メイクの資格は安さで決めていい?費用で選ぶメリット・デメリットについて 更新時間 2023.11.10
メイク資格にはさまざまな種類があり、スクールや講座によって必要な費用や期間が異なります。
そんな中、メイクの資格取得に関して、できるだけ費用を安く抑えたいと考える人も多いでしょう。
しかし、必要なスキルを得るのに、費用の安さで取るべき資格を決めていいのか悩むところです。
そこで今回は、メイク資格を費用の安さで選ぶメリットやデメリット、おすすめの格安メイク資格講座などをご紹介していきます。
「メイク資格を取りたいけどお金がない」
「安くても仕事に役立つ資格がほしい」
と考えている方にとって、最適な情報を提供します。
メイク資格は費用や安さで決めていい?
メイク資格は費用や安さで決めていいものか、資格を選ぶ際のポイントについて解説します。
将来の目標やなりたい職業に合った資格を選ぶ
メイクアップの世界では、資格取得が重要な一歩です。
まず最初に考えるべきなのは、将来の目標やなりたい職業に合った資格を選ぶことです。
例えば、ブライダルメイクや特殊メイクに特化した資格など、自身の興味やスキルに合わせて選ぶようにしましょう。
とりあえずメイクを学びたいなら安さ重視でOK
メイクに興味があり、基本的な技術を学びたい場合は、費用や安さを重視しても良いでしょう。
初心者向けのカジュアルなメイク講座や、オンラインコースも多く存在します。
こうしたコースは手軽に参加でき、基本的なテクニックを習得するのに最適です。
「普段のメイクを格上げしたい」「セルフメイクのやり方が知りたい」という場合は、最低限の基礎が学べる格安講座でも問題ありません。
メイクアップアーティストには美容師免許が必須
メイク資格を取得して仕事にしたい方は、美容師免許も同時に必要です。
首から上のパーマ・結髪・化粧(つまりヘアメイク)は「美容師法」で制限されており、美容師免許を持っていないと施術できません。
美容師免許を取得するには100万円以上かかることが一般的ですので、よく考えた上でメイクの仕事に携わるか考えましょう。
メイク資格と美容師免許を取得することで、より広範で専門的なメイク技術を身につけ、幅広い仕事の機会を得ることができます。
通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの?勉強期間や最短取得するための方法をご紹介!」も参考にしてみてくださいね。
費用の安さでメイク資格を選ぶメリット・デメリット
メイク資格を費用で選ぶ際の、メリットとデメリットについて解説します。
両方の側面から考えることで、メイク資格を決める際の「自分の軸」がみえてくるでしょう。
メリット
メイク資格を選ぶ際に費用を重視することにはいくつかのメリットがあります。
まず、手頃な価格の講座やコースが豊富に存在し、初心者が気軽にメイクの基本を学べることです。
低い費用で入手できる資格は、短期間でスキルを磨く良い機会となります。
また、費用の安さは、経済的に余裕がない人々にとって好都合です。
挑戦する敷居が低いのに加え、途中で「向いていない」と思っても簡単にリカバリできます。
デメリット
一方で、費用の安さだけを重視して資格を選ぶことにはデメリットも考えられます。
低価格の講座は内容が浅い場合があり、本格的なスキルや専門知識が不足している可能性が少なくありません。
また、メイク道具のクオリティが低かったり、設備が整っていないなどの難点もあるでしょう。
質の低い講座では、実践的な経験や高度な技術を身につけることが難しくなります。
また、一部の雇用主やクライアントは、安価な資格を持つ個人よりも高いスキルや信頼性を重視する場合があります。
安易な選択が将来の仕事の機会に影響を与える可能性もあるため、費用だけでなく、質の高いメイク資格を選ぶことが重要です。
独学でネイリストになりたい方は 「独学でネイルの資格は取得できる?自力で学ぶメリット・デメリットを解説」も参考にしてみてくださいね。
費用が安い!メイク資格のおすすめ講座5選
ここでは、受講料は手軽だけど質の高いメイク資格が取得できるおすすめ講座を紹介します。
PBアカデミー メイクアップ認定講師資格取得講座
PBアカデミーのメイクアップ認定講師資格取得講座は、プロフェッショナルを目指せる充実の講座です。
6か月間の通信講座で、メイク初心者から美容関係者まで、幅広い層におすすめできます。
受講費用は86,900円で、柔軟な通信講座形式で学ぶことができます。
講座では、まずベースフェイス理論から学習が始まります。
