”損害保険募集人”とは、保険を募集するにあたって、保険の商品に関する重要事項などをしっかりとお客様に説明できるかどうか、知識を習得しているかを確認するための資格です。
損害保険募集人は原則として、自分が取り扱っている保険商品の単位に合格しなければなりません。
損害保険募集人として働くためにはどんな試験を受け、難易度や合格率はどのくらいでしょうか?資格に更新が必要なのかも見ていきましょう!
損害保険募集人試験の難易度は?
損害保険募集人の試験は、多額のお金が関わっているうえに保険の説明をきちんとしないといけないので、難しく考えてしまうかもしれません。
しかし、試験の難易度そのものは「易しい」とされています。
人によっては「1日勉強をすれば受かるレベル」だと感じる人もいるようです。
損害保険募集人として働くための必要な知識なのでプレッシャーもあるかもしれません。
しかし、あまり難しくとらえずに「しっかりと覚えよう」と思って勉強に取り組むと良いでしょう。
損害保険募集人試験の合格率は9割以上
損害保険募集人一般試験は4つの単位でできており、合格基準はそれぞれの単位で70点以上となっています。
合格率は非公開とされているものの、9割以上の合格者を出しています。
かなり高い確率で皆が受かっている理由のひとつとして、試験に合格しなければ仕事ができないため、きっちりと勉強していることが挙げられます。
さらに合格後は、「専門課程」「応用過程」とレベルアップした試験もあるので、仕事に活かすために受験することを視野に入れておきましょう。
損害保険募集人試験合格に必要な勉強時間
損害保険募集人一般試験合格に必要な勉強時間は、50時間程度です。
インターネットには「合格するだけであれば1日で勉強は十分」という情報もあります。
損害保険募集人一般試験は、保険の募集を行うために必要となる試験です。
ある程度インプットとアウトプットをすれば、合格を狙えるでしょう。
損害保険募集人更新試験の難易度
更新の試験は、損害保険募集人の試験を初めて受験する時と難易度に違いはあるのでしょうか。
出題される問題の難易度としては、新規で試験を受ける場合と同じレベルです。
新規の試験と異なる部分は、問題の解答数と試験時間です。
一度は合格しているからと油断せず、新しい情報をしっかりと頭に入れて試験に臨みましょう。
損害保険募集人の資格は、5年ごとに更新しなければなりません。
損害保険の商品というものは、時代によって新しい保証が誕生したり、制度が見直されたりします。
そのため、損害保険募集人も最新の情報や専門的な知識を正しくお客様に伝えるため、学ぶ必要があるということです。
損害保険募集人試験の試験概要
損害保険募集人一般試験の試験内容をまとめました。
試験は全国各地の試験会場で受けられますが、集合時間が決まっています。
日祝日は基本的に受けられないので注意してください。
損害保険募集人試験の手数料
損害保険募集人一般試験の手数料は以下の通りです。
単位数 | 受験手数料(税込) | 受験パターン |
---|---|---|
1単位 | 1,900円 |
|
2単位 | 3,500円 |
|
3単位 | 3,700円 |
|
4単位 | 3,900円 |
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2024年(令和6年度)の試験日程
月曜日~土曜日(年末年始休業期間・祝日を除く)に受験できます。
具体的な開催日時は試験会場ごとに異なるので注意しましょう。
集合時間は以下の通りに決まっています。
集合時刻 |
---|
9時、 9時45分、 10時30分、 11時15分 |
12時、 12時45分、 13時30分、 14時15分 |
15時、 15時45分、 16時30分、 17時15分 |
18時、 18時45分、 19時30分、 20時15分 |
損害保険募集人試験が難しいと言われる理由
損害保険募集人一般試験が難しいと言われる理由をまとめました。
- 基礎単位以外は問題数が少ない
- 余裕を持ちすぎると合格できない
- 保険業界の基礎知識は必須
どの試験でも当てはまることですが、余裕を持ちすぎると危険です。
合格のためにも、試験対策の勉強をしておきましょう。
理由①基礎単位以外は問題数が少ない
基礎単位以外の以下の科目は問題数が少ないです。
- 自動車保険単位
- 火災保険単位
- 障害失業保険単位
以上の3単位はすべて20問で各5点の配点です。
そのうえ、各単位を40分で解かなくてはなりません。
合計して考えると、7問間違えると不合格になってしまうので注意してください。
理由②余裕を持ちすぎると合格できない
損害保険募集人一般試験で余裕を持ちすぎることは避けてください。
合格のためにはある程度の実力は必須です。
どの試験でも言えることですが、難易度を甘く見ることはおすすめできません。
損害保険募集人一般試験は、試験中にテキストを閲覧できる試験です。
テキストのどこに何が書いてあるのか、きちんと把握できるようになりましょう。
理由③保険業界の基礎知識は必須
保険業界の基礎知識がなければ、損害保険募集人一般試験の合格は難しいでしょう。
金融商品に関する資格のため、商品や制度の変更などに注意してください。
基礎知識をつかむためにも、損害保険についておさらいしておくことがおすすめです。
所属する会社で経験を積んでいれば、勉強自体はあまり難しくはありません。
損害保険募集人試験の難易度を他試験とランキングで比較
損害保険募集人試験の難易度を他試験とランキングで比較しました。
資格名 | 合格率 |
---|---|
損害保険募集人試験 | 90%以上 |
