最近、スポーツ選手の活躍があると「試合の日は何を食べたのか?」「努力の裏にはこんな食生活があった!」など、アスリートの成功の裏側のカラダ作りが注目されることが多くなってきました。
スポーツ選手の活躍や、健康的なスタイル維持の秘訣は、本人の努力と”パーソナルトレーナー”という存在にあります。
パーソナルトレーナーとは、クライアントにマンツーマンでトレーニング指導などを行うほか、栄養面について食事指導からクライアントの健康を管理します。
こちらの記事では、パーソナルトレーナーについての基本情報や、それに関する資格についてご紹介します。
パーソナルトレーナーとは?
パーソナルトレーナーとは、トレーニングに関する専門的な知識でアドバイスをする職業のことを指します。
一般の方やプロのスポーツ選手、芸能人などに対してトレーニング・栄養の観点から指導をするため、ダイエットや健康維持の補佐などを仕事内容としています。
また、クライアントの健康状態や運動神経を考慮したトレーニングプログラムを組むことも仕事内容の一環であり、栄養や食事についてのアドバイスも行います。
パーソナルトレーナーは、運動生理学や栄養学、健康管理などの専門知識を持っていることが多く、カウンセリングのために心理学を身に付けている方も少なくありません。
パーソナルトレーナーの働き口は?
一般的にパーソナルトレーナーはジムやフィットネスクラブ、スポーツジム、ホテルなどのフィットネスセンターで働く事が多いです。
また、大学や大学院、医療機関、企業などでの指導や栄養・健康管理の仕事をすることもあり、健康志向の現代で人気のサービスとなっています。
このように、パーソナルトレーナーは働き口が多いため、自分に合った働き口を見つけ、専門知識とスキルを最大限に活かすことができるでしょう。
人気のパーソナルトレーナーを目指そう!
トップアスリートやモデルを中心とした芸能人・有名人のSNSで、担当のパーソナルトレーナーの紹介をしている投稿を見かけたことのある方は多いのではないでしょうか。
パーソナルトレーナーとクライアントは、トレーニングや栄養管理、カウンセリングを通じてマンツーマンでのやり取りをすることが多いため、信頼関係を築きやすいです。
信頼関係を築くことで、安定した収入を得られることに加え、人気のパーソナルトレーナーになる初めの1歩となるでしょう。
こちらでは、人気のパーソナルトレーナーになるために大切なことについてご紹介します。
クライアントに合ったトレーニングを提案する
- カラダを鍛えて筋肉をつけたい!
- リバウンドのしないダイエットをしたい!
- 目標の大会で結果を出したい!
- 楽しく運動をしながらボディメイクしたい!
「タンパク質なら鶏肉を!」「プロテインを飲みましょう!」「水は一日2リットルを!」など、ジムで栄養に関するアドバイスをされた事がある方もいるのではないでしょうか。
このような栄養に関するアドバイスは、一見誰にでも正しいアドバイスに聞こえますが、クライアントの体調や要望に合わせたアドバイスができるようになる必要があります。
一般的な情報や自分の考えを押し付けることなく、クライアントの要望をヒアリングをした上で一人一人に合ったトレーニングや食事指導を提案する必要があります。
このように、柔軟な提案をすることで、パーソナルトレーナーとしての人気を獲得していくことができるでしょう。
資格がなくてもパーソナルトレーナーになれる!
