マーケティングの資格で役に立つのは?分野ごとにおすすめをご紹介! 更新時間 2023.08.15
マーケティングの世界で成功するには、具体的なスキルや知識が不可欠です。
そのスキルを証明する手段の一つが、マーケティング関連の資格取得です。
この記事では、マーケティング分野で役立つ15の資格を紹介します。
データ分析やコンテンツ制作、戦略思考など、さまざまなスキルを磨くための資格があります。
これらの資格を取得することは、キャリアの展望を広げ、新たなチャレンジをする機会となるでしょう。
マーケティングの勉強方法について「マーケティングの勉強のやり方は?社会人向けの勉強法を徹底紹介」で詳しく解説しているので、ぜひご参考ください。
マーケターになるにはマーケティングの資格が必要?
そもそも、マーケティングに関する資格は必要なのでしょうか?
マーケティングの意味や目的について、詳しくみていきましょう。
そもそもマーケティングとは?
マーケティングは、企業の基本的な目標である『顧客への商品提供と収益の向上』を追求する戦略の一部です。
かつては、「良い商品を作れば売れる」という信念が主流でしたが、現代ではインターネットの普及により、顧客の購買パターンが多様化しています。
現在、消費者は商品に興味を持つと、スマートフォンやタブレットを駆使して情報を収集します。
そして、商品に魅力を感じれば、実店舗を訪れるか、オンラインショッピングを利用することが一般的です。
このように、現代の消費者はオンラインとオフラインの垣根を越え、情報を取得し、購買を決定します。
従来のマスマーケティング、具体的にはテレビCMや新聞広告に頼るだけでは、個別の消費者ニーズに適切に対応するのが難しくなりました。
そこで近年は、デジタルマーケティングが注目を浴びています。
デジタルマーケティングは、オンライン広告、ソーシャルメディアキャンペーン、ウェブ解析などを駆使して、効果的な顧客へのアプローチを実現し、競争の激しい現代のビジネス環境で成功を収めるための戦略の一環となっています。
マーケティングの資格は必須ではない
マーケティング職に就くためには、資格が必須というわけではありません。
しかし、資格を取得することで知識やスキルを身につけることができます。特に未経験者がマーケティング職への転職やスキルアップを目指す場合、関連資格は非常に有用です。
実際、求人要件にマーケティング関連の資格を求めるケースは稀ですが、資格を持つことで基礎知識をアピールできるでしょう。
実務経験のある人にも、専門性や難易度の高い資格を取得することで、転職やキャリアアップに寄与できます。
将来の方向性や希望の専門性を考慮し、資格取得を検討することが重要です。
資格取得は、マーケティングのキャリアにおいて、有益なステップの一つと言えるでしょう。
【初心者向け】マーケティング資格7選!
初心者向けで、難易度が低めのおすすめマーケティング資格を紹介します。
マーケティング検定
難易度:★☆☆
マーケティング検定には、1級から3級までの難易度があります。
ここで紹介するのは、初心者向けの3級です。
3級はマーケティング初心者向けの試験で、マーケティングへの入り口としても適しています。
基本的なマーケティング知識を図る試験で、実務経験がない人でも合格できるレベルでしょう。
ちなみに、2級は中級者向けの試験で、基本的な知識だけでなく応用力も問われます。
マーケティングのプロフェッショナルとしての知識が必要で、試験範囲には「マーケティング環境の分析」や「産業と競争の構造」「ブランド・マネジメント」といった領域が含まれています。
マーケティング・ビジネス実務検定
難易度:★☆☆
マーケティング・ビジネス実務検定は、国際実務マーケティング協会®(International Marketing Skill Standardizing Association)によって主催され、年4回実施されています。
この検定は、マーケティングの基本から消費者行動、マーケティング戦略、実務におけるマーケティング事例まで、広範な知識をテストする資格です。
難易度に応じてA級、B級、C級の3つに分かれており、基本から応用までの実力を評価します。
