通信制高校の入学から卒業までの流れを解説!登校や卒業の条件なども紹介

通信制高校の入学から卒業までの流れを解説!登校や卒業の条件なども紹介

通信制高校の入学から卒業までの流れを解説!登校や卒業の条件なども紹介

「通信制高校を検討しているので、3年間の流れを知りたい!」

「全日制とは何が違うの?卒業の条件って?」

通信制高校についてなんとなく知っているものの、入学まで、入学後の流れや卒業条件について理解できていない人は多いのではないでしょうか。

通信制とはいえ、スクーリングは必ずありますし、全日制と同じように学校行事を行うところも少なくないです。

今回は、通信制高校の入学から卒業までの流れを徹底解説します!

この記事を読んで分かること

  • 通信制高校選び
  • 入学審査
  • 入学式
  • 年間イベント
  • 卒業するための条件
  • 卒業式
  • 卒業後の進路

通信制高校への入学前の準備

それではまず、入学前に必要な準備、動きについて解説していきます。

入学前の準備は大きく分けて2つ。

  • 通信制高校選び
  • 入学審査

通信制高校選び

通信制高校に入るために、まずは数ある通信制高校からどこに入るか決めなければなりませんよね。

通信制高校を知る主な方法は以下の3つ。

  • 資料請求
  • オープンキャンパス
  • 説明会・相談会

資料請求

まずは、気になる通信制高校や自分の条件に合う通信制高校の資料請求を行いましょう。

インターネットや電話を使えば自宅で簡単に資料を手に入れられます。

資料請求の段階で学校をひとつに絞るのではなく、気になるものや通える範囲内のものをいくつか請求するのがオススメです。

また、現在全日制高校に在籍している人は、その高校が通信制高校への転入をサポートしてくれる場合もあります。

オープンキャンパス

オープンキャンパスに参加すれば、資料だけでは分からない雰囲気を知ることができます。

生徒や先生の雰囲気、自宅からの通いやすさなど、実際に自分の目で見て確かめたほうが良いでしょう。

オープンキャンパスは年に1,2回しか開催されない学校が多いため、タイミングが合えば是非参加してみてください。

説明会・相談会

通信制高校にはさまざまなタイミングで入学(転入・編入)する人がいますよね。

そのため、通信制高校では定期的に説明回や相談回が開催されています。

学校によってイベントの頻度やサポートの手厚さ、学べる内容や取得できる資格が異なるため、直接話を聞くことは大切です。

また、不安や疑問があればなるべく入学する前に解消しておきましょう。

入学審査

自分が通う通信制高校が決まったら、入学審査を受けます。

通信制高校に入学できる人の条件

  • 基本的には年齢制限なし
  • 高校を卒業したことがある人は入学できない

また「中学校もしくはこれに準ずる学校を卒業した者もしくはこれと同等以上の学力があると認められていること」が条件にあるため、小学生や中学生が転入するということもできません。

