社労士(社会保険労務士)に独学で合格するための勉強法

独学での合格が難しい社労士試験においても、独学のポイントを押さえることで合格を勝ち取ることができます。
こちらの項目では「独学で社労士合格を目指す場合に効果的な学習方法」について5つの流れでご紹介します。
「独学で社労士試験の合格を目指したい」という方は、各手順をしっかりとご確認下さい。
勉強法①明確な目標をたてスケジュールを組む
学習手順の1つ目は「明確な目標を立てスケジュールを組む」です。
独学で学ぶ際に1番難しい工程ですが、独学を成功させる上で最も重要な点です。
例えば、何年後に試験合格を目指すかを決め、そこから1ヶ月や1週間といった短いスパンでの学習時間を計算し綿密なスケジュールを組むようにしましょう。
また、法改正やプライベートの都合などとの兼ね合いを考慮して、余裕を持ったスケジュールを組み立てることも重要です。
勉強法②自分に合ったテキストや参考書を用意する
学習手順の2つ目は「自分に合ったテキストや参考書を用意する」です。
社労士試験の対策本や参考書はたくさん出回っていますが、その中でテキストを選ぶ基準を以下のように明確にすると良いでしょう。
- ご自身で最後まで読み進められると直感で感じたテキスト
- 法改正に対応している最新の教材
- シリーズ化している
- 解説やノウハウが充実している
- 出版社や監修が信頼できる
また、口コミだけで決めてしまうと後悔してしまう場合も多いため、実際に手に取り気になる参考書の内容を確認するようにして下さい。
教材が多すぎても消化不良になりますが、基本を網羅した参考書と、予想問題や予想模擬テストが掲載されている問題集の2冊を最低限準備しておくと安心です。
勉強法③参考書でインプットを行う
学習手順の3つ目は「参考書でインプットを行う」です。
まずは参考書を用いてインプットを行い、社労士試験で問われる内容について大まかに触れていくと効率的です。
参考書は1巡だけで満足するのではなく、1巡目はさらっと読み出題範囲を把握することを目的に素早く解き進め、2巡目以降でより細かく情報を詰め込んでいく形が良いでしょう。
また、参考書でインプットする際には、科目同士の関連性を意識することと、暗記が重いものは優先順位を下げると効率的に解き進める事ができます。
目安としてインプットが7割程度完了すれば、次の手順へ進んで下さい。
勉強法④題集でアウトプットを行う
学習手順の4つ目は「問題集でアウトプットを行う」です。
参考書を用いて詰め込んだ情報を、問題集によりアウトプットすることで確実に定着させていきます。
問題集を有効活用するために、1度間違えた問題には印を付け、見直しを複数回繰り返すと良いでしょう。
問題集においても、1巡目は得意分野苦手分野の把握を行うために全ての問題を解き進め、2巡目以降は苦手問題を克服していく形がおすすめです。
目安としてアウトプットが8割程度完了すれば、次の手順へ進んで下さい。
勉強法⑤過去問を解いて自分のレベルを知る
学習手順の5つ目は「過去問を解いて自分のレベルを知る」です。
9割以上インプットとアウトプットが済んだら過去問を解き、ご自身の得意・不得意科目を理解し合格点に向けて学習を進めていくと良いでしょう。
過去問にて知識が不足している分野があれば、手順の2と3に戻ってインプットをやり直して下さい。
また、初めて過去問を解く際には時間配分や解く順番を本番形式で行うことで、本番で焦らずに済むため効果的です。
2巡目以降は間違えた問題を重点的に復習し、ご自身のレベルと合格圏内へ引き上げましょう。
社労士(社会保険労務士)に独学で合格したい方におすすめのテキスト・問題集
社労士試験合格を目指す方向けのテキストや参考書が多数出版されているため、どれを選ぶべきか迷う方も多いでしょう。
こちらの項目では「独学で社労士試験合格を目指す方におすすめのテキスト」について以下の厳選した3つをご紹介します。
- 解けばわかる!社労士問題集
- みんなが欲しかった!社労士の教科書
- 社労士速習レッスン
どのような内容が独学受験者におすすめなのかについても解説していますので、テキストを選ぶ際の参考にして下さい。
解けばわかる!社労士問題集

引用:販売サイト
1つ目の社労士試験の独学におすすめしたいテキストは「解けばわかる!社労士問題集」です。
こちらのテキストは、厳選された過去問と難易度別のオリジナル予想問題、試験のポイントを押さえた解説が収録されていることから、実践寄りの内容が学べる魅力があります。
