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ピアノの先生になるには資格が必要?月の給料や年収について解説!

更新日:2023-08-07

ピアノの先生になるには資格が必要?月の給料や年収について解説!

優しく滑らかにピアノを弾きこなす姿に憧れ、自分もピアノの先生になりたいと思ったことはありませんか?

そんなピアノの先生になるには資格が必要なんでしょうか。仕事内容や働き方、月の給料や年収も気になりますよね?

今回はピアノの先生になるにはどうすればいいのかにスポットを当て、働き方や必要な事、給料・年収、学歴の有無など具体的に解説していきますので、是非ご覧ください。

ピアノの先生になるには?

ピアノの先生になるには

ピアノの先生の仕事は幅広い年齢層やレベルの生徒一人ひとりに合わせた対応で、自宅や音楽教室でピアノを教えていく仕事です。最近ではオンラインで指導する事も出来るようになりました。

どの方法でもピアノの先生は生徒さんそれぞれの目標や目的に合わせて、1対1や複数の生徒さんを指導していく事が仕事になります。

音楽教室で働く場合と自宅で開業した場合、いずれもピアノの演奏技術・指導力は必須条件です。

まずは音楽教室で働く場合、自宅開業する場合、オンラインで指導する場合の資格や学歴をご紹介します。

【ピアノの先生になるには】音楽教室で働く場合

有名どころではヤマハやカワイがありますが、他にも地域にある小規模の音楽教室に勤める事も可能です。

教室の講師募集には「音楽大学、または音楽短期大学卒業資格保持者」などと書かれている事もありますが、基本的に学歴はピアノの先生には関係ありません。

ですが、ヤマハやカワイなどの音楽教室では独自の資格試験を設けているので、その資格を取得する必要がある事が一般的です。

資格を取得していなくても勤める事は出来ますが、試験や研修の免除等のメリットがあります。

【ピアノの先生になるには】自宅開業する場合

自宅開業する際、特に許可も資格も必要ありませんが防音施設が必須です。ピアノとスペースがあって生徒がいれば今日からでも開業して仕事にする事が出来ます。

ですが、個人で教室を開く場合にネックになるのが生徒の募集です。地域にもよりますが、近年ピアノを習いたい人の数が減ってきているので、交通の便のいい場所に教室を開く事も必要条件になってきています。

学歴や資格は無くてもピアノの先生を仕事にする事は出来ますが、生徒側の気持ちになると「有名な音楽大学を出ている」「コンクールで入賞経験がある」というような先生に教えてもらいたいのが一般的ですよね。

その弱みを跳ね返すほどのピアノの教え方の上手さや人間性でカバーできることも多いので、資格にこだわる必要はありません。

【ピアノの先生になるには】オンラインで指導する場合

今はインターネットを使い、オンライン上でピアノの先生を仕事にする事も出来ます。スマートフォンやパソコンを使って出来るので、家にスペースが無くても出来るのが魅力です。

もちろんオンラインで指導する場合も許可や資格は必要ありません。生徒側も家にピアノがある事が条件になるのですが、住んでいる地域に関わらず、遠くに住んでいる生徒も教えられます。

ブログやYouTubeで生徒を募集する事も可能なので、投稿数を増やせば生徒側から依頼が来る等、ポスターやチラシを作製する手間も省けます。

場所も必要なく、時間も有効に使えるのでピアノの先生になるには労力も少なく、最近増えている方法です。

ピアノの先生になるには資格が必要?

ピアノの先生資格

ピアノの先生になるには?の項目で、資格は必要無いと言いましたが、取得しておいた方がいい資格をご紹介していきます。

音楽教室が主催している独自の資格や、音楽教育の指導者検定等は、看板にもなりますし、音楽教室で働く際の採用不採用に有効なものでもあります。

ヤマハグレード

YAMAHAで独自に行っている試験で13級~2級まであります。ピアノの先生になるには音楽指導者向けの5級~3級が必要です。

試験の内容は3つあり

  • 即興演奏(変奏)(モチーフ)
  • 初見演奏
  • 楽曲演奏(課題曲)(自由曲)(自作曲※3級のみ)

と、なっています。

カワイグレード認定制度

KAWAI独自が行っている音楽教育システムのコースカリキュラムにおける認定試験です。16~2級まであり、ピアノの先生になるには6~2級が必要です。

演奏テストと指導テストがあり、同級の演奏グレードを取得済か、同級の演奏・指導を同時受験しないと、指導テストは受験することが出来ません。

カワイグレードでは演奏3つ、指導3つの試験科目があり

【演奏グレード】
課題曲・自由曲(暗譜必須)、伴奏付け
【指導グレード】
筆記、聴音、和声(※3級では無し)

