高卒認定とはどのような資格?高卒資格との違いや資格取得のメリット・デメリットについて解説 更新時間 2025.01.06
高卒認定って言葉を耳にしたことはあるけど、正直、詳しく理解できていない人が多いですよね。
そこで、今回の記事では高卒認定の詳細をご紹介するとともにメリットやデメリットまで徹底解説していきます。
高卒認定について、詳しく知りたいという方は、ぜひ最後まで読んでみて下さい!
高卒認定試験とは
高卒認定試験、通称「高等学校卒業程度認定試験」は、高等学校を卒業していない人に対して、高校卒業と同等以上の学力があるかを認定する国家試験です。
以前は「大検(大学入学資格検定)」と呼ばれていましたが、2005年に制度が変更され現在の名称となりました。
高卒認定の対象は、受験する年度の3月31日までに満16歳になる人が対象になります。
年齢での計算になりますので、中学を卒業して高校に行かなかった人や、国籍が外国人の人、途中で高校を中退した人でも受験が可能です。
高卒認定試験に合格することで、高校卒業と同様、大学へ進学や高卒以上が条件の資格試験も受験ができるようになります。
試験科目は幅広く、基礎学力を証明するための内容が問われます。
教科 | 試験科目 | 科目数 | 要件 |
---|---|---|---|
国語 | 国語 | 1 | 必修 |
地理歴史 | 地理 | 1 | 必修 |
歴史 | 1 | 必修 | |
公民 | 公共 | 1 | 必修 |
数学 | 数学 | 1 | 必修 |
理科 | 科学と人間生活 物理基礎 化学基礎 生物基礎 地学基礎 |
2又は3 | 以下の①、②のいずれかが必修 ①「科学と人間生活」の1科目と「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち1科目(合計2科目) ②「物理基礎」、「化学基礎」、「生物基礎」、「地学基礎」のうち3科目(合計3科目) |
外国語 | 英語 | 1 | 必修 |
高卒認定試験は、将来の可能性を広げたい方やキャリアアップを目指す方に適した試験です。
高卒認定試験と高卒資格との違い
前述したように、高卒認定(高等学校卒業程度認定試験)とは、高等学校を卒業していない方が、その学習成果を評価され、高校卒業と同等の学力を持つと認定される試験です。
また類似するものとして、高等学校卒業資格というものがあります。
いずれも、「高等学校卒業」という言葉を含みますが、取得条件や資格の定義が大きく異なります。
資格の種類 | 高卒資格 | 高卒認定 |
---|---|---|
学習期間 | 高校3年間の在籍期間が必要 | 合格すれば権利を得られる |
通学の有無 | 通学がある | 通学が無い |
最終学歴 | 高卒 | 高校卒業と同等の学力を持つ「資格保有者」。学歴は中卒。 |
ここでは、前述した内容を含みながら、それぞれの違いを定義に基づいて解説します。
高校卒業の定義
高校卒業とは、全日制・定時制・通信制のいずれかの高等学校で定められたカリキュラムを修了し、必要な単位を取得することで正式に認められる学歴です。
日本では、高校を卒業するために以下の条件を満たす必要があります。
- 3年間以上の在籍
- 74単位以上の取得
- 特別活動への30時間以上の参加
たとえば、全日制高校では、規則正しい登校や授業への出席、試験の合格、課題の提出が求められます。
一方で、定時制や通信制高校では、働きながら学ぶ人や個人の事情を抱えた人が柔軟な形で学べるよう配慮されています。
高校を卒業することで得られる学歴は"高卒"となり、この学歴は大学進学や就職活動など多くの場面で有利に働きます。
また、高校生活を通じて得られる学校行事や部活動での経験、人間関係の構築も、卒業の過程で得られる大きな価値と言えるでしょう。
高卒資格の定義
高卒資格は、正式な高等学校を卒業して得られる学歴を指しますが、高卒認定試験は資格として認められるものであり、学歴とは異なります。
高卒認定試験は、主に大学や専門学校への進学資格を得るために利用されますが、その認定範囲は高校卒業資格ほど広くはありません。
たとえば、高卒資格は履歴書上で"高卒"と記載され、学歴として扱われる一方、高卒認定試験に合格しても"中卒"の学歴に資格が付加される形です。
ただし、高卒認定試験の合格者は、短期間で進学資格を得ることができ、科目ごとに合格を積み重ねることで負担を軽減しながら目標を達成できます。
この試験は、自分のペースで学びたい人や、社会人として新たなステージを目指す人にとって大きな助けとなる制度です。
一方で、最終学歴として"高卒"を必要とする場合は、通信制高校などを選び、正式な卒業資格を取得する必要があります。
両者の違いを理解した上で、自分の目標やライフスタイルに合わせてどちらが適しているかを検討することが重要です。
高卒認定と高卒資格についてもっと知りたい方は、高校中退したら高卒認定と高卒資格どっちが就職に有利なのか解説も読んでみて下さい!
