資格の中でも最高難度を誇る司法試験。
そんな司法試験を大学在学中に受験し現役合格するなんて多くの人が夢物語のように思っているかもしれません。
しかし最近は大学在学中に現役合格する人が年々増加傾向にあります。
実際に合格者がいる以上、難しいと諦めるのはまだ早いですね!
そこでこの記事では、大学在学中に司法試験を現役合格するための方法と勉強法・現役合格のメリットをご紹介します。
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大学在学中の学生の予備試験合格率
司法予備試験制度によって司法試験の合格率は年々高まっていますが、司法予備試験の現役の合格率はどのくらいなのでしょうか?
以下が令和3年度の司法予備試験の結果を最終学歴で分類して、合格者数と合格率をまとめた表となっています。
最終合格率 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
大学在学中 | 288人 | 7.17% |
大学卒業 | 122人 | 2.3% |
大学中退 | 3人 | 1% |
法科大学院修了 | 22人 | 1.6% |
法科大学院在学中 | 21人 | 4% |
法科大学院中退 | 1人 | 0.34% |
上記の表を見て分かるように大学在学中の合格者数と、合格率が他の項目と比べて高いことが分かります。
次に司法試験の在学中の合格率について見ていきます。
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大学在学中の学生の司法試験合格率
次に在学中の司法試験の合格率について見ていきますが、前述した通り合格者数・合格率は年々増加傾向にあります。
以下は参考として平成26年度から令和3年度の司法試験の在学中の合格者数と合格率の推移となっています。
年度 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|
平成26年 | 50人 | 94.0% |
平成27年 | 57人 | 89.5% |
平成28年 | 72人 | 95.8% |
平成29年 | 93人 | 95.7% |
平成30年 | 119人 | 94.1% |
令和元年 | 96人 | 99.0% |
令和2年 | 150人 | 97.3% |
令和3年 | 158人 | 98.1% |
このように、現役大学生の司法試験の合格率は非常に高くなっています。
司法予備試験のコースで司法試験を狙えば、現役大学生でも合格を目指すことができます。
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大学在学中に司法試験を現役合格するメリット
膨大な勉強時間を費やし、超難関資格である司法試験を大学在学中に現役合格するメリットとはどんなところにあるのでしょうか。
少し掘り下げて見ていきましょう。
キャリアのスタートが早くなる
まず一番のメリットとしては比較的早く実務につくことができるということが挙げられます。
司法試験合格者の平均年齢は28歳前後と言われていますが、大学在学中に司法試験に現役合格するとそれよりかなり早く実務の世界に飛び出せることになります。
20歳代前半という若さで法曹界で活躍できるのは大学在学中に司法試験を現役合格した場合のみです。
法科大学院の学費の負担がなくなる
司法試験予備試験に合格して司法試験を受験するルートでは法科大学院に通学する必要がなく、その学費が不要だというメリットがあります。
法科大学院は全国各地の有名大学にありますが、どこも入学金がおおよそ300,000円ほどとなっており、年間の学費がおおよそ1,100,000円となります。
大学法学院に通わないことでこれだけ多くの学費を払う必要がなくなるのです!
就職活動で有利になる
司法試験予備試験合格を経て司法試験を受験した人の司法試験合格率は、法科大学院修了者の司法試験合格率より高い傾向があります。
司法試験予備試験自体も超難関であるためその合格者にはすでに法律に関する高い知識がついているということが原因かもしれません。
弁護士事務所に入所して弁護士として働こうとした時などにも大学在学中に司法試験予備試験と司法試験に合格したということで「優秀だ」と評価され選考時に有利になります。
大学在学中に司法試験を現役合格するポイント
大学在学中に司法試験を現役合格するには、まず予備試験に合格する必要があります。
この試験に合格すれば法科大学院に通うことなく司法試験の受験資格を得ることができ、さらにこの司法試験予備試験には受験資格の制限がないため誰でも受験可能となっています。
司法試験予備試験には3科目の受験科目があり、1科目ずつ順番に受験し合格しなければ次の科目を受験することができません。
まずは予備試験の合格が必須
予備試験合格ルートとは、司法試験予備試験に合格し法科大学院に通わず司法試験を受験し合格するルートのことです。
司法試験予備試験は次のスケジュールで行われます。
- 短答式試験(マークシート)7月実施
- 論文式試験(論文記述)9月実施
- 口述式試験(試験官に対し口頭で答える)翌年1月実施
以上3つの関門があり、前述したように1つずつ合格していかないと次の試験には進めないことになっています。
それぞれの試験の難易度は「法科大学院合格相当」と言われており、受験資格の制限がないとはいえ超難関試験であることには間違いありません。
この予備試験に合格した後本番の司法試験が控えていることを考えると、司法試験予備試験ルートで大学在学中に司法試験を現役合格するためには相当計画的な勉強が必要であることがわかります。
予備校や通信講座を利用する
法学部での講義レベルでは、予備試験・司法試験の試験対策を学習することはありません。
試験対策を進めていく上で最も有効な方法は、予備試験・司法試験対策を専門的に実施する予備校や通信講座を利用する方法です。
予備試験の受験者増加に伴い、最近ではほとんどの予備校で予備試験と司法試験両方の講義に対応しています。
ダブルスクールが難しい場合は、通信講座を利用して、Web講義で学習を進めていくのも一つの手です。
有名大学であれば勉強会やコミュニティを活用する
東京大学、京都大学や早慶といった予備試験の合格実績が多い有名大学だと、司法試験合格を目指す学生間での勉強会や勉強サークルがあることも多いです。
