介護福祉士の試験の申し込み方法は?試験日や受験に必要なものについて徹底解説! 更新時間 2023.11.10
介護福祉士国家試験は年に1度しか実施されません。
ですので、試験の申し込み期日を守り、必要な書類を事前に用意しておくことが何よりも大切です。
ここでは、以下の内容について詳しく解説しています。
介護福祉士国家試験の申し込みから合格発表までのスケジュール
介護福祉士国家試験の申し込み方法
介護福祉士国家試験の申し込みに必要なもの
次の介護福祉士国家試験にチャレンジする方、必要な書類が分からない方は、書類不備などのトラブルがないよう、ぜひ読んでみてください。
第37回介護福祉士国家試験の申し込みから合格発表まで
令和6年1月28日に実施される「第36回(令和6年度)介護福祉士国家試験」の受験申し込み受付は、令和5年9月8日に終了しました。
ここでは、来年の令和7年に実施予定の第37回試験について、詳しいスケジュールを解説していきます。
しかし、下記は例年の傾向からの類推になりますので、正確な情報は公式サイトをご確認ください。
2024年7月上旬に受験の手引き請求受付スタート
毎年7月上旬になると、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」のサイトから受験申し込み手続きが発表されます。
サイトから「受験の手引き」を請求すると、数日で自宅に届きます。
受験予定の方は、7月上旬の受験申し込み手続き発表を待ちましょう。
2024年8月上旬〜9月下旬申し込み受付開始
毎年8月中旬〜9月上旬が受験申し込み受付期間となります。
受付期間は厳守が求められるため、最終日になるべく迫らないよう、余裕をもって手続きを進めましょう。
2024年12月上旬に受験票発送
毎年12月上旬になると、東京都から受験票が普通郵便で届きます。
受験票はハガキで届くため、ほかの郵便物に紛れないよう注意してチェックしましょう。
2025年1月末に筆記試験を実施
介護福祉士国家試験の筆記試験は、毎年1月末に開催されます。
筆記試験の試験地は以下の通りです。
北海道、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、福島県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、石川県、長野県、岐阜県、静岡県、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県
試験地の詳しい住所に関しては、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」を確認してください。
2025年2月中旬に筆記試験の合格発表
筆記試験の合格発表は、実技試験を受ける方のみに通知されます。
実技試験を受けない方は、3月下旬の合格発表まで待ちましょう。
2016年度(第29回)試験より試験制度が改定され、多くケースで実技試験が免除されました。
しかし、次のいずれかに該当する場合は、実技試験を受ける必要があります。
1.福祉系高校に2008年度以前に入学し旧カリキュラムで学んで卒業した人、あるいは、特例高校に2009年度以降に入学し、必須単位を取得して卒業した後、9か月以上の介護等実務を経験した人のうち、介護技術講習を修了していない人
2.経済連携協定(EPA)ルートで介護技術講習を修了していない人、あるいは、実務者研修(EPA介護福祉士候補者)を修了していない人
2025年3月上旬に実技試験を実施
実技試験は東京都と大阪府のみで実施されます。
2025年3月下旬に合格発表
受験結果については、「公益財団法人 社会福祉振興・試験センター」のホームページ上で合格者の受験番号が発表されます。
また、受験の際に記載した住所宛に、結果通知が発送されます。
以上が、介護福祉士国家試験の申し込みから合格までの流れです。
介護福祉士国家試験は年に1回のみの実施になるため、申し込み期限が過ぎていたというミスがないよう注意しましょう。
他にも役立つ資格が多くあり「介護資格の種類はどのくらいあるの?スキルアップに取るべき資格を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
介護福祉士試験の申し込み方法と必要なもの
介護福祉士試験への申し込みは、いくつかのステップがあります。
ここでは、「郵送」と「インターネット」を利用した申し込み方法と必要な書類について解説します。
郵送での申し込み方法
介護福祉士試験の申し込みが初めての方は、インターネットでの申し込みができません。
郵送での申し込みのみとなるので、こちらをご覧ください。
1. 受験の手引きを入手する
受験の手引きはホームページから請求するか、ハガキで請求します。
公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページへアクセスして、受験の手引請求窓口ボタンをクリック。
記入画面を開いたら、住所や氏名などの必要事項を入力しましょう。
入力した住所宛に、書類一式が郵送されます。
インターネット環境がない方は、郵便ハガキで請求できます。
以下の宛先に、以下の情報を記入しましょう。
2. 必要な書類を揃える
受験の手引きが届いたら、申し込みに必要な書類を用意しましょう。
受験ルートによって必要書類は異なりますが、以下の3点はすべての受験者に該当します。
区分ごとに別途必要な書類は、以下の通りです。
区分1:介護福祉士養成施設を卒業
- 卒業証明書または卒業見込証明書
- 委託訓練修了証明書または委託訓練修了見込証明書
区分2:3年以上介護等の業務に従事し、実務者研修を修了
- 実務経験(見込)証明書
- 実務者研修修了証明書