顔の筋肉や黄金比率の法則を基本に理解し、眉技法やベースメイク、アイメイクのコツを磨くことができます。
学習中の質問には専門スタッフが無料でサポートしてくれ、LINEや電話での即答が可能です。
教材キットはテキストと一緒に配送され、到着日から学習を開始できます。
初心者でも安心して受講できるコースですが、メイクキットはプロ仕様のクオリティを備えており、クオリティの高いスキルを身につけたい方に最適です。
エコール・ド・パリ メイクアップスクール本格通信メイクコース
エコール・ド・パリ メイクアップスクールの「本格通信メイクコース」は、ビューティーアドバイザーやメイクアップアーティスト志望者に最適な講座です。
通常の受講費用は25万円ですが、現在は20%オフの特別価格が適用され20万円で受講できます。(2024年1月時点)
約6ヶ月の通信講座で、スクーリングもあるリモート授業形式が特徴です。
リーズナブルな価格で、撮影やブライダル、舞台、ファッション等、すべてのヘアメイクを習得できるのはお得な料金設定と言えるでしょう。
授業時間は40分から1時間で、隙間時間を有効活用できる効率的な学習が可能です。
メイク理論から始まり、皮膚理論、ファンデーションの仕上げ方、眉の理論と実習、アイシャドウの理論と実習、ナチュラルメイク、ブライダルメイクなど、カリキュラムも充実しています。
さらに、プロ仕様のメイク用品一式が提供され、仕事にも活かせる優れた品質を備えています。
メイクアップのプロとしてのスキルを高めたい方や、美容系の仕事に転職を考えている方にぴったりのコースです。
メイクセラピストジャパン メイクセラピー検定準2級試験対策
一般社団法人メイクセラピストジャパンの「メイクセラピー検定準2級試験対策 eラーニング講座」は、約3ヶ月の通信講座で、メイクセラピー検定の合格を目指す方に最適です。
受講費用は22,000円で、手頃な価格で質の高いスキルや知識が習得できます。
「メイクセラピー」は、心理カウンセリング手法を化粧療法の一環として組み合わせたアプローチです。
外見の美しさだけでなく、心の健康と心理的なサポートも重要視しています。
メイクセラピストジャパンの講座では、動画、PDFテキスト、確認テスト、模擬試験など、豊富な教材が用意されています。
準2級対策講座は、知識と実技の両面から構成され、テキスト学習に加え、動画視聴や確認テスト、模擬試験を通じて効果的な学習が可能です。
実技対策では、自身のメイク画像をアップロードして添削指導を受けることもできます。
学習は各章のテキストと動画視聴→確認テスト→模擬試験→実技練習→実技課題提出の順に進行し、自分のペースで学びたい方に最適な構成になっています。
グレースアカデミーのパーソナルメイク講座
グレースアカデミーの「オプション講座 パーソナルメイク講座」は、1ヶ月未満(1.5h×6日)の短期間で学べる通信講座です。
受講費用74,800円で、取得できるスキルにはメイクアップ、パーソナルカラー、パーソナルデザインが含まれています。
オンライン講座なので、通学講座にはない便利な機能が利用でき、インターネットがあればどこでも学習が可能です。
本コースでは、ベースカラーやブラシの使い方、チーク、アイブロウ、パーソナルカラー、顔型に合わせたメイクなど幅広いテーマを網羅的に学びます。
質問や不安に対するサポートは充実しており、通学講座と同様の内容を何度でも受講可能です。
質問はスクールで直接、またはオンラインで無料で受け付けているので、安心して学習に取り組むことができます。
半年間は担任講師がサポートし、学習が終了しても質問や相談が受けられてお得感も満載です。
ユーキャンのコスメ検定
通信教育で有名なユーキャンの「コスメ検定(日本化粧品検定)」は、化粧品や美容に関する幅広い知識を基礎から学べる資格です。
化粧品の成分や効能だけでなく、ネイル、オーラルケア、サプリメント、ポイントメイク、ボディーケア、ヘアケアなど、美容に関する広範な知識を身に付けることができます。
この資格ではわずか4ヵ月で、多岐にわたる知識が身につくのが魅力です。
受講費用は一括払いの場合29,000円、または月々2,980円×10回で総計29,800円となっています。
学習時間の目安は1日30分で、通信教育形式(WEB学習)で柔軟に学ぶことができます。
質問・添削などのサポート体制も充実しており、講師が疑問に丁寧に答えます。
費用がリーズナブルですので、メイク初心者や美容の知識を習得したい方はぜひチャレンジしてみてください。
メイク資格にはどんな種類がある?
