法曹三者と呼ばれる「弁護士」「裁判官」「検察官」を目指している方は必ず通らねばならない、国家資格のなかでも最難関として知られる司法試験。
そんな難易度の高い試験である司法試験の合格率の推移をまとめてみました。
さらに、予備試験合格者は司法試験の合格率が高いとの噂や、法科大学院等別の合格率についてもご紹介していきます。
司法試験を受験しようと考えていらっしゃる方は是非この記事を参考にしてみてください。
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司法試験の合格率を見る前に
司法試験は相対評価で合格かどうかが決まります。
相対評価とは「何点以上取ったら全員合格」ではなく、全受験者の得点をもとに上位数%に入れば入るほど合格率が上がるという仕組みのことです。
当然受験者数(=ライバルの数)が多ければ多いほど上位に入るのは難しくなりますし、あらかじめ定められている最低ラインを除き合格最低点は毎年変動することになります。
そのため司法試験の合格率を見る際には、パーセンテージだけではなく毎年どれくらいの人が受験しているのか、そのうち合格者は何人かというデータもチェックしておく必要があるのです。
司法試験の受験者数・合格者数および合格率の推移
まずは過去のデータをもとに、2019年度~2023年度までの直近5年間の司法試験の受験者数・合格者数および合格率の推移を表にまとめてみました。
実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 3,928人 | 1,781人 | 45.3% |
2022年度 | 3,082人 | 1,403人 | 45.2% |
2021年度 | 3,424人 | 1,421人 | 41.5% |
2020年度 | 3,703人 | 1,450人 | 39.1% |
2019年度 | 4,466人 | 1,502人 | 33.6% |
ここ5年の間に司法試験の受験者数は大幅に減少しています。
にもかかわらず毎年合格者は1500人前後で安定しているので、合格率だけ見ると年々上がっているように見えますね。
司法試験の合格率の推移
司法試験は受験資格を得るのでさえ困難となっている国家試験ですが、合格率は年々上昇傾向にあります。
上記の表を見て分かるように、2019年では合格率が33.6%ですが、次の年の2020年には39.1%と合格率がほぼ40%に近い数字となり、直近の2023年度の司法試験では45.3%と合格率が大幅に上がっています。
これは受験数が減っているのにも関わらず、合格者数が一定なためです。
合格率は上昇傾向にありますが、決して試験の難易度が易化したわけではないので、受験を考えている方は油断せずにしっかり準備をしましょう。
司法試験の受験者が減っている理由は?
年々受験者が減少傾向にある司法試験ですが、なぜ受験者減り続けているのでしょうか?
司法試験受験者数減少の原因については「合格者数の減少」「法科大学院が多数閉校したから」「資格を取っても食べていけない」などいくつかの理由があります。
しかし、このまま受験者数が減少してしまうと、今後も合格者は1,500人程度以上が維持されるかは未知数となっており、合格者の少なくなることも考えられます。
合格者の減少
司法試験の受験者数が減っている理由の1つとして司法試験自体の合格者数が減少していることが挙げられます。
司法試験はひと昔前までは合格者数は3,000人程度と目安が決まっていましたが、現在では1,500人程度とかなりの合格者数の制限がかかってしまったため、司法試験を目指す人が減ってしまいました。
現在の所は司法試験の受験者数が減少していますが、合格者数は1,500人程度以上というのは変わってないので、競争率の低い今が司法試験に挑戦するベストなタイミングと言えます。
法科大学院の閉校による影響
司法試験の受験者数が減っている理由として、法科大学院の募集停止が増えていることがあります。
司法試験では予備試験が導入される前は、法科大学院を卒業することが受験資格を得る方法でしたが、予備試験に合格することができれば司法試験を受けるようになった今は法科大学院の需要や魅力が減ってしまいました。
しかし、予備試験も難易度が高いため合格者が少なく、司法試験を受ける生徒も減っています。
司法試験の難易度は?
司法試験の合格率や法科大学院出身の司法試験の合格率について紹介してきました。
ここではその他の司法試験に関する情報について見ていきます。
合格に必要な勉強時間は?
