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ナレーターになるには養成所や学校に通う?人材募集の詳細も

更新日:2019-05-17

ナレーターになるには養成所や学校に通う?人材募集の詳細も

テレビや舞台などで顔を出す俳優や女優とは違い、自分の「声」だけで原稿を読み上げて表現するのが”ナレーター”という職業です。
人気職のひとつである”声優”とは若干違い、ナレーターは演技力よりも正確なナレーションや聞き取りやすさが求められます。

ナレーターになるには、養成所や専門の学校などに通わなければならないのでしょうか?また、仕事の募集などはどうするのかもチェックしていきましょう!

ナレーターとは?

ナレーターとは

現在、アニメのブームに伴って”声優”という職業が大きな注目を集めていますが、同じように声を使う職業として”ナレーター”があります。
ですが、ナレーターの場合は演技力よりも、与えられた原稿を正確に、かつ分かりやすく読み上げるだけの力量や、声の聞き取りやすさが求められます。

主に、次のようなところで活動しています。

ニュースからバラエティ番組まで

ナレーターはほとんど人前に出ることはないため、例えテレビ番組に出演したとしても顔で気づかれることは少ないかもしれません。

しかし、人気のナレーターになると有名なニュース番組や人気のバラエティ番組などにしょっちゅう声で出演していることがあるため、一週間のうちに何度も声を聞くこともあります。
他にも、テレビ番組の合間に流れるコマーシャルのナレーションやラジオ番組など、仕事内容は多岐に渡ります。

そのナレーターになるには、どのような道をたどれば良いのかをご紹介します!

ナレーターになるには?

それでは、ナレーターになるにはどうすれば良いのでしょうか。

ナレーターは、特別な資格を取得する必要はなく、自分の声に自信があり、文章を読んで表現することが好きな人であれば誰でもめざすことができます。

ナレーターになるには、絶対に通わなければならない学校はありません。
ですが、話し方のアクセントや正しい声の出し方を学ぶためには、何かしらの勉強をすることをおすすめします。

とくに地方の出身者の場合、「訛り」や「方言」を直さなければニュースの原稿を読むことは厳しくなってきます。
ナレーターの勉強ができるところは次の通りです。

ナレーター養成所

ナレーターになるには、多くの人が養成所に入所します

そこでナレーションに関する基礎知識や、アクセント・滑舌・発声・鼻濁音(びだくおん)の練習、腹式呼吸のやり方などを教わります。
近年はとくに、鼻濁音ができない人が増えているとされています。一般の人には気づかれないかもしれませんが、プロを目指すのであれば、鼻濁音ができないことは恥ずかしいことです。

養成所でしっかりと基礎を学び、どこに出しても恥ずかしくないと言われるナレーターになれるよう努力しましょう。

専門学校

ナレーターになるには、専門学校に入ることもひとつの手です。

ですが、ナレーターの「専門」というよりは、声優や俳優を目指す学生が、演技と同時にナレーションの勉強も教わっているというケースが多いかもしれません。
もちろんしっかりした専門学校であれば、ナレーターとしての知識もあるので、大きく力をつけることができます。

ナレーション以外にも、演技や歌などに興味があるという人には専門学校もおすすめです。

通信教育で独学もできる

ナレーターになるには、独学で知識を身につけることもできます。

年齢制限もない職業のため、学生以外でも働きながらナレーターを目指す人も多くいるでしょう。
そうなると、時間や金銭面で学校に通えないこともあるかと思います。

そのような時に、講座や通信教育を利用してナレーターの勉強をして、オーディションを受けるという人もいます。
本人の才能と努力で、独学でもプロになれる人はいるのです。

学校に通えないからと嘆かず、やれることは何でもやりましょう。

ナレーターに向いている人は?

ナレーターに向いている人

ナレーターは人前に出ることが少ないと言っても、自分の声が多くの人の耳に届くので、恥ずかしがってはいけません。

それでは、どんな人がナレーターに向いているのでしょうか?

読解力がある

まず、ナレーターにとって大切なことは、読解力があることです。

渡された原稿や台本を読み込んで、自分なりに咀嚼したうえでクライアントや演出家の求めるナレーションをしなくてはなりません。
流れている映像に合うのはどのようなナレーションであるかを常に考え、表現できる人が向いている仕事です。

自分の声に自信がある

何よりも、「声」を使った仕事に就くならば、自分の声に自信を持つことが大事です。

それは、自意識過剰や慢心とは違います。

ナレーターになることを希望する人は、文章を読んだり朗読することが好きな人が多いです。
そこには「自分の声で伝えたい」という思いがあるからであり、そのためには「自分だからこそできるのだ」という熱い思いがあった方が良いです。

「声」は聞き手によって価値観が違うため、どう評価されるかは分かりません。
しかし、自信を持って自分を表現できる人の方が生き生きしており、仕事を依頼する側の目にも留まりやすいでしょう。

自分の「声」の特徴や長所を生かし、そこに磨きをかけていきましょう。

ナレーターはどのように募集される?

ナレーターは芸能人と同じように、安定しているとは言い切れない職業です。

仕事は自らオーディションを受けて勝ち取る形式のものも多いので、場合によっては仕事がまったくないこともあるでしょう。

ナレーターになるには相応の覚悟が必要ですが、募集がある時は次のような形があります。

放送局などの正社員になる

ナレーターになるには、最も安定した道は正社員になることです。

正社員として募集している企業は、番組制作会社や放送局などです。
そこで任された番組やコマーシャルなどにナレーションを入れていくため、フリーランスと違って仕事がないという状況にはならないでしょう。

ただ、正社員になった場合は他の企業の仕事を受けられないこともあるので、事前に会社側とよく話し合った方が良いです。

メディア以外の募集もある

ナレーターの仕事は、テレビ番組やコマーシャルだけとは限りません。

普段、多くの人が赴く美術館や博物館の展示に関するものや、デパート内や公共交通機関のナレーションも募集がかかっている場合があります。

「バラエティ番組の仕事しかやりたくない!」と頑なにならず、どんな仕事も自分の糧にしようとの思いで、様々な仕事にチャレンジしましょう。

ナレーターコンパニオン

上記の仕事と同じように、ナレーターには『ナレーターコンパニオン』という仕事があります。

どういうものかと言うと、様々なイベントや企業の展示会が開催された時に、来場した人々に会社の商品やサービスについて説明するということが仕事です。

ナレーターコンパニオンもナレーションのプロであるため、分かりやすい表現と聞き取りやすい声で説明することを求められます。
また、映像に声をあてる仕事とは違うため、時には大量の原稿を覚えて、スムーズに話す練習も行います。

ナレーターについてのまとめ

ナレーターになるには、文章を読む「読解力」や「表現力」が大切であるとともに、自分の声に自信を持つことが必要です。

なるために特別な資格は必要なく、本人に大きな才能があるならば学校に通わずともプロになれる人もいます。
しかし、訛りや方言のある地域が出身の場合は、正しい知識を得た方が仕事につながるため、養成所などに通うことをおすすめします。

声を使った仕事は人気職ですが、自分を信じ、やりたいことに精一杯チャレンジしていきましょう!