ITパスポートで資格手当は貰える?取得するメリットについて徹底解説! 更新時間 2023.10.27
ITパスポートの資格を取得して、給与アップを狙っている方もいるのではないでしょうか?
資格取得のメリットは、自分のスキル証明に加え、資格手当が支給されることも挙げられます。
そこで今回は、ITパスポート資格でどのくらい手当がもらえるのか調べてみました。
IT系の資格取得を検討している方は、ぜひ参考に読んでみて下さい。
マーケティングの資格も紹介しており 「マーケティングの資格で役に立つのは?分野ごとにおすすめをご紹介!」こちらからご覧いただけます。
ITパスポートを取得すると資格手当は貰える?
ITパスポートの資格手当は数千円程度
ITパスポートの資格手当について、多くの人が気になるでしょう。
実際にITパスポートを取得することで、資格手当を受けることができる場合があります。
資格手当は、企業や職種によって異なりますが、一般的には高くても数千円程度です。
なおかつ、取得すれば必ずしも貰えるわけではありません。
手当が支給される企業は稀で、支給されればラッキーという程度でしょう。
これは、ITパスポートがITの基本知識を持つことを証明する資格であり、企業や団体がその取得を奨励しているためです。
受験料を負担する企業もある
ITパスポートの取得には受験料が必要ですが、一部の企業や団体は従業員の受験料を負担してくれる場合があります。
これは、ITスキルを向上させ、社員のキャリアアップを支援するための取り組みの一環として行われることが多いです。
従業員にとっては、資格手当を受けることができる上に、受験料を負担してもらえるというメリットがあります。
ITパスポートの取得は、IT業界でのキャリア構築や職場でのスキル向上に役立つ一方、資格手当を受けることで収入の一部を補うことも可能です。
企業によっては資格取得を奨励し、サポートする制度を導入しているため、取得を検討する価値があるでしょう。
ITパスポートって何ですか?
ITパスポート資格についての基本的な情報と要件を説明します。
ITパスポートの試験内容
ITパスポートは、「情報処理の促進に関する法律」に基づいて、IPA(情報処理推進機構)が実施している試験です。
出題分野は大きく3つに分かれ、「ストラテジ系(経営全般)」「マネジメント系(IT管理)」「テクノロジ系(IT技術)」に分類されます。
問題数は、ストラテジ系が35問程度、マネジメント系が20問程度、テクノロジ系が45問程度で、試験時間は120分です。
また、出題方式は「CBT方式」を採用しています。
CBT試験は、コンピュータに問題が表示され、キーボードやマウスを使って解答する方式です。
CBT方式は毎月全国各地で実施され、受験者は都合に合わせて試験日時や会場を選択できます。
ITパスポートの受験資格
ITパスポートの受験資格は特別な制約がありません。
学歴や職歴に制約がなく、初心者から経験者まで幅広い層が受験対象となります。
どなたでも受験できる理由は、ITの基本知識を広く普及させることを目的としているためです。
ITパスポートの難易度
ITパスポートの試験は、情報技術の初級者向けに設計されています。
そのため、情報技術に関する経験が浅い人でも合格することが可能です。
令和4年11月の受験者数は16,080人で、そのうち合格者は8,374人でした。
合格率は例年50%前後を占めており、約2人に1人が合格していることになります。
ITパスポートの受験料
ITパスポート試験の受験手数料は、7,500円(税込)です。
企業によっては、この受験料を全額、もしくは一部のみ負担してくれるケースもあります。
ITの資格が気になる方は「ITパスポートの資格講座おすすめランキング10選!失敗しない講座の選び方もご紹介します」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
ITパスポートを取得するメリット
ITパスポートの資格を取得するメリットは、以下の3つです。
では、それぞれ詳しく解説します。
社会で必要なIT知識が身につく
ITパスポートを取得する主要なメリットの一つは、社会で必要とされるIT知識を身につけられることです。
これにより、現代社会でますます重要となるIT技術について理解を深め、問題解決やコミュニケーションのスキル向上に寄与します。
ITパスポート資格は、ITやビジjネスの基本的な知識を提供し、職場でのITリテラシーを高めるのに役立ちます。
ビジネスの基礎が身につく
ITパスポートのカリキュラムには、ビジネスにおける基本的な概念やビジネスプロセスに関する知識も含まれています。
これにより、経営やプロジェクトの基本を理解し、ビジネス環境での成功に向けた準備ができます。
情報セキュリティや情報モラルを学べる
ITパスポートのカリキュラムには、情報セキュリティや情報モラルに関するトピックも含まれています。
個人情報の保護やエチカルな情報利用について学ぶことで、個人としても社会としても貢献できるスキルを習得できます。