C級は難易度が最も低く、マーケティング・オペレーションの基礎的な知識が求められます。
このレベルは、初めてマーケティング業務に従事する人や、マーケティングの基本知識を習得したい人に適しています。
GAIQ(Googleアナリティクス個人認定資格)
難易度:★★☆
GAIQとは、「Google Analytics Individual Qualification」の略称です。
この資格は、「Googleアナリティクス個人認定資格」とも呼ばれ、Google公式のウェブサイトで提供されています。
試験内容は、Googleアナリティクスに関連する用語や、アクセス解析、各種レポート機能に関する知識が含まれており、一部の問題は高度な理解を要求します。
たマーケティング・ビジネスれているため、通常Googleアナリティクスを使っている人にとっては難易度はそれほど高くないでしょう。
GAIQ試験は特定の受験日は設定されておらず、WebでGoogleスキルショップにアクセスするだけで、自分の都合のいいタイミングで受験できます。
Webアナリスト検定
難易度:★☆☆
Webアナリストは、Webサイトのアクセスデータなどを詳細に分析し、具体的な改善策を提案する専門職です。
アクセス解析を通じて現状を評価し、専門的なアドバイスを提供します。
Webアナリストを目指している方は、一般社団法人日本Web協会(JWA)が認定する「Webアナリスト検定」がおすすめです。
この資格を取得することで、Webサイト内で収集されたデータの分析や具体的な改善策の提供など、企業の成功に貢献できる能力を証明できます。
Webアナリスト検定は、Webサイトの分析や専門ツールの使用方法に関する講義を受けた後、オンラインテストが行われる形式で提供されます。
また、専用の講座を受講せずに、検定試験だけに挑戦することも可能です。
ネットマーケティング検定
難易度:★☆☆
ネットマーケティング検定は、さまざまな資格検定試験を主催する「サーティファイ」が提供する民間資格です。
正確なマーケティング知識を備え、効果的なマーケティング活動を展開できるプロフェッショナルを育成するために設計されています。
ネットマーケティング検定は、パソコンやインターネットに関する知識だけでなく、マーケティング戦略の計画から成果の測定まで、広範な知識をカバーできます。
ネットマーケティング検定は、自宅での受験が可能で、特別な受験資格はいりません。
合格率は85.9%であり、比較的難易度が低い資格と言えるでしょう。
データ解析士
難易度:★☆☆
データ解析士は、「一般財団法人実務教育研究所」が主催する、統計やデータ解析の基本的な知識とスキルを証明できる資格です。
文部科学省によっても認定されており、データサイエンティストの道を志す多くの人に支持されています。
この資格には特別な受験資格が必要なく、内容も初心者向けに設計されています。
そのため、未経験者が基礎知識を習得したい場合に最適です。
データ解析士の資格を取得するには、通信教育講座を修了し、データ解析士認定試験に合格する必要があります。
Google広告認定資格
難易度:★☆☆
Google広告の認定資格は、Googleが提供する公式な資格で、広告に関する知識と理解力を証明するためのものです。
この資格には「検索・ディスプレイ・ショッピング・動画・アプリ・測定」の6つの異なる分野があり、それぞれ合格することでその分野での専門知識を実証できます。
資格を取得することで、広告運用のノウハウがあることを証明できるのに加え、ビジネスの信頼性向上、求職活動でのアピールポイントにもなるでしょう。
Google広告認定試験は、オンラインで24時間365日受験可能で、1日1回まで受験可能です。
認定資格の有効期間は1年の期限があるため、1年以上が経過した場合は再度受験し、合格する必要があります。
ITパスポートで就職できるか気になる方は「ITパスポートの資格は就職に役立つ?基本情報と面接でのアピールの仕方も解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてください。
【上級者向け】マーケティング資格3選!
