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ヤマハ音楽能力検定の試験内容は?演奏グレードと指導グレードも

更新日:2024-09-12

ヤマハ音楽能力検定の試験内容は?演奏グレードと指導グレードも

”ヤマハ音楽能力検定制度”とはヤマハグレードとも呼ばれる、総合的な音楽力を身につける検定です。
音楽が好きで、学ぶ気持ちのある人であれば誰でも受験でき、受験することで自分がどの程度の力を持っているのか確認することができます。

そのヤマハ音楽能力検定制度は、どのような試験内容なのでしょうか?演奏グレードや指導グレードについても検証します。

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ヤマハ音楽能力検定制度とは?

ヤマハ音楽能力検定とは

ヤマハ音楽能力検定制度とは、客観的に見て自分の音楽に対する力がどれほどあるのかを調べるための制度です。
ただ自分の実力が分かるだけではなく、自分の持っている能力を最大限に伸ばし、活かすためにはどうすれば良いのかという指針にもなります。

この検定が制定されたのは1967年で、実に半世紀以上にわたって1000万人以上が受験してきました。
そのため、音楽業界においては社会的評価基準として高い信頼を得ています。

海外でも受験できる

ヤマハ音楽能力検定は、日本のみならず海外でも受験することができます。

国はアジアにはじまり、ヨーロッパ、北米、オセアニア、中南米など、その数は30以上にも及びます。

「音楽に国境はない」と、改めて理解させられますね。

演奏グレードと試験の内容

ヤマハ音楽能力検定を受験するにあたり、『演奏グレード』と呼ばれるものがあります。

受験を希望する人は、自分のレベルがどの演奏グレードに当たるのかを確認する必要があります。
では、それぞれのレベルと試験の内容を見ていきましょう。

音楽基礎グレード

こちらの演奏グレードは、主にヤマハ音楽教室の幼児科に在籍している生徒を対象としています。

試験は日頃のレッスンの延長という形で行われます。
その子が在籍した2年間の中で、音楽に対する姿勢や意欲がどれほどあるのかを、生徒・保護者・担当している講師で確認します。

音楽の基礎力を試す試験は、これまでに習った範囲の中から出題されます。
1・歌うこと、2・聴くこと、3・弾くこと、4・読むこと、5・作ることが問われ、保護者も試験会場に入室し、同伴することが特色です。

その後、生徒自身が今後どのような学習目標を立てていくのかを話し合い、上級コースに進級すると『ピアノ演奏グレード』か『エレクトーン演奏グレード』を取得することになります。

鍵盤初期学習者のためのグレード

こちらの演奏グレードは、『ピアノ演奏グレード』『エレクトーン演奏グレード』ともに13〜11級の試験になります。

文字通り鍵盤について学ぶことがまだ初心者だという方を対象にした試験であり、自分がレッスンを習っている教室の講師が実施しています。
ちなみに、レッスンを担当している講師が、この試験の試験官として認定されていない場合は受験することができないので注意が必要です。

学習者のためのグレード

こちらの演奏グレードは、10〜6級の試験になります。

対象としているのは、趣味で音楽を楽しんでいる方や、音楽を真剣に学んでいる方です。
普段から学んでいる学習の成果を確認し、レベルアップを目指しながら今後の目標を意欲的に取り組めるよう高めていきます。

試験の内容は、AコースとBコースの2つがあります。
Aコースは演奏が中心となっていますが、Bコースは楽譜を読むことを中心とした基礎訓練のことを指すソルフェージュの力やハーモニーの即応力、読譜力を身につけるための試験です。

この演奏グレードでは、音楽教室で学んでいる人はBコースの受験が勧められています。

指導者を目指すためのグレード

続いては5〜3級の試験についてですが、こちらは『演奏グレード』と『指導グレード』の両方があります。

ともに音楽のプロフェッショナルとして、より専門的な音楽の知識や能力を取得することが求められます。では、2級の解説を終えてから『指導グレード』の詳細についてご紹介します。

まずは『演奏グレード』についてです。
ピアノ、エレクトーン、管楽器、クラシック・ギターの種類があります。

ピアノの試験内容は3つ行われます。
1つめは『即興演奏』を行い、変奏とモチーフを合わせて10分間予見します。2つめは『初見演奏』を行い、20秒ほど予見します。3つめは『楽曲演奏』を行い、課題曲や自由曲、自作曲を演奏しますが、受験する級によって演奏する曲数が異なるので注意が必要です。

エレクトーンの試験もピアノと同様で、『即興演奏』『初見演奏』『楽曲演奏』を行います。

管楽器の試験内容は2つです。
1つめは『初見演奏』で、30秒ほど課題を予見します。2つめは『楽曲演奏』ですが、こちらも級によって課題曲と自由曲の曲数が異なります。

より高い演奏力を目指すためのグレード

こちらは2級の試験で、演奏家として活動している人や演奏家を目指している人を対象としています。
2019年現在、1級の試験は行われていません。

2級の試験は、ピアノ・エレクトーンともに3級の試験に合格していなければ受験できません。
ピアノの試験は1つめに6曲の『楽曲演奏』を行い、自作の曲を1曲と自由曲を5曲演奏します。2つめは『即興演奏』をします。

エレクトーンの試験もピアノと同様に『楽曲演奏』と『即興演奏』を行います。

指導グレードと試験の内容

試験の内容

人に音楽を教える立場となる指導者を目指す場合、試験の内容も演奏だけに留まりません。

どのような試験なのでしょうか?

指導者を目指すためのグレード〜指導グレード〜

『指導グレード』の試験は、「実技試験」と「筆記試験」の2つが行われます。

「実技試験」はピアノを使用し、ソルフェージュにてメロディー視唱と弾き歌いをします。さらに鍵盤の実技で、伴奏づけと移調奏をします。

「筆記試験」は音を聴き取り、聴き分ける「聴音」が問われます。エレクトーンを使用し、和音伴奏つきでメロディーの書き取りを行います。
こちらは受験する級により、解答する内容が異なります。

ヤマハ音楽能力検定についてのまとめ

ヤマハ音楽能力検定は、ヤマハ音楽教室の幼児科に在籍している生徒を対象とした『音楽基礎グレード』から、演奏家の方も受験する『より高い演奏力を目指すグレード』まで、実に様々なレベルの試験が行われます。

この検定の魅力は、半世紀以上にわたって多くの人が受験している信頼の高い試験ということと、30以上の国でも受験できることです。
この検定を受検することで、自分の音楽の力がどの程度あるのか、客観的に知ることができます。

音楽が好きで、楽器を演奏するうえで自分の力を試してみたいと考えている方は、ぜひ受験を検討してみましょう。

自分の中に眠っている新たな才能が見つかるかもしれません。