通信制高校の学費はどれぐらい?平均費用や無償化・免除方法などを解説 更新時間 2024.12.13
みなさんは通信制高校の学費はどのぐらいなのか、安く抑える方法はないのかと気になっていませんか?
通信制高校の学費は公立と私立の学校により、大きく差があります。
公立通信制高校は年間4万円程度、私立は20〜60万円程度が学費の目安となります。
また、通信制高校の学費を実質的に無償化する方法や免除する方法なども場合によっては利用できます。
今回は通信制高校の学費について、公立と私立の違いや学費を抑える方法などについて徹底解説していきたいと思います!
通信制高校の学費は平均していくらですか?
通信制高校の学費は、学校の地域によって大きく異なります。
また、公立と私立で大きな差があります。
公立通信制高校の1年間の学費は4万円程度
公立の通信制高校は私立と比べると、かなり費用が抑えられます。
公立の通信制高校の学費は、管轄の地方自治体ごとに異なるという特徴があります。
東京都の場合は、入学金500円、授業料は1単位あたり336円という設定となっています。
通信制高校を卒業するのに必要な単位は74単位なので、卒業までにかかる授業料は24,864円です。
授業料以外にも教材費や交通費などで年間約3万円かかります。
3年間で卒業するまでにかかる費用は大体115,000円前後になります。
公立通信制高校の学費の目安についてまとめて表については以下をご覧ください。
項目 | 金額 | 備考 |
---|---|---|
入学金 | 500円 | 東京都の場合 |
授業料 | 1単位あたり336円 | 74単位で合計24,864円(東京都の場合) |
卒業までの授業料 | 24,864円 | 3年間で卒業した場合 |
その他費用(教材費・交通費) | 年間約30,000円 | 3年間で約90,000円 |
なお、3年間で卒業ができないと、さらに費用がかかってしまいます。
また、公立通信制高校は、授業料が実質無料となる場合があります。
年収910万円未満の世帯であれば、「就学支援金」の受け取りが可能です。
「就学支援金」を受けられると、入学時に授業料を先払いする必要がありますが、後々返ってくるため実質授業料無料となります。
諸経費を入れても、10,000~20,000円程度となるため費用を抑えられます。
高等学校等就学支援金制度について、詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
私立通信制高校の1年間の学費は20〜60万円程度
私立の通信制高校は公立と比べてしまうと、学費が高い傾向にあります。
また、学校によってかかる学費の違いが大きいです。
学校によって異なりますが、入学金は10,000~50,000円、授業料は1単位当たり5,000~12,000円ほどかかります。
他にも施設整備費や教材費を合わせると、安いところで20万円、高いところで60万円ほどかかることになるでしょう。
私立通信制高校の学費の目安は以下の表をご覧ください。
項目 | 金額の目安 | 備考 |
---|---|---|
入学金 | 10,000~50,000円 | 学校によって異なる |
授業料 | 1単位あたり5,000~12,000円 | 学校によって異なる |
その他費用 | 年間50,000円~300,000円 | 施設整備費・教材費など |
私立の通信制高校でも年収910万円未満の世帯であれば、「就学支援金」を受け取ることができ、年間12万円を受け取ることができます。
「就学支援金」を利用することで、費用を抑えられるためおすすめです。
通信制高校の学費は通学頻度により変わる
通信制高校といえば、自宅で学ぶイメージが強いかもしれません。
しかしながら、通信制高校には全日制に近い形で平日週5日通学できるコースを提供する学校もあります。
通信制高校のさまざまな学習スタイルにより、学費も通学の頻度によって大きく変動するのが特徴です。
自宅学習をメインとする場合は比較的に学費を抑えられます。
一方で、通学コースでは通学頻度が増えるにつれて費用は高くなります。
以下が通信制高校の通学頻度による、年間費用の目安です。
通学頻度 | 年間費用の目安 |
---|---|
週1回 | 約30万円 |
週3回 | 約60万円前後 |
週5回 | 約80万円以上 |
例えば、週に1回の通学であれば年間30万円程度で済む場合が多いです。
週3回の通学では年間60万円前後、週5回通学するコースでは年間80万円以上かかる場合もあります。
さらに、特別講座やイベントへ参加する場合は追加で費用が必要になる場合があります。
一方で、すべての通信制高校が通学日数によって学費が変わるわけではありません。
登校回数に関わらず一定の学費で通える学校も存在します。
通学が不規則になりがちな生徒にとって良い選択肢となるはずです。
通学頻度に応じた学費の違いを理解し、自身の学び方や家計の状況に合わせた学校選びた大切です。
通信制高校の学費は公立と私立でどちらが安い?
