ビジネス実務法務検定試験は幅広い年齢層の男女が目指せる、自分を守る、仕事の法律入門資格です。
ビジネス実務法務検定試験資格取得者は他にもビジ検と呼ばれております。
今回は、ビジネス実務法務検定試験の難易度や、合格するために必要な勉強法について解説していきます。
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ビジネス実務法務検定の難易度
ビジネス実務法務検定の試験難易度は各級によって異なります。
1級については、合格率からも分かるように難しい試験となっており、簡単には合格することができないでしょう。
通信講座、専門学校に通って取得を目指す人も多くいます。
もちろん独学で勉強する人もいます。
公式テキストや問題集も発売されているため、これらを繰り返し解いていくことは有効な勉強法でしょう。
ビジネス実務法務検定の合格率は10.5%〜53.2%
ビジネス実務法務検定2023年度の試験結果を紹介します。
級 | 合格率 |
---|---|
1級 | 10.50% |
2級 | 34.40% |
3級 | 50.70% |
2023年度の合格率は以上の通りでした。
中でも3級は高い合格率を誇り、50.70%の人が資格取得を実現しています。
ビジネス実務法務検定の合格に必要な勉強時間は50~250時間程度
ビジネス実務法務検定の合格に必要な勉強時間は、1級の場合でも250時間ほどです。
2級の場合は90時間、3級の場合は60時間が上限でも、試験勉強としては十分でしょう。
1日2時間程度の勉強と考えても、3級なら最低2ヶ月弱で完了します。
スケジュール管理に気をつければ、勉強時間の確保は難しくありません。
ビジネス実務法務検定の概要
ビジネス実務法務検定試験の概要をチェックしましょう。
受験料は各級によって異なるので注意してください。
試験は毎年にわたり年2回実施されています。
ビジネス実務法務検定の試験料
各級によって異なります。
1級は、10800円、2級は6480円、3級は4320円です。
2024年(令和6年度)の試験日程
ビジネス実務法務検定の 2024年(令和6年度)の試験日程を紹介します。
検定1級はCBT方式で、年1度の開催です。
試験日までの調整に気を付けましょう。
受験方式 | 試験期間 |
---|---|
IBT方式 2級・3級 |
6月21日(金)~ 7月8日(月) 10月25日(金)~ 11月11日(月) |
CBT方式 2級・3級 |
6月21日(金)~ 7月8日(月) 10月25日(金)~ 11月11日(月) |
CBT方式(統一試験) 1級 |
12月8日(日) |
ビジネス実務法務検定の試験期間は年2回
試験は、毎年6月~7月と10月~11月に実施されています。
試験時間は、1級に関しては、共通問題が2時間、選択問題が2時間です。
2級、3級もそれぞれ2時間の試験時間となっています。
ビジネス実務法務検定の合格発表
受験した日の約1か月後に合否結果が発表されます。
合格者には各級ごとに称号が与えられることになっています。
ビジネス実務法務検定が難しいと言われる理由
ビジネス実務法務検定が難しいと言われる理由には以下があります。
- 法律の基礎知識が問われる
- 広い分野から出題される
- 1級は論述式
理由①法律の基礎知識が問われる
法律の基礎知識が問われることは、ビジネス実務法務検定の特徴です。
基本的な法律の勉強をしていなければ、問題文の理解にも時間がかかるでしょう。
受験資格のない民間試験ですが、必ずしも易しい問題ばかりではありません。
合格のためにはある程度の勉強時間を確保してください。
理由②広い分野から出題される
ビジネス実務法務検定は、幅広い分野から問題が出題されます。
暗記の要素を含む試験問題のため、テキストの反復問題が重要です。
場合によっては、勉強範囲を網羅することに時間がかかる人もいるでしょう。
3級の出題科目を例にすると「ビジネス実務の法体系」「債権の管理と回収」など、幅広い分野です。
理由③1級は論述式
ビジネス実務法務検定1級は論述式の解答が求められます。
共通問題2問と選択問題2問は、どちらも文章で答えなくてはなりません。
1級は合計3時間の試験なので時間配分にも気をつけましょう。
1級に合格するためには、記述式の試験に慣れる勉強をしてください。
ビジネス実務法務検定の難易度を他試験とランキングで比較
ビジネス実務法務検定の合格率を、ほかの資格試験と比較してみましょう。
資格 | 合格率 |
---|---|
ビジネス実務法務検定 | 10.5%〜53.2% |
ビジネスコンプライアンス検定 | 49.88% |
個人情報保護士 | 37.3 |
司法書士 | 3%前後 |
税理士 | 19.50% |
弁理士 | 6.10% |
ビジネス実務法務検定1級の合格率は10.5%です。
