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行政書士試験の試験科目は?出題範囲とオススメの学習方法も紹介!

更新日:2024-02-22

行政書士試験の試験科目は?出題範囲とオススメの学習方法も紹介!

行政書士試験の受験を検討している方が気になる点は試験科目や出題範囲でしょう。

今回こちらの記事では、行政書士試験の試験科目や出題範囲をご紹介します!

またオススメの学習方法についてもご紹介するので、行政書士試験の受験を検討している方は是非参考にしてください!

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行政書士試験の概要

 

行政書士試験は1年に1度実施されます。申し込み期日が過ぎて受験できなくなることがないように申込期日や申込方法などをしっかりと確認しておきましょう。

令和6年2月時点で、令和6年度行政書士試験の概要は公表されていません。以下は参考として、令和5年度の行政書士試験の概要です。

令和5度年度の行政書士試験概要

試験日 2023年11月12日(日) 午後1時〜午後4時
試験会場 47都道府県の指定会場
受験資格 制限なし
受験手数料 10,400円
公示 例年7月第1週の月曜日
郵送による申し込み期日 7月24日(月)から8月25日(金)消印有効
インターネットによる申し込み期日 7月24日(月)から8月22日(火)午後5時
受験票の発行 10月23日(月)予定
合格発表日 2024年1月24日(水) 午前9時

インターネットによる申し込みは、郵送による申し込みより3日早く締め切られるので十分に注意しましょう。

申し込み後、10月31日を過ぎても受験票が発行されないという方は行政書士試験研究センターまで問い合わせをして下さい。

行政書士試験の試験科目と各科目ごとの学習方法を紹介!

 

行政書士の試験科目は「法令科目」「一般知識」に関する問題が出題されます。

科目数は「法令科目」が5科目「一般知識」が3科目計8科目です。

「法令科目」と「一般知識」の配点や出題形式は以下の通りです。

 

行政書士試験の科目一覧
出題形式 試験科目 問題数 配点 合計 合格点
法令科目 5肢択一式(1問×4点) 基礎法学 2問 8点 244点 122点以上
憲法 5問 20点
行政法 19問 76点
民法 9問 36点
商法 5問 20点
多肢選択式(1問×8点) 憲法 1問 8点
行政法 2問 16点
記述式(1問×20点) 行政法 1問 20点
民法 2問 40点
一般知識 5肢択一式(1問×4点) 政治・経済・社会 7問 28点 56点 24点以上
情報通信・個人情報保護 4問 16点
文章理解 3問 12点
合計 60問 300点 180点以上

300点満点で合格点は180点、全体の6割以上の得点が必要です。

以下では「法令科目」「一般知識」の各科目ごとに出題内容と学習方法を解説します。

法令科目5科目と学習方法

法令科目は、「憲法」「民法」「行政法」「基礎法学」「商法・会社法」5科目で構成されています。

5科目の合計配点は244点となっており、全体の80%の配点となります。そのため必然的に多くの学習時間を費やす事になるでしょう。

以下では各科目ごとの出題内容と学習方法をそれぞれ説明していきます。

憲法

憲法は大きく「人権分野」と「統治分野」に分けられます。

「人権分野」は基本的に判例からの出題が多いため、過去の判例を覚えておく必要があります。

「統治分野」では三権分立を中心に出題されるため、条文に明記されている事をコツコツと暗記する事が必要です。

民法

民法の出題範囲は、「総則」「物権」「債権総論」「債権各論」「親族・相続法」の5つに分けられます。民法は条文が多く条文の理解が中心となり暗記科目ではありません。

学習をする際は自分の生活に当てはめてアウトプットするといった工夫をした学習を行うと効果的です。

行政法

行政法は範囲が広く細かい内容を問われる事もありどこから取り組めばよいのか悩む科目ではありますが、暗記で対応できる問題が非常に多いです。

行政法は暗記メインの科目のため、重要な条文や判例を暗記し知識を定着させる事が重要です。ただ暗記をするだけではなく用語の意味を理解する事も非常に大切です。

基礎法学

基礎法学は法学に関する基礎知識や裁判制度に関する事が出題される科目になります。学習する範囲が幅広く配点も低いため力をいれて学習する必要はないでしょう。

対策方法は過去問を解き出題の多い分野をおさえることです。

商法・会社法

商法は出題数が1問で条文の数が多いですが、条文そのものが出題される事も多いため、重要な条文を覚えておきましょう。

会社法は4問あり商法よりも出題数が多いため、商法よりも重点を置いて学習すると良いでしょう。よく出題されるテーマとして、「設立」「取締役」「株式」が挙げられます。

一般知識3科目

 

