内燃機関海技士(機関)は18歳以上の男女が目指せる、若手が不足している、需要が高まっている資格です。
内燃機関海技士(機関)資格取得者は他にも海技士、機関士、船舶機関士と呼ばれております。
内燃機関海技士(機関)の資格は「民間資格」です。
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内燃機関海技士(機関)に必要な知識・受験資格
内燃機関とはディーゼルエンジン・ガソリンエンジン・焼玉エンジンのことを指します。
内燃機関海技士(機関)の資格は「国土交通省 各地方運輸局」が運営管理を行っております。
国土交通省 各地方運輸局とは:
それぞれ管轄区域において、交通や貨物の流通、鉄道や海事の施設がスムーズに運営されているか、安全かといったことを管理しています。海に関する諸手続きも管理しており、海技士試験もその一部です。
内燃機関海技士(機関)の仕事内容
内燃機関海技士は内燃機関を備えた船舶で操作、保守などを担当することが主な業務です。ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンなどの内燃機関を搭載した船舶の整備や操作に関するスペシャリストと言えます。船の大型化・高性能化につれて船内の機構も複雑化し、専門知識をもったエンジニアの需要が増えていることに伴い資格の重要も増えています。
内燃機関海技士(機関)資格の勉強法
試験は筆記試験と口述試験、身体検査が行われます。筆記試験は過去問題を解くのが最も効率的で、一般的です。口述試験は過去問題をテキスト出版している会社が同様にテキストを販売しています。学科試験と同様の範囲から出題されますので、学科試験でより高い得点を取ることを目標に勉強を進めるとよいでしょう。
内燃機関海技士(機関)の専門学校・通信講座
内燃機関海技士(機関)の試験料・試験内容・難易度・合格発表について
内燃機関海技士(機関)の資格試験料
筆記試験(2級:7200円、3級:5400円、4級:3500円、5級:3500円、6級:2400円)、口述試験(2級:7500円、3級:5500円、4級:3700円、5級:3700円、6級:3000円)身体検査(全級:870円)
内燃機関海技士(機関)試験・検定の年間試験回数
試験は年4回、4月、7月、10月、2月にあります。臨時試験もあります。全国の地方運輸局等で実施しています。平成30年の定期試験の場合、申請受付期間は平成30年5月28日~平成30年6月18日、口述試験のみ申請する場合は平成30年7月1日が締切日です。筆記試験の合格発表日、および口述試験の日程発表日の公表日は平成30年7月2日に、海技試験場、および各運輸局ホームページ上にて公表されます。
内燃機関海技士(機関)試験科目等の内容
筆記試験は機関に関する科目(その一)として出力装置、プロペラ装置、機関に関する科目(その二)として補機、電気工学、電子工学及び電気設備、自動制御装置、甲板機械、機関に関する科目(その三)として燃料及び潤滑剤の特性、熱力学、力学及び流体力学 、材料工学、造船工学、製図、執務一般に関する科目として、当直、保安及び機関一般、船舶による環境の汚染の防止、損傷制御、船内作業の安全、海事法令及び国際条約、英語を問われます。口述試験は筆記試験と同様の範囲から出題されます。身体検査および口述試験を受けるためには筆記試験に合格することが必要です。国土交通大臣の登録を受けた船舶職員養成施設の課程を修了した方は、その登録を受けた養成施設の種類に応じ、それぞれの試験において筆記試験が免除されます。
内燃機関海技士(機関)資格の難易度
海洋大学や、船舶関連の仕事に従事しているのであれば、3級まで対応できます。2級より上になると階級に応じた乗船履歴が必要になります。より航海士としていかに実績を積んだかが重視されます。
内燃機関海技士(機関)資格の合格率
2016年の筆記試験の6級合格率は89%、5級合格率は55%、4級合格率は25%、3級合格率は11%、2級合格率は20%でした。筆記試験合格後に受験できる身体検査・口述試験は6級合格率は100%、5級合格率は90%、4級合格率は89%、3級合格率は63%、2級合格率は25%でした。
内燃機関海技士(機関)試験の合格発表
試験先の運輸局にて掲示または文書で通知されます。各運輸局のホームページから確認できます。
内燃機関海技士(機関)資格取得後の就職先・年収・報酬相場
内燃機関海技士(機関)所持者の職業例
自衛隊、海運会社、船舶乗務員、物流会社、船舶操縦士、通関業など
内燃機関海技士(機関)に向いている人
機関士は機関長の指示のもとで、船の中のエンジン、ボイラーなどの操縦を行います。一度出航すると、航海中は24時間体制でエンジンや計器の運転、監視が行われます。停泊中でも監視は常に行うため、交代制の当直でスケジュールが組まれます。機関室の中はエンジンやボイラー等の動力源で熱量が膨大になるため、室温がかなり高くなります。基礎体力をつけて、体調管理をしっかり行えることが大切です。また、一度出航すると、陸に戻るまでに長い期間海の上にいることになるので、精神的な面でも自律的なコントロールを要するでしょう。船舶の大型化、機器の複雑化により、人材は求められる傾向にありますが、常に最新の技術、知識について学ぶ姿勢を持てるかも、求められる人材になるには必要な要件と言えるでしょう。
内燃機関海技士(機関)と同じ分野の他の資格
海技士(航海)、海技士(機関)、海技士(通信・電子通信)、船橋当直3級海技士(航海)、船橋当直3級海技士(機関)、小型船舶操縦士、潜水士、船内荷役作業主任者、水先人、船舶に乗り込む衛生管理者、救命艇手
内燃機関海技士(機関)の年収・給料相場
機関士の平均的な年収は500万円~800万円と言われていますが、海運会社によって大きな差があります。乗船する船舶によっても異なるようです。外航客船は860万円~1200万円、内航客船は620万円~950万円、一般貨物船は640万円~830万円、タンカー船は720万円~870万円と言われています。
内燃機関海技士(機関)の現状
船員の高齢化、海技士不足が操業効率の低下を招き、漁船の老朽化(居住環境の悪化)の進展により、新規船員の不足を招いています。制度が一般商船などを基準とし、漁船に適していないことや、乗船期間の長さや試験のあり方などが問題点とも指摘されています。業界全体で機関士のニーズは大変高まっているといえます。
内燃機関海技士(機関)の将来性
福利厚生や待遇の面が良さが魅力です。海運国家である日本では、船舶は必要不可欠です。今後は機械のAI化が予想されてはいますが、最終的な確認や緊急時の対処は人の手による部分が残ることは確実です。今後も内燃機関士の需要が見込まれます。
内燃機関海技士(機関)の独立について
船舶機関士の活躍の場は船の数だけあります。大型船だけでなく、特殊船や漁船もそれに含みます。専門知識を有して職務に従事するため、船を所有すれば独立も可能でしょうが、3級海技士は比較的大型の船を職場とすることから、多くは海運企業、商船会社、船舶管理会社など、企業で勤務することがほとんどです。
内燃機関海技士(機関)資格を所有している主な著名人
不明