大検との違い
高卒資格と聞いて「大検」を思い浮かべる人の多いのではないでしょうか。
大検とは、大学入学資格検定のことで、現在の高等学校卒業程度認定試験にあたるものです。平成17年度より高等学校卒業程度認定試験に名称が変わりました。
基本的な概要は変わりませんが、試験について変更点が3つあります。
- 試験科目の減少
- 試験科目の変更
- 受験者の枠の拡大
ここから、上記の変更点について詳しく説明していきます。
試験科目の減少
大検では試験科目として9科目が必要でしたが、高卒認定に変更になってからは8科目に減少しました。
試験科目が変化
大検では必須科目であった家庭がなくなり、選択科目の簿記と保護が廃止となりました。
また、高卒認定に変わってからは英語が必修となりました。
受験者の枠が広がったこと
大検では通信制と定時制高校に通う在学生しか受験することができず、全日制高校に通う学生の受験ができませんでした。
しかし、高卒認定に変更されてからは、全日制高校に通う学生も、在籍している高校の学校長の許可があれば、全日制高校に在学している状態でも受験することが可能になりました。
高卒認定のメリット
それでは高卒認定を取得することのメリットをご紹介しましょう。
学校に毎日通わなくてもいい
メリットの1つ目は、学校に毎日通う必要がないことです。
通わないのならば「通信制高校も同じではないのか」と考えている方もいますが、実はそうではありません。
通信制高校は、基本的に自宅で学習して単位を獲得していきますが、月に数回、スクーニングで学校に行く必要があるので、数は少ないものの、登校する必要があります。
一方、高卒認定では、全く高校に通う必要がなく、試験に合格することで認定を取得することができます。
合格基準が低い
実は高卒認定試験の平均合格率は30~40%です。数値だけをみてみると低いようにも見えますが、仕事に勤めながら試験を受ける人などもいるため、不合格になる人の大半は、あまり勉強する時間もなく落ちる方が多くを占めています。
一方、時間使い学んでいる人は合格の可能性がかなり高いです。また、高卒認定試験は8~10科目ですが、1科目ずつ受験することが可能です。
ちなみに、合格点は100点満点中40点です。また、科目ごとの合格率は60~70%以上と比較的高い傾向があります。
範囲が広いため、浅く広く学ぶ必要がありますが、基準が低いので受かりやすくなっているのが現実です。
試験の内容は中学から高一レベル
高校卒業と同等以上の学力を有すること認める試験ではありますが、高卒認定試験の出題内容は中学生から高校一年生レベルです。
つまり、これまでの振り返りと勉強をコツコツ進めることができれば、高卒認定試験に合格する可能性は大いにあります。
また、高卒認定試験の特徴としては、大学受験のように総合点で測定するシステムではなく、一度合格した科目は翌年にも繰り越され、落ちた科目だけを再受験するだけでいい点も魅力的です。
すぐに合格を目指すことができる
全日制等の高校は三年間就学することが条件ですが、高卒認定の場合はすぐに合格を目指すことが可能です。
例えば、18歳になる前に合格すれば留学など自分の時間を有効活用し学校生活にとらわれない生活を送ることも可能です。
また、中退などをしてしまった場合でも、同学年の友人に遅れずに進学することもできます。
大学に進学できる
高卒認定は、高校卒業の資格ではありませんが、大学受験に必要となることが多い資格です。
例えば、高校を途中で中退して仕事を始めた場合、あとから大学に行きたくなっても全日制や通信制、定時制の高校に行く必要はなく、試験に合格することで大学や短大や専門学校に進学ができます。
また、所属の高校の学校長の許可が必要になりますが、全日制の高校に通っている場合でも、必要に応じて高卒認定試験を受けて大学に進むことが可能です。
高卒認定を受けて、大学に進学することで、肩書きが大学卒業に変わるため高校中退のレッテルも消えることになります。
就職活動に役立つ
高校を中退しても、そのあと高卒認定試験に合格した場合は、就職活動で自分をアピールできるチャンスになります。
高校を中退したという経験から、どのように立ち上がって努力し頑張ってきたのか、高卒認定試験の合格の背景を具体的に話して、その経験がこれから先どういった形で仕事に活用していくのかを整理し伝えることで自分だけにしかないアピールにつながります。