最新版はまだ出版されていませんが、オリジナル予想問題を繰り返し解くことで、実践的な学習ができます。
このような特徴から、こちらのテキストは基礎をある程度押さえた後に実力を身に付けたい段階で使用するのがおすすめです。
なお、こちらのテキストにおける値段や出版社情報などの基本情報は、以下の表にてご確認下さい。
出版社 |
大原出版 |
出版日 |
2021/8/23 |
ページ数 |
839ページ |
シリーズ |
社労士合格のミカタシリーズ |
値段 |
3,520円 |
みんなが欲しかった!社労士の教科書

引用:TAC出版
2つ目の社労士試験の独学におすすめしたいテキストは「みんなが欲しかった!社労士の教科書」です。
こちらのテキストは、学習の優先順位がA〜Cランクに振り分けられていることや、セクション毎に穴埋めチェック等の「ミニテスト」が収録されていることから、インプットを効率良くできる魅力があります。
このような特徴から、こちらのテキストはインプットを強化できる参考書をお探しの方におすすめです。
なお、こちらのテキストにおける値段や出版社情報などの基本情報は、以下の表にてご確認下さい。
出版社 |
TAC出版 |
出版日 |
2023/10/17 |
ページ数 |
1,172ページ |
シリーズ |
みんなが欲しかった!シリーズ |
値段 |
4,290円 |
社労士速習レッスン

引用:販売サイト
3つ目の社労士試験の独学におすすめしたいテキストは「社労士速習レッスン」です。
こちらのテキストは、社労士試験の全体像を把握できる「体系樹」の掲載をはじめ、法律用語や出題傾向をまとめたページや、ステップアップ用の解説があり、基本からノウハウまで網羅された内容が魅力です。
このような特徴から、こちらのテキストでは総合的に学ぶことができるため、社労士試験に初めて独学で挑む方におすすめです。
なお、こちらのテキストにおける値段や出版社情報などの基本情報は、以下の表にてご確認下さい。
出版社 |
ユーキャン出版 |
出版日 |
2023/10 |
ページ数 |
1016ページ |
シリーズ |
ユーキャンの資格シリーズ |
値段 |
4,180円 |
【2024年7月】社労士試験の独学勉強におすすめのテキスト基本書・問題集を徹底比較!選び方のポイントも解説
社労士(社会保険労務士)に独学で合格を目指すのに向いている人
難しいと言われている社労士試験の独学合格ですが、独学という選択肢を選んでも問題ない方もいます。
こちらの項目では「社労士試験において独学での合格を目指すのに向いている人の特徴」について以下の4つをご紹介します。
- 総務や人事の実務経験がある
- 時間を十分に確保できる
- 周囲に相談相手がいる
- 自己管理ができ常に努力し続けられる
社労士を独学で目指したい方は、ご自身の性質と合うかどうかそれぞれの特徴をチェックしてみましょう。
総務や人事の実務経験がある
1つ目の向いている人の特徴は「総務や人事の実務経験がある」です。
社労士試験において、社会保険に関する予備知識がある方や、労働安全衛生法や雇用保険法等の知識が既にあるという方は比較的学習しやすい傾向にあります。
その点、総務や人事の方は社労士試験に応用できる知識を有しているため、独学でも十分合格を目指すことが出来ます。
時間を十分に確保できる
2つ目の向いている人の特徴は「勉強時間を十分に確保できる」です。
先ほども解説したように、社労士試験を独学で行う場合には最低でも1,000時間確保しなければなりません。
そのため、本業や家事育児の合間で視覚取得を目指す方でも、土日にまとめて学習する時間を取るといった工夫が必要となります。
学習時間を1,000時間以上確保できるのであれば、独学でも十分合格を目指すことが出来るでしょう。
周囲に相談相手がいる
3つ目の向いている人の特徴は「周囲に相談相手がいる」です。
先ほど「独学がおすすめできない理由」で解説したように、独学を挫折してしまう原因の1つに相談相手がいない事が挙げられます。
そのため、知り合いや家族に社労士試験について相談できる人がいる方は悩みを抱えずに済むため、独学でも十分合格を目指すことが出来るでしょう。
自己管理ができ常に努力し続けられる
1つ目の向いている人の特徴は「自己管理ができ常に努力し続けられる」です。
先ほど「独学がおすすめできない理由」で解説したように、独学ではプライベートと資格勉強を両立するためにスケジュールをご自身で管理する必要があります。
また、試験合格に向けて長期間努力をし続けられるような、高いモチベーションも必要です。
