行政書士になるために、卒業が必須の学部や学校はありません。
学校に通わずに行政書士になる人もいるでしょう。
しかし、行政書士は、行政法や商法、民法といった法律の専門知識が求められます。
幅広い専門知識を学ぶには、短大や大学、専門学校に通うと効率がいいでしょう。
この記事では、行政書士になるためにおすすめの学校や学部をまとめました。
行政書士を目指す人は、参考にしてみてください。
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行政書士になるために大学は行くべき?
冒頭でも述べたように、行政書士になるために必ずしも大学へ行く必要はありません。
実際行政書士試験には受験資格が設けられておらず、大学を卒業していない人でも受験可能です。
中卒や高卒の人でも、行政書士試験に合格して登録を済ませれば誰でも行政書士として働くことが出来るのです。
しかし大学では憲法や民法などの行政書士の出題科目を学べる機会があるため、大学で勉強した方が有利であるのは確かです。
「行政書士試験の合格を目指す」という点に特化した大学はありませんが、法律を学べる環境が整っている大学は多いです。
本気で行政書士を目指しておりかつ効率良く法律の勉強をしたい方にとって、大学に通って勉強するメリットは大きいと言えます。
行政書士を目指せる大学の選び方
将来的に行政書士を目指す場合は、効率よく行政書士の勉強ができる大学を選ぶことが大切です。
しかし世の中には多くの大学があるため、行政書士を目指す上でどの大学を目指すべきか悩んでしまう方もいるでしょう。
以下で行政書士を目指せる大学の選び方をご紹介しますので、参考にしてみてください。
法学部がある
法学部がある大学は、民法や行政法などの行政書士試験で出題される講義を選択できる可能性が高いです。
行政書士の主要科目を学べることで試験の合格に大きく近付けるでしょう。
また法学部に在籍すれば4年間かけて法律を専門的に学べるため、在学中に行政書士試験に合格できるレベルの学力を習得できる可能性もあります。
もちろん在学中に行政書士試験に合格できなかったとしても、法学部在学中に学んだ内容は将来的に活かせるでしょう。
そして大学で教鞭を執っている講師は法律に明るいため、もし勉強の途中で疑問が出てきたらすぐに質問して解決できるメリットもあります。
法学部は法律を学ぶための環境が整っており行政書士試験対策も効率良く出来る可能性が高いことから、行政書士を目指す人と好相性と言って良いでしょう。
法律を学べるカリキュラムが充実している
法律を学べるカリキュラムの充実度は大学によって違いがあります。
カリキュラムが充実していると質の高い学びを得られるため、より効果的な行政書士試験の対策が可能です。
なおカリキュラムの充実度をチェックするための手段は下記のとおりです。
- ゼミの種類を見る
- シラバスを見る
- 図書館などの書籍の充実度を見る
大学生活は勉強に集中しやすいメリットがあるため、カリキュラムが充実した大学を選べば行政書士試験の合格に近づくでしょう。
法律系資格の取得実績がある学生が多い
大学によっては司法試験や司法書士試験をはじめとした法律系資格の取得実績を公表しているところがあります。
法律系資格の取得実績が豊富な大学は、行政書士をはじめとした資格を取得するためのサポートが充実していると言えます。
講義の質が高いのはもちろん、図書館や自習室などの勉強に集中できる環境も整っている可能性が高いでしょう。
また実績がある大学は「試験対策のノウハウ」も豊富に有している可能性もあるため、効率良く行政試験の合格を目指すことが可能です。
行政書士を目指せる通信制学校もある
行政書士を目指すための通信制学校もあります。
行政書士をはじめ資格取得を目指すコースを用意している通信制学校が多くあるため、興味がある学校があれば入校を検討すると良いでしょう。
また、通信制学校は日中仕事で忙しい社会人の方でも利用しやすいというメリットがあります。
独学で勉強できる自信が無い方や独学で勉強することに限界を感じている方は、通信制学校を利用して勉強することも有力な選択肢です。
なお、法律を学べる通信制大学の一例は下記のとおりです。
- 創価大学通信教育部
- 近畿大学通信教育部 法学部法律学科
- 中央大学法学部通信教育課程
- 法政大学通信教育部 経済学部・法学部・文学部
法律を根本的な部分から教えてもらえるため、難解な行政書士試験の問題にも対応できるレベルに到達できるでしょう。
通信制学校を利用するメリット
通信制学校を利用することで、多くのメリットを得ることができます。
独学で勉強するよりも圧倒的に効率が良い上に根本的な部分から法律を理解できるようになるでしょう。
ここでは通信制学校を利用するメリットを詳しく解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
