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認定心理士の資格とは?難易度や求人・放送大学について紹介

更新日:2019-05-06

認定心理士の資格とは?難易度や求人・放送大学について紹介

4年制の大学において、心理学の基本知識や技能を身に付けたことを証明する”認定心理士”の資格を知っていますか?

実際にこの資格を持っている人は、仕事に活かせる面が多くあるようです。

この資格を取得することで、一体どのようなことに役立つのでしょうか?試験の難易度は高いのでしょうか?さらに、求人や学ぶ放送大学、臨床心理士との違いについても解説します!

認定心理士って何?

認定心理士

認定心理士の資格というのが、どのようなものなのかを見ていきましょう。

認定心理士は、「公益社団法人日本心理学会」というところが認定している心理学の基礎資格のことを指します。

これは4年制の大学で、心理学の基礎となる知識に加えて基礎技能を修得していることを証明するものです。

では、この資格はどうやって取得するのでしょうか?

認定心理士の資格の取り方とは?

認定心理士の資格は、4年制の大学おいて心理学の一定数の単位を修得しなければなりません。単位を無事に修得した後は、申請することで資格を取れます。

認定の申請をする時は、次のような料金が発生します。

『審査料10,000円』、『認定料30,000円』、『諸経費等1,500円』

決して安い金額ではありませんが、資格の認定の際は準備を忘れないようにしましょう。

ただ、この資格は取ったからといって何らかの職業に直結するものではありません。

しかし、ボランティア活動や人と関わる仕事などを通じて、大学で学んだ心理学の基礎知識や技能を生かしたい人や、いつかは心理学関係の専門職に就きたいと考えている人は、ぜひ習得しておいてほしい資格だとされています。

すぐさま仕事に繋がらないからといって、無駄ということは決してありません。

認定心理士に関する注意事項!

また、認定心理士の資格は、放送大学が独自に認証している「科目群履修認証制度」(通称・放送大学エキスパート)とは全く異なるものとなっています。

混同しないように注意しましょう。

放送大学について

2014年4月1日から、認定心理士の認定基準から新基準に改定になりました。移行措置としては、2019年の3月31日までに日本心理学会に必着した分までは、これまでの旧基準に基づく申請が可能となっています。

旧基準の状態で、郵送での申請を希望する場合は、2018年度の第1学期までに、申請するのに必要な認定単位である36単位を修得する必要があります。

放送大学で学んで認定心理士の資格を取りたいと希望する方は、新基準を必ずチェックしてください。

「認定心理士」と「臨床心理士」の資格はどう違うの?

認定心理士の他にも、心理学の資格に関連しているものが存在します。

それがいわゆる「臨床心理士」ですが、こちらの方が一般的に耳慣れた職業名かもしれませんね。

臨床心理士という職業は認定心理士とは違って、仕事に直結する資格となっています。資格を取った人は、病院だけではなく様々な専門の施設で「臨床心理士」として働けます。

どのように資格を取得するかというと、大学院の修士課程で臨床心理学に関する専門知識を身につける必要があります。

さらに技能訓練を受けて、資格試験に合格しなければなりません。

この資格を認定しているのは、「公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会」というところです。こちらの団体は、認定心理士との関連があるわけではありません。そのため、カウンセラーのしての専門的な技術も大きく違ってきます。

認定心理士の試験の難易度

 

認定心理士の資格を取るための試験というものはなく、認定されるためには一定の要件が必要となっています。そのため、よく聞く受験資格という言葉は用いません。

試験がないということは、皆さんが気にされる”難易度”も関係がありません。

認定心理士は書類審査で認定の可否が決定されます。そのため、たとえ心理学部を卒業していなくても、認定される可能性もあるのです。

上記に記載したとおり審査料や認定料が発生しますが、申請だけで資格が取れるのでおすすめと言えます。

認定心理士の資格を持っていると、カウンセラーになることはできる?

カウンセラー

認定心理士の資格を取得し、カウンセラーなどの仕事に従事したいと考える人も多いと思います。

しかし、認定心理士の資格を持っているだけでは専門の心理カウンセラーとして就職することは難しいと考えられます。

あくまでも、臨床心理士の資格を取る時や産業カウンセラーの資格を取得する際に、認定心理士になるためにたくさん勉強した内容を活かす、と念頭に置いておいた方が良いでしょう。

認定心理士の求人はあるの?

カウンセラーになるためには、認定心理士の資格を持っているだけでは難しいですが、他の求人ではどうでしょうか。

実際に『認定心理士 求人』とインターネット上で検索してみると、”職種”や”応募資格”のなかに「認定心理士」が含まれているケースはよくあります。

勤務先はクリニックや福祉関係などが多くを占めていますが、なかには自動車の教習所にて「発達障害者のための自動車運転免許取得支援」というものもあります。

人の気持ちを考え、優しくアドバイスができる認定心理士の資格が活かせる仕事は必ず見つかります。

認定心理士の資格を取得した人たちはどう思っているの?

では、実際に大学で認定心理士の資格を取った人たちは、どんなふうに考えているのでしょうか。

資格を取って、生活で実際に体験したことや、役に立ったこと、見えてきたものなどで感じたという次のような声が寄せられました。

気持ちや考え方が変わった

認定心理士の資格を学んだことで、「考え方や物の見方が変わった」「様々な知識が深まった」という声や、他者とのコミュニケーションの取り方においても役に立ったと感じている人が多いようです。

さらに、自分自身を振り返って人生を見つめ直すきっかけとなった人もおり、仕事の面でも認定心理士の資格が活かせたと実感している人も決して少なくないようです。

ちなみに、自分の子供が反抗期になった時も役に立ったという人もいました。心理学を勉強したからこそ、気づかされたことがそれぞれにあるようですね。

他の資格を取る時に活かせた

認定心理士の資格を取ったことで、他の資格を学んだ時にも役立ったという人もいます。

その資格とは臨床心理士をはじめ、心理学検定、精神保健福祉士、学校心理士、社会福祉士、産業カウンセラー、心理相談員、認定カウンセラー、教員の資格なども含まれています。

学んだことや資格は、最終的に社会に出た時の武器になります。

認定心理士の資格を持って働いたという人たちは、仕事において「信頼を得ることができた」「心理的なケアができるようになった」「頼られるようになった」と実感しているようです。

認定心理士の資格についてのまとめ

放送大学で認定心理士の資格を取得しても、すぐに仕事につながるというケースは少ないかもしれません。

ですが、多くの人がたくさんの悩みを抱えている現代において、認定心理士の資格を学んだ経験は何らかの形で必ず活かせるものと信じています。

求人を見ても、認定心理士の資格を持っていることが応募資格となっているものも山のようにあります。

難易度も考えなくて良い資格なので、ぜひ申請してみてはいかがでしょうか。