パーソナルトレーナーには資格がなくてもなる事は可能です。
ただし、スポーツジムやフィットネスクラブの中には、民間団体や企業が認定する資格取得が条件になっているところもあります。
無資格で仕事を行うより、専門的な勉強をして資格取得した方がクライアントからも信頼されやすいので、できれば資格取得をおすすめします。
大学や専門学校へ通う手段もある
パーソナルトレーナーを目指す場合、体育大学やスポーツにちなんだ専門学校に進学して専門的な分野を学ぶという方法もあります。
実際に人に指導をする場合、身体の構造やトレーニングの種類、食事に関する知識などを身に付けていなければなりません。
そのため、知識だけでなくトレーニング技術も細かく学べる専門学校や専門学校に通学する方も少なくありません。
パーソナルトレーナーと資格の関係
パーソナルトレーナーとして活動するために資格は必要ありませんが、健康管理や栄養学などの専門知識の証明として役立つため、取得を目指す方は多いです。
特に食事関係の「栄養士」のような国家資格は一般的に信頼度が高いため、クライアントの獲得や宣伝に役立ち、収入に直結するでしょう。
こちらでは、パーソナルトレーナーと、それに準ずる資格の関係について解説します。
どのような場面で資格は役立つ?
パーソナルトレーナーは、クライアント一人一人に合わせたトレーニングメニューや食事をはじめとした健康管理をするため、それに準じた専門知識を有している必要があります。
そのため、健康管理や食事に関するアドバイスに役立つ栄養学・トレーニングに関する運動生理学などの資格を有するパーソナルトレーナーは、クライアントからの信頼を得やすいです。
パーソナルトレーナーの活動の中で、資格がどのように役立つのか、以下にまとめました。
- クライアントの信頼を得やすい
- クライアントを獲得しやすい
- 根拠あるアドバイスができるようになる
栄養士などの国家資格の信頼度が最も高い
最近のフィットネスクラブの中には、管理栄養士や栄養士などの国家資格を取得した人が店舗ごとに常駐しており、食生活の適切な改善で、効果的に結果へと導いています。
例えば栄養士などの国家資格は、資格認定をしているのが国なので、クライアントからの信頼を得やすいです。
トレーニング指導+αの知識は、パーソナルトレーナーとしての活動で非常に強い武器にもなるでしょう。
- 栄養士
- 管理栄養士
- 理学療法士
- 柔道整復士 など
国家資格の取得難易度は高い
栄養士などの国家資格は、クライアントからの信頼を得やすい資格ですが、取得難易度が高いです。
栄養士の資格を取得する為には、厚生労働省が指定した栄養士養成施設(昼間部の大学・短大、専門学校)に通い、必要な過程を履修・卒業することが必要となります。
仕事のある社会人や家事で忙しい主婦の方にとって、このような通学生の学校に通うことは難しく、総じて栄養士などの国家資格の取得は難易度が高いとされています。
パーソナルトレーナーの資格は民間資格もある
パーソナルトレーナーの資格は、民間団体や企業が認定する民間資格が多いです。
民間資格は、国家資格と比較すると取得までの難易度が易しいものが多いため、初学者の方はまず民間資格から目指すとよいでしょう。
通信講座を受講して資格認定を受けられるものも多いため、生活が忙しい社会人や主婦の方でもムリなく専門知識を身に付けることができるでしょう。
パーソナルトレーナーにおすすめの資格
パーソナルトレーナーとして活動するために資格は必要ありませんが、クライアントからの信頼を得るためや専門知識を身に付けるため取得を目指す方は多いです。
こちらでは、栄養士のような国家資格ではなくパーソナルトレーナーに準ずる民間資格をいくつかご紹介します。
パーソナルトレーナーとしての活動にはもちろん、就職・転職に役立つ資格もあるので、ぜひ取得を検討してみてください。
- NESTA
- サプリメントアドバイザー
- スポーツ栄養プランナー
おすすめの資格①:NESTA
実施団体 | 全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会 |
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難易度 | やや易しい~難しい |
身に付くスキル | ・人体に関する専門知識 ・科学的根拠に基づく高い指導技術 ・ビジネススキル ・クライアントの対応方法 |
