官公庁などに提出する書類の作成といった独占業務を持つ行政書士は、非常に難易度が高い国家資格として知られています。
8士業の1つで安定した年収が期待できるうえに、体力を使わない事務作業が中心の仕事ですので、女性で気になっている方も多いでしょう。
そこで今回は、行政書士を目指す女性のために「行政書士の男女比」や「女性が行政書士として活躍しやすい理由」、「女性行政書士の方が年収を上げやすい理由」などさまざまな情報をまとめてご紹介します。
また記事内では最短で行政書士試験合格を目指すための方法もご案内していますので、ぜひ最後までご覧ください。
行政書士における男女比率
実際に行政書士として活躍されている方のうち、女性はどれほどの比率を占めるのでしょうか。
行政書士として登録している人や試験合格者のデータをもとに、男女比率を調べました。
行政書士全体での男女比率
弁護士白書2023年版の情報によると、行政書士の男女比は男性が約75%、女性が約15%です。
詳しい内訳は下記の通りとなっています。
合計登録者数 | 51,041名 | ||
---|---|---|---|
内訳 | 男性 43,066名 | 女性 7,975名 | |
男女比率 | 男性:約75% | 女性:約15% |
出典:弁護士白書2023年版
行政書士の男女比率を見ると、女性の行政書士の比率はあまり高くないことが分かります。
逆にいえば女性が活躍する伸びしろがあり、男性の行政書士が気づいていないような問題に着目できるかもしれません。
試験合格者の女性比率
行政書士試験研究センターが公表している資料によると、令和5年度の試験で合格した受験者のうち約27%(6,571人中1,935人)が女性でした。
また女性の合格者は前年度より429人(約22%)も増加しており、ここ数年のデータを見ても増加傾向にあります。
今後、女性の行政書士の比率が上がっていく事は確かなのかもしれません。
女性行政書士の平均年収
国税庁が発表した令和2年分 民間給与実態統計調査によると、日本の給与所得者全体の平均年収は433万円で、男女別で見ると男性が532万円、女性が293万円です。
一方、求人ボックス給料ナビを見ると、男女合わせた行政書士の正社員の平均年収は398万円でした。
男女別での行政書士の平均年収のデータがないため正確なことは分かりませんが、以上のことから女性行政書士の平均年収は他の職種と比べると高めであると言えそうです。
ただし、これは正社員で雇用された場合のデータですので、自分で事務所を構えて独立すればもっと高い年収になる可能性があります。
行政書士は男女関係なく仕事ができる職業ですから、働き方次第では女性でも「男性と同じくらい」または「男性以上に稼ぐ」ということもできるでしょう。
女性行政書士が年収を上げる方法は?
行政書士は仕事量や仕事の単価で年収に大きな差が出るため、行政書士で年収が100~200万円以下の方も少なくありません。
実際に行政書士を専業としている人の中で、年収が1,000万円を超えている方は上位1%しかおらず、年収が500万円以下の方が8割を超えるといわれています。
難関資格である行政書士を頑張って取得したのにも関わらず、「年収が低くて生活が苦しい」なんてことになったら悲しいですよね。
そこで、女性行政書士が年収を上げるのに有効な手段を紹介していきます。
行政書士は女性の方が年収アップを狙いやすい?