そして、通信制高校に入る人には、3つのパターンがあります。

1つ目は中学を卒業して、高校1年生の4月のタイミングで通信制高校に入学するパターン。

2つ目は一度全日制高校に入学したが、途中で通信制高校に転入することを決めたパターン。

最後は、他の高校を途中退学した人や、社会人が通信制高校へ編入するパターン。

入学・転入・編入によって手続きや取得しなければならない単位数が変わってくるので、自分がどれに当てはまるのかはあらかじめ把握しておきましょう。

  • 新入学…中学校を卒業見込み、または卒業した人(高校には在籍していない)
  • 転入学…現在、他の高校に在籍している人
  • 編入学…高校を途中退学した人

入学する条件を満たしていれば、志望する通信制高校の入学審査(入試)に申し込みます。

入学審査の内容は以下の通り。

  • 書類選考
  • 面接

高校入試というと学力をはかるためにテストを行うイメージですが、多くの通信制高校では書類選考と面接のみで入学できるかどうかが決まります。

ただ、学校によっては学力をはかる場合もあるので、入学審査を受ける場合はチェックしておくと良いでしょう。

通信制高校の入学審査は面接重視

通信制高校は学力テストがない代わりに面接が重視されます。

ほとんど落ちることはないですが、あまりにも態度が悪いと入学できない可能性もあるので気をつけましょう。

服装や身だしなみも、できるだけ清潔感を感じさせられるように意識すると良いです。

面接では、勉強や学校生活に対する意欲を伝えられるようにしましょう。

通信制高校の入学式

通信制高校の多くの学校では入学式が行われています。

ただし、全日制高校と異なり、特徴があります。

通信制高校の入学式の概要や服装のマナー、参加するメリットなどについて解説します。

入学式の開催場所と時期

通信制高校の入学式は、学校敷地内の施設で行われる場合もあります。

体育館がない場合は市民会館やホールなど外部施設を利用することが一般的です。

また、入学時期には4月と10月の2回を設けている学校がおおいです。

通信制高校の入学式は、主に以下のようなプログラムで進みます。

  • 校長先生の挨拶
  • 在校生からのメッセージ
  • 新入生代表のスピーチ

入学式の服装

通信制高校の入学式では、私服でも参加可能な場合が多いです。

一般的にはスーツが無難です。

以下、男女別に通信制高校の入学式の服装のポイントを紹介します。

対象 服装
男子
  • シンプルなスーツと白いシャツ
  • 控えめなデザインのネクタイ
  • 靴や靴下は全体の色調に合わせたもの
女子
  • スカートスーツが好ましい(パンツスーツも可)
  • 白を基調とした清潔感のあるシャツ
  • パンプス(低めのヒールが無難)

明るすぎる髪色や派手なアクセサリーは避けた、装いを心がけると良いでしょう。

入学式への参加は自由

通信制高校の入学式は基本的に自由参加です。

通信制高校と特徴の1つとして、学校行事に関する参加の強制力が低いことが挙げられます。

ただし、入学式や学校行事への参加は卒業要件として、特別活動単位を取得する機会となる場合があります。

入学式に参加するメリット

通信制高校の入学式は自由参加ですが、参加することで以下のようなメリットがあります。

  • 学校の雰囲気を知る
  • 新しい友人との出会い
  • 入学式の参加は単位取得できる場合がある

入学式は、学校の環境や雰囲気を実際に感じ取る良い機会となります。

また、同じ日に入学する仲間との出会いが期待できます。

また、特別活動単位として入学式がカウントされる場合もあります。

参加することで卒業要件クリアに近づけます。

通信制高校の入学式は多くの場合は自由参加です。

無理のない範囲で参加を検討するのがおすすめです。

準備をしっかり行い、通信制高校での新たな一歩を気持ちよくスタートさせましょう。

なお、通信制高校の入学式について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

通信制高校の入学式ってどんな感じなの?入学の時期や雰囲気、服装など徹底解説!

通信制高校の年間イベント

通信制とはいえ、全日制の高校のように体育祭や文化祭、修学旅行などのイベントを行うところもあります。

通信制高校を選ぶ人の中にはイベントにできるだけ参加したくないという人もいると思いますので、イベントがどれくらいある学校なのかはあらかじめ調べておきましょう。

以下は通信制高校で開催されるイベントです。

  • オリエンテーション
  • 遠足
  • オープンキャンパス
  • スポーツ大会
  • 文化祭
  • ハロウィン
  • クリスマス会
  • 修学旅行

すべてのイベントを開催するわけではありませんが、生徒同士の交流が盛んな学校では頻繁にイベントが行われます。

また、最近は進学先や就職先などの進路選択に繋がるイベントに力を入れている学校も多いです。

  • インターンシップ
  • ボランティア
  • 留学
  • 資格の取得

公立か私立が、学費などによってイベントやサポートの質は異なりますが、通信制高校であっても十分将来について考えることができます。

通信制高校でイベントに参加するメリット

この記事を読んでいる人の中には「通信制高校に入るのにイベントに参加する意味がわからない」という人もいるでしょう。

しかし、通信制高校に参加するメリットは以下のようにたくさんあるのです。

  • イベント参加(スクーリング)が単位の取得になる
  • 友だちと仲を深める機会になる
  • 思い出づくりができる
  • リフレッシュできる
  • さまざまな経験ができる

通信制とはいえ、スクーリング(通学)は卒業するために必要な条件です。

対面のイベントに参加することで単位が取れることもあるため、楽しみながら卒業を目指すことができます。

また、普段自宅で勉強をしている生徒にとって、友だちと交流できたり、リフレッシュできたりするというメリットもありますよね。

ただ学力や資格を手に入れるだけでなく、通信制高校でさまざまな経験をしてくださいね。

卒業条件でなければ無理して参加する必要はない

イベントは卒業条件でないのであれば、無理して参加する必要はありません。

通信制高校の生徒に中には、社会人やさまざまな事情のある人がいます。

参加しない・できない場合には配慮してくれるので、安心して入学してください。

なお、通信制高校を卒業するための条件について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

通信制高校の卒業条件は?卒業するために必要なことを徹底解説!