となっていますが、他にもポピュラーピアノテスト、音楽教育グレードテスト等、色んな音楽教育にまつわるテストが用意されています。

ピティナ・ピアノ指導者ライセンス

一般社団法人全日本ピアノ指導者協会が主催する検定です。ピアノの先生になるには初級・中級・上級と3つのコースがあり、試験は春・秋・冬季の年3回、各地方で実施されている検定を受ける必要があります。

試験内容は4つあり

  • 指導実技(3回参加で合格)
  • 演奏実技(合否あり※上級は+初見視奏)
  • 筆記試験(合否あり)
  • 小論文+3講座受講(合否あり)

と、なっています。


ピアノの先生のお給料や年収は?

給料

月のお給料・年収は生徒さんの数や音楽教室で働くのか、独立して開業するのか、はたまたオンラインで教えるのか等の働き方で大きく変わります。

こちらでは音楽教室で働いた場合、開業した場合、オンラインの場合のそれぞれを見てもらいましょう。

【ピアノの先生のお給料】音楽教室で働く場合

ピアノの先生になるには一番ポピュラーな音楽教室で働く場合の月のお給料・年収は一体どれくらいなのでしょう?

全国各地にたくさんある音楽教室に働いた場合、正社員ではなく業務委託や1レッスン○○○円等といった形での契約になる事が多いです。

給料待遇は各音楽教室・楽器店で異なりますが、生徒の数が増えればお給料も上がるのはどの教室・楽器店でも同じです。

基本的にボーナスの支給は無く、月のお給料は数万円~25万円程度が通常で、年収は120~300万円程度になります。

【ピアノの先生のお給料】開業した場合

ピアノの先生になるには少しハードルが高い自宅・テナント開業した場合の月の給料や年収はどれくらいなのでしょうか?

生徒さんから支払われる月謝の全てが収入になります。自宅で教えたり出張レッスンであれば、テナント料もかからず出費も抑えられます。

たくさんの生徒を教える事が出来れば初級5000~6000円、中級・上級8000円~が相場の月謝を頂くことが出来るでしょうが、生徒数によるので一般的な月の給料は約10~30万円程度。

街のピアノ教室~有名だったり、国際コンクールで優勝するようなピアニストまでと考えると年収は約120~360万円となります。

【ピアノの先生のお給料】オンライン

ピアノの先生になるにはハードルが低く、最近増加しているオンラインでの講座では月の給料や年収はいくらくらいなのでしょう。

オンラインでも生徒さんから支払われる金額の全てを自分の給料にする事も出来ますし、オンライン講座サイトに登録したなら約25%の手数料を支払った残りがお給料になります。

自宅でカメラやアプリを使って教える事が出来るので、ネット環境さえ整えばパソコンやWEBカメラ、マイクとMIDI鍵盤のみと出費もそれほど大きくはありません。

生徒を増やす為には時間がかかる方法ではありますが、元の出費をかけずに生徒用動画を撮影して専用動画にしておけば寝ている間にも給料が入るというようなシステムもあります。

ABCミュージックスクールオンラインでは、1時間1500~2000円(業務委託・完全歩合制)という報酬になっています。他にもオンライン講座の仕事はたくさんあり、月の給料は約10~25万円、年収は120~300万円程度になります。

ピアノの先生になるには資格が必要?月の給料・年収は?まとめ

いかがでしたでしょうか?

ピアノの先生になるには資格は特に必要ではありませんが、大手の音楽教室では講師になる為に取得が必要な独自のカリキュラムがある事がわかりました。

開業して仕事をするにもネームバリューの為に資格を取得したり、学歴やコンクール受賞等の肩書がある方が有利であったりと、生徒数を確保する事に重点を置かないといけません。

ピアノは他の習い事のバリエーションが増えた事により生徒数も減少傾向にありますが、子供だけに限らず大人も生徒になるので、一人でも多くの方に音楽の楽しさを伝えていきたいと思う方の仕事として取り組んでいただきたいと思います。

インターネットを使って宣伝したり、クラシックだけでなくポピュラー音楽やジャズ等、多岐に渡れる音楽家・演奏家になる事も必要なのかもしれませんね。

自分の力だけで月の給料や年収は大幅に変動させることが魅力のピアノの先生になって、色んな方に音楽の楽しさを教えていきましょう。