5月以降は社労士試験の「直前期」にあたります。
直前期の過ごし方は試験の合否を大きく分けるため、効果的な直前対策をすることは非常に重要です。
「やるべきこと」「やってはいけないこと」を把握し「やるべきこと」を着実に行えば、合格に近づけるでしょう。
こちらの記事では、社労士試験のおすすめ直前対策や直前期のおすすめ勉強方法などを解説していきます。
社労士試験の直前期の過ごし方や勉強方法に悩んでいる人にとって役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
社会保険労務士試験におすすめの通信講座
社労士試験の直前対策はいつから始める?
まずは初めに、社労士試験の直前対策はいつから始めるべきかを解説していきます。
直前期は合否を分ける重要な時期のため、勉強のパフォーマンスは特に意識しましょう。
「直前期」とはいつ?
「直前期」の明確な定義はありませんが、一般的に試験が行われる3ヶ月前からの期間を「直前期」と呼びます。
つまり5月以降は社労士試験の直前期にあたることになり、この期間が本番に向けて勉強を仕上げる時期となります。
実際に5月頃に各科目の勉強を終え直前期を過ごす受験生は多いです。
直前期の重要性
前述したように、試験の直前期は合否を分ける重要な時期です。
直前期で気を抜いたり質の悪い勉強をしてしまうと、それまでの努力を水泡に帰してしまいます。
実際、各科目の勉強が一通り終わるとホッとして気が抜けてしまう人は少なくありません。
勉強の空白期間があるとせっかく習得した知識も曖昧になってしまうため、本試験での失点に繋がります。
特に社労士試験には科目ごとに「足切り」があるため、1点のロスが命取りになる可能性があります。
無駄な失点を避ければ着実に合格に近づくことができるため、これまでの努力を無駄にしないためにも直前期の過ごし方を間違えないことは非常に大切だと言えます。
直前期にやるべき事
前述した通り社労士試験には各科目ごとに「足切り」があります。
この「足切り」は非常に厄介で、実際に足切りに引っかかって不合格になってしまう受験生は非常に多いです。
苦手科目が1つでもあると足切りに引っかかってしまう可能性があるため、直前期は苦手を意識的に潰すことが重要です。
なお社労士試験は選択式と択一式に分かれていますが、それぞれ下記のような足切り基準が設けられています。
- 選択式:各科目3点以上
- 択一式:各科目4点以上
もし日頃の問題演習で足切り基準をクリアできる自信が無い科目があれば、意識的に対策して苦手意識を払拭しましょう。
社労士試験の直前対策おすすめ6選
続いて、社労士試験の直前対策としておすすめの勉強方法をご紹介していきます。
下記で紹介する勉強を実践すれば合格に近づけるでしょう。
過去問演習
直前期は過去問演習を繰り返して知識の定着を深めるのがおすすめです。
そもそも過去問は、本番と同じレベルの問題を繰り返し演習できる非常に有用な学習ツールです。
社労士試験は過去問と類似の問題が出題されることも多いため、答えを覚えてしまうレベルまで演習を繰り返すと確実に知識が定着します。
また苦手な科目に関しても、何度も過去問演習を繰り返すことで苦手意識を払拭できます。
本番の試験に臨むつもりで過去問演習を行い、間違えた問題に関しては解説をじっくり読み込んで理解を深めていきましょう。
横断的な学習
社労士試験の問題は労働関係や社会保険関係から出題されます。
そのため、国民年金法や厚生年金保険法など似たような構造となっている科目を横断的に学習することで知識を整理できます。
具体的には健康保険法と国民健康保険法の違い(傷病手当金や出産手当金の有無など)が挙げられます。
本試験でも構造が似ている法令を絡めた引っかけ問題が出題されるため、横断的に学習して本番で冷静に問題に対処できるようにしましょう。
法改正の対策
社会保険関係の法令は頻繁に法改正が行われます。
法改正があった論点は本試験で狙われやすいため直前期に行うのがおすすめです。
試験が行われる年の4月までに行われた法改正の内容が試験範囲となるため、タイミングとしては直前期に行うのがベストなのです。
直前期に法改正対策を行うことで最新の改正情報まで押さえることができ、関連問題を確実に得点できるようになるでしょう。
