カウンセラー系の資格は種類もさまざまで、教育・医療・福祉施設や機関など活躍できる場も多いことから、転職やキャリアアップのために資格習得を目指す人の間で人気の資格です。
そこで今回は特に注目を集めている人気のカウンセラー系の資格5選をご紹介します。是非参考にして下さい。
人気のカウンセラー系資格5選
キャリアカウンセラー
キャリアカウンセラーとは、企業や組織の一員として働いている方が、仕事上の問題やトラブルを抱えている際に一緒に解決を目指すサポートをする職業です。
その他にも業務内容や職業そのものの適性を判断し、より快適に働ける環境をつくりながらキャリアアップのお手伝いをします。このようにキャリアカウンセラーは働く人がより快適に生活するための支援を行います。
キャリアカウンセラーのほとんどは各企業に雇われ働いているため、人材育成、カウンセリング、そして教育等に携わりその企業の一員として活躍します。
キャリアカウンセラーになるためには、NPO法人日本キャリア開発協会主催の資格を取得します。
キャリアカウンセラー資格試験の合格率は45%~50%とやや高めですが、労働の法律に関する知識等など専門的な内容が試験では問われるため十分な時間を確保して対策を行いましょう。
音楽療法士
元々アメリカで発展した資格である音楽療法士とは、音楽の持っている力を用いて、心理的、身体的に何かしらの障害、疾患を持っている方を対象にリハビリテーションを行い、心身の健康に努めます。
音楽療法士の資格認定試験を受けるためには、日本音楽療法学会指定の教育機関で必要なカリキュラムを修了する方法、もしくは当学会主催の必修講習会を受講すると受験資格が与えられます。
試験は筆記試験と面接試験があり、例年の合格率は60%程度と言われております。
臨床心理士
臨床心理士とは、専門的知識を用いてうつ病やPTSDや心に関するあらゆる病気のケアをするプロフェッショナルです。
身体的な病気と違い、こころの病気は治癒するのに時間を要し、正しいケアをしなければ治るどころか悪化してしまうと言われています。臨床心理士はこころの専門家として教育、医療、職場などあらゆる場所で活躍しています。
臨床心理士になるには内閣府公認の公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会主催の臨床心理士資格試験を受ける必要があり、その受験資格獲得のためには様々な方法がありますが一般的な手段として全国に155校ある大学院を修了することが必須になります。
臨床心理士は知識量とキャリアが全てなので、一人前の臨床心理士になるにはそれなりの時間と労力が必要となりますが、その分やりがいのある仕事なので、臨床心理士を目指している方はしっかりと試験のための対策を立てましょう。
睡眠改善インストラクター
睡眠改善インストラクターとは、不眠症や睡眠不足など「眠り」に関するあらゆる問題を抱えている患者さんに正しい睡眠法などを指導します。
現在日本では三人に一人が睡眠に関する何かしらのトラブルを抱えているといわれており、それらが日常生活や健康にも大きく影響しています。
そこで睡眠改善インストラクターが「質の高い睡眠」を提供し、患者一人一人の睡眠に関するトラブル解決を目指します。
民間資格である睡眠改善インストラクターになるには、日本睡眠改善協議会が主催する講座を受講後に認定試験を受けます。認定試験の出題範囲はやや広めで決して簡単ではありませんが、3日間のスケジュールの講座をしっかり受講していればパスできます。
認定遺伝カウンセラー
あまり馴染みのない職業ですが、認定遺伝カウンセラーとは、医療系カウンセラーで、遺伝や遺伝子に関する疾患や病気等を抱えいる患者さんをサポートします。
素人ではなかなか理解するのが難しい遺伝や遺伝子について、各患者さんの体質や家族構成を考慮して的確な説明やカウンセリングを行うことでそれらの病気や疾患についての不安を少しでも取り除くお手伝いをします。
認定遺伝カウンセラーになるためには、専門課程が設置されている2年制大学院を終了すると、日本遺伝カウンセリング学会と日本人類遺伝学会が共同主催の認定試験の受験資格を得ることができます。
人気のカウンセラー系まとめ
以上で紹介したキャリアカウンセラー、音楽療法士、臨床心理士、認定遺伝カウンセラー、そして睡眠インストラクター以外にも人気のあるカウンセラー系の資格は多数あります。
しかしいずれにしてもすぐに資格を取得できるわけではなく、知識と技術を身に着けるためにそれなりの時間を要する場合もあります。
一方でカウンセラー系の資格は様々な問題を抱えている方たちと一緒に解決を目指すことでとてもやりがいのある仕事でもあります。