通信制高校の学費は公立のほうが私立に比べて安い傾向にあります。
公立通信制高校と私立の学費について以下の3つに分けてご紹介します。
- 公立通信制高校は私立に比べて学費が安い
- 私立通信制高校は学費は高いがサポートが充実している
- 学費が高い私立通信制高校が人気
公立通信制高校は私立に比べて学費が安い
公立の通信制高校は一般的に費用が低く抑えられています。
学費が安い傾向にあるため、経済的な負担が少ないのが特徴です。
一方で、私立の通信制高校は費用が高めです。
とはいえ、充実したサポートや多様なカリキュラムを提供しています。
公立と私立の通信制高校では学費の違いがあるため、自分のニーズや家庭の経済状況に合わせて最適な選択をすることが重要です。
費用の内訳 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
入学金 | 500円 | 10,000円~50,000円 |
授業料(1単位あたり) | 300円~600円 | 5,000円~12,000円 |
教材費や施設費(年間) | 15,000~30,000円 | 50,000円~300,000円 |
※上記の金額は弊社調べです。学校や選択コースによって詳細の金額は異なります。
私立通信制高校は学費は高いがサポートが充実している
通信制高校は、公立と私立でかなりの違いがあることがわかっていただけたと思います。
「なんでこんなに学費に差があるの?」と疑問に思った方が多いと思いますので、説明していきます。
公立の通信制高校は、卒業するための単位の取得をするためだけのカリキュラムとなっており、サポートがあまりないので学費が安く設定されています。
一方で、私立の通信制高校はサポート面が充実しているため、学費が高めに設定されています。
豊富な学校行事や留学システムがあるなど、充実した学校生活を過ごせる可能性が高いです。
試験やレポート対策も公立よりレベルが高い傾向にあるため、進学を考えている方は私立の通信制高校に通うことをおすすめします。
なお、通信制高校の学費や公立と私立の卒業率の違いなどについて以下の動画でもご紹介しています。
学費が高い私立通信制高校が人気
近年、学費の高い私立通信制高校への注目が高まっています。
私立通信制高校は公立と比べて約3倍の生徒数が在籍しているのが実情です。
手厚いサポート体制や多様な学習スタイルなどが私立通信制高校の魅力となります。
オンライン授業や少人数制のクラスにより、生徒それぞれの学習進度や理解度に応じた学習サポートがあるのが魅力です。
さらに、不登校や発達障害などの課題を抱える生徒のための専門的なサポートが充実している学校もあります。
スクールカウンセラーや専門家などが、生徒の精神的なサポートや学習環境の調整などを実施します。
一方、公立通信制高校では、サポートの充実度や対応の柔軟性に限界がある場合が多く、単位取得が困難になるケースがあります。
公立通信制高校よりも私立通信制高校のほうが、卒業率は高いとされています。
学費は公立通信制高校のほうが負担が少ないですが、卒業率や学習環境、サポートなどを重視する人は私立通信制が適していると言えます。
私立通信制高校に通っている生徒の方が多い
文部科学省の令和3年3月の「高等学校教育の現状について」によると、令和2年度の通信制高校の公立と私立の生徒数は以下とされています。
- 公立:55,427人
- 私立:151,521人
公立通信制高校に通っている生徒数は全体の約37%です。
一方で、私立通信制高校に通っている生徒数は約63%となります。
参考:文部科学省「高等学校教育の現状について」
私立通信制高校のほうが学費が高いのにもかかわらず、より多くの生徒が通っていることが分かります。
なお、通信制高校の私立と公立の違いについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校と全日制高校では学費はどっちが安い?