受験資格 | ・NESTA JAPANのテキストを購入済み ・日本国籍または、日本での就労可能な在留資格 ・定期的なトレーニングを積んでいる ・満18歳以上で、高等学校卒業以上 ・NESTAが定める教育プログラム修了者 |
NESTAとは、全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会の略称であり、アメリカのカルフォルニアに拠点を持つ民間団体です。
NESTAは多くの資格認定を行っており、特にパーソナルトレーナーの活動に役立つ知識が身に付くものはパーソナルトレーナー(PET)に分類されています。
人体に関する専門知識や、科学的根拠に基づくいたコーチング、ビジネススキル、クライアントの対応方法が身に付くため、パーソナルトレーナーを目指す方は取得を目指すことをおすすめします。
試験はNESTAが定める日程で毎年実施されているため、興味のある方はぜひ資格取得を目指してみてくだい。
NESTAの資格が取得できる「ASPトレーナースクール」
通信講座名 | ASPトレーナースクール |
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受講料(税込) | 入会金:55,000円 ベーシックコース授業料:657,800円 |
特徴 | ・マンツーマン指導 ・資格取得率100% ・スキマ時間で学習できるオンライン授業 ・NESTA認定校 |
教材 | ・オンライン授業 ・NESTA公式テキスト など |
サポート体制 | ・通学×オンライン受講 ・就職支援 ・完全マンツーマン指導 |
標準受講期間 | 最短2ヵ月 |
ASPトレーナースクールは、トレーナー関係の資格取得を目指せる通学×オンラインのスクールです。
受講生は、ASPトレーナースクールの専属講師からマンツーマンで指導を受けられるため、不明点や疑問点をその場で解決する事ができます。
上記でご紹介したのはNESTAの資格ですが、ASPトレーナースクールではNESTAだけでなく、全米エクササイズ&コンディショニング協会(NSCA)と全米スポーツ医学協会(NASM)のいずれか1つの資格取得を目指せます。
NSCAはパーソナルトレーナー中堅の方におすすめで、NASMはパーソナルトレーナーとしての上位資格で、パーソナルトレーナーとしてさらに上を目指す方が取得を目指します。
これらの資格取得は、大体半年~1年必要とされていますが、ASPトレーナースクールなら最短2ヵ月で取得できるため、パーソナルトレーナーの知識を身に着けたい方に最もおすすめのスクールです。
おすすめの資格②:サプリメントアドバイザー
実施団体 | 一般社団法人日本技術開発協会(JSADA) |
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難易度 | 易しい |
身に付くスキル | ・栄養の基礎 ・効果的なサプリの活用方法 ・健康的な食生活、生活習慣の基礎知識 |
受験資格 | 年齢や学歴不問(誰でも受験可能) |
サプリメントアドバイザーは、一般社団法人日本能力開発協会が認定する資格で、クライアントに対して栄養素を担う最適なサプリメントを提案できる証明となります。
JSADAが実施する資格試験に合格する事で取得でき、初学者にぴったりな易しめな難易度に設定されているので、初めて栄養などについて学ぶ方におすすめの資格です。
パーソナルトレーナーとしての活動において、サプリの知識も身に付けていると、特に美容に関心のあるクライアントから喜ばれるでしょう。
栄養士などの国家資格よりは認知度が低いですが、パーソナルトレーナーとして興味のある方は、ぜひ取得を検討してみてください。
サプリメントアドバイザーは通信講座ラーキャリで取得できる
通信講座名 | ラーキャリ |
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講座名/受講料(税込) | サプリメントアドバイザー資格取得講座/49,500円 |
特徴 | ・受講期限なし ・24時間365日質問受付 ・最短3週間で資格取得できる ・初学者向けの易しい難易度 |
教材 | ・テキスト ・添削課題 ・問題集 ・資格認定試験 |
サポート体制 | ・資格取得できるまで無料サポート ・LINE,メール質問対応 ・添削指導 |
