宅建士の資格取得に挑戦しようとするきっかけや志望動機・志望理由は受験者によって様々です。
実際に宅建士の資格取得をした人は、何をきっかけに挑戦しようと思ったのかや、何をするために宅建士の資格取得をしたのかなどが分かってくれば、宅建士という資格がどのように役に立つのか?何ができるのか?といったところも見えてくるかと思います。
他の人の宅建士になる志望動機や志望理由は不動産業界を目指すきっかけや参考にもなります。
宅建士資格取得をしたきっかけ
『不動産に興味がある人』は、若いうちから積極的に確固たる志望動機や志望理由を持って宅建士資格取得を目指している人が多いです。
次に多いのは『就職や転職の時に役立つから、志望理由や志望動機を聞かれたら困るけど何となく取得する』…という人。それでも資格はあって損をするものでもありませんからね。
他には、『法律系資格を勉強するにあたってのステップアップ第一歩として…』と資格取得の志望理由を話してくれた人も居ました。
不動産に興味がある、関連する人
- ・不動産業に興味関心があったのをきっかけに、建物や土地の投資をやってみたくなったから資格取得を目指した
- ・自分でマイホームを購入したときに、立ち会ってくれた宅建士がカッコよく見えて自分も宅建士に転職したくなった
- ・会社で新規事業や、新規出店など、自分の職場に宅建士が必要になるような事があって会社から資格取得するようにいわれたのがきっかけ
- ・親が経営しているマンションを継ぐことになってどうしても宅建士資格が必要になった
などなど、宅建士を目指す志望理由や志望動機の数多くは、不動産に自分自身が関係している場合です。
特に、不動産会社などに就職する場合、宅建士資格を持っていないと採用されないという程ではなく、資格が無くても就職はできますが、大手の場合だと会社に入った後に宅建士の資格取得をするように言われる場合も多くあります。
既に不動産業で働いている人の中には、宅建士の資格取得をすれば、資格手当によって収入があがるからという志望動機・志望理由の人もいました。
資格のステップアップとは?
宅建士の資格取得を目指す志望理由や志望動機に、自らのステップアップを掲げる人が意外と多いんです。
一体どういうことなのかというと、宅建士の勉強で必ず学ぶ事になる民法は、他の法律系資格取得を目指す場合でも役に立つ勉強であり、宅建士には関連する勉強内容で発展させていける資格が数多くあるんです。
宅建士資格にはそのようなステップアップの第一歩としての考え方が、不動産のプロという道と法律系へ進むという道と2つ存在しています。
不動産系なら?
- マンション管理士
- 不動産鑑定士
- 管理業務主任者
- 土地家屋調査士
等々があります。
宅建士資格は、管理業務主任者や、不動産鑑定士のようにさらなる不動産のスペシャリストへとステップアップしていく広がりも見せてくれます。
不動産鑑定士は不動産資格の最高峰とも言われており、特に最近では宅建士資格の合格をきっかけに、不動産鑑定士の試験にもチャレンジしようとする人が増えてきています。
不動産鑑定士試験では、宅建士試験のような選択問題ではなく短答式試験と論文式試験の2段階に分かれており、難易度も格段にアップしていますが宅建士試験の勉強で学んだ不動産に関する知識は活かされます。むしろ、宅建士に合格していない人がいきなり不動産鑑定士の試験に挑戦するのはさらに極めて難易度の高い挑戦となります。
法律系なら?
- 司法書士
- 行政書士
- ファイナンシャルプランナー
行政書士事務所を持つ場合には、どんな場所の建物を自分の事務所にするかという時に宅建士の資格自体が役立つこともあれば、宅建士の不動産に関する知識自体が事務所に来たお客様の相談の時に役立つこともあります。
いずれも法律系の資格であり、勉強の時点で共通点や役立つ知識があったりするものなので、例えば難易度の高い司法書士を目指すきっかけとしてまずはそれよりも簡単に合格できる宅建士試験を受けてみる…という人も居たりするわけです。
何となく受験するというきっかけ
宅建士資格は国家資格であり、しっかりと勉強しないと大変そうな雰囲気なのに、確固たる志望動機や志望理由もなく何となく受ける人が多いのはなんで?と思いますよね?
実は宅建士試験は、資格名に『士』の文字も入るように、公認会計士や弁護士、行政書士のような士業と同じ国家資格なのですが、それでも何となく受けやすいのにはいくつかの理由があります。
非常に受験しやすい
弁護士になるための司法試験には、大卒よりもずっと厳しい受験資格があります。
それに対して、宅建士資格取得のために受けなければならない試験には、年齢制限も学歴制限も一切ありません。誰でも挑戦することができます。
なので、フリーターから正社員を目指している人や子育てを終えて働く時間ができた主婦層など、何も資格を持っていないけど仕事を探そうかなぁ…と考えている人が挑戦しやすくなっているのです。
試験の難易度
資格試験の合格率は、毎年15%~17%程度とされています。しかし、試験の難易度自体は合格率から想像される程ではありません。
宅建資格取得までの勉強時間は人にもよりますが100時間で済む人~300時間、慎重を期して500時間ほどとる人も居ます。
しかし、超難関と呼ばれている色々な国家試験の勉強時間が、6000時間や3000時間、1000時間などと言われていることを考えると、やはり宅建士は挑戦しやすい資格であると言えます。
また、試験内容も、他の士業では論文、口述等テキストを読んで過去問で練習するだけでは突破することの難しい様々な能力が問われることになりますが、宅建士の試験では4択の選択問題が50問という構成だけなんです。
何か資格を取ろうかなぁ…という何となくのきっかけで吸い寄せられるように毎年20万人もの受験者が集まる人気資格となった理由はこういった点にもあります。
なぜ合格率が低いの?
一つ高難易度で合格率の高い医師試験を例に出してみましょう。
医師試験は合格率が90%にのぼることもある試験ですが、誰も医師試験が簡単だとは思わないでしょう。
医師試験には、大学の医学部医学科6年制課程を修めていないと受験できない等の受験資格が課されています。それだけの量の勉強をしてきた人しか受けない試験なんです。
宅建士とは真逆ですよね。宅建士試験は十分な勉強をしていなくても受けることができ、何なら会社から嫌だけど無理矢理受けさせられているというような人も少なからずいます。宅建士の資格試験においてはそのような人たちが合格率を下げていると推測されています。
宅建士を目指すきっかけ・志望動機・志望理由まとめ
宅建士になろうと思った志望動機・志望理由や、資格取得を目指したきっかけなどをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?
宅建士資格は不動産業に就職する以外にも、活用の幅が非常に広く、宅建業をメインで携わらない人でも資格取得をする意味がある資格であるため、志望動機や志望理由も実に様々でしたね。
受験資格がない法律系資格であり、士業資格なのでとりあえず取っておけばどこかで役立つだろうという考え方も分かる気がします。
通信講座が充実しており、書店に行けばテキストもたくさん並んでいることから、身近で取っつき易い・きっかけがそこら中に転がっている資格と思っていいでしょう。
皆さんも今人気の宅建士資格に挑戦してみてはいかがでしょうか?