学費の面から見ると、通信制高校は全日制高校に比べて学費が安くなることが多いです。
通信制の授業料が全日制に比べて低めに設定されているためです。
公立通信制高校の卒業までの学費は6〜10万円程度
公立の通信制高校は、地域によって異なりますが、
例えば、東京都の場合、入学金はわずか500円、1単位あたりの授業料は336円と低価格です。
卒業に必要な74単位を取得するための総額は24,864円となります。
さらに、教材費や交通費などを加算しても、全体で60,000円から100,000円程度で卒業が見込めます。
ただし、3年間での卒業が難しいこともあり、実際の総費用は若干高くなる場合があります。
公立の通信制高校の卒業までの学費の目安については以下の表をご覧ください。
項目 | 金額の目安 | 備考 |
---|---|---|
入学金 | 500円 | 東京都の場合 |
授業料 | 1単位あたり336円 | 東京都の場合、卒業に必要な74単位で合計24,864円 |
卒業までの授業料 | 24,864円 | 通常3年間で卒業 |
合計費用 | 約60,000~100,000円 | 教材費や交通費を含む卒業までの総費用 |
なお、年収910万円未満の世帯であれば、「就学支援金」を利用できる場合があります。
就学支援金を利用することで学費の大部分がカバーされるため、実質的な負担は少ないです。
私立通信制高校の卒業まで学費は60〜180万円程度
一方、私立の通信制高校は、公立に比べて学費が高めです。
入学金は10,000円から50,000円。授業料は1単位あたり5,000円から12,000円かかります。
他にも施設整備費や教材費を合わせると、安いところで20万円、高いところ60万円ほどかかる場合があります。
私立通信制高校が学校により学費が異なります。
私立通信制高校の学費の目安については以下の表にまとめました。
項目 | 金額の目安 | 備考 |
---|---|---|
入学金 | 10,000~50,000円 | 学校によって異なる |
授業料 | 1単位あたり5,000~12,000円 | 年間約125,000〜300,000円(学校によって異なる) |
その他費用 | 年間50,000円~300,000円 | 施設整備費・教材費など |
年収910万円未満の世帯で利用条件に当てはまっている場合であれば、「就学支援金」を利用することで、費用を抑えられます。
サポートや教育の質を重視する場合は、私立の通信制高校の選択も検討する価値があります。
全日制高校の学費は60〜210万円程度
全日制高校の学費も公立か私立高校かにより異なります。
公立の全日制高校だと年間20万~30万円程度。
私立の全日制高校の場合は、年間70万円程度の費用がかかるとされています。
学校区分 | 年間費用の目安 | 備考 |
---|---|---|
公立全日制高校 | 約20万~30万円 | 公立高校の平均的な年間費用 |
私立全日制高校 | 約70万円 | 私立高校の平均的な年間費用 |
なお、学費が安い通信制高校について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
通信制高校の学費の無償化・免除方法を解説
通信制高校の学費の実質無償化方法や免除方法などについて解説します。
- 就学支援金制度を利用する
- 都道府県の学費支援制度を利用する
- 奨学金を利用する
- 特待生の対象になり学費の免除を受ける
- 普通科を選択し登校回数を少ないコースを選ぶ
就学支援金制度を利用する
高等学校等就学支援金制度は、国の支援制度。就学支援金と呼ばれることが多いです。
就学支援金制度により、学費の負担額が減少します。
経済的な理由で進学を諦めてい生徒が、希望する高校に行ける可能性があります。
就学支援金制度は、国が学費の一部を負担してくれる制度であるため、卒業しても返済の必要がありません。
世帯年収ごとの就学支援金の支給額は、以下の通りです。
世帯年収 | 公立 | 私立 |
---|---|---|
590万円未満 | 336円/単位(授業料は実質無償化) | 最大12,030円/単位(授業料は実質無償化) |
590万円~910万円未満 | 336円/単位(授業料は実質無償化) | 4,812円/単位(負担分は自己負担) |
