メイクアップ資格にはどんな種類がある?各資格の概要を徹底解説! 更新時間 2023.08.10
美容業界でキャリアを築くには、資格は重要な役割です。
しかし美容資格といってもさまざまな種類があり、資格の目的やカリキュラム、対象者なども異なります。
メイクアップ資格を取得するなら、詳しい概要を知った上で、自分の目的に合った資格を選択することが重要です。
「メイクの仕事に就くには資格が必要?」
「メイクアップの資格ってどんな種類があるの?」
「メイク資格の試験ってむずかしい?」
このような疑問を抱えている方に向けて、メイクアップ資格の種類や概要を徹底解説します。
独学でネイリストになりたい方は 「独学でネイルの資格は取得できる?自力で学ぶメリット・デメリットを解説」も参考にしてみてくださいね。
![](https://www.tsuushinsei.net/file/upload/1693904905_166991669664f6f009d6e3c.jpg)
メイクアップ資格にはどんな種類がある?
メイクアップ資格について、資格の種類や重要性を解説していきます。
メイクアップ資格一覧
メイクアップ資格には、以下のようなものが挙げられます。
JMAメイクアップ技術検定上記の資格のほか、マツエクやネイル、エステティックといった資格もあり、さまざまな分野で活躍することが可能です。
美容系の仕事に資格は必要?
美容系の仕事、とくにメイクアップアーティストや講師の役割では、資格が大いに役立ちます。
資格は就職や転職、自身のブランディングに有利です。
メイクに関する資格を持つことで、クライアントや雇用主に対し、客観的な形で確かな技術力と専門知識があることを明示できます。
メイクアップ関連の資格を持っていれば、結婚式やイベントでの仕事を獲得しやすくなったり、美容スクールやサロンでの就職が有利になったりといったメリットがあります。
資格を証明できると、仕事相手やクライアントからの信頼を築きやすく、高い報酬を得られる可能性も増えるでしょう。
資格はプロである証明書とも言えるため、仕事の幅が広がり、キャリアが向上します。
JMAメイクアップ技術検定
日本メイクアップ技術検定は、美容師やメイクアップアーティストを目指す人々にとって、価値のある資格です。
資格の概要
JMAメイクアップ技術検定は1級、2級、3級の三段階に分けられています。
各段階での審査内容は多岐にわたり、メイクアップの基本から応用に至るまで網羅されている内容です。
試験は年2回で、費用も比較的手頃になっています。
ここで注目なのは、この資格が職業としての技術力、接客力、知識力の向上を目的としている点です。
例えば、1級の試験では顧客の要望に応じたイメージメイクが求められます。
これは顧客の満足度を高めるための、非常に重要なスキルです。
2級、3級では基本的なスキンケアからフルメイクアップまでの技術が審査されます。
難易度や合格率
JMAメイクアップ技術検定の難易度は高く、とくに1級の合格率は過去に33.3%とも記録されています。
各級で実施される実技試験では、テーマに基づいたメイクを行い、技術力と表現力が厳しく評価されます。
例えば、1級ではモデルの要望に沿った高度なイメージメイクが求められ、対応するには多くの練習と経験が必要です。
試験の難易度が高いだけに、この資格は業界内での評価が非常に高いのも特徴です。
とくに1級を持っていると、求人でも優遇されやすく、報酬も高くなる可能性があります。
2級や3級でも、基本的なスキンケアからベースメイクの技術がしっかり評価されるので、初めてメイクアップの仕事に就く方にも有利になるでしょう。
MSOJ認定メイクアップ検定
MSOJ認定メイクアップ検定は、一般社団法人日本メイクアップ連盟(MSOJ)が主催する資格です。
試験では、メイクアップアーティストとしての総合的なスキルが評価されます。
資格の概要
試験は筆記と実技の2部構成となっており、基本的なメイクアップの知識からプロ意識、接客マナーに至るまで幅広い領域が対象です。
この資格には、3級から1級までの3つのレベルが存在します。
3級はナチュラルメイクができる基礎レベル、2級はより高度なナチュラルメイクと部分修正が求められ、1級ではサロン、ウエディング、映像など多岐にわたるメイクアップ技術と知識が必要です。
例えば、1級ではウエディングメイクで必要な持続性や華やかさ、映像メイクでのライティングに対する理解などが評価されます。
難易度や合格率
MSOJ認定メイクアップ検定においては、難易度や合格率は明確に公表されていないので、試験の難易度は不明です。
筆記試験では、メイクアップに関する理論や技術が問われるため、基礎知識の習得と理解が要ります。
実技試験では、指定されたメイクの技術と表現力が対象となります。
合格基準は筆記試験と実技試験共に、100点満点中80点以上が基準です。
この資格試験が提供するメリットとしては、自分のスキルが一定の水準に達している証明になります。
資格に複数のレベルがあるため、どのレベルで仕事ができるのかを客観的に把握できるでしょう。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は、「一般社団法人IBF国際美容連盟」が主催する資格検定制度です。
資格の概要
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は、メイクアップアーティストとしての基礎知識、技術、さらに国際的な視野を測るものです。
試験科目は「実技試験」と「筆記試験」の2つあり、それぞれが高いレベルのスキルと知識を要求します。
試験の具体的な一例として、実技試験ではモデルを用いてのメイク技術が評価されます。
一方で、筆記試験ではメイクアップの理論や基本知識が必要です。