ビジネスに有利な法務系の資格と比較すると、やや難易度が高いことが分かりますね。
ビジネス実務法務検定の試験科目
各級において、ビジネスに必要な法律実務知識が試験されます。
ビジネス実務法務検定3級の試験科目
3級では、ビジネスパーソンとしての業務上理解するべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができることが求められます。
ビジネス実務法務の法体系などから出題されます。
ビジネス実務法務検定2級の試験科目
2級では、企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律的実務知識を有していることが必要です。
ビジネス実務法務検定1級の試験科目
1級では、業務上必要な法律実務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応できることが必要です。
民法及び商法を中心に、全産業分野に共通して生ずる法律実務問題が出題されます。2級と3級は、マークシート形式、1級は論述式です。
難易度の高いビジネス実務法務検定に合格するポイント
ビジネス実務法務検定に合格するポイントには以下があります。
- インプットとアウトプットを繰り返す
- 学習計画は早めに立てる
- 通信講座を利用する
ポイント①インプットとアウトプットを繰り返す
インプットとアウトプットを繰り返し、問題や解答に慣れましょう。
ビジネス実務法務検定では、基本的な法律用語も問題文に使われます。
法律の基礎知識が試されるので、インプットを忘れてはいけません。
問題に答えることでアウトプットすることも重要です。
ポイント②学習計画は早めに立てる
学習計画は早めに立てましょう。
早いうちに試験までのスケジュールを組むことで、時間に余裕が持てます。
試験日から逆算して、学習スケジュールを計画してください。
勉強できなかった日は、翌日に学習時間を多めに取ってカバーするなどの工夫が必要です。
ポイント③通信講座を利用する
独学に不安がある人は、ビジネス実務法務検定の通信講座を利用しましょう。
通信講座を活用すれば、家にいながら自分のペースで勉強できます。
教材やテキストが初めからそろっているので、別途自分で購入する必要もありません。
学習時間が確保しにくい人にも、通信講座はおすすめです。
ビジネス実務法務検定とは
ビジネス実務法務検定は、仕事の法律入門ともいえる資格です。
法律知識を身につけてビジネスに生かすためには、ビジネス実務法務検定がぴったりです。
コンプライアンスやリスク回避など、ビジネスの法務が学べるでしょう。
ビジネス実務法務検定は東京商工会議所が実施しています。
企業・団体によっては合格者が有利なケースも
この資格を持っているからと言って、何か特別な仕事ができるわけではないので、すぐに役立つ使える資格とは言えません。
ただ、会社によっては昇給の条件として、ビジネス実務法務検定に合格することを条件としているところがあります。
ビジネス実務法務検定の独学合格が難しい理由
ビジネス実務法務検定の独学にはコツがあります。
独学だけで合格することも可能な試験ですが、人によっては難しいでしょう。
ビジネス実務法務検定の勉強に悩んだら、予備校や講座などもチェックしてください。
独学が難しい理由①初学者には法律の勉強が難しい
初学者には法律の勉強が難しいことがあります。
ビジネスに関わる法務は、いきなり独学を始めてもすぐ身につくものではありません。
教材やテキストはどのようなものを準備したらいいのか、迷うこともあるでしょう。
独学が難しい理由② 応用力を問う問題も多い
ビジネス実務法務検定試験2級からは応用力が問われる問題も増えます。
会社の経営やビジネスに欠かせない法律を学ばなくてはなりません。
民法と商法、会社法など、幅広い分野から出題されます。
独学が難しい理由③問題への丁寧な理解が求められる
ビジネス実務法務検定試験では、問題への丁寧な理解が求められます。
1級では、一定の法律をクローズアップして出題されることも試験の特徴です。
対応能力も求められる試験では、実務的なスキルがチェックされるでしょう。
受験者にとって、必ずしも難易度が低い試験とは言えません。
ビジネス実務法務検定対策におすすめの予備校・通信講座
ビジネス実務法務検定の学習は、アガルートアカデミーがおすすめです。
ビジネススキルの講座も多く、興味のある分野を効率よく学べます。
検定合格のメソッドがあることも、アガルートアカデミーの特徴です。
ビジネス実務法務検定はビジネス・キャリアに有利
万が一トラブルになっても問題点を解決に導く法律知識は、法務部門に限らず、全ての社会人にとって必要不可欠な能力です。
そのため、法務部門に勤務する人だけでなくビジネスパーソン一般に広く向いている試験と言えるでしょう。