通信制学校の利用は必須ではないがメリットは多い
大学と同様、行政書士試験に合格するために通信制学校の利用は必須ではありません。
しかし学校で学ぶことで下記のようなメリットを享受できます。
- 法律を体系的に学べる
- 勉強のモチベーションを保ちやすい
- 実務に関連した知識も習得できる
法律を勉強したことがない人がいきなり行政書士の勉強を始めると、難解な内容に圧倒されて挫折してしまうケースも多いです。
しかし通信制学校を利用して基礎から法律を学べば、問題を解くための「土台部分」をじっくりと学ぶことができます。
また、高い費用を払って講師から講義を受けることで勉強するモチベーションも保ちやすいでしょう。
実際に法律的な実務経験を有している講師であれば、行政書士として必要な知識も教えてくれるメリットが期待できます。
通信制なら社会人でも行政書士の知識を学べる
通信制学校は自宅にいながら法律の勉強ができるため、大学や専門学校に通うのが難しい社会人の方でも利用しやすいです。
そのため、スキルアップのために行政書士資格の取得を目指している社会人の方や転職するために行政書士の取得を目指している方にとって通信制学校は非常に頼れる存在と言えます。
通信制学校で講義を受講すれば短い時間で独学よりも効率良く法律の勉強ができるため、社会人の方と好相性でしょう。
「独学だと時間が限られて勉強するのが厳しい」「講師からわかりやすく法律を教えてもらいたい」と考えている方には、通信制学校の利用がおすすめです。
本気で行政書士を目指す場合は通信制学校に通う価値がある
前述したように、通信制学校を利用しなくても行政書士試験に合格して行政書士として働くことは可能です。
しかし、本気で行政書士を目指している方は効率良く法律を学べる上に実務に関連した知識も習得できる通信制学校の利用がおすすめできます。
通信制学校に通うにあたっては相応の費用が必要になりますが、難関試験である行政書士試験に合格するための有益な自己投資となるでしょう。
また、通信制学校を利用すれば基礎から法律を学べる上に疑問点や不明点をすぐに講師に質問できるメリットがあります。
このように通信制学校は効率良く勉強できる環境が整っているため、本気で行政書士を目指す場合は通う価値があると言えるでしょう。
会社員が通信制学校で行政書士を取得するメリット
忙しい社会人でも、通信制学校で行政書士を取得するメリットは多くあります。
ここでは会社員が通信制学校を利用して行政書士を取得するメリットを見ていきましょう。
独立開業の選択肢が生まれる
行政書士資格を取得すると、将来的に独立開業するという選択肢が生まれます。
独立開業すれば、収入が青天井になるだけでなく定年に関係なく働けるメリットがあります。
そのため会社員として働き続けるのではなく自分の裁量で仕事量や働き方を決定したいという方にとって、行政書士資格は非常に魅力的です。
また通信制学校などを利用して勉強すれば、法律を網羅的に学べるメリットがあります。
独立後に実務でも役立つ知識を学べる事を考えると、学校で学ぶメリットは大きいと言えるでしょう。
転職や部署異動を希望するときに有利
会社員が行政書士資格を取得すると、転職や部署異動をするときの希望が通りやすくなります。
行政書士資格を保有していれば「法律に関する知識を有している」ことを客観的に証明できるため、「法律系の仕事をしたい」「法務で働きたい」という希望が通りやすくなるのです。
自身が望んでいる環境で働くことができればキャリアアップの可能性が広がり、職業人生が豊かになることにも繋がります。
現在の配属に不満がある方やキャリアアップを目指している方は、多少費用をかけてでも通信制学校で行政書士の勉強をするメリットは大きいと言えます。
副業を始めるきっかけになる
行政書士資格を取得して開業すれば、本業と併せて副業を始めることができます。
行政書士は自宅でも開業できるため、会社員の方でも始めやすい点が魅力です。
副業で行政書士を始めると、本業での収入を確保しつつ副収入を得られるほか新しい人脈を築けるメリットがあります。
また副業を通じて得られたお金は「会社の看板に頼ることなく自分のスキルや知識で稼げたもの」です。
副業といえども自分のスキルで稼げると大きな自信を得られるでしょう。
行政書士の大学・学部まとめ
この記事では、行政書士試験の合格を目指す上でおすすめの大学・学部や大学で勉強するメリットなどを解説してきました。
繰り返しになりますが、行政書士試験の合格を目指す上で必ずしも大学や学校に通う必要はありません。
しかし大学で法律を勉強することで初めて法律を学ぶ人でも基礎からじっくりと知識を習得でき、不明点や疑問点をスムーズに解消できるメリットが期待できます。
また、通信制学校を利用すれば忙しい社会人の方でも効率良く行政書士試験の合格を目指すことが可能です。
本気で行政書士を目指している方は、通信制学校の利用も検討しつつ勉強を進めると良いでしょう。