このような内容は、他の人と被りにくいため、面接官の印象に強く残りやすいです。
また、実際に苦難を乗り越えてきた実績と経験から説得性も生まれるため、就職活動にも生かすことができるでしょう。
高卒認定のデメリット
ここからは高卒認定試験のデメリットについて解説をしていきます。
納得のいく決断をするためには、デメリットも理解しておくことが大切なので、メリットだけでなく、デメリットもきちんと頭にいれておきましょう。
途中で挫折してしまう可能性が高い
全日制の高校では、勉強しないと先生に叱られるため、学校に所属することで誰か引っ張ってくれるでしょう。
周りががんばっているから自分も頑張るという気持ちも生まれますし、環境で自分の気持ちが変化していきます。
また通信制高校の場合でも、サポート校があれば学力に問題がある場合やきちんと勉強ができていないと補修などを行ってくれるケースが多いです。
一方、高卒認定試験を受ける場合は、学校に所属せずに受けることが大半となるため、自分で自分をコントロールすることが必要になります。
勉強や試験で特に努力していなくても、周囲から何も言われることがないため、気持ちのモチベーションの維持が難しいです。
そのため自身に甘えが生じ、結果的に高卒認定試験を合格することをあきらめてしまう人が多い傾向があります。
つまり、高卒認定に合格するためには、モチベーションを保つことが重要になるでしょう。
自分の意志があまり強くない人にとっては高卒認定試験をクリアするために、サポート校を活用するという選択肢もあります。
サポート校は、塾のように大多数対一人で絵はなく、個別指導としてひとりずつ環境にあわせて指導者が経過を立ててくれるので、高卒認定に確実に合格したい場合は、活用することがおすすめです。
高卒認定だけでは中卒扱い
実は高卒認定試験に受かっただけでは、最終学歴は中卒扱いになります。
つまり、高卒認定に合格しただけでは、就職などで「高校卒業以上の資格を有するもの」という条件をクリアすることができません。
ただ、前述でもありましたように、高卒認定に合格して、最終学歴を大卒にすることができれば、就職の幅も格段に変えることも可能になります。
高卒認定試験合格に必須な科目
高卒認定試験(高認)は、高等学校を卒業していなくても大学や専門学校への進学資格を得るための試験です。
なお、2024年度から試験の科目構成が変更され、合格には8科目が必須となりました。
ただし、選択科目の組み合わせによっては最大10科目を受験する場合もあります。
以下に、必須科目と選択科目について詳しく説明します。
必須科目
高卒認定試験において、受験が必須とされる科目は以下の通りです。
教科 | 試験科目 | 科目数 | 要件 | 出題範囲※ |
---|---|---|---|---|
国語 | 国語 | 1 | 必修 | 「現代の国語」「言語文化」※古文・漢文を含む |
地理歴史 | 地理 | 1 | 必修 | 地理総合 |
歴史 | 1 | 必修 | 歴史総合 | |
公民 | 公共 | 1 | 必修 | 公共 |
数学 | 数学 | 1 | 必修 | 数学Ⅰ |
外国語 | 英語 | 1 | 必修 | 英語コミュニケーションⅠ」 |
※令和4年4月以降の高等学校入学者が使用している教科書
これらの科目は全ての受験者が合格しなければなりません。
特に、歴史や地理は新しい学習指導要領に基づいた「歴史総合」や「地理総合」から出題されます。
また、公共は従来の「現代社会」や「倫理・政治経済」を統合した内容を含むため、しっかりと最新のカリキュラムに沿った学習が求められます。
選択科目
理科分野においては、受験者が科目を選択できます。
- 「科学と人間生活」+「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の中から1科目(合計2科目)
- 「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」から3科目
また選択科目の出題範囲は、以下のようになっています。
試験科目 | 出題範囲※ | 要件 |
---|---|---|
科学と人間生活 | 科学と人間生活 | 選択科目 |
物理基礎 | 物理基礎 | 選択科目 |
化学基礎 | 化学基礎 | 選択科目 |
生物基礎 | 生物基礎 | 選択科目 |
地学基礎 | 地学基礎 | 選択科目 |
