エステ独学開業は可能?リスクと現実を徹底解明 更新時間 2023.08.10
独学だけでエステサロンを開業する場合、経営がうまくいくのか悩んでしまう方は少なくないでしょう。
エステサロンは自宅や小規模なテナントでも開業できるため、多くのエステ経験者がチャレンジしています。
しかし、開業して1年以内に閉店してしまうサロンも多く、開業を踏みとどまってしまう人も多いようです。
そこで今回は、独学でエステ開業するときのリスクや現実について解説します。
さらに、エステ開業を成功させる方法や、独学開業のメリットとデメリットについても説明しているので、ぜひ参考にしてください。
独学でネイリストになりたい方は 「独学でネイルの資格は取得できる?自力で学ぶメリット・デメリットを解説」も参考にしてみてくださいね。

エステで独立開業するために資格は必須?
これからエステサロンを開業される方に向けて、開業には資格が必要なのかを解説していきます。
エステ開業に資格は必要ない
エステで独立開業を考えている方々の中には、資格の有無が悩みの種になることも少なくありません。
結論からいうと、エステの独立開業には特別な資格は不要です。
エステティシャンとして独立するためには、資格よりも他の要素が重要になります。
エステティシャンに必要な知識や技術
エステティシャンとして成功するためには、資格よりも実務経験や専門的な知識が重要です。
エステの世界は常に進化しており、最新のトレンドやテクニックについて常に学び続ける必要があります。
顧客に満足してもらうためには、肌のケアや美容の専門知識、マッサージ技術など、プロとしてのテクニックが必要です。
また、コミュニケーションスキルや顧客対応力も欠かせません。
顧客との信頼関係を築くことが重要であり、それがリピーターを獲得する鍵となります。
国家資格が必要な施術
一部の施術には、国家資格が必要な場合があります。
例えば、医療行為に該当する施術や特定の薬剤を使用する場合は、国家資格や特別な認定が必要です。
また、マッサージや治療などの施術は、無資格で行うことは禁じられています。
規定に違反すると、営業停止や罰金・罰則が課せられる可能性があるため、法律に関する知識が必要不可欠です。
通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの?勉強期間や最短取得するための方法をご紹介!」も参考にしてみてくださいね。
エステサロンを開業する勉強方法とは?
エステサロンを開業するにあたっての勉強法は、以下の4パターンがあります。
①エステスクールで学ぶ
②エステの通信講座で学ぶ
③エステサロンで働きながら学ぶ
④独学
では、1つずつ解説しましょう。
エステスクールで学ぶ
エステサロンを開業するためには、まずエステの専門知識と技術を習得する必要があります。
その一つの方法として、エステスクールに通うことが最も一般的です。
エステスクールでは、プロのエステティシャンから直接指導を受けることができ、実践的なスキルを磨くことができます。
また、理論的な知識も習得できるため、エステの基本から応用まで幅広い知識を身につけることが可能です。
エステの通信講座で学ぶ
エステスクールに通うのが難しい場合や、自分のペースで学びたい場合には、エステの通信講座が選択肢としてあります。
通信講座では教材が送付され、自分のペースで自宅学習を進められるのがメリットです。
柔軟なスケジュールで学びたい人には適していますが、自己管理能力が求められます。
定期的な課題提出や試験を通じて、確実に知識と技術を習得することが重要です。
エステサロンで働きながら学ぶ
エステサロンで働きながら実務経験を積み、開業に必要な知識を学ぶのも1つの方法です。
すでに開業を成功させたオーナーから、経営のノウハウを学びながら実践的な経験を積むことができます。
この方法では収入を得ながら学びつつ、将来の開業に向けて準備を進められるのが魅力です。
独学
もし自己学習が得意である場合、独学も一つの選択肢です。
専門書やオンラインコースを活用して、自分のペースで学習を進めることができます。
ただし、独学は途中で行き詰まりや誤った情報に困ることもあるため、十分な情報収集と自己評価が必要です。
独学でエステサロンを開業するメリットとデメリット
独学での開業には、さまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
独学での開業にあたっては、その両方を理解した上で、学び方を選択することが重要です。
独学で開業するメリット
独学でエステサロンを開業することにはいくつかのメリットがあります。
まず、自分のペースで学習を進めることができる点が挙げられます。
通常のスクールやコースに比べて柔軟なスケジュールで学び、仕事や家庭と両立させることが可能です。
また、独学の場合は学習コストを抑えることができ、予算に優しい選択肢と言えます。
さらに、自己学習の過程で独自のアプローチやスタイルを開発することができます。
他の人と異なるサービスや技術を提供することで、競争力を高めることができるでしょう。
独学には自己啓発の機会も豊富にあり、継続的な成長が期待できます。
独学で開業するデメリット
一方、独学でエステサロンを開業するにはいくつかのデメリットも考える必要があります。
最も大きな課題の一つは、専門的な指導やフィードバックの不足です。
エステの技術や知識を独学で習得する場合、誤った情報やテクニックを身につける可能性があります。
また、練習の機会が限られているため、実務経験が不足することも懸念材料です。
さらに、ビジネスに関する知識やマーケティングスキルも自己学習で獲得しなければなりません。
経営に関する知識や経験が不足すると、サロンの運営や成長に課題が生じる可能性があります。
通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの?勉強期間や最短取得するための方法をご紹介!」も参考にしてみてくださいね。
エステ独学開業で失敗する3つのパターン
エステサロンは個人で運営できることもあり、新しいサロンが次々とオープンしています。
このような状況の中、実は1年以内に6割、3年以内に9割ほどのサロンが閉店していると言われています。
エステを開業する際には、現実とリスクを把握しておくことが重要です。
本章では、開業で失敗してしまうパターンを3つ紹介していきます。
他店との差別化が図れない
エステ独学開業の失敗パターンの一つは、他のエステサロンとの差別化が図れないことです。
エステの競争は激しいため、顧客に魅力的な提供や独自のサービス提供が欠かせません。
しかし、独学者は他のプロのエステティシャンと比べて経験が不足していることが多く、差別化を図る難しさがあります。
顧客が他店に流れてしまう可能性が高まり、成功につながりません。
リピーターが増えない
独学開業のもう一つの失敗パターンは、リピーターが増えないことです。
エステサロンの成功にはリピーターが不可欠であり、顧客の継続的な来店が収益を安定させます。
しかし、技術の質やサービスの充実度が不足している場合、顧客は一度きりの来店にとどまり、リピート率が低くなります。
リピーターを獲得するためには、高品質なサービスと顧客への丁寧な対応が必要です。
エステ技術はあるが経営スキルがない
最後の失敗パターンは、エステ技術はあるが経営スキルが不足している場合です。
エステ独学者は技術面での知識やスキルを持っていることが多いですが、サロンの経営やマーケティングなどのビジネススキルが不足していることがあります。
エステサロンは単なる技術提供だけではなく、効果的な経営戦略や財務管理も必要です。
経営スキルの不足は、収益の低下や経営難につながる可能性があります。


エステ開業を独学で成功させるには?