こうした会へ積極的に参加することで、現役で法曹界で活躍しているOBとつながりを持てたり、有意義な外部のセミナーや模試などを紹介してもらえたりします。
予備校・通信講座を利用していない現役合格者の多くは、何かしら上記のような勉強会に参加しています。
大学在学中に司法試験に合格するポイント
一般的には司法試験予備試験と本番の司法試験両方の試験対策に合計で4,000〜8,000時間というかなり多くの勉強が必要とされています。
資格試験の中でも超難度の司法試験ですから、その勉強時間も非常にボリュームのあるものとなります。
1日3時間ずつ毎日勉強を続けたとしても約1,500日(4年以上)かかるので、普通に学習を進めていると現役合格は非常に難しいと言って良いでしょう。
大学在学中に司法試験に合格するためには、膨大な勉強時間の確保と、効率の良い学習法の確立が重要になります。
頻出事項インプット以外の学習も疎かにはできない
司法試験は非常に受験科目が多く試験範囲も膨大なものですが、かといって全ての判例を暗記できたから合格できるという訳ではありません。
特に論文試験など「正解」がなく与えられた課題に法的な見解を述べることが求められる試験への対策は、単に「何十時間その対策に費やした」からといって有効な勉強ができているとは限りません。
論文試験で求められる論理的思考力や読解力・推論力を磨くためには、法学以外の講義で知見を広げたり、様々なジャンルの本を読んだりすることも有効になります。
単に暗記をすれば合格する訳ではないというのが、司法試験の難しいところです。
司法試験を在学中に合格するためのスケジュールの設定方法
在学中に司法試験に合格するためには、司法予備試験に合格して司法試験の受験資格を得て司法試験に合格して初めて資格取得となります。
そのため最低2年の期間が必要になってきます。
ここでは、2年合格の利理想学習スケジュールについて詳しく紹介していきます。
①集中して勉強する時間帯とそれ以外で学習法を分ける
司法予備試験の学習をするには、午前と午後、夜、隙間時間に分けて学習するのがおすすめです。
午前は9時から勉強を開始して12時頃を目安にお昼休憩を取り、午後の部の学習に入ります。
午後の学習は13時から18時を目安に行って、夜はその日行った学習の復習と次の日の学習の準備を行って寝るようにしましょう。
勉強を継続的に行うことはもちろん大切ですが、休憩を同じように大切なってくるので、午後の学習の際は最低でも1~2回は休憩をはさむようにしましょう。
また、在学中の方は大学の授業や課題も同様に行わなければならないので、隙間時間を有効活用することが大切になってきます。
通学途中の電車に乗っている30分でも学習にあてれば年間で約200時間も変わってくるので、隙間時間も学習する癖をつけましょう。
②合格までの学習計画を現実的に立てる
司法予備試験、司法試験は共に長期戦となるので1日に多くの情報を詰め込んでも意味が無く、効率は悪くなってしまいます。
計画した学習以上の勉強か極力しないようにして、その分次の日のために休憩したり、十分な睡眠を取るようにしましょう。
司法試験の学習は、非常に広範囲な分野を穴がないように勉強していくことが大切なので、その日その日で限界まで頑張るという勉強法は、逆に点数が伸びにくいです。
頑張りすぎて体調を崩してしまったら元子もないので、学習と同じくらい体調管理には気を使いましょう。
司法予備試験を在学中に合格するならアガルート
これまで、在学中で司法試験に合格する方法などについてご紹介してきました。
現役で司法試験に合格するためには司法予備試験を突破することが必須ですが、司法予備試験も非常に難易度の高い国家資格となっています。
在学中に合格を狙っている方は独学では厳しいかもしれません。
そんな方はアガルート通信講座を利用してみてはいかかでしょうか?
アガルートの特徴
- 1年で司法予備試験の合格を目指せる
- 業界トップクラスの合格率
- オプションで個人にあったスケジュールや学習指導を行ってくれる
1年間で司法予備試験合格できるカリキュラム
アガルート通信講座では様々なカリキュラムが存在しますが、司法予備試験において1年間で合格を目指せるカリキュラムが存在します。
司法予備試験は非常に難易度が高く、1年間で合格できる方は少なくなっていますが、アガルートの講座ではプロの方が指導、監修を行っているので最短で合格を狙うことができます。
プロの講師陣は司法予備試験を分析して、受講者に合格に必要な情報を教えてくれるので効率良く学習を行うことができます。
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圧倒的合格率
1年間で合格を目指せるカリキュラムは合格実績も非常に優秀となっています。
司法予備試験の一般の合格率は毎年、約3~4%となっておりほとんどの方が落ちてしまいますが、全体の合格者が1,781人に対して、アガルート受講者の令和5年度の合格者は641人、合格占有率は36%と驚異の実績を誇っています。
アガルートは合理的なカリキュラムで高い合格実績を残しており、アガルート通信講座の有意義さが分かりますね。
プロ講師による個別指導
さらにアガルートでは司法予備試験対策においてプロによる個別指導のオプションがあります。
個人に合った学習方法や、重点的に対策した方が良いところを個人に合わせて指導してくれます。
また、独学では自分の学習ペースや進捗に不安を感じる方も多くいますが、プロ講師の方が学習時間や、ペースもアドバイスをくれるので安心して学習をすることができます。
大学在学中の司法試験合格は非常に難しい
受験資格に制限がない司法試験予備試験を受験し合格することで、大学在学中に司法試験を現役合格することは可能です。
ただし司法試験予備試験は本番の司法試験と同じく超難関試験のため、予備校や通信講座を利用するなど計画的な勉強が必須です。
また司法試験予備試験受験時に実践的な法律に関する勉強することになるため、司法試験予備試験合格者の司法試験合格率は法科大学院修了者の合格率より高めの傾向があります。
計画的に勉強をして大学在学中に司法試験を現役合格することにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。