一般的には司法試験に合格するのには3,000~8,000時間かかると言われています。
司法試験の必要な学習時間の特徴としてとにかく時間がかかるというのと、見て分かる通り個人差が激しいということです。
3,000時間の学習で合格する人もいれば、8,000時間かかる人もいるので、他の人比べないであくまで目安ということを忘れないで下さい。
受験資格を得る難易度が高い
司法試験は前述した通り、合格までに必要な学習時間が膨大ですが、受験資格を得るのも困難な試験となっています。
司法試験は受験資格を得るのに2つのコースがあり、法科大学院を卒業するか、司法予備試験に合格して受験資格を得る方法ですが、どちらも難易度が高くなっています。
法科大学院コースでの司法試験の受験資格を得る受験生が減っており、予備試験で司法試験を目指す方が多くなっていますが、司法予備試験自体の難易度により、司法試験の難易度も相対的に高いと言えます。
司法試験の法科大学院等別合格率ランキング
司法試験の受験者数・合格者数や合格率を紹介したところで、さらに年度別で法科大学院等別の司法試験合格率ランキングを確認していきましょう。
その際に各法科大学院等の受験者数・合格者数も載せているので併せて見てみてください。
【2023年度】司法試験合格率ランキング
順位 | 出身 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
1 | 予備試験合格者 | 353人 | 327人 | 92.6% |
2 | 京都大法科大学院 | 275人 | 188人 | 68.3% |
3 | 一橋大法科大学院 | 180人 | 121人 | 67.2% |
4 | 慶應義塾大法科大学院 | 310人 | 186人 | 60% |
5 | 東京大法科大学院 | 315人 | 186人 | 59% |
6 | 神戸大法科大学院 | 146人 | 71人 | 48.6% |
7 | 名古屋大法科大学院 | 89人 | 42人 | 47.1% |
8 | 早稲田大法科大学院 | 389人 | 174人 | 44.7% |
9 | 大阪大法科大学院 | 182人 | 78人 | 42.8% |
10 | 中央大法科大学院 | 229人 | 90人 | 39.3% |
2023年度の合格ランキングでは「予備試験合格者」が92.6%と圧倒的1位でした。
例年よりは合格率が下がっているものの、予備試験合格者のうち9割以上が司法試験に合格していることを踏まえると、「予備試験合格者=司法試験にほぼ合格できる」と言えます。
【2022年度】司法試験合格率ランキング
順位 | 出身 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
1 | 予備試験合格者 | 400人 | 395人 | 97.5% |
2 | 京都大法科大学院 | 175人 | 119人 | 68.0% |
3 | 東京大法科大学院 | 192人 | 117人 | 60.9% |
4 | 一橋大法科大学院 | 110人 | 66人 | 60.0% |
5 | 慶應義塾大法科大学院 | 181人 | 104人 | 57.5% |
6 | 東北大法科大学院 | 48人 | 27人 | 56.3% |
7 | 愛知大法科大学院 | 4人 | 2人 | 50.0% |
8 | 神戸大法科大学院 | 111人 | 54人 | 48.6% |
9 | 大阪大法科大学院 | 111人 | 51人 | 45.9% |
10 | 早稲田大法科大学院 | 232人 | 104人 | 44.8% |
2022年度の合格率ランキングで1位に輝いたのは、法科大学院出身者ではなく「予備試験合格者」でした。
合格率が98%と「予備試験に合格=司法試験合格をほぼ保証する」と言っても過言ではないですね。
2位以降も「一橋大」「東大」「京大」と、難関国立大学の法科大学院が名を連ねています。
【2021年度】司法試験合格率ランキング
順位 | 出身 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
1 | 予備試験合格者 | 400人 | 374人 | 93.5% |
2 | 慶應義塾大法科大学院 | 227人 | 125人 | 55% |
3 | 早稲田大法科大学院 | 231人 | 115人 | 50% |
4 | 京都大法科大学院 | 185人 | 114人 | 62% |
5 | 東京大法科大学院 | 199人 | 96人 | 48% |
6 | 中央大 | 261人 | 83人 | 32% |
7 | 一橋大 | 110人 | 64人 | 58% |
8 | 神戸大 | 113人 | 47人 | 42% |
9 | 大阪大 | 115人 | 47人 | 41% |
19 | 同志社大 | 110人 | 39人 | 35% |
2021年度も、1位は慶應義塾大法科大学院に大きく差をつけて「予備試験合格者」がダントツ1位という結果になりました。
2~4位は相変わらず難関国立大学の法科大学院が占拠し、慶應に続いて早稲田も順位を上げたようです。
司法予備試験の合格者や職業は?
先程も司法予備試験の合格者と司法試験の合格率などについてみてきました。
ここでは司法予備試験出身の司法試験の合格について職業別などから詳しくみていきます。
司法予備試験の合格者の推移
司法試験を受けるには法科大学院を卒業するか、司法予備試験を合格するかの2つのコースから司法試験を受験することができます。
以下が司法予備試験の過去4年間の合格者数と合格率となっています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2023年度 | 13,372人 | 479人 | 3.5% |
2022年度 | 13,004人 | 472人 | 3.6% |
2021年度 | 14,317人 | 467人 | 3.9% |
2020年度 | 15,318人 | 442人 | 4.2% |
司法試験は受験者数が減少傾向にありましたが、司法予備試験においては受験者数の増減は激しくなく、合格者数もどの年度も同じくらいで大きなバラつきはないようです。
合格率も毎年約4%前後を行き来しており、一定となっています。
司法予備試験は法科大学院生以外の方が司法試験を受ける際に必要な資格となっていますが、合格率が非常に低く難易度の高さが分かりますね。
予備試験合格者は司法試験の合格率が高い
前述した通り、司法予備試験コースの司法試験受験の合格率は非常に高くなっています。
法科大学院コースの合格率は例年、高くて50%程度に落ち着いていますが、司法予備試験合格者の合格率は90%以上を保っています。
司法予備試験を突破することができれば、司法試験も突破出来ると考えても問題ないくらいです。
司法予備試験の合格者の職業は?
司法予備試験出身の司法試験の合格者は非常に高くなっていますが、司法予備試験の合格者の職業の内訳はどのようになっているのでしょうか?
司法予備試験には受験に年齢制限などがなく基本的に誰でも受けることができます。
令和5年度の司法予備試験の合格者479人の職業は以下のようになっています。
職業 | 人数 |
---|---|
大学生 | 286人 |
法科大学院生 | 21人 |
無職 | 69人 |
会社員 | 50人 |
公務員 | 30人 |
司法予備試験合格者の職業は大学生が一番多くなっており、次いで法科大学院生の割合が多くなっています。
会社員や公務員などの学生ではない方の合格者数も一定数いるのも特徴的ですね。
司法試験の合格率推移|まとめ
いかがでしたか?
今回は司法試験の合格率の推移と法科大学院等別の司法試験合格率ランキングをまとめました。
予備試験合格者の圧倒的な司法試験合格率の高さはもちろん、合格者数を比較してみても法科大学院修了者より突出して多いことが分かりましたね。
司法試験を受験しようと考えている方は、アガルートの予備試験講座を受講して、予備試験ルートから司法試験に挑戦することも視野に入れてみるのも良いかもしれません。