ただし、以下に該当する方は利用できないので注意しましょう。
- 高校などを一度卒業した人
- 高校などに通算36ヶ月より多く在籍している人
- 一定基準の世帯年収を超える家庭の生徒
また、就学支援金は、入学金や教材費などの授業料以外の費用には利用できません。
あくまでも授業料のみが対象になるため、他の学費はご自身で負担することになります。
なお、高校学費無償化についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
都道府県の学費支援制度を利用する
各都道府県ごとに、私立高校に通学する生徒の負担を軽減するための学費支援制度が実施されています。
就学支援金に上乗せするかたちで受給できるため、年収590万円以上の世帯にとっては家計への負担軽減につながります。
例えば、東京都では、年収590万円〜910万円の世帯に対し、就学支援金と合わせて25万8,000円まで補助されます。
神奈川県では、令和4年から多子世帯(※)に対し、年収約800万未満の世帯まで授業料が実質無償化になりました。
学費支援制度は都道府県によって名称が異なります。
「私立高等学校等生徒学費補助金」や「私立高校授業料無償化・授業料軽減補助」などさまざまです。
また、各地域により受給額や受給条件も異なります。
お住まいの地域にはどのような制度があるのかを調べるために自治体や学校に問い合わせてみましょう。
※15歳以上23歳未満の扶養している子ども(中学生を除く)が3人以上いる世帯
奨学金を利用する
「奨学金制度」は、進学に必要なお金が足りない学生を対象としています。
学費の一部もしくは全額を一時的に負担する制度です。
就学支援金とは違い、返済義務が伴うことが一般的です。
学生自身が卒業後に社会人として働きながら学費を返済します。
返済が始まるのは卒業後のため、在学中は学費を気にすることなく志望校へ挑戦できます。
また、奨学金制度の中にも複数の種類があります。
都道府県や地方自治体が設けている制度は、一般的に利息無しで借りられます。
なお、給付型奨学金の注意点については以下の記事をご覧ください。
特待生の対象になり学費の免除を受ける
通信制高校には、特待生制度が設けられていることがあります。
スポーツ、芸術、学業などで成果を上げている生徒が対象となることが多いです。
特待生制度を利用すれば、学費の一部または全額が免除されます。
通信制高校の特待生制度を利用することで、経済的な負担を軽減することにつながります。
特待生制度に興味のある方は、条件や提出すべき書類について、希望する学校に問い合わせてみるとよいでしょう。
普通科を選択し登校回数を少ないコースを選ぶ
私立の通信制高校の場合、「登校回数」と「選択コース」によって学費が変わります。
例えば、最低限のスクーリングがある通信コースでは、年間の学費が平均で25万円〜30万円ほどです。
しかし、週3日通学コースになると、学費は40万〜50万円ほどになる場合があります。
また、週5日通学コースは70万円以上もかかる場合があります。
さらに、私立の通信制高校には、以下のような専門コースが用意されていて人気です。
- 美容コースや声優コース
- 芸能コース
- アニメ
- 調理師
- ネイル
- ファッション
専門コースは授業料に追加されて、設備費や維持費などのオプション費用が生じてしまい学費が膨らんでしまいます。
学費を抑えて私立の高校へ進学するには、ネットコースや通信コースなどの「登校が少ないコース」を選び、「普通科」を選択すると良いでしょう。
スクーリングが少ない通信制高校について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
通信制高校でかかる学費や費用を解説
通信制高校では、学費以外にも以下のような費用がかかります。
学費以外にかかる費用を知って、全体的な金額を考慮した上で学校選びをするのが良いです。
通信制高校の学費以外でかかる必要について以下の4つご紹介します。
- 入学金
- 教科書代
- WEB授業の場合はパソコン等の設備費
- 公立の通信制高校の場合は通学費
入学金
通信制高校でも、入学する際に入学金が発生することを皆さんご存知でしたか?