標準受講期間 | 最短3週間(サポート期限なし) |
通信講座ラーキャリは、一般社団法人日本能力開発協会の認定校で、多くの資格を扱う通信講座です。
パーソナルトレーナーの活動に役立つ「サプリメントアドバイザー」の資格試験対策講座を受講すれば、栄養や食事に関する専門知識が身に付き、最適なサプリメントをおすすめできるようになるでしょう。
受講開始から最短3週間で資格取得できるため、今すぐにパーソナルトレーナーとして役立つ資格が欲しい!という方におすすめの通信講座です。
また、受講期限が定められていないため、自分のペースでゆっくり受講したいという方でもムリなく資格取得できるので、ぜひ受講を検討してみてください。
おすすめの資格③:スポーツ栄養プランナー
実施団体 | Office LAC-U |
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難易度 | やや易しい |
身に付くスキル | ・目的別の栄養摂取方法 ・栄養素や体の仕組みに関する知識 ・運動をする人に合った食事プラン提案 |
受験資格 | 年齢、学歴不問(誰でも受験可能) |
スポーツ栄養プランナーは、Office LAC-Uが認定する資格で、スポーツ栄養に関する専門知識を持つ証明となります。
食事を通じて栄養に関するアドバイスができるようになるため、パーソナルインストラクターとしての活動で役立つでしょう。
スポーツ選手や家族、趣味や健康のためにスポーツを楽しむ人の栄養サポートができるようになるため、主婦の方からの人気も高い資格です。
スポーツ栄養プランナーは通信講座ユーキャンで取得できる
通信講座名 | ユーキャン |
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講座名/受講料(税込) | スポーツ栄養プランナー講座/38,000円 |
特徴 | ・講座修了でそのまま資格取得できる ・実践的な学習内容 ・充実したサポート内容 |
教材 | ・テキスト ・レシピ集 ・食事記録ノート ・講義DVD ・添削課題 |
サポート体制 | ・質問サービス ・添削指導 ・学習期間無料延長 ・Webテストなどのデジタルサポート |
標準受講期間 | 4ヵ月 |
通信講座ユーキャンは、スポーツ栄養プランナーの資格認定をするOffice LAC-Uから認定を受ける教育機関です。
ユーキャンのスポーツ栄養プランナー講座は、栄養や体の仕組みに関する専門知識が身に付きます。
サポート体制やオンライン学習教材などのコンテンツが充実しているため、楽しく勉強する事が出来ると評判を集めています。
講座の受講から資格試験まで在宅で完了できるため、生活が忙しい方でもムリなく資格取得を目指せるでしょう。
パーソナルトレーナーの仕事内容は?資格は必要?栄養士資格との関係性も解説|まとめ
- パーソナルトレーナーになるために資格は必要ない
- 資格があるとクライアントから信頼を得やすい
- パーソナルトレーナーに役立つ資格はたくさんある
こちらの記事では、パーソナルトレーナーの基本情報や目指し方、資格の重要性などを解説しました。
パーソナルトレーナーになるために必須の資格はありませんが、何かしらの資格を持っているとクライアントからの信頼を得やすいというメリットがあります。
パーソナルトレーナーは運動やトレーニングだけでなく、クライアントに対して栄養指導まで行うため、栄養士などの国家資格の取得を目指す方もいます。
しかし、これらの国家資格は専門学校や大学への通学が必要なものも多く、難易度が高いため社会人や主婦の方にとって取得が困難です。
栄養士などの国家資格を目指すのが難しい方におすすめなのが、民間団体が運営する民間資格です。
民間資格なら、試験対策の通信講座などを受講するだけで資格認定を受けられるものもあるので、ムリなくパーソナルトレーナーの活動に役立つ資格取得ができるでしょう。
監修者情報
足立あゆみ
一般社団法人臨床栄養医学協会 理事
アスリート専門職サポート アスイート代表
元実業団ランナーの経験を生かし、選手に「頼られる」栄養サポートをモットーに選手サポートと共に、現場で活躍できる人材育成のためのスポーツ栄養養成講座を開講。
陸上競技を中心に、東京・北京オリンピック出場選手サポートなども行う。
所有資格等
公式サイト:https://eiyoigaku.or.jp/