次に、独学でエステ開業を成功させる方法について解説します。
入念な資金計画
エステサロンを独学で開業する際に成功するために欠かせないのが、入念な資金計画です。
事業を始めるためには適切な資金が必要で、営業開始後も経営資金を確保する必要があります。
事業計画を立て、必要な予算を明確にしましょう。
賃貸料、設備投資、広告費、給与など、すべての費用を計画に盛り込んでリスクを最小限に抑えることが成功の秘訣です。
初期費用を抑える
独学でエステサロンを開業する場合、初期費用をできるだけ抑えることが重要です。
高額な設備や装飾にこだわりすぎると、負担が大きくなります。
代わりに、必要最低限の設備と機器を揃え、コストを抑制しましょう。
また、店舗を借りずに自宅で開業するのも賢い選択です。
初期費用を削減することで、事業のスタート時から収支を安定させることができます。
エステ資格を取得して技術力アップを図る
エステサロンを独学で運営するには、高い技術力が求められます。
エステティシャンの資格や専門知識を身につけることで、顧客に信頼される存在となり、競争力を高めることができます。
エステスクールやオンラインコースを活用して、継続的な学習とスキルの向上を図りましょう。
顧客にとって価値のあるサービスを提供することが、サロン成功への鍵です。
効果的な広告宣伝を行う
エステサロンの成功には、効果的な広告宣伝が不可欠です。
ホームページやソーシャルメディアを活用してオンラインでの露出を高め、地域のコミュニティで知名度を上げる努力をしましょう。
また、クーポンや特別キャンペーンを活用して新規顧客を獲得し、リピーターを増やす工夫も重要です。
顧客の信頼を得るためにも、広告宣伝戦略を工夫しましょう。
エステ開業に役立つおすすめの資格3選!
エステ開業には、一流のマッサージ技術や知識、接客技術が必要なことが理解できたと思います。
サロン運営の安定を図るためには、エステ資格を取得することが重要です。
ここでは、エステ業界でも評価の高い、おすすめの資格を紹介します。
AJESTHE認定エステティシャン
一般社団法人 日本エステティック協会による「AJESTHE認定エステティシャン」は、業界で高い評価を得ている優れた認定資格です。
エステティシャンとしての技術と知識を高め、高品質なサービスを提供するための教育と訓練を習得できます。
資格を取得するには、協会認定校での300時間以上コースまたは1000時間以上コースの修了、または実務経験1年以上に加え、エステティシャンセンター試験に合格しなくてはなりません。
短期間で取得できる資格ではないため、開業に向けて計画的に取得することをおすすめします。
AJESTHE認定エステティシャンであることをアピールできれば、お客様からの信頼を得やすくなり、エステサロンの成功に近道となるでしょう。
AEA認定エステティシャン
日本エステティック業協会(AEA)が提供する「AEA認定エステティシャン資格」は、エステティシャンの技術と知識を試験で客観的に評価する優れた資格です。
この資格を取得することで、スキルの向上だけでなく、キャリアプランの構築もサポートされます。
AEAの資格には、3つのレベルが用意されており、エステティシャンのスキルアップが可能です。
資格取得のプロセスは、AEA認定校でカリキュラムを履修するか、エステティックサロンでの実務経験(フェイシャルまたはボディケア)が必要です。
認定試験(筆記と実技)に合格した後、登録申請を行い、資格を取得できます。
さらに、実務経験を積み重ね、最高位の資格である「AEAインターナショナルエステティシャン」を目指すことが可能です。
最上位資格を取得することで、プロのエステティシャンとして高い信頼が得られ、リピーター獲得にもつながります。
CIDESCO(シデスコ)国際ライセンス
CIDESCO国際ライセンスは、世界中で認められているエステティシャンのための国際資格の一つです。
CIDESCOは、世界31ヵ国でエステティシャン、学校、サロンの認定制度を設け、最高水準のエステティックを確保しています。
「ビューティーセラピーディプロマ」の取得方法には、「学生受験」と「一般受験」の2つの選択肢があります。
学生受験では、CIDESCO国際認定校を卒業することで取得できます。
一方、一般受験では、エステティシャンとしての実務経験を積みながら取得が可能です。
CIDESCO資格を持つことで、国内外のお客様からの信頼を得て、エステサロンを成功させる道が開けるでしょう。
ネイリストの講座費用に悩んでいる方は 「ネイル資格の費用相場を徹底解説!費用を安く抑える方法をご紹介!」も参考にしてみてください。