一般常識対策
一般常識対策も直前期に行うのがおすすめです。
一般常識は対策が難しいため後回しにされがちですが、5月以降の直前期には力を入れて取り組みましょう。
一般常識は出題範囲が広くマニアックな分野から出題されることも多いです。
テキストだけで対応するのは難しい上に細かい数字まで覚える必要があるため、直前期に一気に覚えると良いでしょう。
具体的には「厚生労働白書」「労働経済白書」「各種統計データ」に目を通し、労働情勢や社会保険関係の知識を仕入れてください。
細かい数字の確認
社労士では細かい数字に関する出題がされるため、直前期に確認しておきましょう。
例えば失業給付の所定給付日数や「○日以内」などの書類の提出期限は、記憶が曖昧になりがちです。
直前期にしっかりと確認しておくことで知識が記憶に定着した状態で本試験に臨めるでしょう。
過去問演習で間違えた問題を中心に、知識が曖昧な部分があったら直前期におさらいしておくと安心です。
模擬試験を受ける
大手予備校では直前期に模擬試験を行っています。
模擬試験は、本試験と同じような緊張感を伴った雰囲気の中で本番レベルの問題に取り組める貴重な機会です。
また本試験での時間配分の感覚を確認でき、所見の問題に取り組むことで「現状の自分の実力」を把握できます。
対策が難しい一般常識に関しても、「このような問題が出てくるのか」というリアルな感覚を掴めるため非常に有意義です。
本試験に向けて課題を把握しつつモチベーションを高められる貴重な機会なので、ぜひ直前期に模擬試験の機会を活用しましょう。
社労士試験の直前対策でやってはいけないこととは?
次に、社労士試験の直前対策でやってはいけないことを紹介していきます。
直前期のNG行動は多くの受験生がハマってしまう問題のため、合格をつかみ取るためにも下記で解説する行為は慎みましょう。
新しい教材に手を出す
同じ教材を長期間に渡って使っていると「新しい知識を仕入れた方が良いのでは?」という考えに至りがちです。
しかし直前期に新しい教材に手を出すのは控えるべきです。
そもそも市販の社労士試験対策の教材に書かれている内容はほとんど同じで、特段目新しい内容が書かれているわけではありません。
新しい教材に手を出すことで勉強のペースが狂ってしまうこともあるため、直前期に新しい教材に手を出すのは悪手です。
使い慣れた教材を使って勉強した方が勉強のパフォーマンスも高まるため、使い慣れた教材で最後の総仕上げをしていきましょう。
奇問難問に手を出す
社労士試験では毎年数問「誰も対策していないような奇問難問」が出てきます。
過去問演習や模擬試験の中でこのような奇問難問にぶつかっても過度に追いかける必要はありません。
むしろ社労士試験では「解ける問題をしっかりと確実に解く」ことで合格に近付くため、初めて見るような論点の問題は忘れて問題ありません。
社労士試験は限られた時間の中で多くの問題に取り組む必要があるため、演習の過程で奇問難問を見つけたら「捨て問題を見極める練習」と思うと良いでしょう。
極端なラストスパート
直前期は気を抜かずに試験対策をするべきですが、極端に勉強時間を増やしてラストスパートするのはおすすめしません。
睡眠時間やリフレッシュ時間を削って勉強し本試験直前に体調を崩してしまうというのは本末転倒です。
また睡眠不足や疲労が蓄積されてしまうと勉強のパフォーマンスが下がってしまい、効果的な直前対策が出来なくなってしまいます。
そのため、基本的にはこれまでの勉強のペースを維持しつつ健康に影響が出ない程度に勉強量を増やす感覚で過ごしてください。
ネガティブな思考
試験本番が近付いてくると緊張感が高まってネガティブ思考になってしまうことがあります。
特に、まじめな人ほど「分からない問題ばかりだったらどうしよう…」と考えがちです。
また過去に不合格になってしまったことがある人は「またダメだったらどうしよう…」と良くない結果が脳裏によぎってしまうこともあるでしょう。
しかしネガティブな思考をしていると雑念から勉強のパフォーマンスが落ちてしまい、効果的な直前対策が出来なくなります。
自信過剰も良くありませんが、「これまで頑張ってきたから大丈夫」くらいの気持ちで前向きに直前対策を進めていきましょう。
社労士試験講座ならアガルートアカデミーがおすすめ!