次に、マーケティングの基礎知識がある方に最適な、上級者向けの資格を紹介します。
ビジネス統計スペシャリスト
難易度:★★☆
ビジネス統計スペシャリストは、実践的なデータ分析能力を評価するための資格です。
通常のビジネスプロフェッショナルにとって、データ分析スキルは統計学の知識と、データ分析ツールを使用してデータを解釈するスキルに分類されます。
この資格は、Excelなどの身近なツールを使ってデータ分析を行う実力と、分析結果を正確に理解し、応用できる能力に焦点を当てています。
ビジネス統計スペシャリストの試験科目は、基本的な「エクセル分析ベーシック」と上級の「エクセル分析スペシャリスト」の2つです。
スペシャリストの試験科目は、Excelの分析ツールと関数を活用したビジネスデータ分析の実力を評価し、具体的には、量的・質的データ、1変量・2変量データのまとめ方、仮説検定、相関分析、回帰分析、ダミー変数などが含まれます。
統計検定
難易度:★★★
「統計検定」とは、統計に関する知識やスキルを評価する全国統一試験です。
この資格はデータサイエンティストの道に進む際の重要なステップとされ、統計に関する知識と能力が客観的に評価されます。
データに基づいて客観的に問題を解決し、科学的なアプローチを取る能力は、ビジネスパーソンにとって必要不可欠なスキルです。
医療や金融、研究開発、市場調査など、あらゆる分野でデータ統計と分析を通じて情報を活用し、問題を解決できる能力が身につきます。
統計検定には5つのレベルがあり、自身のスキルに合わせて受験できます。
3級と4級の試験は比較的簡単で、数学の基礎知識があれば合格できるでしょう。
しかし、準1級と1級の試験は難易度が高く、大学の専門課程で学ぶような高度な数学知識が求められます。
IMA(Internet Marketing Analyst)検定
難易度:★★☆
IMA検定は、実務に直結するマーケティングスキルを磨くための資格です。
Web上での顧客獲得方法、データ分析手法、効果的なレポーティング、および改善策の考え方を学び、実践的なスキルを身につけます。
この検定のコースは、「スタンダードコース」と「プロフェッショナルコース」の2種類です。
スタンダードコースでは、Web広告運用とWebサイト分析に焦点を当てて学びます。
一方、プロフェッショナルコースでは、プランニング手法とターゲット別施策の立案について基本的なアプローチを習得できます。
コースは、動画とマニュアルで構成され、Standardコースには11回のセッションがあります(Professionalコースには3回のセッションが含まれています)。
受講者にはeラーニングプラットフォームが提供され、全ての講座動画の視聴と課題提出をオンラインで行うことができ、各自のペースで進めることが可能です。
また、試験もオンラインで受験可能で、自宅や職場からアクセスして受験することができます。
【SEO関連】マーケティング資格3選!
本章では、SEOの知識を持っていることを証明できる資格を3つ紹介します。
認定SEOスペシャリスト
難易度:★★☆
認定SEOスペシャリストは、一般社団法人 全日本SEO協会が提供する資格です。
企業が求める、SEO担当者に必要な知識と技術を習得する機会を提供しています。
この資格を取得するには、一般社団法人 全日本SEO協会が主催する「認定SEOスペシャリスト養成スクール」に参加する必要があります。
養成スクールでは2回の研修を受け、その後、SEO検定1級から4級の受験と合格、さらに卒業課題の提出が必要です。
これらの条件を満たすことで、認定SEOスペシャリストの証明書を受け取ることができます。
研修は主に東京と大阪で開催されていますが、忙しい方や遠方に住む方のために、授業の内容を動画で視聴できる「ダウンロード学習コース」も提供されています。
SEO検定
難易度:★☆☆
SEO検定は、「一般社団法人全日本SEO協会」が認定する資格で、SEOのスキルを評価するための資格です。
この検定には1〜4級までのレベルがあり、受験者の知識とスキルに合わせて受験できるようになっています。
それぞれの級の難易度は以下の通りです。
4級:SEOの基本知識
3級:目標キーワードの設定とサイト内部要因の最適化
2級:コンテンツSEOと外部要因の最適化
1級:モバイルSEOの技術とソーシャルメディアの活用
SEO業界への新人や初心者に向けた資格で、公式テキストや過去の試験問題を活用することで、比較的容易に合格できる資格といえます。
試験は月に1〜2回の頻度で、全国10ヶ所で実施されています。
SEOマーケティングアドバイザー
難易度:★★☆SEOマーケティングアドバイザーとは、日本デザインプランナー協会(JDB)が主催する資格です。
SEOに関する幅広い知識を持ち、それをWebマーケティングに活かし、クライアントの課題を解決する専門家を指します。
例えば、Web上で集客に課題を抱える企業のWebサイトのSEOを最適化し、集客に貢献するのが主な仕事です。
SEOやWebマーケティングのスキルは、Webサイトの制作や記事執筆など、多岐にわたるWeb関連の業務に役立ちます。
SEOマーケティングアドバイザーの資格を取得することは、Web業界でのキャリアを積みたい人々にとって大きな強みとなるでしょう。
Webマーケターだけでなく、WebデザイナーやWebライターなど、Web関連の職種に従事したい人にとっても価値のある資格です。
【経営関連】マーケティング資格2選!
