難関試験である社労士試験に一発合格することは可能ですが、非常に難しいのが現実です。
社労士試験に一発合格するためには、十分な勉強量を確保した上で質の高い勉強を継続しなければなりません。
また、勉強する順番など一発合格を目指す上で重要な要素となります。
こちらの記事では社労士試験に一発合格する確率や一発合格している人の割合などを解説しながら、具体的な一発合格を目指す方法についてもご紹介していきます。
社労士試験の一発合格を目指す人に役立つ内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
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社労士試験に一発合格は可能?社労士試験の合格率は?
冒頭でも述べたように、社労士試験は国家試験の中でも難関な部類に入ります。
まずは、難関である社労士試験に一発合格することは可能なのかどうかを見ていきましょう。
社労士試験に一発合格は可能?
非常に難しいのは事実ですが、社労士試験に一発合格することは可能です。
しかし社労士試験の合格率は概ね6〜7%程度であるため、一発合格できるのは一握りの人と言えるでしょう。
一発合格するためには質の高い勉強を長期間に渡って継続しなければならず、険しい道のりと言わざるを得ません。
社労士試験の合格率
ここで過去5年の社労士試験の合格率・受験者数・合格者数を見てみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 42,741 | 2,720 | 約6.4% |
令和4年度 | 40,633 | 2,134 | 約5.3% |
令和3年度 | 37,306 | 2,937 | 約7.9% |
令和2年度 | 34,845 | 2,237 | 約6.4% |
令和元年度 | 38,428 | 2,525 | 約6.6% |
合格者数は例年2,000人台で落ち着いており、合格率も6〜7%で推移しています。
つまり社労士試験は「100人中6〜7人しか合格できない」レベルの難易度となっており、かなり難易度が高い試験であることが分かります。
社労士試験の合格回数平均と一発合格の割合は?
続いて、社労士試験に合格するまでの平均受験回数平均と一発合格できる人の割合について見ていきましょう。
なお平均受験回数と一発合格できる人の割合のいずれも正確なデータは不明です。
そのため、各予備校の調査などを参考にして解説していきます。
社労士試験の平均受験回数
一般的に、社労士試験に合格するまでの平均受験回数は「4〜5回程度」と言われています。
しかしこれはあくまで平均のため「4回目の受験で合格する人が多い」というわけではありません。
そのためもちろん一発合格する人や5回以上受験して合格を掴み取る人もいます。
また社労士試験には受験回数の制限が設けられていないため、中には「10回以上受けている」という人も存在します。
このように平均受験回数を鑑みても、社労士試験に一発合格するのは難しいと言えるでしょう。
一発合格者の割合は?
大手予備校のTACが2017~2021年の社労士試験合格者に対して行ったアンケート結果によると、1回目の受験で合格した人の割合は26%でした。
つまり、独学より効率よく学べる予備校に通ったとしても一発合格できるのは「4人に1人」なのです。
全受験者数を含めていないため正確な数字ではありませんが、TACのアンケート調査を参考にすると社労士に一発合格できる確率は下記のようになります。
7%(合格率)×26%(一発合格した人の割)=1.82%
つまり社労士試験に一発合格できる確率は2%未満と現実的な数字ではありません。
なお「3回目の社労士試験合格者が70%程」いう数値もあります。
このことから、3回目の受験になると試験慣れして合格できる確率が高まることが分かります。
社労士試験に1年で合格することは可能?
続いて、社労士試験に1年で合格することは可能かどうか解説していきます。
また1年で合格できる確率を高める方法についても見ていきましょう。
社労士試験に一発合格するために必要な勉強時間
結論からお伝えすると、社労士試験に1年で合格することは「出来なくない」というレベルです。
一般的に社労士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は「1,000時間」と言われています。
平日2時間・休日5時間(週20時間)の勉強を毎週継続できたとして1,000÷20=50、つまり50週間で合格レベルの学力を習得できるため1年での合格は狙えます。
しかし毎週20時間の勉強を1年間継続するのは簡単ではありません。
大学生など勉強に集中できる環境にいる人はまだしも、社会人として働いている人が毎週20時間の勉強を1年間継続するのは困難です。
そのため、社労士試験に1年で合格することは可能ではあるものの険しい道のりであるという点は知っておくべきでしょう。
予備校や通信教育の利用がおすすめ
社労士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は「1,000時間」とお伝えしましたが、1,000時間勉強すれば誰でも合格できるわけではありません。
当然質の高い勉強をしなければ知識は習得できないため、勉強の量だけでなく質も確保する必要があります。
そこでおすすめなのが、予備校や通信教育の活用です。
予備校や通信教育には試験データが蓄積されているため、出題されやすい論点を集中的に対策できます。
また不明点や疑問点があっても質問できる講座が多いため、独学よりも圧倒的に効率良く勉強できます。
1年での社労士試験合格を目指す場合、予備校や通信教育を利用することで合格する確率を高められるでしょう。
社労士試験に一発合格するための勉強方法とは?