一般知識は「政治・経済・社会」「情報通信、個人情報保護」「文章理解」の3科目です。

一般知識の3科目の合計配点は56点となっており、確実に24点以上をとれる分野を抑えておくことがポイントとなるでしょう。

政治・経済・社会

「政治・経済・社会」は一般知識の配点の約半分近くを占めています。しかし、一般知識の科目の中では重要度は最も低い科目です。出題範囲が幅広く、要所をおさえて学習する事や過去問での対応が難しい科目になってます。

対策としては、日常からニュースや新聞を見る事や広く浅く学習する事が大切です。

情報通信、個人情報保護

情報通信では情報・通信技術に関する基本的な知識が問われます。最新の用語や耳にする事の多い用語を知っておくと良いでしょう。

個人保護法は大幅に改正されたこともあり注意をする必要があります。問われる内容としては、個人情報保護法や行政機関個人情報保護法、公文書管理法や情報公開法といった法律の条文知識です。

過去問を解く事が最も効果的な学習方法といえるため、過去問をひたすら解きましょう。

文章理解

文章理解は主に長文読解問題が多く、並び替え形式や空欄補充、要旨把握という出題形式です。専門的な知識を要求される事はなく出題形式も固まっている取り組みやすい科目です。

短期間で対策をする事は難しいので、コツコツと過去問を解きましょう。

使用する問題集は行政書士の過去問集ではなく、公務員(文書理解)の過去問集を使用すると良いでしょう。

試験時間はどのくらいあるの?

 

試験時間は午後1時から午後4時までの3時間です。まとまった休憩時間やトイレ時間等はありません。試験開始前はトイレが混むので、早めにお手洗いに行き試験に臨みましょう。

また試験中の飲食は不可となっているため、緊張して水分補給をしそこねたという事がないように十分に注意をしてください。

行政書士試験は科目数に対して試験時間が少ないので時間配分を考慮することが大切なので、以下にオススメの時間配分を紹介するので是非参考にしてみて下さい!

時間配分

どの科目にどの程度の時間を使うのかをある程度決めておく事が賢明です。

オススメの試験科目別の時間配分は以下の通りです。

オススメの時間配分
科目 時間
憲法 20分
民法 40分
行政法 47分
基礎法学 5分
商法・会社法 15分
政治・経済・社会 14分
個人保護法 8分
文章理解 15分
見直し 16分
合計 180分

上記の時間配分は行政法や民法などの配点の高い科目に多くの時間を使い、基礎法学などの配点の低い科目にはあまり時間を使わずに配点の高い科目に優先して時間を使うという時間配分になっています。

時間配分を決める上で大切なことは、分からない問題にどのくらいの時間を使うのかをあらかじめ決めておくことです。1つの出題に時間かけすぎてしまい時間配分が乱れるといった事が少なくなります。

解く順番のコツ

解答をする順番のコツは、法令科目の五肢択一式を先に解くか一般知識の文章理解から先に解くかを決めることです。

以下には2通りの解く順番を紹介しています。

一般知識や記述式を後に解く方法

「法令科目(五肢択一式)」⇒「法令科目(多肢選択式)」⇒「一般知識(文章理解以外)」⇒「法令科目(記述式)」⇒「文章理解」

一般知識や記述式を先に解く方法

「文章理解」⇒「一般知識(文章理解以外)」⇒「法令科目(記述式)」⇒「商法、基礎法学以外の法令科目(多肢選択式)」⇒「商法・会社法」⇒「基礎法学」

法令科目の五肢択一式を先に解く理由は、解答するのに時間がかからないため早めに問題を解き終わるからです。解答時間のかかる記述式の問題に多く時間が使えるようになります。

一般知識の文章理解から先に解く理由は、解答時間が多くかかるからです。仮に決めておいた時間配分以上の時間を使ったとしても慌てることなく対処することが可能になっています。

ここで示したのはあくまで例であるため、自分の得意な科目、不得意な科目を知った上で解答する順番を考えてみましょう。

まだ解く順番が決まっていない方は参考にしてみて下さい。

優先して学習すべき試験科目は?