東京都の場合であると、公立の通信制高校に入学する際には500円の入学金が必要になります。
私立の場合は学校によって異なりますが、通信制高校への入学金として約1万円~5万円が発生すると言われています。
全日制高校の入学金は公立であれば約5500円、東京都の私立学校であれば安くて10万円となっており、通信制高校は全日制高校に比べると入学金が安く設定されているので、通信制高校の方が安く入学することができることがわかりますね。
授業料
通信制高校の授業料は、履修する単位数に応じて計算されます。
公立校の場合、1単位あたりの費用はおおよそ336円〜600円程度と非常に低コストです。
一方、私立校では1単位あたり5,000円から12,000円と、公立に比べて高額になる傾向があります。
学校種別 | 1単位あたりの費用 |
---|---|
公立校 | 約336円〜600円 |
私立校 | 約5,000円〜12,000円 |
※上記は弊社調べの金額です。学校や選択コースによって授業料は異なります。
卒業に必要な単位数は最低74単位以上です。
通常は年間25単位程度を履修しますが、生徒の状況によって履修単位数を調整できます。
年間の授業料は履修単位数によって変動します。
教科書代
当たり前のことですが、私立の通信制高校に入学すると教科書を自分で購入しなければなりません。
教科書の購入に関しては、全日制高校であっても通信制高校と同じ条件になるので、費用に関してあまり差はないです。
ただ通信制高校であれば、自分が受ける授業の教科書のみが必要になるため、余計な費用をかけずに済むところが嬉しいですね。
WEB授業の場合はパソコン等の設備費
私立の通信制高校に通うと、高度なオンライン授業を受けることができる学校が存在します。
オンラインであればカフェや自宅など好きな場所で授業を受けることができるため、通信制高校に通う目的の最大の理由です。
しかし、オンライン授業を受けるには、パソコンの購入が必要になることやネット環境を充実させなければなりません。
パソコンもスペックや新品か中古かで金額は変わりますが、安くても4万円位は最低限予算を確保する必要があります。
1度自宅に勉強できる環境を整えることができれば、3年間同じ環境で授業を受けることができるので、1番始めにしっかりと環境を整えるようにしましょう。
公立の通信制高校の場合は通学費がかかる
公立の通信制高校は全日制高校に比べて登校日数は少ないとはいえ、定期的な通学が必要になることが多いです。
特に定期試験やレポートの提出などが私立の通信制高校と違い、オンラインで提出することができないため、通学の頻度も私立の通信制高校に比べて多くなります。
通学をする際には交通費がかかることもあり、3年間で考えると金額も相当な額になりますね。
私立の通信制高校であれば、年に数回の登校で卒業が可能な学校もあるため、公立か私立で悩んでいる方がいればスクーリングの数も一つの参考にしてみいてください。
なお、通信制高校のスクーリングについて詳しく知りたい人は以下の記事をご覧ください。
通信制高校のスクーリングはどんなことをするの?リアル通信制高校生のスクリーングに密着
サポート校の利用した場合の費用
サポート校は、通信制高校の学習支援や学習計画の相談などを提供する役割があります。
通信制高校に通っていればサポート校を利用できますが、利用する場合は費用が必要となります。
サポート校を併用する場合は、通信制高校とサポート校の両方の費用の支払いが必要です。
また、サポート校の学費は、登校日数や選択するコース内容によって異なります。
通信制高校と同様に通学頻度が多いコースほど費用が高くなる傾向があります。
続いては、サポート校にかかる学費について見ていきましょう。
サポート校にかかる学費を解説
通信制高校と切り離せないのが、サポート校の存在です。
大学進学を目指している場合は、サポート校の利用を考えている方も多いでしょう。
サポート校の学費について詳しく解説していきます。
サポート校とは塾や予備校に近い存在
通信制高校とは、必要な単位を取得して3年以上在籍すれば高校卒業資格が得られます。
通信制サポート校だけで高校卒業資格は得られないので注意が必要です。
「通信制高校の授業についていけない」「大学受験を考えている」といった方にとって、サポート校は塾や予備校に近い存在です。
多くのサポート校が通信制高校と提携しており、同時に入学できる場合が多いです。
サポート校は、途中でモチベーションが下がったり挫折してしまったりする生徒にとって、3年間で卒業できるようにあらゆる面から生徒を支えてくれる存在です。
なお、通信制高校のサポート校について知りたい方は以下の記事をご覧ください。
サポート校にかかる費用の総額は60万〜120万円程度
サポート校は、私立の通信制高校よりも学費が高いケースが多いです。
- 入学金:10万円
- 学費:30〜80万円(教育活動費、教科書、通信費等含む)
サポート校の学費に加えて、通信制高校の学費も支払う必要があります。
つまり、2校の学費を納める必要があります。
総額は60万〜120万円ほどになるでしょう。
学費を抑えたいならサポート校は利用しない
サポート校の学費は就学支援金が適用さないため、完全に実費負担です。
メンタルや学習能力に合わせたサポートが受けられる反面、費用の負担は少なくありません。
サポート校は利用しないことで学費を抑えることにつながります。
学習のモチベーションを維持する意思や必ず卒業するという思いがあれば、サポート校を利用する必要はないでしょう。
おすすめの私立通信制高校をご紹介!