IBFが指定する各スクールにて、指定のカリキュラムを修了すると、修了証書を取得することができます。
試験に合格することで、国際レベルで活動する際の信頼性が高まることが、この資格を持つ大きなメリットです。
国際的な舞台でのスキルと知識を証明でき、就職や開業の際にもIBFからの多角的な支援が受けられます。
難易度や合格率
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験の合格率は、公式には発表されていません。
しかし、この試験は国際的なスタンダードに則って設計されており、合格者は確かなスキルと知識を有することが認められます。試験は、実技試験と筆記試験の2つで構成され、両方において高水準です。
実技試験ではメイクアップの技術力、筆記試験では専門知識が評価されます。
試験の難易度が高いことのメリットは、合格した場合、その専門性が高く評価される点です。
具体的には、この資格を持つことで、国際舞台でもそのスキルが認知され、多くの仕事のチャンスにつながります。
メイクセラピー検定
メイクセラピー検定は、「一般社団法人メイクセラピストジャパン メイクセラピー検定事務局」が認定する資格です。
資格の概要
試験内容は、心理学からメイク理論、色彩学まで多岐に渡り、メイクと心理面の両方でのスキルアップが目指されます。
注目すべきは、心理カウンセリングの手法を活用したメイクセラピーがある点です。
「心の健康」に対する関心が高まる今、この資格によって美容だけでなく、心理面でのサポートが可能となります。
とくに美容師やカウンセラーとして活動する場合、高度な専門性が求められる場面で大きな強みとなります。
受験レベルは3級から特級まであり、3級は在宅やオンラインで受験可能です。
難易度や合格率
メイクセラピー検定においては、難易度や合格率は明確に公表されていません。
しかし、3級は在宅やオンラインで受験できることから、手軽にステップアップ可能な資格と考えられます。
とくに受験者の背景を見ると、約60%が社会人で25%が学生です。
このデータから、多くの社会人や学生が資格取得を目指していることが分かります。
また美容関連や医療福祉関連のプロフェッショナルがそれぞれ30%を占めており、高い専門性を求める人々にも受け入れられているようです。
年齢層に関しても、10代から50代以上と幅広く、とくに3級は若い世代が、上級になるにつれ30~40代が中心となっています。
特級では40代の女性が70%以上を占めており、熟練度の高いスキルが必要とされることが理解できるでしょう。
![](https://www.tsuushinsei.net/file/upload/1693904905_166991669664f6f009d6e3c.jpg)
![](/file/upload/1698722783_921861570654073df6b425.jpg)
日本化粧品検定
日本化粧品検定は「文部科学省後援」の検定試験であり、化粧品に関する幅広い知識が学べます。
検定の目的は、化粧品のスペシャリストを育成することです。
資格の概要
多くの人が化粧品選びで迷いや失敗を経験していますが、この資格を持っていると最適な選択をアドバイスできます。
具体的には、化粧品の成分や効果、使用方法などについての深い知識を習得が可能です。
この知識があると、自分自身だけでなく、他人のスキンケアやメイクのお悩みも手助けできるようになるでしょう。
資格取得の大きなメリットとして、自分自身のスキンケアやメイクが格段に向上するだけでなく、専門性が高まることです。
化粧品に関する専門性は職場でも非常に有用で、個々のニーズに合わせたアドバイスができるため、より多くの人々に対し理想の自分に近づけるお手伝いができます。
難易度や合格率
日本化粧品検定の難易度は多少高いものの、努力次第で確実に合格するできるレベルにあります。
これまでの合格率を見ると、1級は67.6%、2級は71.1%でした。(過去5回の合格率の平均値)
これは、試験の質が一定であること、そして十分な対策をすれば高確率で合格できることを示しています。
美容業界で働いている人なら、この資格を持つことで顧客からの信頼を一層高めることができます。
また美容製品の販売員であれば、商品説明の際に信憑性が増し、販売数を伸ばす可能性が高まります。
メイクアップ認定講師
メイクアップ認定講師資格は、美容業界で確かなスキルと信頼を築くための資格です。
「PBアカデミー」によって提供されるこの資格取得講座は、美容業界で働きたい人、スキルアップを目指す人、さらには趣味を仕事にしたい人に最適です。
資格の概要
メイクアップ認定講師の資格を取得すると、美容業界はもちろん、ウェディング業界や化粧品メーカー、美容室、結婚式場など多岐にわたるフィールドで活躍可能です。
資格の特徴として、テキストは基礎から高度な技術まで網羅されており、専門のキットも提供されるため、効率よくスキルを身につけられます。
また、91%の高い受講満足度があり、多くの受講生がスキルアップやサロン開業、エステサロンでのサービス向上に有用な資格です。
メイクアップ認定講師資格は、多くの人々が求めるプロとしての信頼を獲得できます。
難易度や合格率
メイクアップ認定講師資格の合格率は公式には公表されていませんが、資格取得講座を受けることで合格に近づくことができます。
講座を受けるメリットの1つは、専門家から直接指導を受けられる点です。
具体的には、美容業界で働くための基礎知識から応用技術まで幅広く学べるので、試験に臨む自信がつきます。
また、多くの講座では模擬試験や過去問の解説も行われるため、試験の難易度をあらかじめ把握できるのも利点です。
これにより、自分の弱点を明確にし、効率よく学習することが可能です。
メイクアップ資格を取得するメリットとは?