通信制高校の卒業条件

通信制高校には卒業するための条件があります。

3年間在籍しているだけで高校卒業の資格が取れるわけではないので注意してくださいね。

多くの学校では、以下の3つで基準をクリアすれば卒業できます。

  • レポート提出
  • スクーリング
  • 定期テスト

スクーリングは週に1回という学校もあれば、短期間で集中的に通学できる学校もあります。

自宅から学校までの距離や、自分の仕事や家庭の事情に合わせて選びましょう。

スクーリングの条件も、入学前にきちんと確認できると安心ですね。

通信制高校の卒業については以下のポイントを抑えておきましょう。

  • 最短3年で卒業できる
  • 学歴は「高校卒業」

なお、通信制高校を卒業するための条件について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

通信制高校の卒業条件は?卒業するために必要なことを徹底解説!

通信制高校の卒業式

通信制高校でも卒業式は行われており、全日制高校の卒業式と似ていることが多いです。

ただし、通信制の柔軟な仕組みや規模の違いがあります。

卒業式の詳細や参加のメリット、服装のポイントについて解説します。

通信制高校の卒業式は3月と9月の年2回

通信制高校の卒業式は、主に3月と9月の年2回実施されます。

4月と10月の入学時期に対応したものです。

3月の卒業式は在校生の数も多く、賑やかな雰囲気で進行する傾向にあります。

9月の卒業式は参加者が少ない傾向にあります。

卒業式のプログラム

通信制高校の卒業式は、全日制高校とほぼ同じ進行で行われます。

具体的な内容としては以下が挙げられます。

  • 卒業証書授与
  • 式典の進行
  • 先生や仲間との交流

生徒一人ひとりが校長先生から直接卒業証書を受け取る形式が多いです。

国家斉唱や校長先生のスピーチなど、一般的な卒業式の流れで進行されます。

卒業式が終わった後は、先生方や友人との交流できる時間が設けられます。

卒業式に参加するメリット

卒業式への参加は必須ではありませんが、以下のようなメリットがあります。

  • 思い出作り
  • 感謝を伝えられる

卒業式は、通信制高校での学びを振り返る大切な機会です。

卒業証書を手にすることで学びを終えた実感を得られます。

お世話になった先生や友人と交流する最後の場となることも多いです。

感謝を伝える機会ともなります。

卒業式の服装

卒業式では、一生に一度の大切なイベントにふさわしい服装を選びましょう。

対象 ポイント
男子
  • スーツ:黒、紺、グレーなどの落ち着いたトーン
  • シャツ・ネクタイ:控えめなデザイン
女子
  • スカートスーツ:一般的でフォーマルな印象
  • 靴:ローヒールのパンプスが適している
保護者
  • スーツ・ワンピース:控えめかつ上品なデザインを選ぶと安心

通信制高校の卒業式は、全日制高校とほぼ同様の形式で行われることが一般的です。

卒業式への参加は任意ですが、一生の思い出を作るためにぜひ出席を検討してみてください。

なお、通信制高校の卒業式について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

通信制高校の卒業式はどんな感じ?服装や開催される時期など徹底解説!

通信制高校の卒業後の進路

通信制高校を卒業したあとは専門学校や大学進学、就職などそれぞれの道に進んでいきます。

  • 専門学校
  • 大学進学(短期・4年制)
  • 就職

通信制高校からは専門学校に進む人が多いです。

進学や就職のサポートも学校が行ってくれるので、不安なことがあれば相談しましょう。

通信制高校に入る前にやりたいことや将来の夢などがあれば、それに関わるコースや資格の取れる学校を選ぶと進路選択しやすいかもしれません。

こちら「資格が取れる通信制高校で就職を有利にしよう」 の記事では資格が取れる通信制高校をまとめているので、参考にしてみてください。

通信制高校の入学から卒業するまでの流れを把握して学校を選ぼう

いかがでしたか?

通信制高校を選ぶ際にはまず資料請求や説明会などへの参加をオススメします。

通信制とはいえ、スクーリングやイベント、さまざまコースがあり、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

特に、通信制高校を出た先のことを考えるとインターンシップや資格取得ができたり、先生のサポートが手厚かったりするところを選びたいですよね。

本記事がみなさんの通信制高校選びの助けになれば幸いです。

最後に通信制高校にはどういったメリット・デメリットがあるのかをまとめた記事もありますので、参考にしてみましょう。「通信制高校のメリットデメリットを完全解説」

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