こんにちは。持っている資格は「普通自動車第一種運転免許」「漢検準2級」「英検3級」、ライターのかしみんです。
先日、アパレル業界に勤務している友人から「販売士はいろんな業界・業種に役立つよ!」と言われ、興味が湧いてきた今日この頃。
調べてみたら、小売業界はもちろん、メーカーや商社などに勤める人も取得しているそうなんです。
でも、「販売士」って名前なのに、本当に小売業界以外でも役立つのだろうか……?
そんな疑問を解決するべく、大学で販売士の資格講座を開いている高沖さんに、取得するメリットを聞いてみました。
販売士現役講師プロフィール
今回インタビューに応じてくださった販売士の高沖さんのプロフィールをご紹介します。

高沖 春日さん(たかおき はるひ)
コンサルティングネットワーク TKブレーン 代表
東京都中小企業振興公社「商店主スキルアップ事業」、「商店街パワーアップ作戦」登録専門家
東京都商店街振興組合連合会「商店街ステップアップ応援事業」登録専門家
日本証券新聞社大阪支社編集部記者、奈良新聞社政治経済部経済担当記者を経て独立。
フリーライターとして毎日新聞社雑誌媒体に経済記事を執筆。
多くの中小企業を取材した経験を生かして、2002年に中小企業診断士、2005年に1級販売士の資格を取得し、コンサルティング業務に従事。
主に販売促進支援(商品政策、VMD手法を用いた店舗演出策、接客指導)を行う。
マーケティングも学べる「販売士」ってどんな資格?
商工会議所が運営管理をしている資格「販売士」。1〜3級まである、民間資格です。
学生から管理職まで、幅広い年齢層の男女が受験・取得しています。
━━そもそもな質問なのですが、販売士とはどんな資格なんですか?
販売における、全般的な知識を取得できる資格です。
接客アプローチなどのテクニックはもちろん、「こういう仕草をしてるときは購入を迷ってる」といった顧客心理などが分かるようになります。
また、マーケティングの要素も強い資格で、売れやすい商品陳列棚の作り方なども学べますよ。
━━消費者の心理だけでなく、マーケティングも…!どういった業種の人が資格を取得していますか?
やはり、小売業界で販売の仕事をしている人が多いですね。
百貨店やアパレル、スーパー、家電量販店あたりで。
百貨店に新卒入社することになった学生は、入社前に3級取得を義務付けられていることもあるんです。
あとは、メーカーや商社で働く人にも、取得する人が多くいます。
メーカーだと「どういった商品が顧客に求められているのか」
商社だと「小売店舗にどう商品の配置を交渉していくか」
このような側面から、取得されています。
━━販売の仕事をしている人だけではないんですね!
そうですね。
職種でいうと経営や財務についての勉強もできるため、現場だけではなく、経営者やマネジメントに関わる人も取得しています。
新規事業にも活きてくる!販売士の資格を取得するメリットは?
━━販売士の資格を取得するメリットを教えてください。
メリットはたくさんあります。ざっと挙げると、
- 小売業のスペシャリストだと思ってもらえる
- 小売業界への就職に有利
- 販売の仕事に直接的に役立つ
- ビジネスの基礎を学べる
- (会社によって)給料にインセンティブが付くことがある
あたりでしょうか。
━━小売業のスペシャリストですか!具体的に、どのように活きてくるのでしょうか?
販売の現場で、接客やマーケティングに役立つだけではなく、さまざまな仕事をするうえでも有利になります。
例えば、小売店舗や商店街などのコンサルティングの仕事も受けやすくなるんです。
実際、私も販売士と中小企業診断士の資格を活かして、商店街にある店舗や、大手ショッピングモールなどのコンサルティングをしていますよ。
━━どんな人に販売士の資格をおすすめしますか?
そうですね。
- 小売店舗の販売員・経営者・マネジメント責任者
- メーカーの営業
- 商社の営業
- 卸の営業
- コンサルタント
など、全般的におすすめです。どんな人も持っていて損はないと思います。
メーカー直販が多い小売の業界だと、商社や卸業は、小売店舗に商品を売るアドバイスもしていることがあって。
会社が生き残っていくため、ただ商品を仲介するだけではなく、販売士の知識を付加価値として提供しているんです。
━━生存戦略としても、販売士の資格が活きてくるんですね。
はい。あと、あえて小売業界を抜いて考えるなら、企業で新規事業に携わりたいと思っている人におすすめしたいですね。
マーケティングの基礎の部分は、販売士の資格を通して学べます。
消費者心理や市場の狙い方など、「どのように新規事業を開発していくか」の視点も入っているんです。
━━会社でキャリアアップしたいと考えてる人にも有効なのですね…!
通信教育がおすすめ!販売士の勉強はどのようにするべき?
━━販売士は1〜3級までありますよね。それぞれターゲットは違うのでしょうか?
違います。いちばん簡単な3級は、主に、現場で販売の仕事をしている人向けです。
「お客さんが来たときのアプローチ方法」「売れやすい陳列」など、実践的なことを学ぶんです。
2級は、お店作りを担当している管理職向け。
「お客さんの動線作り」「部下や後輩の指導」「お店の利益」などについて学びます。
そして、1級は経営者向けです。
「会社全体の決算」「店舗を建てるときに必要な不動産の知識」など、経営について学びます。
━━となると、初心者はまず3級からですね。3級を取ろうと思ったとき、どうやって勉強するのがおすすめですか?
主に、通信教育とテキストの2種類があり、通信教育の方が勉強しやすいと思います。
なぜなら、テキストは自主的に勉強する必要がありますが、通信教育なら課題提出によって勉強せざるを得ない状況になるからです。
あとは、通信教育であれば、人に頼れるというポイントも大きいでしょう。
販売士の勉強には、カタカナやアルファベットなどの難しい単語がよく出てきます。
そんなとき、誰かにわかりやすく説明してもらえれば、足止めにならずに勉強を進められるんです。
━━確かに、私だったら難しい言葉が出てきた瞬間に、テキストを閉じてしまいそうです(笑)。どのくらいの時間をかけて勉強するのが目安なのでしょうか?
通信教育であれば3カ月、テキストであれば6カ月が目安ですね。
初めに見たときは難しいと感じる言葉が多いかもしれませんが、自分がいちばん興味を持てる分野から勉強していくのがおすすめです。
最初にモチベーションやテンションを上げるのが、楽しんで勉強を進めるコツですよ。
(※販売士の試験科目には「小売業の類型」「マーチャンダイジング」「ストアオペレーション」「マーケティング」「販売・経営管理」の5分野があります)
━━最後に、販売士の資格を取ろうか迷っている人に向けて、メッセージをお願いします!
販売士という資格は、生活にとても密着したものです。
「お客さんとの接し方」「売り場の作り方」など、勉強したことを実感できるため、毎日がより一層楽しくなると思います!
失礼ながら、つい最近まで存在を知らなかった販売士という資格。
話を聞いてみると、販売の仕事だけではなく、どんな人にも役立つ魅力的な資格であることがわかりました。
ビジネスウーマンとして、マーケティングの知識も欲しいと思っていた私。早速、販売士の資料を取り寄せてみようと思います!