行政書士に相談をしに来る方の多くは女性といわれており、相談内容としては、離婚や不倫による夫婦問題に関することが多いそうです。
夫婦間の問題などセンシティブな内容について相談するときは、女性同士のほうが安心して相談できる方も多いのではないでしょうか。
まだまだ女性比率が少ない女性行政書士になることで、同性の行政書士に相談したいと悩みを抱えている方たちから多くの案件を獲得でき、年収アップも十分狙えると思います。
「今より年収上げたい」「困っている女性の助けをしたい」と考えている方は、現在でも需要が高い女性行政書士を目指してみてはいかがでしょうか。
女性行政書士という肩書を活用して独立開業をする
先ほども挙げたように、同性に相談したいと悩んでいる女性も多いことから、女性の相談者に焦点をあてて独立開業してみるのはいかがでしょうか。
独立開業をした最初の内は年収が200万円以下になってしまうこともあるかもしれませんが、実績と案件を徐々に増やしていくことで安定した年収を手にすることができます。
また、女性行政書士の場合は独立開業により時間が自由になることで主婦業と行政書士を兼業できるようになるのも魅力の1つです。
ダブルライセンスで年収アップを狙う
女性に限らず男性にも当てはまることですが、年収を上げたい・開業を成功させたいと考えるなら、ダブルライセンスを得るという方法があります。
行政書士は書類作成などの事務作業が主な仕事ですから、近しい分野の資格も持てば二足のわらじで業務を進められるようになるため、年収アップも狙えます。
さらに女性行政書士は男女比率の情報からまだまだ少ない、と上述しましたが、女性行政書士の中でダブルライセンスをしている方はその中でも希少なので年収アップを狙いやすくなります。
行政書士と相性のいい資格は社会保険労務士(社労士)や司法書士といったものが挙げられますので、気になる方は調べてみましょう。
女性が行政書士に向いている理由
行政書士の女性比率が今後上昇することが予測できることを前述しましたが、女性が行政書士を志望するメリットにはどんなものがあるでしょうか?
女性が行政書士に向いている理由や、女性が活躍しやすい場面をまとめました。
稼ぐまでのハードルが低く独立しやすいから
弁護士や弁理士など他の士業だと年単位で研修する必要がありますが、行政書士は日本行政書士会連合会に登録するだけで活動ができるようになります。
研修期間がなくすぐに行政書士として働けるということは、就職や転職、独立が上手くいけばすぐに稼げるようになるということです。
また、わざわざテナントを借りなくても自宅で事務所を開業できるため、開業までの準備や費用が少なくて済むこともメリットと言えます。
結婚や育児をはじめ、自分の老後や親の介護のために貯金したいという女性にとって、なるべく早く稼げるようになって働き方の選択肢が増えるという点は魅力ですね。
実際に女性行政女子が独立開業するために必要な独立費用や独立開業方法については、以下の記事をご覧ください。
家庭環境に合わせて仕事ができるから
行政書士として独立することが前提となりますが、労働時間を自由に決められて自宅で働けるため、子育てなどの主婦業と仕事が両立しやすいという点も女性に行政書士が向いているといえる理由です。
会社や事務所に雇用されると労働時間が固定されており、出社が必要となることも多いですが、開業すればそれらのデメリットはなくなります。
「急に子供が熱を出してお迎えが必要になった」「仕事をしていると家事ができない」といった場合でも、行政書士の資格を活かして開業していれば育児や主婦業をしながら仕事ができるでしょう。
現在主婦の方で「主婦でも行政書士の資格が取れるのかな・・・?」と不安な方は、以下の記事をご確認ください。
一生涯にわたり使える資格だから
行政書士の資格には有効期限がなく、更新するための手続きが一切不要です。
また、活動を止める間だけ資格登録をしないことで、行政書士会の年会費といった支払いも不要になるためお金がかからず済みます。
そのため、例えば若いうちに資格を持って、出産・育児が一段落したり定年退職したりしたタイミングで行政書士として働くことができます。
一度取ってしまえば一生涯ずっと有効ですので、ライフステージが変わりやすい女性にとって行政書士は特におすすめの資格と言えるでしょう。
女性依頼者からの需要があるから
先ほど上述した内容にもある通り、「離婚・浮気・不倫といったセンシティブな話は同性にしたい…」と思う女性は多くいるそうです。
同性に相談したいという意識を持ちつつも、女性の行政書士が少ないために叶わず、今も一人で悩んでいる女性がいるかもしれません。
このように男性の行政書士には打ち明けづらい問題にも対応できることが女性行政書士の魅力であり、一定数の需要が見込まれます。
事務作業がメインだから
行政書士の仕事は書類作成や提出手続きといった事務作業がメインであり、女性でも充分に活躍しやすいです。
体力に自信がなかったり、事情があって長時間労働ができなかったりすることが男性よりも多い傾向にある女性には、行政書士の仕事が向いていると言えます。
総務・人事・経理といった事務職に就いたことがある経験があれば、行政書士の業務に慣れやすいでしょう。
合格を目指すなら通信講座がおすすめ
ここまで読んで、行政書士の資格を取りたいと考えた女性も少なくないでしょう。
しかし、独学で合格を目指すことはかなり難しいと思ってください。
行政書士試験は合格率が10%前後の難関試験であるのはもちろん、試験問題には記述式の問題も含まれるため独学での対策はとても難易度が高いのです。
また試験で出題される範囲も広いため、適切な学習スケジュールが組めないと勉強中に挫折してしまう可能性もあります。
去年の秋FP受けた後次に何を勉強しようかと考え行政書士にたどり着き、いつものように書店のテキストで勉強したら大丈夫だろと思って勉強始めてみました。
が、初っ端でこれは独学では無理だと青くなりました😨これと問題集やったら大丈夫だろと思ってた自分が怖い!けど世間の行政書士感ってこんな…?
