救命艇手は18歳以上の幅広い年齢層の男女が目指せる、船のレスキュー隊資格です。
救命艇手資格取得者は他にも該当なしと呼ばれております。
救命艇手の資格は「国家資格」です。
資格広場は、救命艇手になりたいを応援しております。
救命艇手の資格は「国土交通省」が運営管理を行っております。
国土交通省とは:
国土交通省は日本の行政機関の一つです。その任務は国土交通省設置法第3条で定められており、国土の利用・開発・保全、社会資本の整備、交通政策の推進、気象業務、海上の安全・治安を確保をすることが定められています。
また、救命艇手の資格については国土交通省令の救命艇手規則(きゅうめいていしゅきそく、昭和37年9月26日運輸省令第47号)により、細かく定められています。
救命艇手になるための道筋とは
救命艇手になるには、国土交通大臣が行う救命艇手国家試験を受験・合格した後、救命艇手適任証書の交付を受ける必要があります。
また、受験せずに救命艇手の資格を得る方法もあるそうです。
18歳以上で健康証明書をもっており、尚且つ6か月以上船舶の乗舶経験がある方で、下のいづれかに該当する項目がある場合は受験せずに資格の認定が行われます。
◆海技士(航海)・海技士(機関)海技士(通信)・海技士(電気通信)
◆大学・高等専門学校・高等学校又は中等教育学校の後期課程で、救命艇の操作の教科を修めて卒業した者
◆海技大学・独立行政法人海技大学校・海員学校・独立行政法人海員学校・独立行政法人海技教育機構を卒業した者
◆海上保安大学・海上保安学校・水産大学校・独立行政法人水産大学校・国立研究開発法人水産研究・教育機構を卒業した者
また、上記4項目のどれかと同等以上の能力を有すると認められた方も含まれます。
参照:国土交通省 関東運輸局
救命艇手の受験資格・必要な知識とは?
・18歳以上
・健康証明書を所持
・一定の船舶経験
必要な知識としては救命や救命艇に関する知識が挙げられますが、上記の通り一定の船舶経験が必要ですので、受験資格を満たすことの方が難しいと考えられています。
救命艇手の仕事内容
非常事態に陥ったとき、救命艇に食料や航海用具を積み込んだり、救命艇の操作や旅客などの誘導、指示などを行います。
限定救命艇手とは?救命艇手との比較
救命艇手とよく比較される資格として、【限定救命艇手】という資格もあります。
下記にて救命艇手と限定救命艇手に与えられる権限の違いを早見表にしました。
認定 | 制限の有無 |
---|---|
救命艇手 | 制限無し/国内外における船舶での業務が可能 |
限定救命艇手 | 制限有り/国内を航行する船舶の膨張式救命いかだのみで業務が可能 |
業務内容は似ているのですが、業務が許されるシチュエーションに制限があるかないかという違いがあります。
救命艇手が、国内外問わずあらゆる船舶で活動することができる一方で、限定救命艇手はその名の通り「国内且つ膨張式救命いかだのみ」と活動の場が限定されています。
また、船舶所有者は原則として最大搭載人数100名以上の船舶においては一定人数の救命艇手を配置しなければならないと定められているのですが、これも限定救命艇手ではなく救命艇手でなければなりません。
救命艇手の試験料・試験内容・難易度・合格発表について
ではここからは救命艇手の具体的な試験内容についてご説明したいと思います。
試験量や試験の難易度、勉強法などについてもまとめましたので、是非ご覧下さい。
救命艇手の資格試験料
受験料は5,000円となります。
救命艇手試験・検定の年間試験回数
不定期となっています。
救命艇手試験科目等の内容
試験は筆記試験と実技試験に分かれています。筆記試験では、救命艇・いかだ内の措置、衝突・火災・沈没等非常事態の知識、非常任務・消火知識、救命艇の種類等の知識、設備・構造知識、救命艇推進装置の知識が出題されます。実技試験では、救命胴衣の知識、救命艇の起こし方、救命艇の教示・医療措置が出題されます。
救命艇手資格の合格率
受験者数・合格率ともに非公表ではありますが、ほぼ100%近いのではないかと言われています。
救命艇手資格の難易度
それほど難しい問題はないようです。100%近いといわれる合格率をみても、難易度は低いといえそうです。
救命艇手資格取得の為の勉強法や勉強時間
受験資格において船舶経験が細かく定められているという事情もあってか、試験の難易度自体は高くありません。受験資格を満たしている時点で知識量には問題はないと考えられるため、独学での勉強等はそれほど必要はなさそうですが、上述にもある試験科目の内容については一応整理しておくと、余裕をもって試験に臨めるでしょう。
救命艇手の専門学校や通信講座について
専門学校や通信講座を利用する必要はないようです。
救命艇手試験の合格発表
地方運輸局長より受験申請者に通知されます。
救命艇手資格取得後の就職先・年収・報酬相場
ここからは、救命艇手資格取得後に関する情報をまとめていきたいと思います。
救命艇手として働く上で重要なポイントや気になる年収、将来性などについてもご説明いたします。
救命艇手所持者の職業例
救命艇手として就職できます。
救命艇手に向いている人
緊急時に冷静に対処できる方に向いています。
救命艇手と同じ分野の他の資格
救急救命士、消防官
救命艇手の年収・給料相場
平均年収は約400万円ほどとなっています。
救命艇手の現状
船舶でのトラブルは昔から今に至るまで、数多く起きてきました。緊急時は、命がかかっているとなれば、冷静ではいられません。そんな状況の中で、誰よりも冷静に立ち振る舞わなければいけないのが救命艇手です。特にお客さんを乗せている客船では、このトラブル時の対処が後で大きな問題となります。何かあったときには自分の命を顧みず、乗客や乗員を守る勇気が必要なのです。この資格を取得することは難しくありませんが、人の命を預かる仕事なので、生半可な気持ちでなることはできません。
救命艇手の将来性
自然災害などが起こりやすい日本では、必要な存在となっていくでしょう。そして、今後も高い需要がある資格と考えられています。
救命艇手の独立について
一般の方も取得することができ、身近な場所で使うことができる資格なので、独立は可能だと言えます。
救命艇手資格を所有している主な著名人
現在調査中