高温多湿な夏や寒さが厳しくなる冬を快適に過ごすためにはエアコンが欠かせませんよね。
エアコンの取付は素人では難しいことから、エアコン業者に依頼することがほとんどかと思います。
エアコン業者の仕事は季節によってその需要が変動するため、忙しい時期と閑散期があります。
そこで、それらも含めエアコン業者の仕事内容や年収事情について紹介します。
エアコン業者は配管工の一種
実はエアコン業者という職業はなく、普段私達がエアコン業者と呼んでいるのは配管工という職業の方です。
配管工とは本来、給水管や排水管、ガス管や空調設備と言った配管設備における専門家で、設置からメンテナンスまで行います。
配管工として業務の一環でエアコンや室外機などの空調設備の設置を行っているため、実際にエアコンの取付を行っている業者は配管工に分類されます。
忙しい時期と閑散期
各地域の気候や気温によって差があるため一概には言えませんが、エアコン業者の仕事にも忙しい時期と閑散期があります。
最も忙しい時期は本格的に夏の暑さが厳しくなる前の6月〜7月だと言われています。
その理由として、夏に備えて新しいエアコンの購入はもちろんのこと、前の年まで使っていたエアコンをつけてみたら壊れていた、という問題が必ず起こるためその時期に買い換える人が多いからと言われています。
また、家電量販店や通販でも夏に向けたエアコンセールを夏が本格的に始まる前に行われるため、取り付けの需要が多くなるのです。
一方、閑散期は夏が終わり、秋から冬になる時期と言われています。
暖房器具としてエアコンを利用する方もいますが、やはり電気ストーブやこたつといった暖房器具の方が需要が圧倒的に多いため、エアコンを新たに買ったり買い替えたりする人は少ないと言われています。
エアコン業者の主な仕事内容
特に天気予報にて「〇〇年に一度の暑さ」というような予報が出ると、エアコンの需要が一気に高まりエアコン業者も人手が足りなくなるほど忙しい日々を送ります。
それでは、実際にエアコン業者の主な仕事内容について紹介します。
仕事1:機器の運搬から取り付け
エアコン業者の仕事はまず、各家電量販店からの受注を受けることから始まります。
お客さんがエアコンを店舗や通販を通して購入した際に、家電会社を通して配送時間や日時を決めます。
そして、実際に購入されたエアコンを持って各家庭に出向き設置作業を開始します。
エアコンを設置するためにはまず排気口を探し、エアコン本体だけでなく室外機の位置も確認しながら設置作業を行っていきます。
古いエアコンがある場合には、設置作業後に回収しリサイクル処理を行います。
仕事2:エアコンのメンテナンス、修理
エアコンを取り付けることだけがエアコン業者の仕事ではありません。
特に長期間エアコンを使っていると、「温度が下がらない」「急に止まってしまう」といったような問題が必ず生じます。
そこでエアコン業者は修理依頼を受け、まず修理箇所を見つけ実際に修理を行っていきます。
また、問題を未然に防ぐためにもエアコンのフィルター洗浄や各種メンテナンスを行う場合があります。
仕事3;ビルや商業施設のエアコンの設置等
一般家庭だけでなく、ビルや商業施設などのエアコンの取付や修理、メンテナンスもエアコン業者の重要な役割となります。
そのような比較的規模のある場所での設置の場合、排気口や配管などが非常に複雑になっていることから設置作業には相当な時間を費やすことになります。
また、運転トラブルや故障によってエアコンが動かなくなってしまうと、施設の利用者だけではなくそこで事業を行っているお店や収益にも影響を与えかねないため、メンテナンスがより一層重要になります。
エアコン業者の気になる年収事情や仕事の苦労
以上の3点がエアコン業者の主な仕事内容となります。
それでは、エアコン業者の気になる年収事情や仕事の苦労についても一緒に見ていきましょう。
年収は一般的なサラリーマンとほぼ一緒
エアコン業者、つまり配管工の気になる年収事情ですが、正社員の平均年収は一般的なサラリーマンと同じで300万〜400万円と言われています。
正社員として働く場合には、忙しい時期、閑散期問わず収入はほぼ一定となります。
一方でフリーで働いている業者や業務委託を受けている業者の場合、収入は歩合制となるため忙しい時期だと月収で100万円〜稼げる場合もあります。
しかし一方で、閑散期などは仕事量が減ってしまい収入が全く無いということも珍しくありません。
そのためフリーや委託業者として働く場合には一年を通して安定した収入を得ることは難しいでしょう。
夏場などはとにかく忙しい
日本の夏は毎年のように例年の記録を塗り替えており酷暑の日も多いことから、夏場はエアコン業者の仕事も非常に忙しくなります。
エアコン業者の仕事はエアコンの設置や修理、メンテンナンスに加えて、エアコンの運搬、リサイクル処理なども行なうことから、炎天下の中あちこちに足を運ばなければなりません。
どの事業所においても人手不足になり、一日で3〜4件、もしくはそれ以上のエアコン設置業務を行なうことも珍しくないため体力面で苦労を強いられることになります。
つまりエアコン業者として特に忙しくなる夏場に働く際には体調管理についても気をつけなければなりません
また、商業施設等の空調管理業務を任されている場合には夏に限らず一年を通してエアコンの設置やメンテナンスを行うことになります。
エアコン業者の忙しい時期と閑散期まとめ
今回はエアコン業者の仕事内容や忙しい時期、閑散期について紹介しました。
エアコン業者がもっとも忙しい時期は本格的な暑さになる前の6月〜7月と言われています。
一方で閑散期は夏の終わりから冬にかけての時期となっています。
エアコン業者は一般家庭だけではなく、ビルや商業施設のエアコンの設置、メンテナンスを行うことになります。
エアコン業者の仕事は決してラクなものではなく、特にシーズンに入ると人手が足りなくなるほど忙しくなりますが、フリーとして働く場合にはそれだけ収入を見込むことができるため実際に目指している方は以上で紹介した内容をぜひ参考にしてください。