FP(ファイナンシャルプランナー)2級 | 20~60% |
金融財政事情研究会(きんざい)試験 | 13~22% |
社会保険労務士 | 6%前後 |
損害保険募集人一般試験はほかの資格と比べても、取得しやすいことが分かりますね。
企業によっては取得がマストという認識もあるようです。
保険業界で活躍したい人は、早めにとっておいて損はない資格です。
損害保険募集人試験の試験科目
損害保険募集人一般試験の科目は以下の2種類に分かれています。
- 基礎単位
- 商品単位
試験はCBT(コンピュータ試験)形式で、単位ごとに5年の更新制となります。
受験者は、損害保険会社の承認を得た人が対象です。
基礎単位
基礎単位は、保険の基本的な知識がチェックされます。
問題数は50で、配点は各2点の100点満点です。
試験時間は40分で合格基準は70点なので注意しましょう。
基礎単位不合格の場合、代理店登録または募集人届出ができません。
商品単位
商品単位は以下の3つに分かれています。
- 自動車保険単位
- 火災保険単位
- 傷害疾病保険単位
以上の各分野の保険を取り扱うためには、該当の試験に合格しなくてはなりません。
単位の問題数はそれぞれ50で、配点は各2点の100点満点の試験です。
試験時間は各40分で、合格基準は70点です。
損害保険募集人試験に合格するポイント
損害保険募集人一般試験に合格するポイントには以下があります。
- 学習サイトで事前に勉強する
- テキストを活用する
試験自体はとても難しいものではないでしょう。
本番は、テキストを見ながら解答していく形です。
記述式や面接もないため、やや易しい試験と言えます。
ポイント①学習サイトで事前に勉強する
学習サイトで事前に勉強しておきましょう。
「損保代理店試験 学習サイト」は、講義動画・練習問題等がそろっています。
学習サイトを活用し、理解度を上げてください。
スマートフォンからも閲覧できるので、学習サイトを使えば自分のペースで勉強可能です。
スキマ時間も有効活用できるでしょう。
ポイント②テキストを活用する
テキストを有効活用しましょう。
テキストは受験を希望する損保会社から配布されます。
試験を提供する一般社団法人 日本損害保険協会が配っているわけではないので、注意してください。
テキストの配布が遅い場合は、受験を希望する会社に聞いてみましょう。
損害保険募集人とは?
それぞれのお客様に合ったプランを提案する損害保険募集人になるには、どうすれば良いのでしょうか?
そもそも「損害保険」が何かというと、私たちは日常生活を送るうえで予期せぬトラブルに遭ったり、大きなリスクを背負うことがありますが、それらに備えることを目的としている保険の商品のことを指します。
損害保険には複数の種類があり、海上保険や火災保険、地震保険に自動車保険など、多くの人に知られています。
保険の業界では、保険を販売することを”募集”と呼んでいます。
入社する時は、特別な資格は問われない
保険の業界に入社する際は、基本的に資格が求められるわけではありません。
新卒で入社した人も、たとえ金融に関することを学んで来なかったとしてもやる気や熱意があれば就職できる可能性は十分にあります。
ちなみに、中途で採用された人の場合も同様ですが、保険の知識がある人などは優遇されるケースがあります。
試験に合格する必要がある
損害保険募集人になるには、「損害保険募集人一般試験」という試験を受験し、合格する必要があります。
なぜかと言うと、保険に加入している人が災害や事故に遭った時に損害保険はとても重要なものなので、販売する側は大きな責任を伴うことになるからです。
そのため、保険に関する正確な情報と専門的な幅広い知識で商品の説明をしなければなりません。
損害保険の仕事に携わりたいと考えている人は、社団法人の日本損害保険協会が行っている「損害保険募集人一般試験」に合格しましょう。
おすすめの就職先や活躍の場は?
損害保険会社の社員になるには、就職先や活躍の場が幅広く存在します。
損害保険の会社は、日本国内にも多数ありますが、外資系もあります。
現在はどのような会社も倒産しないとは言い切れませんが、”格付けの良い会社”に就職すれば社会的な信用も高いです。
そのため、倒産する可能性も低いとされています。
続いて、学歴によってどこの部署に採用されるのかをご紹介します。
部署によって学歴が異なる
損害保険の会社は、「一般職」であれば転勤はありません。
しかし、「総合職」の場合は日本全国のみならず海外にまで転勤があります。
どちらを希望するか、よくよく考えましょう。
まず「総合職」に勤めたい場合は、大卒であることが応募の条件になっていることがほとんどです。
とくに大手の損害保険会社であれば待遇も良く、仕事の幅も広いことから、難関と呼ばれる大学や大学院に通う学生が内定をもらっています。
大卒以外でも、「一般職」への勤務を希望する場合は短大でも採用されることも十分にあります。
また、パートタイムでの勤務は高卒でも採用されます。
このように損害保険会社は、様々な場で活躍できます。
損害保険募集人試験は合格率が高い
損害保険募集人試験は合格率が高い試験です。
保険会社に就職するために特別な資格は必要なく、学校で金融に関することを学んでこなかったとしても採用されます。
「総合職」の部署を希望する場合は、応募条件によって大卒などの学歴が問われることもありますが、募集人に関しては厳しい条件などはありません。
そして、就職してから会社で「一般試験」を受験して合格しなければなりません。
損害保険を扱う時は大きな責任を伴うため、この試験にパスしなければ働けないのです。