メイク資格には、さまざまな団体が運営している資格があり、カリキュラムや習得できる内容が異なります。
ここでは、代表的なメイク資格をまとめてご紹介します。
JMA日本メイクアップ技術検定試験
メイクアップ技術検定試験は、一般社団法人JMAが主催する資格です。
試験は1級、2級、3級の三段階に分かれており、メイクアップを職業として目指す方や既に職業としている方の技術力、接客力、知識力を向上させることを目指しています。
美容業界でのキャリアを築きたい方はもちろん、スキルアップや新しい活躍の場を求める方にとっても、大きな武器となるでしょう。
試験は年に2回開催され、実技試験が行われます。
1級試験
1級試験は、モデルの悩みや要望に応じて、イメージメイク技術を審査する実技検定試験です。2級合格者が受験対象者となります。
2級試験
2級試験は、スキンケアからフルメイクアップの過程と仕上がりを審査する実技検定試験です。3級合格者または3級・2級同日受験者が受験対象となります。
3級試験
3級試験は、スキンケアからベースメイクアップ、チーク・ハイライト・ローライトまでの基本技術の過程と仕上がりを審査する実技検定試験です。
メイクセラピー検定
メイクセラピーは、心理カウンセリングの手法を取り入れたメイクアップ技法で、化粧療法の領域における援助法の一つです。
このアプローチは、単に外見をキレイにするだけでなく、心理カウンセリングによる心理的援助を目的としています。
試験レベルは3級〜特級の5段階で、2級までは受験資格がありません。
試験は準2級までは自宅で受験でき、2級からは東京や大阪などの指定地域で実施されます。
メイクセラピーは介護や医療業界でも注目されており、受験者は2万人を超えました。
高齢化社会の進展に向けて、需要が高まっている資格の1つと言えるでしょう。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
国際美容連盟(IBF)は、美容業界の発展・向上を目指すメイクアップ関連アーティストやスペシャリストによって立ち上げられた組織です。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は、プロのメイクアップアーティストに必要な知識・技能をIBF公認で認定する資格です。
IBFが指定する各スクールのカリキュラムを修了し、修了証書を有している者が受験資格とされています。
受験するには、指定スクールでの学習が必要です。
試験は「在宅受験」と「会場試験」の2つの方法があります。
在宅試験は試験問題が郵送され、在宅で受験し、提出期限までに解答用紙を提出する方法です。
一方、会場試験は試験会場で受験します。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は海外でも高い評価を受けており、世界的に活躍できるメイクアップアーティストを目指している方におすすめです。
日本化粧品検定
日本化粧品検定は、「一般社団法人日本化粧品検定協会」が運営する検定資格で、文部科学省が後援しています。
化粧品・美容皮膚科学の基礎知識や法律、ネイル、化粧品に含まれる成分や効能に関する知識を体系的に学ぶことができる資格です。
検定には3つのレベルがあり、それぞれの料金、難易度、目的は以下の通りです。
料金(税込)
3級: 無料
2級: 6,600円
1級: 13,200円
難易度と目指す目的
- 3級: 簡単で、化粧品や美容の基本知識を身につける
- 2級: 難易度は中程度で、美容を専門的に理解し、語れる人を目指す
- 1級: 難易度は高めで、化粧品の専門家としての知識とスキルを高める
日本化粧品検定は企業の社員教育にも導入され、高い認知度と評価を受けています。
この資格を取得することで、科学的根拠に基づいた知識を活かし、質の高いサービスを提供できるようになるでしょう。色彩技能パーソナルカラー検定
色彩技能パーソナルカラー検定は、「NPO法人日本パーソナルカラー協会」が主催する資格です。
この検定では、色の属性や色彩の心理効果、配色法を学んだ後、肌色や髪の色、目の色を考慮し、最も似合う色彩を診断する知識を習得できます。
資格には3つのモジュールがあり、内容は以下のとおりです。
- モジュール1(初級): パーソナルカラーに必要な色の知識と、色を見分けるポイントを習得
- モジュール2(中級): 色を扱うプロとして、仕事に毎日使える知識を習得
- モジュール3(上級): 色の属性の違いが、顔の見え方にどのような影響を与えるかを習得