会社の経営戦略策定や危機管理に役立つ、経営関連のマーケティング資格を紹介します。
中小企業診断士
難易度:★★★
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
経営コンサルタントやアドバイザーとして、中小企業の経営課題を解決し、企業の成長に貢献する役割を果たします。
中小企業診断士の主な業務は、企業の成長戦略の策定と実行に対するアドバイスです。
また、中小企業と行政・金融機関との連携を促進し、専門的な知識を活用して中小企業の施策をサポートします。
中小企業診断士になるまでには、1次試験、2次試験(筆記・口述)、実務補習・実務従事の3段階のステップがあります。
1次試験は2日間に渡って行われ、受験資格はありません。
MBA(経営学修士)
難易度:★★★
MBA(Master of Business Administration)は、経営学を大学院で学び修了することで取得できる学位です。
日本では「経営学修士・経営管理修士」とも呼ばれます。
MBAプログラムは、企業経営の実務家を養成することを主要な目的としています。
従来は、大学院に通学し2年間フルタイムで修了するものでした。
しかし最近では、仕事を続けながら学ぶための多様な形式のコースも提供されています。
MBA取得により、戦略策定やマネジメント、マーケティング、財務、会計、論理的思考などのスキルを獲得できます。
マーケティングの資格を取得すべき人は?
マーケティングの資格は、どのような方を対象にしているのか、どのような職業の人が取得するべきかについて解説します。
企業のマーケティング・Web担当者
企業のマーケティングやWeb担当者にとって、マーケティングの資格は必須です。
市場競争が激化し、オンラインプレゼンスが重要性を増す中、マーケティングのスキルは不可欠です。
マーケティング資格を取得することで、戦略的なキャンペーンの立案やデータ分析、効果的な広告戦略の実行を学び、企業の成功に貢献できます。
広告・制作会社の営業職
広告や制作会社で営業職に従事する場合、クライアントのニーズを理解し、適切な提案を行う能力が必要です。
マーケティングの資格は、広告やプロモーションの分野で活躍するために役立ちます。
クライアントに対して信頼性のあるアドバイスを提供し、ビジネスを発展させましょう。
プランナーやコンサルタント
マーケティングプランナーやコンサルタントは、クライアントに対して効果的な戦略を提供する役割を果たします。
マーケティングの資格は、戦略策定、データ分析、顧客洞察に関するスキルを向上させます。
クライアントの成功に貢献し、信頼を築くために資格取得を検討しましょう。
マネージャーや管理職
組織内で管理職やマネージャーとしてのポジションに就いている場合、マーケティングの知識はチームの成功に直結します。
資格取得により、戦略的思考やリーダーシップ、プロジェクト管理のスキルを磨き、組織の成長を促進できます。
ネットショップ運営者
オンラインショップを経営する場合、マーケティングの資格はウェブプレゼンスの向上に役立ちます。
SEOやコンテンツ戦略、ソーシャルメディアマーケティングなどのスキルを習得し、オンラインビジネスの成功をサポートしましょう。
マーケティング資格を取得するメリットとは?
最後に、マーケティング資格を取得するメリットについて紹介します。
就職や転職に有利になる
マーケティング資格を持つことは、就職や転職において大きなアドバンテージとなります。
企業はマーケティングに関するスキルと知識を高く評価し、競争の激しい求人市場で頼りにされる存在となります。
マーケティング資格は、履歴書や職務経歴書において、あなたの専門性を示す証拠となり、採用担当者の目に留まるでしょう。
専門スキルを証明できる
マーケティング資格は、あなたが専門スキルを持っていることを明確に証明できる手段です。
資格取得には一定の知識と実務経験が必要であり、それをクリアすることで自信を持って自分のスキルをアピールできます。
これはクライアントや雇用主に対して、あなたの価値をアピールするのに役立つでしょう。
独立・起業に役立つ
マーケティング資格を持っていることは、独立したプロフェッショナルや起業家にとっても有益です。
独立したマーケターやコンサルタントとして活動する場合、資格はクライアントからの信頼を獲得するのに役立ちます。
また、自身のビジネスを展開する際にも、マーケティングスキルは不可欠です。
マーケティングスキルを身に付けるには資格取得が最適!
このブログでは、おすすめのマーケティング資格や、取得するメリットについて詳しく説明しました。
マーケティングの世界では競争が激しく、専門的なスキルや知識が必要不可欠です。
資格取得は、就職や転職でのアドバンテージや専門性の証明として大いに役立ちます。
また、独立や起業を考えている方にとっても、マーケティング資格は信頼性を高め、成功への一歩を踏み出す手助けとなるでしょう。
マーケティングスキルを磨くために資格取得を検討し、自己投資としてスキルの向上に努力する価値は十分にあります。
今こそ、資格取得を通じてマーケティングのプロフェッショナルとしての道を切り拓きましょう。
ITの資格が気になる方は「ITパスポートの資格講座おすすめランキング10選!失敗しない講座の選び方もご紹介します」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。