私立の通信制高校は学費が高いことがデメリットですが、その中でも学費が安いおすすめの通信制高校を集めたので、順番にご紹介します!
翔洋学園高等学校
翔洋学園高等学校は、学習科目や時間が自由なことに加えて、学習のやり方も個人に合わせて選ぶことが可能な通信制高校です。
中学校レベルの基礎学習から、大学進学のための高レベルの学習まで、個人に合わせたスタイルを選ぶことができます。
また、人間関係や将来のことについて相談できるスクールカウンセラーもいるので安心です。
学費は
- 入学金:0
- 授業料(1単位):8,000円
- 施設設備費:50,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 福島県、新潟県、千葉県、茨城県、山形県 |
---|---|
制服 | あり 購入は自由です。 |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校は進学コースの他に、海外の異文化と語学について学ぶことができるグローバルコースと、アニメーターやイラストレーターが目指せる芸術コースがある通信制高校です。
学費は
- 入学金:50,000円
- 授業料(1単位):7,000円
- 施設設備費:24,000円
- 年間教育拡充費:17,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 22都府県から入学可能 |
---|---|
制服 | あり 希望者のみ。私服でも通学OK |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
ルネサンス高等学校
ルネサンス高等学校は、スマホやタブレットを使って学習することができ、レポート提出もインターネットですることができる通信制高校です。
ダンサーや芸能人、声優、大学受験など、1人1人のやりたいことができるような環境が整っています。
また、登校日が最短年4日間というのも魅力的です。
学費は
- 入学金:50,000円
- 授業料(1単位):10,000円
- 施設設備費:20,000円
- 教育関連諸費:60,000円
- スクーリング費:65,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 全国から入学可能 |
---|---|
制服 | あり 着る人を選ばないシックなカラーのブレザースタイル |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
飛鳥未来高等学校
飛鳥未来高等学校は、メイクや医療、調理・製菓などの幅広いコースがあるので、まだやりたいことが決まってない方などにおすすめです。
通学を通して、きっと自分のやりたいことが見つかるはずです。
学費は
- 入学金:10,000円
- 授業料(1単位):8,000円
- 教材費:約50,000円
- 施設費:60,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 北海道、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、香川県、愛媛県、福岡県、佐賀県、熊本県、大分県 |
---|---|
制服 | あり 希望者のみ |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
一ツ葉高等学校
一ツ葉高等学校は、通常の通信制高校としてはもちろん、進学校としても有名な学校です。
進学だけではなく、留学をサポートするコースもあるため、興味がある方は詳しく調べてみてください。
また、宿泊行事や体験学習などの行事が豊富なのも人気の秘訣です。
学費は
- 入学金:10,000円
- 授業料(1単位):7,000円
- 施設設備費:30,000円
- 教育充実費:50,000円
となっています。
入学できる都道府県 | 47都道府県 |
---|---|
制服 | あり |
スクーリング | あり |
クラブ活動 | あり |
通信制高校は学費を抑えられる
いかがだったでしょうか。
私立と公立はそれぞれメリットとデメリットがあります。
ただ学費が安いからという理由で、公立の通信制高校を選ぶことはおすすめできません。
学費以外のサポート面なども見て、自分に合った通信制高校に入学することが大切です。
サポート校について詳しく知りたい方は「サポート校とは?」に詳しく説明しているので確認しておきましょう!