社労士試験合格を目指すならアガルートアカデミーがおすすめです!
フルカラーで見やすいテキスト教材と分かりやすい動画講義で、初めて資格勉強をする方でも充分合格が目指せるカリキュラムになっています。
合格者には受講費全額返金orお祝い金3万円の特典もあるのでモチベーションの維持も期待できます!
最短ルートで合格が目指せる!
アガルート公式HPはこちら
社労士試験合格のために大切なこと
ここからは、社労士試験に合格するために大切なことを解説します。
やってはいけないことをやらず下記で紹介するアクションを取れば、また一歩合格に近付くと思います。
苦手科目を潰しておく
社労士試験には厄介な足切り制度があるため、苦手科目が1つでもあると命取りになります。
そのため社労士試験に合格するためには、苦手科目および苦手分野をできるだけ無くしておくことが大切です。
直前期対策を行う過程で「ここ、ちょっと苦手かも」と感じる箇所があったら、その箇所を意識的に勉強すると良いでしょう。
体調管理をしっかりと行う
社労士試験は8月の暑い時期に長時間に渡って行われます。
そのため、朝は元気でも午後の択一式試験の後半に差し掛かると体力と集中力が無くなって脳も疲弊してきます。
体調が万全で無いと集中力を保ったまま一日を乗り切ることができないため、勉強は継続しつつも体調管理にも意識を向けましょう。
夏風邪やエアコン風邪に注意しつつ、万全のコンディションで試験を迎えられるようにしてください。
合格するイメージを持つ
社労士は難関資格ですが、その分試験に合格できた喜びも大きいものです。
何より合格できれば自分に大きな自信を持てるようになるため、勉強のモチベーションを高めるためにも試験に合格するイメージを持つようにしましょう!
先述したようにネガティブな考えは勉強のパフォーマンスを下げる要因となります。
前向きな気持ちで試験直前まで勉強するためにも、合格するイメージを持つことをおすすめします。
試験当日の流れをイメージする
試験当日のイメージを持つことも重要です。
試験会場までの移動手段や移動時間をイメージし持ち物などをしっかり把握しておくことで、当日慌てずに済みます。
試験とは関係のないところでストレスを感じないためにも、試験当日の流れをよくイメージしておくと良いでしょう。
試験まであと1週間の直前対策は?
最後に、試験まで残り1週間となったときの直前対策についてまとめました。
1週間前というといよいよ試験日が迫ってきているタイミングであるため、適度な緊張感を持ちながら過ごすようにしましょう。
一般常識の最終確認
試験まで残り1週間となったら、一般常識の対策に力を入れると良いでしょう。
一般常識は直前期に覚えた知識で対応できる問題も少なくないため、厚生労働白書・労働経済白書・労働統計は時間をかけて見直すと良いでしょう。
なお白書の内容や統計資料の細々とした数字を暗記する必要は無く、「おおよその数字」「ここ数年上昇しているか/下降しているか」を押さえておけば十分です。
またテキストで「過去最低」「過去最高」などの太字で強調されている箇所も併せて意識すると良いでしょう。
SNSなど余計な情報には触れない
情報収集をするためにSNSをチェックする人も多いですが、これはおすすめできません。
SNSに試験情報が流れることはあり得ず、SNSに載っている情報は雑音でしかないためです。
また、SNSの雑音に踊らされて勉強のパフォーマンスが落ちたり集中力を無くしてしまうのは非常にもったいないです。
試験に合格するためには「直前までやるべきことをやる」ことが最も効果的な対策となるため、余計なことに気を取られないようにSNSは遮断すると良いでしょう。
社労士試験の直前期対策おすすめの勉強方法まとめ
一般的に5月以降は「社労士試験の直前期」にあたります。
直前期は合否を分ける重要な時期のため、勉強のパフォーマンスを落とさないことを念頭に置きながら効果的な対策をすることが重要です。
本記事で解説したように直前期は「やってはいけないこと」「やるべきこと」があるため、やるべきことに集中しましょう。
最後まで質の高い勉強ができれば自然と合格できる可能性も高まるため、ぜひ直前期の過ごし方や勉強方法にも意識を向けてみてください。