最近、何かとニュースを騒がせている「ドローン」。離島へ配達、排ガス規制などから、未来のためにドローン導入に向けた動きが進んでいます。「宅配ピザもドローンで配達される日が来るかも!?」そんなドローン操縦には、免許は必要なのでしょうか?気になる資格について解説します。
ドローン操縦って免許が必要?「ドローン操縦免許」ない!?
ドローン操縦免許は、現時点(2017年3月)では日本にはありません。車の免許のように、教習所で練習をして学科試験と運転試験をパスして、初めて免許が発行されるシステムではないので、年齢や経験を問わず誰でもドローンを操縦できます。
市販されているドローンを購入したら、すぐに操縦しても大丈夫です。
ドローン操縦には規制はないの?
ドローン操縦に免許が必要ないとなると、法規制は?
誰でも自由にドローンを操縦したら、事故や社会的秩序が守られないのでは?と不安になりますよね。ドローンはサイズ別で航空法の規制対象になります。
200g未満
一般的に市販されているドローンは、200g未満で「トイドローン」と呼ばれるものです。価格帯は1万前後で、純粋に飛行を楽しむ趣味の範囲のタイプです。200g未満であれば、航空法の規制対象にはなりません。
200g以上
カメラが搭載されている空撮用のドローンなどの200g以上のタイプは、航空法の規制対象になります。主な規制対象の内容は以下の通り。
- ドローン飛行違法エリアの遵守
- 夜間やイベントでのドローン飛行は禁止
- 人や物から、30m以上の距離を保つ
これらに違法した場合は、50万以下の罰金対象です。
ドローン操縦って免許が必要なの?気になる資格について大解説!
ドローンに免許が必要ないことは、前述した通りです。免許とは別にドローン操縦技能を証明する資格があります。民間資格なので、この資格があるかないかでドローン操縦が制限されません。
民間資格とは、ある団体が主催する知識や技能を証明する資格です。例えば、漢字検定が代表的な民間資格です。漢字検定を持っていなくても、漢字を書くことは制限されませんが、漢字検定の上位級を持っていれば、知性や教養を証明する資格になります。
ドローン資格スクールがある?
『一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会(JUIDA)』では、全国にスクールがあって資格が発行されます。
一般社団法人日本 UAS 産業振興協議会(JUIDA)では、日本で初めてとなるドローン(無人航空機)の操縦士および安全運航管理者養成スクールの認定制度を2015年10月にスタートしました。JUIDAとJUIDA認定スクールは、無人航空機産業の健全な発展のために、無人航空機運航上の安全に関わる知識と、高い操縦技能を有する人材の養成を行います。
JUIDA認定スクールにおけるJUIDAが定める科目を終了した操縦士には、JUIDAが定める申請手続きを行ってもらうことにより、JUIDA『操縦技能証明証』を交付します。
また、JUIDA操縦技能証明証を取得し、かつ飛行業務の経験を有する方を対象として、無人航空機の安全運航管理に関する基本知識とリスクアセスメントを習得してもらい、修了者には、同様にJUIDAが定める申請手続きを行ってもらうことにより、JUIDA『安全運航管理者証明証』を交付します。※JUIDA無人航空機操縦士
無人航空機を安全に飛行させるための知識と操縦技能を有する者
※JUIDA安全運航管理者
無人航空機の運航に関わる十分な安全と法律の知識を有し、飛行業務の安全を管理する者
ドローンメーカ主催の資格?
ドローンメーカーDJIでは、能力別に資格認定をしています。
「DJI CAMP技能資格」には、以下の内容が含まれます。
DJIマスター
DJIマスターは、100時間以上の飛行操縦経験があり、電波法、航空法などの高度な知識と、重要な業務場面での操縦経験、指導経験、安全運営の知識を有する操縦者です。DJIマスターは、DJI JAPANより認定され、DJIインストラクターの教育、監督、技能資格証明を行います。
DJIインストラクター
DJIインストラクターは、DJIマスターの指導によるDJI CAMP(座学教育と実技指導)を受講した、30時間以上の飛行操縦経験がある操縦者です。DJIスペシャリストの教育、監督、技能資格証明を行います。DJIインストラクター技能資格証明発行数には年間の上限があります。
DJIスペシャリスト
DJIスペシャリストは、DJIインストラクターの指導によるDJI CAMP(座学教育と実技指導)を受講した、10時間以上の飛行操縦経験がある操縦者です。DJIスペシャリストは、DJIインストラクターから教育、監督、技能資格証明を受け、実際の業務に従事します。 <引用元:DJI>
現時点では、ドローンの免許・資格は、必要ありませんが、今後のドローン普及率で、法規制や免許制度が整備されることでしょう。気軽にドローン飛行を楽しむなら、イマ!ですよ。
Aida Minamoto
【参照】
※ 【国土交通省】無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール
※?DJI