紹介しました。

建物は、どの業界、どの就職先でもオフィスや店舗といった形で使われています。
新しく建物を利用したいときには不動産取引に関わる契約が発生するため、その分宅建士の活躍の場もあるでしょう。

宅建の資格は一度取得してしまえば不動産業界などでの安定した業務に就きやすいといえます。さらに、独立して事務所を立ち上げれば高年収を得ることも決して不可能ではありません。

宅建の資格取得は「誰でも気軽にとれる簡単な資格」というわけでは決してありませんが、業界未経験でも通信講座などで十分目指すことの出来る国家資格です。努力して目指すべき価値のある資格であることには間違いありません。

安定した職種に付きたい!就職で少しでも有利になりたい!と思う方は、宅建の資格について調べてみてはいかがでしょうか?

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監修者情報

小花 絵里(おばな えり)

不動産会社・住宅メーカーで働いていた経験から、不動産について初心者にもわかりやすく解説する不動産ライター。ブログでは、賃貸併用住宅や戸建て投資に関する記事を更新しています。

所有資格等

宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士・FP2級・日商簿記2級など

公式サイト:https://www.erix.work/