医師の指導のもとで、患者さんの病気やケガの診断に必要な検査を行っているのが”臨床検査技師”です。
検査には根気強さと、データの分析力に優れていることが求められます。
医療業界において活躍し、検査のスペシャリストとしても知られています。
その臨床検査技師はの平均的な年収はいくらくらいでしょうか?初任給や毎月のお給料の金額についてもご紹介します!
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臨床検査技師のお仕事
臨床検査技師とは、大学や3年制の専門学校で学んだ後、国家試験に合格することで資格が取得できます。
主な勤務先は病院やクリニック、保健所などで、医師の指導のもとで検査を行っています。
検査とは、次のようなことを中心に行います。
「検体検査」と「生理学的検査」
臨床検査技師が携わっている検査とは、大きく分けると2つあります。
1つは「検体検査」という、血液や便や尿、さらには髄液などの検体を調べるもの。
何を調べているのかというと、組織の細胞を染色して異変かないかを確認したり、検体中の物質濃度や働きを見ています。
もう1つの「生理学的検査」は身体の働きを直接検査するもので、脳波や心電図、聴力検査、超音波検査、スパイロメーター(肺機能検査)などを行います。
臨床検査技師は医師や看護師ではないため、多くの医療行為をすることはできません。
唯一できる医療行為は採血のみであり、点滴や注射、放射線の照射などは行えません。
臨床検査技師のお給料は?
国家資格を取得して初めて就職できる臨床検査技師ですが、お給料はいくらほどもらえるのでしょうか?
初任給や月給の平均的な額などを見ていきましょう。
初任給の額は?
まずは、臨床検査技師の初任給についてです。
新卒で臨床検査技師になった場合、初任給の平均額が20万円前後であることが多いです。
ですが、経験者の場合は、一部の人ではありますが高収入を得ている人もいるとされています。
月給の平均額は?
臨床検査技師全体の平均的な月のお給料は、およそ32万円ほどだとされています。
お給料が最も安いとされているのは、20代前半の頃で、およそ17万円ほどです。
これも年齢が上がるとともにお給料も徐々に増えていきますが、一番お給料が高い世代は50代前半の頃で、およそ35万円ほど支給されています。
それ以外の20代後半から40代の半ば頃までは、お給料がおよそ20〜30万円前後となっています。
とくに目立って高収入というわけではありませんが、驚くほど低いわけでもないという印象ですね。
ただ、あくまでも世代全体の額なので、求人情報などをしっかりとチェックしておきましょう。
夜勤手当がつく場合も
臨床検査技師の就職先には、夜勤があるところもあります。
大体が病院や検査センターですが、そういった場所で働く際には、お給料に「夜勤手当」が付きます。
夜勤をすることで、お給料も高めになる人も出てきますが、不規則な勤務となるので、自身の健康にも気を遣っていきたいですね。
臨床検査技師の年収は?
続いて、臨床検査技師の年収について見ていきましょう。
臨床検査技師全体の平均年収は、およそ470万円ほどとされています。
結論からすると、とりわけ年収も高額というわけではないのが正直なところです。
しかし、臨床検査技師の中には破格の年収を得ている人も少なからずいるようです。
勤め先の規模で年収も変わる
臨床検査技師の年収は、勤務先によっても大分違いがあるとされています。
例えば、1,000人以上が在籍しているような規模の大きな場所で働く場合、年収も平均して500万円前後だったりします。
しかし、これが10人程度の規模だと、年収も若干下がっておよそ430万円ほどになります。
ボーナスの額によっても年収は変動するので、一概にどこに勤務すれば一番額が大きいかとは言い切れませんね。
年収1,000万円は不可能か?
ごく一部の人のみではあるものの、破格の年収を得ている人がいると上記しました。
臨床検査技師の中には、年収が1,000万円を超える人も時として存在するのです。
そのような人は、臨床検査技師以外にも、「細胞検査士」や「超音波検査士」の資格を併せて持っている人が多いです。
臨床検査技師の資格のみで、年収が1,000万円を超えることは難しいとされています。
なぜかというと、臨床検査技師の資格を取得する人は増加傾向にあるのですが、臨床検査機器が広く普及しているために、技師の求人が減りつつあるからです。
何の資格でもそうですが、複数持ち合わせることで幅広い活躍ができます。
年収を少しでも上げたいと考えている方は、可能ならば臨床検査技師以外の資格も取得した方が良いでしょう。
管理職などを目指す
他にも、臨床検査技師として多くの年収を得たい場合は、次のような例もあります。
まず1つめは、臨床検査技師としての経験や知識を活かして、大手の医療機器メーカーや臨床検査センター、治験関連の企業などで部長や取締役など管理職になることです。
2つめは、臨床検査技師の「技師長」という現場の責任者という立場以外にも、管理部門の責任者である「事務長」や「理事」になるなど、医療機関において経営部門にも携わっているという人は高収入の場合があります。
ただ、技師長になるのも容易なことではありません。
多くの臨床検査技師が45歳を超えてからなることが多い役職のため、若いうちはじっくりと経験を重ねることに専念しましょう。
臨床検査技師のお給料についてのまとめ
臨床検査技師のお給料を中心にご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
現実的な話として、臨床検査技師はそれほど高収入ではないということが結論だと言えます。
とくに若いうちは、一般的な企業に勤める場合と同じくらいのお給料であり、年齢が上がるにつれて月給や年収が徐々に増えていく傾向にあります。
どのような時代になっても医療は必要不可欠なものですが、臨床検査技師は資格の取得者が増えていく一方で、求人や募集そのものは減少傾向にあります。
その理由は、臨床検査機器が広く普及していることが関係しています。
と言っても、全くなれないほど狭き門ではないため、積極的に求人情報などを探してみると良いでしょう。
また、夜勤のあるところに就職している場合は手当が付くので、年収や月のお給料が増える要因になります。
臨床検査技師の他にも、「細胞検査士」や「超音波検査士」の資格を併せて持つなどすると、活躍の場が広がるので収入アップにつながります。
ただ、人を救うための医療なので、あまりお金にガツガツしすぎるとお給料などに不満を持ちやすくなるかもしれません。
しっかりと知識を深めて経験を積み重ねることで、自然と身の丈にあった収入が見込めるはずです。