レコーディングや作曲等でもPCを用いて行う事が当たり前になってきた現代の音楽業界において、Digidesign社のProToolsを扱えるかどうかというのは重要なスキルになっています。
今回は、そのProToolsの技術を認定する資格であるProTools技術認定試験を取得する事で就ける仕事の内容と、専門学校での資格の取得方法と制度について解説していきます。
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ProToolsとは?
ProToolsは、アメリカのアビットテクノロジーが開発・販売を行ってるPCでの作曲や音楽編集を目的とした「デジタルオーディオワーク(DAW)」用のソフトです。
仕事を行う上での利便性と性能の高さからプロレベルでの音楽制作環境で広く利用されています。
ですので、ProToolsのオペレーション能力があるかどうかは企業が人員を採用する上で非常に重要なポイントになっています。
ProTools技術認定試験について
ProTools技術認定試験は、その名の通りProToolsを取り扱う技術、オペレーションの能力を認定する試験です。
前述した通り、音楽制作に関わる企業が人員を採用する基準としてProToolsを使えるか否かは重要になります。
しかし、そういったスキルを履歴書や面接で判断するのは困難です。
そこで登場する資格がProTools技術認定試験です。
ProTools技術認定試験はJAPRS(日本音楽スタジオ協会)が認定するProToolsのオペレーション能力を評価する資格です。
この資格を取得する事によって、ProToolsの技術を企業にアピールする事が出来ますし、企業側もProToolsを使用できる確証になるので求人採用の際に活用が出来ます。
ProTools技術認定試験の実施要項
ProTools技術認定試験は年に1度開催され、高校卒業かそれと同等と認められる学力を有していれば受験出来ます。
受験の申し込みは試験日の3か月程度前から可能です。
受験料は5,400円掛かり、払い込みは基本的に受験申請書に添付された郵便払込取扱票にて行います。
直接協会に持参して支払う事も可能です。
受験の申し込みは団体受付と個人受付の2種類があります。
専門学校等でまとまった人数が受験する場合は団体受付になりますので、各専門学校や企業の窓口に申し込み方法を確認して下さい。
個人で受験する場合は公式HPからメールフォームで申し込みを行う事になります。
現在、音楽業界で仕事をされている方は一度企業に確認しておいた方が良いでしょう。
試験会場は団体申込を行った場合はその専門学校や企業で実施されます。
個人申し込みの場合はこういった団体申し込みを行った専門学校や企業の人数を見て協会側から試験会場を割り振られます。
資格の種類
ProTools技術認定試験の制度として、受験者の現在の能力的位置を判断することを基本としていますので各自の正答数によりA~Eランクが認定されます。
つまり、不合格になる事はありません。
試験終了後、後日協会から「認定証」および「成績証明書」が交付され、それに記載されているランクが認定されたランクになります。
成績証明書は初級・中級にそれぞれ区分された「Pro Tools概要」、「録音・編集」、「ミキシング」、「シンク・MIDI・ファイル管理など」の各分野別の成績が記載されています。
履歴書に記入する際に添付する等して活用出来ますので、無くさないように注意しましょう。
ProTools技術認定試験を取得して就ける仕事
ProTools技術認定試験を取得する事で音楽関係の仕事に就く場合は非常に有利に働きます。
レコーディングエンジニアはもちろん、作曲家や編曲家等の仕事を行う事も出来ます。
昨今ではデジタルミュージックを活用するミュージシャンも多くいますので、ミュージシャンとして仕事をする事も可能になるでしょう。
そのぐらい音楽業界においてProToolsはスタンダートなソフトとなっているのです。
日本国内だけでなくProToolsは外国でも使われているソフトですので、グローバルな仕事をする事も可能です。
ProTools技術認定試験の取得方法
ProToolsはプロの音楽シーンで活用されるソフトです。
ですので、その知識やスキルは非常に専門的なものになります。
確かにProTools技術認定試験はProToolsの知識とスキルを評価する試験なので不合格にはなりませんが、Eランクでは何のアピールにもなりません。
むしろ企業にマイナスイメージを与えかねません。
ですので、どうせ受験するなら是非Aランクを目指しましょう。
その為には専門的な知識を学べる専門学校での学習が一番有効です。
先述した通り、ProToolsは専門的な知識を必要とするプロが仕事をする為のツールです。
なので、専門的な知識を有する講師と専門的な設備を利用した学習が必須であると言えます。
そういった意味で専門学校での学習は全ての条件を満たしています。
それに、ProToolsを用いた学習を行っている専門学校であれば団体でのProTools技術認定試験の受付を行っている所が殆どです。
学習から受験までを流れで行えますのでこういった点でも専門学校は有用な学習方法と言えるでしょう。
ProTools技術認定試験まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ProTools技術認定試験制度の概要と取得方法やその後の仕事内容について解説しました。
ProToolsはプロの仕事場で利用される音楽編集業界で最も有名な音楽編集ソフトの一つです。
この資格を取得する事でプロの音楽エンジニアとして仕事をする事がより容易になります。
ProTools技術認定資格は能力を評価する資格ですので、不合格という事はありません。
受験資格も高卒程度となっていますので、誰でも気軽に受験出来る資格と言えます。
将来的に音楽エンジニアとして働きたい、DAWを利用してのミュージシャンとしての活動をしたいと考えている人ならば取得しておいて損は無いでしょう。
そういった仕事を目指す人ならば、音楽関係の専門学校を選択する人も多くいます。
多くの専門学校でProTools技術認定試験の受験は推奨されており、申し込みも容易ですので今現在専門学校に通っているならば絶対に取得しておきたい資格です。
試験の日程等の概要は公式HPに記載されますので、逐一チェックするようにしましょう。