 

行政書士試験の試験科目には優先して学習すべき試験科目があります。

試験学習を行う上で、効率よく学習をして合格点以上の得点を目指したいですよね。

そこで効率よく合格点以上の得点が取れるように優先して学習すべき試験科目をご紹介します!

優先すべき試験科目

優先すべき試験科目は法令科目の「行政法」「民法」「憲法」の3科目と、一般知識の「文章理解」「情報通信、個人情報保護」の2科目です。

「行政法、民法、憲法」の3科目は法令科目の8割を占める科目のため、優先的に勉強するといいでしょう。

以下では5つの優先すべき科目について説明します。

・行政法

・民法

・憲法

・文章理解

・情報通信・個人情報保護

配点の高い法令科目

「行政法」は行政書士の業務内容に大きく関わる分野のため、実際に働きはじめた時に特に必要な内容のため配点が高く一番に取り組むべき科目です。

「民法」も行政法と同様に配点が高くメイン科目として行政法の次に取り組むべき科目といえるでしょう。

「憲法」は行政法と共通する内容も多く他の法令科目に比べ難易度も高くないため、コツコツと暗記をしていけば点数が取りやすく「行政法」「民法」に次いで取り組むべき科目です。

点数の取りやすい一般知識

「文章理解」は近年の出題は空欄補充型のみで、難易度は低く一般知識の中で得点が取りやすい科目のため優先して学習しましょう。また、「政治、経済、社会」の科目が苦手な方にとっては1問も落としたくない科目になります。苦手でない方でも全問正解を目指したいところです。

「情報通信・個人情報保護」は出題範囲が狭く基本的な用語の知識や法律の概要を問われる比較的点数の取りやすい科目となるため、過去問を解いて対策をしましょう。

後回しにすべき試験科目

後回しにすべき試験科目は法令科目の「基礎法学」「商法、会社法」の2科目と、一般知識の「政治、経済、社旗」の1科目です。

後回しにすべき試験科目は 配点が低く学習時間が多く必要とする共通点があります。

以下では3つの後回しにすべき試験科目をそれぞれ説明します。

・基礎法学

・商法、会社法

・政治、経済、社会

出題数は2問のみ

「基礎法学」は学習する範囲が広いですが例年2問出題で配点も低いため多大な学習時間を割くことをオススメしません。過去問で同じような問題が出題されたり、他の科目で対応することが可能です。

条文の出題が多い難しい科目

「商法・会社法」は出題範囲が膨大かつ細かい内容を問われる事もあることに加え出題数と配点が少ないため、行政法や民法や憲法に比べて優先順位は低い科目です。

出題範囲の広い一般知識

「政治、経済、社会」は一般知識の中で最も出題数が多い分野となりますが、時事問題や日本史、文学というように出題範囲が広い科目になります。前述した「商法・会社法」と同じく出題範囲が広い割に配点が少ないため他の一般知識科目を優先して学習しましょう。

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行政書士試験科目のまとめ

行政書士試験科目のまとめ・試験科目は「法令科目」5科目「一般知識」3科目計8科目

・合格点は「法令科目」122点以上「一般知識」24点以上

・試験時間は午後1時から4時までの3時間

・時間配分をある程度決めておく

・優先して学習する科目は「行政法」「民法」「憲法」「文章理解」「情報通信、個人保護法」の5科目

今回こちらの記事では、行政書士の試験日程や試験科目などを紹介しました。試験科目や出題範囲だけを確認するのではなく、申込期日がいつなのかもしっかりと確認しておきましょう。

試験科目は法令科目が5科目と一般知識の3科目と科目数も多いので、しっかりと学習を進めてください。優先して学習すべき科目やおすすめの時間配分についても紹介したので、是非参考にしてみてください!

試験時間は3時間と長く、まとまった休憩もないため試験開始前にトイレや水分補給を行うことを忘れないようにしましょう。

後回しにすべき試験科目は学習をしなくても良いというものではありません。最低限の試験対策は必ず行ってから試験に臨んでください。

試験の対策としては過去問をひたすら解き知識を定着させる事や、すべてを覚えようとするのではなく工夫をした学習方法や要点を抑えた効率の良い学習を行う事が大切です。