ITパスポートのカリキュラムを受講することで、データのセキュリティに関する重要な知識や、情報倫理についての理解を深めることが可能です。
ITパスポートの勉強方法
ITパスポートは、独学でも合格できる国家資格です。
しかし、ポイントを押さえて取り組まなければ、合格を掴み取ることはできません。
ITパスポートの合格率は50%前後で、2人のうち1人のみが合格する確率です。
確実に合格に近づくには、以下の勉強方法を参考に取り組むといいでしょう。
スキマ時間を活用した学習計画を立てる
ITパスポートの勉強を効果的に進めるためには、日常のスキマ時間を有効活用することが重要です。
通勤時間や待ち時間など、少しずつでも学習できる瞬間を捉え、計画的に学習を進めましょう。
「いつもより1時間早く起きて勉強する」「睡眠時間を削る」といった無理な勉強法は、長続きしない確率が高いです。
インプットとアウトプットを繰り返して知識を定着させる
試験勉強において、暗記だけでなく実際の試験状況を想定して情報をアウトプットすることが重要です。
この方法を用いることで、より深い理解が得られ、限られた時間内で問題に取り組む訓練にもなります。
ただし、インプット段階が不足していると、問題解決が難しくなりますので、インプットとアウトプットの両方を均衡よく行うことが望ましいです。
過去問を何度も解いて問題に慣れる
ITパスポートの試験は、過去問に基づいて出題されることが多いです。
過去の試験問題を何度も解くことで、出題傾向や問題の形式に慣れ、自信をつけましょう。
過去問を解くことは、学んだ知識をアウトプットできる絶好の機会です。
間違った問題は正しい知識を再度インプットして、効率よく学ぶよう心掛けましょう。
出題傾向の高い分野を集中的に学ぶ
試験に出題傾向の高い分野を特に重点的に学習しましょう。
効率的な学習をするために、自分の弱点を克服することも大切です。
ITパスポートの出題範囲は広いので、苦手分野をなくして満遍なく答えられるようにしておきましょう。
ITパスポートの資格に関する2つの注意点
資格手当や評価を狙っている場合は、以下の2点に注意しましょう。
取得したときの一時金のみの場合もある
ITパスポート資格を取得する際、資格手当が支給されるケースがありますが、一部の企業では取得したときに一時金のみが支給されることがあります。
この場合、毎月の手当ではなく、一度だけの支給となるため注意が必要です。
転職活動でアピール材料にならない職種もある
ITパスポートはデメリットがほとんどなく、むしろ有益な資格です。
ただし、経験者の場合、転職活動での評価が向上しにくい側面があります。
例えば、ITエンジニアやプログラマーといったその道のプロは、アピールしてもプラス評価を得にくい職種です。
資格の難易度が低いため、アピール材料として使用すると、逆に「専門家としての知識が不足しているのでは」という否定的な印象を与える可能性があります。
企業がITパスポートの資格手当を支給する理由
企業がITパスポート資格手当を支給する理由は、いくつかの要因に起因しています。
まず、ITパスポートを持つ従業員は、基本的な情報技術スキルを持っており、業務の効率向上に貢献できると考えられています。
これにより、業務の円滑な遂行が可能となり、組織全体の生産性が向上することが理由の1つです。
さらに、資格手当を支給することで、従業員のモチベーションを高め、資格取得を奨励する効果も期待できるでしょう。
従業員が資格を取得し、スキルを向上させることは、企業の競争力向上につながります。
さらに、ITパスポートを持つことが、企業のITセキュリティの向上に寄与する可能性もあります。
情報セキュリティに関する基本的な知識を持つ従業員は、セキュリティリスクの軽減に寄与し、情報資産を守る役割を果たします。
したがって、企業がITパスポート資格手当を支給する理由は、多岐にわたり、組織の利益と従業員のスキル向上を両立させるものと言えます。
ITパスポートは資格手当以外にもメリットが豊富!
ITパスポートの資格手当に関する情報をまとめて紹介しました。
資格手当は100%支給されるわけではなく、企業によって支給額なども異なります。
しかし、資格手当はなくとも、ITパスポート資格を取得する意味はさまざまで、ビジネスパーソンに多くのメリットをもたらしてくれます。
まず、情報セキュリティに関する基本的な知識を備え、オンライン活動やデータの保護に役立ちます。
さらに、IT関連のプロジェクトに参加する機会も増え、新たなスキルを磨くチャンスが広がるのもメリットの1つです。
総合的に考えると、ITパスポートは資格手当だけでなく、キャリアの発展やスキル向上に多くの利益をもたらす資格といえるでしょう。
ITパスポートで就職できるか気になる方は「ITパスポートの資格は就職に役立つ?基本情報と面接でのアピールの仕方も解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてください。