司法試験の受験資格である司法予備試験は数ある資格の中でも特に合格率が低い試験となっており、時間をかけるより質の良い学習環境を整える事が大切です。
試験範囲が広く、また応用問題等が多いことから幅広く法律の分野を理解しなければならなく、効率良く適した試験対策方法を知っておかなければなりません。
毎年多くの受験者が挑戦している司法予備試験ですが、実際の合格率や合格者数、合格のラインはどの程度なのでしょうか。
予備試験の対策を行う前に、この記事の合格ラインを見て、自分の能力に合った勉強を始めましょう。
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司法試験の合格率・合格ライン
司法予備試験の合格率や合格ラインはどのようになっているのでしょうか?
司法試験を目指す為、予備試験に挑戦される人は過去の司法予備試験の合格率や合格ライン、試験の難易度などをご参考にして下さい。
形式別の合格率
令和5年度試験の受験者数と合格率は以下になります。
試験名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
最終合格率 | 13,372人 | 479人 | 3.5% |
短答式 | 13,372人 | 2,685人 | 20% |
論文式 | 2,562人 | 487人 | 19% |
口述式 | 487人 | 479人 | 98.3% |
口述試験はほとんどの方が合格する試験となっていますが、その前に立ちはだかる短答式試験、そして論文式試験は合格率からもかなりの難易度ということがわかります。
1万人以上が受験するにも関わらず、論文式試験の合格者は約500人と多くの方が合格を逃しています。
2023年最新の合格率
毎年予備試験の合格率は基本的に3~4%と低くなっていますが、2023年の最終結果は3.5%と例年通りの数値となり、難易度の高さが伺えます。
司法予備試験は法科大学院を経由しない者にも法曹資格を取得するための試験であり、勉強時間があまり取れない社会人が多いことから合格率が低迷している傾向にあります。
また、取得を目指している受験生以外にも自分の実力を試すための記念受験をする方も多く、論文式によって振り落されるケースも少なくないようです。
司法試験の合格ラインと推移
ここまで2023年度の司法予備試験や司法試験の合格率についてご紹介してきましたが、過去の合格率やラインはどのようになっているのでしょうか?
2021年~2023年の予備試験の合格ラインの推移についてご紹介します。
それぞれの合格点と合格ラインを見て2023年度以降の予備試験対策の参考にしていきましょう。
短答式の合格者数と合格ライン
憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法(各30点満点)
一般教養科目:1問3点(60点満点)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 |
2023年 | 13,372人 | 2,685人 | 168点 |
2022年 | 13,004人 | 2,829人 | 159点 |
2021年 | 11,717人 | 2,723人 | 178.7点 |
短答式試験は司法予備試験開始以来毎年約160~170点となっていて、270点満点なので、約6割程度が合格ラインとなります。
論文式の合格者数と合格ライン
論文式試験は、短答式試験よりも試験科目が増え全10科目から出題されます。
憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法・法律実務基礎科目民事・法律時通基礎科目刑事・選択科目
各50点ずつが割り振られ全500点満点です。
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 |
2023年 | 2,562人 | 487人 | 245点以上 |
2022年 | 2,695人 | 481人 | 255点以上 |
2021年 | 2,633人 | 479人 | 240点以上 |
司法予備試験では論文式が一番の山場となっており、短答式が終わっても気を抜くことは出来ません。
論文式では合格ラインの水準としては単純計算で各科目24~25点といったところです。
しかし、予備試験後に受験する司法試験では1科目でも40点以下の場合足切りと定められているので予備試験から高い点数を取れるよう心掛けることが大切です。
口述式の合格者数と合格ライン
法律実務基礎科目:民事・刑事(基準点60点の57~63点)
年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
2023年 | 487人 | 479人 | 98.3% |
2022年 | 481人 | 472人 | 98.1% |
2021年 | 476人 | 467人 | 98.1% |
口述式試験は毎年90%以上の合格率と非常に高くなっているので、短答式・論文式と通過して来た受験者にとってはここで落ちる訳にはいきませんね。
口述式では民事実務・刑事実務を主とし、民事執行法、民事保全法など、法律に関する質問が行われます。
短答式・論文式・口述式どの資格も大きく合格ラインが変わることがないので過去の傾向や問題を何度も練習し、例年の合格ライン突破できるようになることが大切です。
受験資格者別の司法試験の合格率
司法試験の受験資格は、予備試験に合格する方法の他に法科大学院を修了することでも得ることができます。
合格できれば最短1年で受験資格を得られる予備試験と、約3年間通い修了する法科大学とでは司法試験の合格率に差はあるのでしょうか?
ここでは、令和5年度の予備試験合格者と法科大学院修了者の司法試験の合格率の違いについてみていきます。
出典:https://www.moj.go.jp/content/001355260.pdf
司法予備試験合格者の合格率
司法予備試験は最終合格率3~4%の難関資格です。
司法試験よりも難しいという声もあり予備試験合格後も勉強を怠らなければ司法試験もしっかり合格できます。
司法予備試験合格者の司法試験合格率は毎年平均して80~90%とかなり高い数値となっています。
令和5年度には353人が司法試験へ挑み327人が合格合格率92.6%と多くの方が合格しました。
⇒司法試験の合格率の推移とは?予備試験合格者は合格率も高い?
法科大学院修了者の合格率
続いて法科大学院出身の司法試験の合格率について見ていきます。
大学院名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
京都大法科大学院 | 275人 | 188人 | 68.3% |
一橋大法科大学院 | 180人 | 121人 | 67.2%% |
慶應義塾大法科大学院 | 310人 | 186人 | 60% |
東京大法科大学院 | 315人 | 186人 | 59% |
早稲田大法科大学院 | 389人 | 174人 | 44.7% |
法科大学院合計 | 3,575人 | 1,454人 | 40.6% |
令和5年度で一番合格率が高い大学院は京都大法科大学院で68.3%、法科大学院全体見て見ると合格率は40.6%とあまり高い水準とはいえません。
予備試験合格者と法科大学院修了者の合格率比較
令和5年度の予備試験合格者、法科大学修了者の司法試験合格率を比べると以下の通りです。
- 予備試験合格者:92.6%
- 法科大学院修了者:40.6%
予備試験合格者の合格率は例年80%前半程ですので、気を抜かず試験勉強を続けていれば十分合格できるレベルということがわかります。
一方、法科大学院の場合長期間かけて学ぶためどうしても試験で能力が発揮できなかったり、問題集を解くといった基本的なことが足りないことが合格率の低い理由とされています。
法科大学院で司法試験合格を目指している方は通常授業と合わせて自習として問題集を解くなど+αな学習が必要になるでしょう。
司法試験の合格率はわずか3~4%ほど
司法予備試験の最終合格率はわずか3~4%、それぞれに目安となる合格ラインがあり、年度によって合格ラインが変わることははほとんどありません。
司法予備試験の合格率に関してはあくまで統計であって、短答式試験のみを経験として受験される方も多くなっているので、目安として参考にして下さい。
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