ネイル資格の取り方をご紹介!必要な時間と費用を徹底解説 更新時間 2023.08.09
「ネイルの資格を取りたい!」「ネイル業界でステップアップを図りたい!」という方は必見です!
初心者からネイリストになる方法や、ネイル資格の取得方法、資格ごとの勉強時間や費用についてご紹介します。
この記事で、効果的な学習方法や資格取得のポイントを抑え、ネイリストデビューやスキルアップを果たしましょう。
ネイル業界での成功に一歩近づくヒントが詰まった内容です。
ネイリストになるためのステップ
ネイリストとしての道を歩むためには、段階的なステップがあります。
STEP1.ネイルの知識や技術を習得する
まず初めに、ルアートに関する基本的な知識や技術を習得することが大切です。
ネイルデザインの基本から始め、カラーコーディネーションや施術技術を身につけていきましょう。
また爪を扱う仕事なので、皮膚科学や爪の解剖生理学などを学ぶことになります。
取得したい資格やキャリアに合った資格を選び、筆記・実技ともに合格できるよう試験対策を行いましょう。
STEP2.ネイル資格を取得する
ネイリストとして活動するには、適切なネイル資格を取得することが必要です。
日本において、ネイリストとして働くために資格は必須ではありません。
しかし資格を取得することで、あなたのスキルを証明する重要な要素となります。
日本には大きく、「JNECネイリスト技能検定試験」と「JNAジェルネイル技能検定試験」の2つのネイル資格があり、多くのサロンが採用基準として掲げています。
それぞれの資格取得に必要な時間や費用については、次の『ネイル資格ごとにかかる時間と費用について』で詳しく解説します。
STEP3.ネイリストとしてデビューする
ネイルスクールで学んだり、資格を取得したら、次は実際にネイリストとしてのキャリアをスタートさせる時です。
サロンでの勤務やフリーランスとして活動し、お客様に素敵なネイルを提供しましょう。
もちろん趣味としてセルフネイルを楽しむために、資格を取るのもおすすめです。
美容について、ネイルに興味があるという方は 「ネイル資格の種類は?それぞれの試験内容の違いや取得方法をご紹介」も参考にしてみてくださいね。
ネイル資格の取り方は4パターン
ネイル資格を取得するためには、以下の4つのパターンがあります。
それぞれのパターンの学び方や、メリット・デメリットについて解説します。
ネイルスクールに通う
ネイルスクールに通うことで、プロのネイリストを目指すために必要な知識や技術を習得することができます。
美容の専門学校とは異なり、ネイルに特化したカリキュラムが組まれているのが特徴です。
さらに美容専門学校に比べると費用も安く、本人の努力次第では数ヶ月で資格を取得することができます。
実際の施術経験も積みながら、確かなスキルを身につける方法の1つです。
【メリット】
専門の指導のもと、体系的に学べる。
実践的な経験を積むことができる。
【デメリット】
学費や通学のための時間・交通費がかかる。
スクールのスケジュールに合わせる必要がある。
通信講座を受講する
忙しい方や遠方に住んでいる方に適した方法として、通信講座を受講することも一つの選択肢です。
自分のペースで学ぶことができるため、仕事や家庭と両立しながらデザインやアートに関する知識と技術を学びます。
動画やテキストを通じて基本から応用までの技術を段階的に習得し、資格取得を目指すことができるでしょう。
【メリット】
時間や場所に縛られずに学ぶことができる。
自分のスケジュールに合わせて進められる。
【デメリット】
自主学習なので、モチベーションの維持が難しいことがある。
質問や指導を受ける機会が限られる。
美容専門学校に入学する
美容専門学校では、ネイルだけでなく美容全般の知識や技術を学ぶことができます。
幅広い視野を持ちながらプロとしてのキャリアを築きたい方に適しています。学校での実習を通じて実践的なスキルを養い、卒業後はプロのネイリストとしてのスタートを切ることができるでしょう。
【メリット】
美容に関する幅広い知識と技術を身につけられる。
美容業界全体について学べる。
【デメリット】
学費が他の方法に比べて高くなることがある。
ネイルに特化した学びが少ない場合もある。
独学
自己学習でネイル資格を取得することも可能です。
