通信制高校の選び方!公立・私立はどっちがいい一覧表で徹底比較 更新時間 2024.11.11
皆さんは不登校を恥ずかしいと思ったことはありますか?
不登校はまったく恥ずかしいことではありません。
誰でも不登校になる可能性があります。
不登校になる原因は様々です。
「いじめ」「勉強についていけない」「先生と仲が悪い」「朝起きたくない」と色んな理由がありますよね。
本記事は不登校なってしまっても、また学校に通いたいと思われている方に向けて書いています。
入学してからのミスマッチがないようにしっかり確認しておきましょう。
こちらの記事にはより詳しく通信制高校について書かれているので気になる方は、チェックしましょう!
通信制高校の選び方
さて、通信制高校の特徴について説明しましたが、結局何を基準に選べばいいかわかりませんよね。
通信制高校に入学する理由は人それぞれです。
以下ではどんなポイントに注意すればいいかを5つに分けて紹介します。
- 学費
- 通学範囲
- 登校頻度
- 勉強のサポート体制
- 専門コース
それでは一つ確認していきましょう。
学費
まず高校選びで、最初に気になるのは「私立」または「公立」かですよね。
私立の学校は学費が高いのが一般的です。
通信制高校も同様に、公立と比べて学費が割高なのが事実です。
公立は3年間で10万円程、私立では3年間で40~100万円と、かなり変わってきます。
学習方法については、公立は自己学習がメインになるため、自主的に学習に取り組める人でなければ卒業自体難しくなるでしょう。
通学範囲
通信制高校は、通学範囲を「広域」と「狭域」と2つに分類しています。
「広域」とは、全国または3つ以上の都道府県の生徒を対象としています。
<p>反対に、「狭域」は、高校がある都道府県の他に1つに都道府県のみ対象になります。私立の通信制高校は比較的、広域範囲を対象にしている場合が多いです。
通信制高校に通ったとしても年間で最低20日間ほどのスクーリングはあるので、あまりにも遠すぎると通学時に苦労します。
「どうしても通いたい高校があるけど遠くて通えない」場合は、年に1週間ほどの勉強合宿に参加する「集中スクーリング」があるか確認しましょう。
「集中スクーリング」を出席とカウントする場合があるので、事前に調べておくべきでしょう。
登校頻度
先述した通り、通信制高校は自宅学習がメインです。
しかし、「スクーリング」という対面授業の機会も少なからずあります。
一般的には、月に2回から週に2~3回が多いようです。
その中でも、毎日登校必須の高校や、合宿型のスクーリングで短期集中など様々です。
インターネットの授業がメインでほとんど登校しない高校もあります。
学校全体の制度なのかコースによって違う場合も。
コースによって違う場合は、途中からコースの変更ができるかの確認もしておくのがよいでしょう。
不登校の場合、柔軟な対応ができる高校選びが重要です。
勉強のサポート体制
通信制高校は自宅学習がメインのため、独学でやっていくのは難しいのが現状です。
そのため、自宅学習以外で勉強できる環境づくりも必要でしょう。
私立の通信制高校では、タブレットやスマートフォン学習、動画教材を導入しているケースが多いです。
時間や場所を選ばずに学習できます。
また通信制高校の学習が物足りない又は勉強についていけない場合は「通信制サポート校」を利用しましょう。
「通信制サポート校」とは通信制高校に在籍する学生の進級や単位の取得を支援する塾です。
学習面で不安な場合はぜひ活用しましょう。
専門コース
通信制高校では、基本的には全日制高校と同じ科目を受けられます。
主要5科目に+して美術や情報など副教科の履修も可能です。
しかし私立高校によっては、専門科目が学べるコースが用意されている高校もあります。
例えば学校法人恭敬学園 北海道芸術高等学校 東京池袋キャンパスの場合は以下の通りです。
- マンガ・イラストコース
- 声優コース
- ファッション・ビューティーコース
- 美容師コース
- 美術コース
専門的なコースの場合、同じ目的や趣味を持った方が多いので、話も合うでしょう。
通信制高校の4つのメリット
高校には基本的に、「全日制」「定時制」「通信制」の3つに分類されます。
今回紹介する通信制高校は、通信で教育を行い、高校卒業資格が得られる高校のことです。
登校回数が、「全日制」や「定時制」と比べて圧倒的に数が少ないのも特徴の一つです。
他にも以下の4つの特徴が挙げられます。
- 自宅学習がメイン
- 単位制の導入
- 生徒同士の交流が自由
- 高校卒業資格が取れる
それでは詳しく見ていきましょう。
自宅学習がメイン
登校が少ない通信制高校では、自宅学習がメインです。
通学が苦手な方にとって、ぴったりのシステムではないでしょうか。/p>
全日制高校と比べると、勉強のペースにおいても自由が利きます。
学習には事前に用意した教材や問題集、オンライン授業や動画教材を使用しており、質問がある場合は電話やメールで聞ける体制が取られています。
勉強が苦手な生徒でも、安心できますね。
基本的に自宅での学習に強制力はありませんが、都度レポートで進捗度の確認が行われます。
一般的な論述形式のレポートとは異なり、基本的な問題を解いてもらう形式です。
提出したレポートは先生からフィードバックをもらい、復習できます。
自宅での学習は習慣化しづらいので、注意しましょう。
単位制の導入
高校は一般的に「学年制」と「単位制」が導入されています。
「学年制」は、1年ごとに与えられた科目を学習して、単位を全て取りきると進級できるシステムです。/p>
そのため、単位を落とすと留年扱いになり、もう一度同じ学年で学習します。
通信制高校では、「学年制」が肌に合わないという理由の生徒もたくさんいます。
反対に、「単位制」は科目自体の評価を見るもので、学習の進捗をレポートにて確認します。
そして、単位認定試験を受けることで単位取得するという流れです。
「学年制」と大きく違うところが、選択した科目の単位が取れなかったとしても、次年度に履修すればいいので留年の制度がありません。
学習のペースを自分で決められるのも大きな特徴ですね。
生徒同士の交流が自由
通信制高校は、基本的に自宅学習がメインですので、登校する日数が少ないです。
しかし、生徒同士の交流が全くないわけではありません!