色彩の基本的な理論を習得し、実践的に「色を見分ける」ための目の訓練ができる資格で、日常生活から仕事の幅広い分野で活用できます。
受験資格はモジュール1(初級)には不要で、モジュール2(中級)・モジュール3(上級)にはそれぞれの前段階の合格者が受験できます。
なお、初級・中級は併願も可能ですので、最短で上級資格を取得することもできるでしょう。美容について、ネイルに興味があるという方は 「ネイル資格の種類は?それぞれの試験内容の違いや取得方法をご紹介」も参考にしてみてくださいね。
メイクアップ資格の通信講座を選ぶポイント
予算やスケジュールはもちろん、教育内容やスクールの信頼性まで、通信講座選びで重視すべきポイントを紹介します。
予算とスケジュール
通信講座の選び方には、予算とスケジュールが重要です。
費用面では、講座によっては数万円から数十万円と幅があります。
そのため、事前にしっかりと予算を確認し、自分が投資できる金額に見合った講座を選ぶことが大切です。
スケジュール面では、通信講座は基本的に自分のペースで学べるため、仕事や学校と並行して学ぶことが多くなります。
忙しい日常生活でも無理なく学び続けられることが、通信講座の1番の魅力です。
しかし、受講期間には上限があるケースもあるため、自分のスケジュールと照らし合わせて検討するよう注意しましょう。
メイクテクニックの上達度
メイクアップ資格を取得する目的の一つは、メイクテクニックの向上です。
通信講座でもその目的は変わらず、カリキュラムには基本から応用まで幅広いテクニックが網羅されています。
講座によっては、実際の現場で使えるプロ仕様のテクニックを教えてくれるものもあります。
スクーリングがある講座を選べば、プロのテクニックを直接実感でき、資格取得後に即戦力として活躍することが可能です。
独学では難しいテクニックも、プロの指導のもとでしっかりと習得できるのが通信講座の強みです。
このようにして、通信講座を上手に選ぶことで、目指すスキルレベルまで確実に到達することできます。
企業の信頼性や実績
通信講座でメイクアップ資格を取る場合、提供企業の信頼性と実績は大事な要素です。
信頼性の高い企業を選ぶメリットは、安心して学習に集中できる環境が整っていることです。
例えば、教材がしっかりとした内容であったり、サポート体制が整っているのなら、学習者は安心して継続できます。
多くの受講生が資格を取得しているというデータは、その通信講座の質が優れている可能性が高いです。
通信講座に申し込む場合には、提供する企業の歴史や美容業界における貢献度、講師の質などをみて判断しましょう。
これにより、資格の価値が高まり、就職や転職においても有利な条件を手に入れられる可能性がUPします。
受講生の口コミや評判
メイクアップ資格の通信講座を選ぶ際、受講生の口コミや評判は非常に価値があります。
活用するメリットは、実際の受講状況やゆーザー満足度を先に知ることができる点です。
例えば、講座の内容が実践的であったり、「サポート体制が整っていた」といった良い口コミが多い場合、安心して受講できると判断できます。
しかし一方で、教材の品質が低い、サポートが不十分といった改善点も、口コミから早期に把握することが可能です。
受講者のリアルな意見や感想は、事前に失敗するリスクを大幅に減らせることができるでしょう。
受講料が高額であるにも関わらずサポートが十分でないといった口コミが多い場合、その講座は避けた方が良いかもしれません。
転職や就職に有利か
メイクアップ資格は、転職や就職活動で大きなアドバンテージとなる可能性があります。
美容業界などでの求人に応募する場合、資格を持っていることが採用の決め手となるケースも少なくありません。
資格があれば、専門的なスキルと知識を有していると評価されるからです。
通信講座で資格を取得する利点は、場所や時間に縛られずに学習できる柔軟性なので、自分のペースで計画的に学びながらスキルアップができます。
このようにして市場価値を高めることで、より多くの選択肢が広がるのは当然のことでしょう。
学業・仕事との両立は可能か
上記のポイントを踏まえたうえで、学業・仕事との両立が可能かどうかが重要になってきます。
学生の場合は、大学3年生後半から就職活動の準備をしないといけませんし、社会人の方は繁忙期にスクールを通うことになれば、延長料金や期間が開いた後のモチベーションの低下を招きかねません。
それぞれ忙しい時期を考慮したうえで、講座受講を検討しましょう。