※令和4年4月以降の高等学校入学者が使用している教科書
「科学と人間生活」を選ぶ場合、受験科目数が減りますが、深く特化した内容を問われます。
一方、選ばない場合はより多くの科目を幅広く学ぶ必要があります。
選択の際には、自分の得意分野や進学希望の分野を考慮することが重要です。
試験内容は高等学校の学習指導要領に準拠しており、試験の合格をもって大学入学資格を取得することが可能です。
ただし、受験や免除の条件については、自身の学習履歴や進学計画に合わせてしっかり確認しましょう。
高卒認定試験の合格基準と難易度
高卒認定試験は、高校を卒業していない人でも大学や専門学校への進学資格を得られる国家試験です。
しかし、試験科目の多さや幅広い出題範囲が特徴で、効率的な学習が必要です。
ここからは、高卒認定試験の出題範囲、合格点、合格率について詳しく解説します。
高卒認定試験の出題範囲
高卒認定試験の出題範囲は、中学校から高校1年生修了程度の学習内容です。
ただし、教科によっては範囲が広く、高校全学年の内容が含まれる場合があります。
特に、歴史総合や地理総合、公共などでは学年ごとの範囲指定がないため、教科書の全範囲から出題される可能性があります。
数学や英語などの科目は高校1年生までの基本的な内容が中心ですが、教科書をきちんと理解し、基礎を確実に身につけることが重要です。
また、出題形式は素直に知識を問うものが多く、複雑なひっかけ問題は少ないとされています。
高卒認定試験の合格点
合格点は、文部科学省が具体的な点数を公表していませんが、例年40%前後とされています。
過去の傾向から、38点から45点程度が合格基準点となることが多く、試験全体の半分(50点)を目指して学習すれば、ほぼ確実に合格できます。
この点数設定は、試験が基礎学力を測ることを目的としているため、過度に難しい問題が出されることはありません。
ただし、試験に慣れていない場合や科目数が多いことが負担になるため、時間配分や過去問演習が合格へのカギとなります。
高卒認定試験の合格率
高卒認定試験の全科目合格率は約40%です。
この数字を見ると低いように感じますが、これはすべての科目に合格した受験者の割合を示しています。
一方で、1科目でも合格した受験者の割合は約90%に達しており、特定科目に絞れば合格は比較的達成しやすい試験といえます。
合格率 (全科目合格者 ) |
科目合格率 (1科目以上合格した者) |
---|---|
約40% | 約90% |
このことから、高卒認定試験の最大の難しさは「受験科目の多さ」と「広い出題範囲」にあると考えられます。
全科目合格を目指す場合、効率よく計画的に学習することが成功の秘訣です。
高卒認定試験の出願方法
高卒認定試験に出願する際の手順は、初めての方にとって不安に感じることもあるでしょう。
しかし、手続きをしっかり理解して準備を進めればスムーズに進められます。
ここからは、願書の入手方法、試験日程、そして出願に必要な書類や願書記入のポイントを解説します。
試験願書の入手方法
高卒認定試験の願書は、各都道府県の教育委員会や文部科学省のホームページで確認できます。
願書の入手方法は、以下の通りです。
- 直接教育委員会で受け取る
- 郵送で取り寄せる方法
郵送で願書を請求する場合、文部科学省の公式サイトで案内されている手順に従い、必要な手数料や返信用封筒を準備する必要があります。
また、オンラインで請求手続きを行える場合もあるため、自分に合った方法を選びましょう。
願書の配布時期は毎年異なりますので、早めに確認して準備を進めましょう。
試験日程
高卒認定試験は毎年2回行われることが一般的です。
たとえば、2024年度第2回試験の日程は以下の通りです。
2024年(令和6年度)第2回 高等学校卒業程度認定試験 | |
---|---|
受験案内 | 2024年(令和6年)7月16日(火曜日)配布開始 |
出願期間 | 2024年(令和6年)7月16日(火曜日)~9月6日(金曜日)※9月6日(金曜日)の消印有効 |
試験日 | 2024年(令和6年)11月2日(土曜日)、11月3日(日曜日) |
結果通知日 | 2024年(令和6年)12月3日(火曜日)発送予定 |
受験案内の配布は7月中旬から始まり、出願期間は9月上旬まで設定されています。
試験日は11月の初旬に予定されており、結果通知は12月初旬に発送されます。