引用:Twitter
こちらの口コミにあるように、独学で行政書士の勉強を始めた人は難しさに驚愕することが多いようです。
少しでも効率的に勉強したい方や合格率を高めたい方は、予備校に通ったり、通信講座を利用したりすることをおすすめします。
行政書士を目指すならアガルート
今回は女性を取り巻く行政書士の状況をご紹介してきましたが、ここからは最短ルートで試験合格を目指せるアガルートについてご紹介します。
アガルートの魅力を挙げますので、気になる方は是非とも最後までご覧ください。
業界トップクラスの実績
アガルートの行政書士講座は、他社の講座とは比べ物にならないほどの結果を出していることから毎年多くの受講生を集めています。
受験者の合格率は、なんと全国平均の4.01倍である56.11%と圧倒的です。
また講座で使用されるテキストは講師の監修のもと作成されており、令和4年度試験での出題カバー率は97.8%かつ記述問題も的中させるという神業を披露しました。
このように輝かしい実績を作り上げているため、行政書士の資格を通信講座を使って取りたいのであればアガルートをおすすめします。
隙間時間を活用して合格を目指せる
アガルートの講座は動画形式となっており、1つの講義が15~20分前後にまとまっているため、隙間時間を使って効率よく勉強を進められます。
仕事をしている方でも勉強しやすい環境が整えられていることはもちろん、章を細かくすることで集中力を保ちやすくするというメリットもあるようです。
また動画講義はPCやスマホから受講できるのはもちろん、音声のみのインストールや8段階のスピード調節といった機能も充実しています。
講義を何周か繰り返すことでインプットを完璧に仕上げられるため、この勉強法はかなりおすすめです。
勉強時間の確保ってやっぱり大変。
睡眠時間は削れないし、隙間時間をいかに上手に使うかだな。
ってことで、今日から髪を乾かす時はエアーポッズして講義を聞いてみた。
書き込み出来ないから、一度聞いた講義を倍速で聴くのがいいかも〜
勉強方法模索中!!
#アガルート
#行政書士
#豊村6期生
引用:Twitter
このように、隙間時間を使って聞き流す勉強法をしている方もいることから、主婦業や子育てで忙しい女性でもアガルートなら学習を続けられるのではないでしょうか。
アガルートの行政書士の講座に関するより詳細な情報をチェックしたくなった方は、ぜひこちらの記事も併せてご覧ください!
まとめ|女性行政書士って活躍できる?
今回は、女性行政書士が活躍できる可能性や、現状での男女比率など様々な情報をご紹介しました。
女性行政書士は確かに少ないですが、その分強味を活かせば男性より高い年収を狙いやすいため、現在の登録者数が少ないからという理由だけで資格取得をためらわないようにしましょう。
また主婦の子育てと両立しやすかったり、一生使える資格だったりするというメリットもあり、女性だからこそ行政書士を目指す意味があります。
ただし、独学で行政書士試験を合格するのは非常に厳しいため、通信講座のアガルートを利用して合格を目指しましょう。
上で紹介したもの以外にもアガルートを利用するメリットはたくさんあるので、是非とも公式ページをチェックしてください!