インターネット上には多くの情報があり、書籍や動画を活用しながら徐々にスキルを磨いていくことができます。
ただし、正しい知識と技術を身につけるためには努力と継続が必要です。
また、独学は初級レベルであれば問題ありませんが、レベルが上がるにつれて困難になります。
【メリット】
自分のペースで学べる。
費用を抑えることができる。
【デメリット】
情報の信頼性に注意が必要。
適切なアドバイスや指導が受けられない。
ネイル資格ごとにかかる時間と費用について
「JNECネイリスト技能検定試験」や「JNAジェルネイル技能検定試験」をはじめとする、主なネイルの資格取得に必要な時間と費用について解説します。
JNECネイリスト技能検定試験
JNECネイリスト技能検定試験は、3級から1級の3段階のレベルに分かれています。
最も基本的なネイリスト技能検定3級は、ネイルケアやアートの基本的な技能・知識が問われる内容です。
学習時間は、およそ3ヶ月程度を見越して進めましょう。
既にサロンで活動している人でも、同じくらいの勉強が必要です。
次のネイリスト技能検定2級では、3級の内容に加えて実用的なネイルケアやチップ&ラップに関する技能が必要です。
資格取得までの時間は、6ヶ月程度かかるでしょう。
とくに初心者は、実技の練習に時間を割いて学習に取り組んでください。
そして最高峰のネイリスト技能検定1級は、更なる技能と知識を問います。
約1年間の準備が一般的で、1回で合格するのは稀なケースです。
多くのネイリストが時間をかけ、何度か受験した上で合格しています。
級 | 受験資格 | 受験料(税込) | 試験実施 |
---|---|---|---|
1級 | ネイリスト技能検定試験2級取得者のみ | 12,500円 | 4月、10月 |
2級 | ネイリスト技能検定試験3級取得者のみ | 9,800円 | 4月、7月、10月、1月 |
33 | 義務教育を修了した方 | 6,800円 | 4月、7月、10月、1月 |
JNAジェルネイル技能検定試験
JNAジェルネイル技能検定試験には初級・中級・上級の3つのレベルがあります。
初級ではネイルケアの基礎やジェルネイルの技術が求められます。
ペーパーテストと実技試験があり、ジェルネイルに詳しくない人でも合格可能です。
勉強時間は2〜3ヶ月を見ていればいいでしょう。
中級以上の試験はレベルが上がります。
中級では、プロとしてサロンワークに必要な専門知識や技術が問われるため、勉強時間は半年ほどかかります。
爪の構造や病気、トラブル対策などの知識が重要です。
上級はネイルケアのスペシャリストを対象にし、総合的な知識と技術が求められます。
上級の合格率は「約45%」で、実務経験のあるプロのネイリストでも不合格になることがある難易度の高い資格といえます。
JNAジェルネイル技能検定独自の内容も含まれるため、通信教育や専門スクールで学ぶことがおすすめです。
ネイリストとして1年以上の実務経験を得て、試験にチャレンジするケースが多くなっています。
級 | 受験資格 | 受験料(税込) | 試験実施 |
---|---|---|---|
初級検定試験 | 義務教育を修了した方 | 9,900円 | 6月、12月 |
中級検定試験 | JNAジェルネイル技能検定初級合格者 | 13,200円 | 6月、12月 |
上級検定試験 | JNAジェルネイル技能検定中級合格者 | 16,500円 | 6月、12月 |
ネイルサロン衛生管理士
ネイルサロン衛生管理士は他の検定と異なり、当日の講習会で学んだ後、確認テストを行って合否を判断します。
理論講習を180分受講し、20分の確認テストを行い成績が発表される流れです。
確認の筆記テストは、100点満点中80点以上で合格です。
テストの難易度は高くなく、講習会で学んだ内容が出題されるので、心配する必要はありません。
講習会自体も1日で行わるので、事前の予習も不要です。
ネイルサロン衛生管理士の資格は難しい問題が出されることはなく、比較的容易に取得できる資格と言えるでしょう。
受験資格 | 受験料(税込) | 試験実施 |
---|---|---|
18歳以上 | 10,560円(一般) 6,160円(会員) | 毎月 |
JNAフットケア理論検定試験
フットケア理論検定試験は、実技試験がなく「講習会」と「筆記試験」の2つから構成されます。