受験者はこれらのスケジュールを確認し、出願や試験準備を進める必要があります。
各年度の詳細な日程は文部科学省の公式発表で確認するようにしましょう。
出願手続き書類の種類・願書の記入方法
出願には、以下の書類が必要になります。
- 受験願書・履歴書※黒の鉛筆(H、F 又は HB の濃さ)で記入してください。(ボールペン等不可)
- 受験料(収入印紙)
- 写真2枚(4cm×3cm)
- 住民票又は戸籍抄本※原本のみ、コピー不可
- 科目合格通知書※原本のみ、コピー不可
- 試験科目の免除に必要な書類
- 個人情報の提供にかかる同意書
- その他の書類:氏名や本籍が変わった方、身体上の理由などにより特別措置を希望する方は、それぞれ必要な申請書類が異なります。
特に、受験願書や履歴書は黒鉛筆(HBなど)で丁寧に記入する必要があり、ボールペンの使用は認められていません。
さらに、試験科目免除を希望する場合は、その証明書を準備し、厳封した状態で提出する必要があります。
住民票や免除証明書は取得に時間がかかる場合があるため、余裕を持って準備を進めましょう。
必要書類を揃えたら、文部科学省の指示に従って郵送し、締切に間に合うよう手続きを完了させます。
出願が受理されることで、受験票が発行されますので、忘れずに内容を確認してください。
高卒認定試験合格後の進路
高卒認定試験(高認)を合格すると、高校卒業と同等の資格が得られるため、大学や短期大学、専門学校、さらには海外の大学など、多様な進学先の選択肢が広がります。
それぞれの進路には特徴や取得できる資格がありますので、自分の目標や興味に合った進路を選びましょう。
ここからは、各進路先の特徴について紹介します。
4年制大学の進学
4年制大学への進学は、幅広い学問を深く学びたい人に適しています。
大学の学部は多岐にわたります。
学科 | 学べる学問 |
---|---|
人文科学系 | 文学や哲学、教育、芸術などを学びます |
社会科学系 | 政治・経済、社会、国際などの学問を学びます |
理・工・農学系 | 自然の法則や産業に役立つ技術などを学びます |
医科・歯科・薬学・家政系 | 医師や看護師、薬剤師などを目指したり、食物などについて学びます |
それぞれの学部で学べる内容は専門的で、多くの分野で高度な資格取得やキャリア形成が目指せます。
大学卒業後の進路には、企業就職だけでなく大学院進学もあり、より深い学問追求が可能です。
専門学校への進学
専門学校は、実践的なスキルを短期間で習得したい人に向いています。
学べる分野は多様で、美容・理容、ビジネス、情報、医療、調理、介護など、業界で即戦力となる知識や技術の習得ができます。
専門学校では、国家資格や民間資格を目指すためのカリキュラムが充実しており、特定の職種に直結する学びが特徴です。
1~3年という比較的短い期間で修了できる点も魅力です。
短期大学への進学
短期大学(短大)は、専門的な資格や技能を取得し、早期に社会で活躍したい人に適しています。
代表的な分野には、以下のような学問が学べ、卒業と同時に国家資格や専門資格を取得できることが多いです。
- 美容・デザイン
- 介護
- 調理
- 栄養
- ビジネスなど
短大は2年間で卒業できるため、学費の負担が軽減されることや、早期に実務経験を積めることがメリットです。
多くの短大はインターンシップや実習を重視しており、学びと実践を結びつけた教育が行われます。
海外の大学への進学
高卒認定試験の合格により、海外の大学に進学する道も開かれます。
ただし、進学希望先の国や大学が高卒認定試験の資格を認めているかを確認する必要があります。
留学支援機関や各国の教育機関を通じて情報を集めるとよいでしょう。
海外大学では、多文化環境の中で学ぶことで語学力や国際感覚を磨くことができ、将来のキャリアにおいて大きな武器となります。
また、学部によっては現地での資格取得が可能な場合もあるため、目的に応じて進学先を選びましょう。
高卒認定は将来の選択肢を広げる認定試験
いかがでしょうか?
今回は高卒認定の詳細から取得までの流れ、そのあとの進路について解説してきました。
高卒認定について、詳しくわからなかった人も、理解ができたと思います。
この記事を読んで、もし高卒認定試験を受けてみたいと感じた人は、ぜひ行動を起こしてください!
自分自身としっかり向き合い、一歩踏み出して楽しく明るい未来を手にしましょう!