メイクアップ資格の取得が就職や転職、さらには顧客からの信頼にどのように寄与するのかを詳細に解説します。
就職や転職で有利
美容業界での就職、または転職を考えている場合、メイクアップ資格は非常に強力な武器になります。
この資格は、メイクアップのスキルと知識が確かであるという確固たる証明となり、採用担当者に自分の価値を訴える際に有利です。
資格があれば、美容関連の仕事でとくに専門性を求められるポジションに就く可能性も高まります。
その結果として収入の向上が期待でき、より多くの選択肢が広がり、就職や転職がスムーズに行える可能性が高くなります。
顧客からの信頼
メイクアップ資格を取得することは、顧客からの信頼を確立するうえで非常に有益です。
資格は、あなたの「技術力」と「専門知識」を証明できる武器になります。
サロンや結婚式場で働く場合、顧客はとくに資格を持つプロにサービスを求める傾向があります。
資格を持っているという事実は、顧客がリピート率を高め、口コミや評価での好意的な評判を生む基盤となるでしょう。
高い信頼性は自身のビジネスを拡大するための強力な武器となり、ただのメイクアップアーティストから一歩進んだ専門家として、多くの顧客から選ばれる可能性も高まります。
テクニックや知識の向上
メイクアップ資格の取得は、テクニックと知識の向上に繋がります。
資格試験のために必要な学習範囲は広く、多様なメイクの手法や背景にある理論までカバーされています。
基本的なスキンケアからアドバンスレベルのメイクテクニックまで幅広く研究するので、あらゆる顧客のニーズに対応できる多才なプロに成長できるでしょう。
専門性を高めるメリットは、高度な技術力が顧客からの評価を上げ、より多くの依頼を受けられることです。
また、定期的な研修やセミナーに参加することで、最新のテクニックやトレンドを把握でき、時代の変化に柔軟に対応できます。
通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの?勉強期間や最短取得するための方法をご紹介!」も参考にしてみてくださいね。
メイクアップ以外のおすすめの美容系資格
メイクアップ以外にも、エステティシャンやネイリスト、アイリストなど、美容系資格は多種多様です。
本章では、メイクアップ以外の美容系資格について、それぞれの特性と活用方法を紹介します。
エステティシャン
エステティシャンの資格は、フェイシャルエステやボディトリートメント、脱毛、リフレクソロジーなど多岐にわたる施術技術を習得できます。
複数の協会や団体から資格が提供されており、肌の基本知識から高度な施術まで、幅広いカリキュラムを習得することが可能です。
学んだ知識と技術は、お客様一人ひとりの美容や健康に対する個別の対応力を高めることができます。
ネイリスト
ネイリストの資格は、爪に関する美と健康を専門的に学ぶための大事なステップです。
この資格を取得すると、基礎的な爪のケアから高度なネイルアートのデザインまで、幅広い知識と技術が身につきます。
具体例としては、資格研修で爪の形状、色、健康状態に適したケア方法や装飾技術をしっかりと学びます。
これにより、お客様の手元を独自のセンスで美しく演出することが可能です。
ネイル資格があれば、ネイルサロンや美容室での就職はもちろん、独立開業する際の信頼性や専門性が高く評価され、多くの顧客に選ばれる可能性が高くなります。
アイリスト
アイリストの資格は、目元を魅力的に見せるための専門的な技術と知識を習得する資格です。
まつエクやまつ毛パーマはもちろん、アイメイクのテクニックも高度なレベルで習得できます。
まつエクにおいては、短いまつげを長く見せたり、少ないまつげにボリュームを出すことが可能です。
資格があることで、繊細な目元への施術に対する信頼が高まり、美容室やまつエクサロンでの就職が容易になります。
さらに顧客からの信頼が増し、専門的なスキルで高い評価と報酬を得ることが可能です。
ネイリストの講座費用に悩んでいる方は 「ネイル資格の費用相場を徹底解説!費用を安く抑える方法をご紹介!」も参考にしてみてください。