区分3:3年以上介護等の業務に従事し、介護職員基礎研修及び喀痰吸引等研修を修了
- 実務経験(見込)修了書
- 原本証明した「介護職員基礎研修修了証明書」
- 原本証明した「認定特定行為業務従事者認定証」または「喀痰吸引等研修修了証明書」
区分4:福祉系高校(専攻科を含む)を卒業(平成21年度以降の入学者)
- 卒業(見込)証明書
区分5:特例高校(専攻科を含む)を卒業し、9か月以上介護などの業務に従事
- 実務経験(見込)証明書
- 卒業証明書
区分6:福祉系高校(専攻科を含む)を卒業(平成20年度以前の入学者)
- 卒業証明書、今日科目(科目)及び単位履修証明書
区分7:EPA候補者として、3年以上介護などの業務に従事
- EPA候補者確認書
- 実務経験(見込)証明書
3. 受験手数料を支払う
指定された銀行やコンビニで、受験手数料18,380円を支払います。
支払い後に発行される受領証は、必要書類である受験手数料払込受領証貼付用紙に貼り付けてください。
支払いは払込期限内に行う必要があり、期限を過ぎると受験が無効となりますので、注意して支払いを済ませましょう。
4. 受験申込書を記入する
入手した受験の手引きに基づいて、必要事項を丁寧に記入します。
5. 郵送にて申し込み
記入が完了した受験申込書や必要書類を封筒に入れ、指定された送付先に郵送します。注意深く手続きを完了させましょう。
不着等の事故を防ぐためにも、「簡易書留」などの追跡できる方法で郵送しましょう。
介護職の資格についてもっと幅広く知りたいという方は 「介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介」もチェックしてみてくださいね。
インターネットでの申し込み方法
次に、インターネットでの申し込み手順を説明します。
過去に、介護福祉士試験を受験された方が対象です。
1. インターネットでの申し込みに必要なものを揃える
インターネットでの申し込みには、特定の情報や書類が必要です。
以下を参考に、必要なものを事前に用意しておきましょう。※ 複数回受験した方は直近の試験の情報を記載
必要な顔写真の形式は以下の通りです。
- ア)JPEG形式に限る
- イ)受験申込前6か月以内に撮影されたもの
- ウ)カラー写真でサイズは幅665、高さ915ピクセルのもの
- エ)正面を向き、肩から上で撮影され脱帽しているもの。
- オ)両目が開いていて、目がはっきりと見えるもの
- カ)試験中にメガネ(老眼鏡を含む)を着用する場合は、メガネを着用したもの
- キ)申込者本人が収まっている
- ク)焦点が合っている
- ケ)明るさやコントラストが適切である
以上の条件をクリアした顔写真を、あらかじめ撮影しておきましょう。
2. 社会福祉振興試験センターのHPから申し込む
公益財団法人社会福祉振興・試験センターのホームページにアクセスし、「インターネット受験申込サイト」に進んでください。
必要な情報を入力し、受付を完了させましょう。
3. 受験手数料を支払う
受験申込期間内に、指定されたクレジットカード決済またはコンビニエンスストア決済を利用して受験手数料を支払います。
期間内に支払いを行い、無効とならないようにご注意ください。
介護福祉士試験を申し込む際の注意点
介護福祉士試験を申し込む際に、気をつけて欲しいのは以下の3点です。
①インターネットでの申し込みは制限あり
②「実務経験見込み」で申し込む場合
③受験票が届かないときは?
事前に注意点を把握しておくことで、トラブルや申込漏れを防ぐことができます。
インターネットでの申し込みは制限あり
介護福祉士国家試験を初めて受験する場合、申し込みは郵送のみ可能です。
インターネットからの申し込みは、過去に受験経験がある方に限られています。
ご自身が該当するか不明の場合は、以下に問いわせて確認しましょう。
問い合わせ先:社会福祉振興・試験センター
電話番号:03-3486-7521
受付時間:9時30分~17時00分(土曜・日曜・祝日を除く)
「実務経験見込み」で申し込む場合
受験票に「実務経験見込み」と記載されている場合、特定の書類を改めて提出する必要があります。
受験前に指定された書類を確認し、期限内に提出するよう留意しましょう。
受験票が届かないときは?
手続きの不備や試験センターの誤りにより、受験票が届かない場合があります。
12月上旬までに受験票が届かない場合は、「公益財団法人社会福祉振興・試験センター」に直ちにお問い合わせしましょう。
迅速に対応することで、受験に支障をきたすリスクを防ぎます。
初任者研修についてもっと知りたい方は 「初任者研修のカリキュラムは?通信と通学の違いを徹底解説」を参考にしてみてください!
介護福祉士試験の申し込みは早めの行動が大切
介護福祉士試験の詳しい申し込み方法や、必要な書類について解説しました。
介護福祉士試験の受験を検討している方は、申し込みに関する重要な情報を把握し、早めの行動するようにしましょう。
申し込み手続きには期限があり、その期日をしっかり守ることが合格への第一歩です。
郵送またはインターネット経由での申し込みにおいては、事前に必要な書類や情報を用意し、スケジュールを確認しておくことが大切です。
特に初めて受験する場合は、インターネットからの申し込みが制限されているため、早めに郵送で手続きを進めるよう心掛けましょう。
受験票の発送や手続きに不備が生じた場合は、迅速に試験センターに問い合わせることが重要です。
受験前の段階で必要な書類や支払いをきちんと行い、試験当日にスムーズな受験を迎えられるように注意深く対応しましょう。
総じて、介護福祉士試験の申し込みにおいては、早期に行動することで余裕をもって手続きが進み、受験に集中できる状態を作り出すことが肝要です。
期限を守り、計画的な行動を心がけることで、試験への準備がより充実したものとなるでしょう。