次に、社労士試験に一発合格するためにおすすめの勉強方法を紹介していきます。
社労士試験に一発合格するためには無駄を省いた効率の良い対策が欠かせません。
下記で紹介する勉強方法や対策を、ぜひ実践してみてください。
綿密なスケジュールを立てる
まずは試験日から逆算して綿密なスケジュールを立てましょう。
スケジュールを立てずに勉強すると勉強量が特定の科目に偏ってしまい、苦手科目を作る要因となります。
社労士試験には科目ごとに下記のような「足切り制度」が存在します。
- 選択式:各科目3点以上
- 択一式:各科目4点以上
上記の足切りは各科目に適用されるため、苦手科目が多いと合格できる確率は下がってしまいます。
足切りを避けるためにも、綿密なスケジュールを立て各科目の対策をバランスよく行うことは重要なのです。
特に働きながら社労士試験の合格を目指す人は勉強時間が限られるため、綿密なスケジュールを立てることが欠かせません。
また、スケジュールを立てる際にはゆとりを持たせることも意識しましょう。
仕事が忙しくて勉強できない日や休む日も含めてスケジュールを立てることで、無理なく一発合格を狙えるスケジュールが作れます。
勉強時間を確保する
当たり前のことですが、勉強時間が足りないと比例して合格できる確率も下がってしまいます。
そのため、一発合格するためには十分な勉強時間を確保することが重要です。
社労士試験に合格するために必要な勉強時間の目安は1,000時間ですが、自信がない人や保守的な人は少し多めに1,200時間程度確保すると安心でしょう。
社会人の方は、通勤時間や昼休みなどちょっとした時間に勉強することを意識すれば着実に学力を高めることができます。
勉強の質を高く保つ
勉強時間の確保も大切ですが、前述したように勉強の質を高く保つことも大切です。
ダラダラとモチベーションが低いまま勉強しても知識は脳に定着しません。
また社労士の勉強内容は難易度が高いため、漫然と勉強していると内容を理解できないでしょう。
疲れているときは少し休んでから勉強に着手するなど、少しでも勉強の質が高まるように工夫しましょう。
「インプット3:アウトプット7」のイメージで
テキストを読み込むインプットも重要ですが、実際に問題を解くアウトプットはインプット以上に重要です。
たとえインプットが完璧ではなくても、問題を説いて解説を読むアウトプットの過程で自然と知識を定着させることができます。
「しっかりとテキストを理解してから問題を解こう」という人は多いですが、これは非効率的です。
そのため「インプット3:アウトプット7」のイメージを持って勉強を進めるのがおすすめです。
ある程度インプットが済んだら積極的にアウトプットの過程に着手し、たくさんの問題に触れていきましょう。
社労士試験一発合格の確率を高めるための学習の順番とは?
これまで述べてきたことからも分かるように、社労士試験に一発合格するためには効率的な勉強が不可欠です。
効率的な勉強を進めるためにも、下記の順番で勉強を進めることをおすすめします。
- 労働基準法・労働安全衛生法
- 労災保険法・雇用保険法・労働保険徴収法
- 健康保険法
- 国民年金法・厚生年金保険法
- 社会保険に関する一般常識・労働に関する一般常識
ここからは学習の順番について、もう少し詳しくご紹介します。
まずは労働基準法から
労働基準法は社労士試験の合格を目指す上で根本となる科目です。
そのためまずは労働基準法の勉強から着手し、労働に関する基本的なルールを押さえると良いでしょう。
特に労働基準法は働いている人にとって身近な法律でもあるため、比較的理解しやすい上に馴染みやすい科目でもあります。
モチベーションを保ちその後の勉強をスムーズに進めるためにも、まずは労働基準法から勉強しましょう。
難易度が難しい科目は後回しに
難易度が難しい科目の勉強は後回しにするのがおすすめです。
具体的に健康保険法・国民年金法・厚生年金保険法の社会保険科目は覚える内容が多い上に仕組みも複雑なため、後回しにすると良いでしょう。
難易度が高い科目を先に勉強すると、理解が追いつかずに挫折してしまう可能性があります。
また理解するまでに多くの勉強時間を割いてしまい、各科目を満遍なく勉強できなくなってしまう恐れもあります。
上記の高難易度と比べて労働基準法・労災保険法・雇用保険法などの労働法は社労士試験の科目の中でも得点しやすい科目です。
そのため「労働保険科目」の勉強を終えてから「社会保険科目」の勉強に着手しましょう。
一般常識は最後に
社会保険に関する一般常識・労働に関する一般常識の対策は1番最後に行いましょう。
なぜなら一般常識科目では時事に関連した出題がされるため、情報が改変され早い段階から勉強した知識が使えなくなる可能性があるためです。
社労士試験の出題範囲となるのは「試験年度の4月上旬時点で施行される法」です。
そのためあまり早く一般常識対策に着手すると「古い知識のまま本試験に臨む」ということになりかねません。
一般常識対策で使う教材はテキストに加えて厚生労働白書・労働経済白書・労働統計となります。
これらの資料は直前期に読むだけでもある程度の対策は可能なため、勉強する順番としては「1番最後」がおすすめです。
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社労士試験に一発合格できる確率やおすすめの勉強方法まとめ
この記事では、社労士試験に一発合格できる確率や1年で合格している人の割合などを解説してきました。
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