通信制高校でも、「スクーリング」という対面型の授業があり、そこでは他の生徒との交流があります。
大勢の人と友達になることは難しいかもしれませんが、少数の親しい友達を作れるのが通信制高校の特徴の一つです。
また、通信制高校にも「部活動」や「学校行事」が存在します。
他生徒の交流の場に積極的に参加すれば、色々な友達ができるでしょう。
しかし、無理に友達を作る必要はまったくありません。
自由に人間関係をコントロールできるのも通信制高校の強みでしょう!
「高校卒業資格」が取れる
「高校卒業資格」が取れることも大きな特徴の一つでしょう。
「高校卒業資格」とは、「高校を卒業したこと」を証明するための資格です。
一般的によく聞く「高校卒業認定」とは、「高校を卒業はしてないが、学力は高校卒業程度に相当すること」を指します。
明確な違いは「進学しない場合、最終学歴が変わること」です。
「高校卒業資格」は大学へ進学しない場合最終学歴が「高卒」ですが、「高校卒業認定」に合格した場合は、「中卒」に該当します。
明確な違いを理解してから検討しましょう。
通信制高校の3つのデメリット
ここまで読んで意外にメリットが多いことに驚いているでしょう。
しかし少し待ってください。
通信制高校にも少なからずデメリットはあるのです。
メリットだけ知っていても、良い通信制高校を選ぶことができません。
不登校が通信制高校に通うデメリットは、以下の3つです。
- 勉強のペースがつかみづらい
- 人付き合いが少ない
- 3年で卒業できない場合がある。
デメリットも理解してから良い通信制高校選びをしましょう。
勉強のペースがつかめない
自分のペースで勉強できる人は良いですが、強制力がないと勉強をすることができない人には危ない環境です。
通信制高校では周りの目がないので、勉強をサボることができます。
自主性を持って勉強するのは中々難しいですが、通信制高校は生徒に自主性を持ってもらう目的も兼ねています。
勉強をやらなくても怒られない環境だからこそ、勉強をすることによって大きな成長ができます。
強い気持ちを持って、勉強を頑張りましょう!
人付き合いが少ない
通信制高校は、基本的にクラスの制度はありません。
なので、全日制高校のような友達作りは難しいでしょう。
人付き合いが苦手な人にとっては良い環境かもしれませんが、今後コミュニケーション能力が培われづらいです。
かといって、コミュニケーションを無理に取らなければいけないというわけではありません。
様々な人を受け入れてくれる環境こそが、通信制高校の特徴の一つです。
3年で卒業できない場合がある
通信制高校は「学年制」ではないので、留年はありません。
しかし、3年以上在籍することもあります。
理由は「単位制」にあります。
基本的に自主性が必要なため、勉強をせずにサボってしまうと3年以上かかってしまうケースも少なくありません。
もし3年で卒業したい場合は、しっかりと学習計画を立てる必要があります。
卒業に必須な単位数は74単位ですから、一年に最低でも25単位は取得しましょう。
決して難しくはありませんが、毎日勉強する習慣は身に着けておくことが大切です。
その習慣は必ず、将来の役に立ちますよ!
やってはいけない行動について更に詳しく知りたい方は、不登校や引きこもりの親が実はやってはいけない行動6つもチェックしてください。
通信制高校に通うメリットデメリットまとめ
不登校の将来についての不安は取りのぞけましたか?
不登校になった後、どんな道を選択しても間違いではありません。
しかし根本的な解決にはなってないケースが多いです。
学校に通うことが精神的・肉体的な負担になっている場合、知らずうちに同じ道を辿っているでしょう。
もしかしたら今回紹介した通信制高校に通うという選択もあなたにとっては正解ではない可能性もあります。
しかし、通信制高校ほど柔軟に通える学校はないはずです。
通信制高校に通う選択があることを知っておきましょう。
是非参考にしてみてください。
高校を中退して後悔した理由が気になる方は、高校中退をすると後悔する!後悔の理由と後悔しない方法をご覧ください。