理系に比べて就職が難しいとも言われる「文系の学生」。
文系の中でも特に専門的な知識を得られている人は良いのですが、漠然と文系を選んでいる方は就活のときに苦労しかねません。
今回は、そんな文系の方が持っておくと就職する際に役立つおすすめの資格を7つ紹介します。比較的簡単に取得できるものもありますので、是非チェックしてみましょう!
文系の学生に向いている就職先とは
多くの文系の学生は「専門的な知識が少ない」という自己評価をしがちです。
学科にもよりますが、確かに理系に比べると、専門的知識よりも汎用的知識のほうが身についているかもしれません。
しかし逆に考えると、幅広い職種に適正があるとも言えるのです。
ここでは、文系の学生に向いていると言われる職種について見てみましょう。
事務職
あらゆる企業の中で欠かせない仕事の中のひとつが「事務職」です。
一般事務から経理事務、法務事務など、事務職も細かく分類されます。
共通して言えるのは「PCを使う作業が多い」「他の社員との高いコミュニケーション能力を求められる」ことでは無いでしょうか。
他の部署の人たちをサポートする業務内容が多くなるため、細やかな気配りも求められます。
ほとんどの会社に事務職員は存在していますので、求人も多いでしょう。
ただし、他の職種と比べて給料は上がりにくい傾向にあります。
サービス業
「サービス業」を分かりやすく言うと、形ある物品ではなくサービスそのものを提供する職種を指します。
例えばレジャー施設、映画館などの娯楽、冠婚葬祭などの生活に関連した職種はサービス業に当たります。
勤め先によって業務内容は大きく異なりますが、お客様と接する機会が多い職業であるのは間違いないでしょう。
そのため、マナーや礼儀作法を身に着けておくと、スムーズに働けるはずです。
営業職
実は、文系の方が一番多く配属される部署に「営業部」があります。
自社の商品やサービスをお客様へPRし、仕事や注文を取ってくるのが主な仕事です。
営業先の選定や営業活動、プレゼンテーション資料の作成や見積もり、値段交渉、納品、アフターフォローまで一貫して行う場合が多いようです。
会社の顔とも言えるため、責任を持って仕事をこなす必要があります。
好成績を収めれば給料が上がりやすい職種でもあります。
企画職
会社の商品やサービスについて考え、世の中に出して利益を上げるために企画をするのが「企画職」です。
アイディア力はもちろん、ターゲット層や値段の想定、ユーザーの行動予想等もしなければならないため、高い分析能力が必要になります。
自分が企画した商品やサービスがヒットすれば評価も上がり、年収も増えて行くでしょう。
金融関係
銀行や保険、証券、信用組合などの金融関係は、文系の学生が多く就職する傾向にあります。
給与面も高い傾向にあり大変人気の職種ですが、勤め先によってはノルマがあったり、1円でも金額が合わなければ帰れないという厳しい一面もあります。
窓口は早い時間に閉まりますが、裏側では遅くまで残業している事が多いようです。
取得しておくべき資格7選!
では、就職するために役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか?
文系の学生さんにおすすめの資格を厳選してご紹介します!
普通自動車免許
車の免許が資格に入るのか?と疑問に思う方もおられるかもしれませんが、もちろん立派な資格の一つです。
サービス業や営業職で、特に地方に就職する場合は、普通自動車免許を必須とする企業は数多くあります。
教習所によっては学割等でお得に免許を取得できるので、時間の融通の効く学生のうち(内定前)に取得しておくと良いでしょう。
卒業シーズンの2月~4月頃は大変混み合うので、秋ごろまでに通い始めるのがおすすめです。
TOEIC
日本において自身の英語に関する能力を証明するのに指標となりやすいのが「TOEIC」です。
英検よりもTOEICの方がビジネス英語に特化していると言われており、特に外国語を必要とする職業(商社、サービス業等)では重要視されます。
新入社員であれば500前後、中途採用社員であれば600前後のスコアを求められるようです。
簿記
簿記の代表的な資格である「日商簿記」は、会社の経営活動を計算したり記録したりして、経営成績・財政状況を明らかにする技能です。
実生活で役立つ知識を多く身につけられるため全ての社会人・社会人になる方々におすすめの資格と言えます。
日商簿記2級は難度が高いと言われますが、それを取得しているということは簿記の知識はもちろんのこと「計画性を持って学習できる力」「最後までやり遂げられる力」を持っていることの証明にもなります。
経理・会計事務、銀行員などになりたい場合は取得しておいたほうが有利になるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)
「ファイナンシャルプランナー」とは、相談者の目標を叶えるための資金計画を立て、経済的に実現へ導く専門家を指します。
相談される内容は家計管理や老後の生活設計、教育資金、資産運用など多岐に渡ります。
金融や税制、住宅ローンや年金制度などの専門的な知識が必要になるため、資格を取得することで社会的生活を送る上で知っておかねばならない経済の知識も身につくでしょう。
金融関係の会社や保険関係、不動産業界に就職希望の人は取得しておくと役立ちます。
MOS
事務職や営業職を希望するなら外せないのが「MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)」の資格です。
一般企業で多く使われているエクセルやワード、パワーポイントなどのオフィスソフトをどのくらい使いこなせるか?を証明できます。
日常生活ではスマートフォンやタブレットで事足りるため、パソコンに触ったことがないという学生が増えてきているのは事実。
きちんとパソコンやオフィスソフトを使いこなせるようになり、その資格を取得しておけば、他の学生と就職活動で差を付けられるでしょう。
宅建
「宅建(宅地建物取引士)」は、いわば不動産取引において無くてはならない資格です。
国家資格ですので、大変信頼度の高い資格であるとも言えます。
契約締結前の説明や押印、契約書への記名などは宅建の資格が無ければ行えません。
不動産関係の会社へ就職する際はもちろん、銀行や飲食業のテナント部門など様々な職種で役立つでしょう。
秘書検定(秘書技能検定)
「秘書検定(秘書技能検定)」とはビジネスマナーに特化した検定です。
他の社員を支える役割の事務員や秘書として働きたい人は取得しておくと良いでしょう。
基本的には独学で取得でき、秘書検定の3級と2級の合格率は50%を超えます。
比較的簡単に取得できるため、気軽にチャレンジ可能な資格と言えるでしょう。
資格を取ることのメリット
就職前に資格を取ることのメリットは、その知識をアピールするだけにとどまりません。
「学生時代に将来を考えて頑張り、資格取得という結果を残せた」という「やり遂げられる力」のアピールにも繋がるのです。
また、会社によっては資格手当がありますので、給与面でも有利になります。
就職前にある程度の知識を持つ人と持たない人では、仕事面でも差が出てくるでしょう。
資格を取得するということには履歴書に書く以上のメリットがあるということを知っておけば、取り組む姿勢もより良く変化するはずです。
文系就職まとめ
文系の方が就職する際に役立つ、おすすめの資格について解説しました。
手っ取り早くなにか一つ資格がほしい!という場合は、合格率が高く独学可能な秘書検定が比較的簡単でおすすめです。
秘書検定で学ぶビジネス用語やマナーは、どの企業へ就職したとしても必ず役立つはず。
資格を取得して、一つでも多くの内定を取得できるように頑張りましょう。