講習会では「フットケア基礎理論」と「フットケア技術」について、120分の講義で学びます。
この試験は、ネイル施術技術を持つ方を対象にしており、受験するには以下の資格が必要です。
講習会を受けた後には、30分の制限時間で筆記試験が行われます。
合格基準は「100点満点中80点以上」です。
合格者には合格証書が発行され、受験した翌月に合否通知とともに送付されます。
合格率は公表されていませんが、講習会の後に筆記試験が実施されることから、難易度は決して高くはないでしょう。
受験資格 | 受験料(税込) |
---|---|
ネイリスト技能検定試験(JNEC):3級以上 | 8,800円(一般) 6,600円(会員) |
JNAジェルネイル技能検定試験:初級以上 | |
JNAネイリスト技能検定国際試験:3級以上 |
ネイル未経験者が独学で資格を取得する方法
ネイル資格を取得したい方の中には、独学でチャレンジしようという方も少なくないでしょう。
最新のテキストや動画などを活用すれば、初級や3級レベルでしたら資格取得は難しくありません。
しかし中級以上になると、一気に内容が難しくなります。
また実技に関しては、プロの講師から直接指導を受けた方が確実に合格を目指せるでしょう。
何度も不合格になるとモチベーションが低下してしまうため、合格率を高めるためにもスクールや通信講座で学ぶことをおすすめします。
独学でネイリストになりたい方は 「独学でネイルの資格は取得できる?自力で学ぶメリット・デメリットを解説」も参考にしてみてくださいね。
初心者からプロのネイリストになるには?
プロのネイリストになるための秘訣、注意すべき点について解説します。
初心者が取得するべきネイル資格2選!
初心者が取得するべきネイル資格として、「ネイリスト技能検定2級」と「ジェルネイル検定中級」が挙げられます。
しかし2つの資格は飛び級で受験できないため、3級や初級からチャレンジしなくてはなりません。
ネイリストとして働くのに、ネイル資格が必ずしも必要というわけではありませんが、3級や初級レベルでは採用されづらいでしょう。
初心者が就職・転職を成功させるには、2級や中級レベルまで取得しておくことをおすすめします。
独学は危険?初心者はプロの指導が必須
初心者がネイル資格を独学で取得しようとする場合、いくつかのデメリットが考えられます。
独学は自由度が高い反面、以下の点に注意が必要です。ネイルの施術や技術は、正しい知識を持たなければうまく行えません。
専門的な知識や技術を独学で学ぶ際、誤った情報に触れる可能性もあるため注意が必要です。
また独学では、何から始めれば良いのか、どのようにステップを進めるべきかが分かりづらいことがあります。
さらに素材の選び方やテクニックの微妙なニュアンスを理解するのは、初心では難しいでしょう。
独学のデメリットを避け、安全かつ確実にスキルを磨くために、専門的な指導を受けることをおすすめします。
知識より実践重視!実技指導や添削サポートを受けよう
ネイルの世界では、実践経験が重要な要素です。
資格取得だけでなく、個別の指導や添削サポートを受けることで、自分の技術を高めることができます。
とくに初心者からネイリストを目指す場合、技術力と接客術を磨くことに力を入れましょう。
実際の施術を通じて確かなスキルを身につけることで、サロンで働くときに即戦力として活躍できます。
ネイル資格を取得してネイリストデビューを果たそう!
ネイル業界で成功するには、最新の技術と接客のスキルが大切です。
お客様からの信頼を築き、施術を安心して委ねてもらえるネイリストをめざしましょう。
そのためには、専門的な知識やデザイン、技術を習得し、必要な資格を取得することがおすすめです。
独学からスタートすることもできますが、確実な合格のためには、ネイルスクールや通信講座を利用しましょう。
ネイリストに必要な勉強は、ネイルの施術に関する知識や技術だけではありません。
爪や衛生面の知識、接客やカウンセリングに加え、トレンドに対する勉強も重要です。
このような最新の知識や情報を、独学で集めて実践するのは難しいでしょう。
プロから指導してもらえるネイルスクールや通信講座で、ネイリストとしての1歩を踏み出してみてください。
ネイリストの講座費用に悩んでいる方は 「ネイル資格の費用相場を徹底解説!費用を安く抑える方法をご紹介!」も参考にしてみてください。