そのため、計画性や自己管理能力が高い方であれば効率的に独学を進めることが出来るため、独学でも十分合格を目指すことが出来るでしょう。
社労士(社会保険労務士)に独学で合格を目指すのに向いていない人
社労士(社会保険労務士)に独学で挑むのは、試験対策を自分一人で行わなければならないということであり、参考書の購入や勉強のスケジュールなどもすべて自己管理です。
独学で合格を目指す方法が向いている人がいる一方で、向いていない人もいます。
社労士試験に独学で挑むのが向いていないのは、以下の点に該当する人です。
- 計画を立てることが苦手
- モチベーションが下がりやすい
- 総務や人事の実務経験がない
それぞれ詳しく解説します。
計画を立てることが苦手
自分で計画を立てて計画通りに実行したり、状況に応じて計画を修正したりすることが苦手な人は、社労士の独学受験に向いていません。
社労士試験に独学で受験する場合、試験日から逆算して勉強のスケジュールを立て、計画的に学習を進めていく必要があります。
社労士試験は法律系の国家資格であり、一朝一夕で合格レベルの知識を身に付けられる試験ではないためです。
計画を立てることが苦手な人の場合、無理なスケジュールを立ててしまったり、進捗に遅れが出た際に修正できなかったりする可能性があります。
そのため、計画を立てることが苦手な場合は、独学よりも通信講座やスクールの受講を検討した方が良いでしょう。
モチベーションが下がりやすい
モチベーションが下がりやすい人も、社労士試験の独学受験には向いていません。
社労士試験では、法律に関する幅広い知識が問われるため、長期間にわたって勉強を続けるモチベーションの維持が必要です。
モチベーションが下がりやすいと、勉強の集中力が持続しなかったり、思うように知識が身に付かなかったりして、不合格になる可能性があります。
短期間であれば集中できるという人でも、試験までの数か月~1年程度の期間にわたって集中を維持し続けるのは容易なことではありません。
そのため、モチベーションが下がりやすいと感じている人は、勉強のスケジュール管理やアドバイスを含め、サポートしてもらえる環境で勉強することをおすすめします。
総務や人事の実務経験がない
総務や人事に関する業務の実務経験がない人も、社労士試験の独学受験には向いていません。
社労士は、労働や人事に関するプロフェッショナルであり、問題解決や問題発生を抑止するための管理業務を行います。
総務や人事に関する実務経験がある人は、社労士の働き方や必要な知識がイメージしやすく、基礎知識も身についている状態です。
実務経験がない人は、まったく白紙の状態から知識を身に付ける必要があるため、参考書を読んでも具体的な事例や事象をイメージしづらいでしょう。
結果的に勉強に時間がかかりやすくなるため、実務経験がない人は独学で受験するよりも通信講座やスクールを受講してプロの講師による解説を受けた方がスムーズに学習できます。
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社労士(社会保険労務士)を独学で勉強するメリット
独学で社労士を目指すメリットには以下のものが挙げられます。
- 費用を抑えられる
- 自分のペースで学習が進められる
- 好きな教材/テキストを選べる
社労士を資格取得のために独学で勉強し合格することは容易ではありませんが、通信講座やスクールにはないメリットもあります。
ここでは、独学で勉強するメリットについて詳しく解説していきます。
費用を抑えられる
独学で社労士を目指すことで、受験指導校での費用と比較して資格取得までにかかる費用を大幅に抑えられるメリットがあります。
受験指導校では一般的に10~20万円かかるのに対し、独学の場合は教材費用だけで2~3万円ほどで済むといわれています。
学生や社会人になりたてなどで少しでも費用を抑えながら目標の資格取得を目指したい方にはおすすめです。
自分のペースで学習を進められる
独学であれば制約がないことから、自分のペースで勉強を進めることができるメリットがあります。
通常受験指導校では学校が組み立てたカリキュラムに合わせて勉強しなければなりませんが、独学なら自分の予定やペースに合わせて自由に勉強することができます。
特に社会人の場合、仕事と勉強を両立しなければならないこともありますが、独学なら時間や場所を選ばずに勉強できるので継続しやすいでしょう。
したがって自分のライフスタイルに合わせて効率的に勉強を進めることができるのです。
好きな教材・テキストを選べる