整体師の資格を難易度別にご紹介!おすすめの資格や取得方法もご紹介! 更新時間 2023.11.10
「整体師になりたいけど資格を取るの難しそう・・・」
「整体師になるには資格が必須なの?」
手に職を持った整体師になりたいと考えている方に向けて、おすすめの整体師資格や取得の難易度を解説したいと思います。
整体師には国家資格と民間資格があり、受験資格や合格率は実にさまざまです。
難易度を知った上で、自分のキャリアや目標に合った資格を選びましょう。
整体師の資格を取るために必要な費用は?と思った方は「整体師に資格は必要?整体師になるための時間や費用についてご紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
整体師の資格には大きく2種類ある
整体師を目指す際に取得できる資格は大きく分けて、難易度が高い国家資格と、受験資格がなく民間で取得できる資格の2種類があります。
難易度高めの国家資格
国家資格は、整体師としての専門知識や技術を証明するために重要な資格です。
難易度が高く、厳しい試験が課されますが、その分信頼性も高いと言えます。
例えば、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師などが代表資格です。
これらの資格を取得することで、治療が目的の整体施術が可能となります。
受験資格がない民間資格
一方で、難易度が低めの民間資格も、整体師の道に進むための選択肢の1つです。
民間資格には、一般的に国家が認定していないものの、各種専門団体やスクールが独自に開催しています。
受験資格が簡単で学びやすい反面、治療行為ができず、資格の信頼性は個々の評価に委ねられる部分もあります。
しかし、実践的な技術や知識を身につける良い機会となるでしょう。
整体師になるための資格選びは、自身の目標や進む道によって異なります。
国家資格を取得することで治療を目的とした施術が可能になりますが、民間資格は手軽にスタートできる点がメリットです。
選択肢を検討しながら、自分のキャリアプランに合った資格を選びましょう。
整体師の資格を取るために必要な費用は?と思った方は「整体師に資格は必要?整体師になるための時間や費用についてご紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
【難易度別】整体師におすすめの国家資格
整体師としてのスキルを高め、信頼性のある施術を提供するためには、適切な国家資格の取得が重要です。
以下では、難易度別に整体師におすすめの国家資格を紹介します。
【難易度★★★】国家資格:柔道整復師
柔道整復師は、骨折、脱臼、捻挫などを自然治癒力を生かして治療する国家資格です。
受験資格は、柔道整復学科のある4年制大学か3年制の短期大学、もしくは専門学校で3年以上学び、指定のカリキュラムを修了することで得られます。
養成学校では一般教養や人体構造、ケガ、障害に関する知識を身につけつつ、柔道整復実技を学び、試験では広い専門知識が問われます。
試験は年に1回のみということもあり、合格の難易度は高めです。
令和5年に実施された試験の合格率は49.6%で、2人に1人しか合格できませんでした。
難易度が高いことで、技術力の信頼性も一層高まるので、一流の整体師を目指す方におすすめできます。
【難易度★★☆】国家資格:あん摩マッサージ指圧師
あん摩マッサージ指圧師は、整体師として十分なスキルを身につけられる国家資格です。
マッサージや指圧などにより筋肉の調整を行い、痛みやコリの緩和を促進します。
あん摩マッサージ指圧師の受験資格を得るには、高校卒業後、文部科学大臣または厚生労働大臣の指定する学校・養成施設で3年以上勉強する必要があります。
こちらの試験も年に1回のみで、徹底した試験対策が必要です。
一方で、令和4年の国家試験の合格率は84.7%と、比較的アクセスしやすい国家資格と言えるます。
【難易度★★☆】国家資格:鍼灸師
鍼灸師は、鍼や灸などの東洋医学の手法を用いて施術を行う国家資格です。
病気の予防や不調改善、健康回復を目的とした治療を行います。
また、症状に対する治療に加え、症状を引き起こす根本的な原因を治すことも目的としています。
鍼灸師になるには、はり師・きゅう師の資格取得が必要で、年1回の国家試験に合格する必要があります。
さらに、国家試験の受験資格を得るためには、鍼灸学科のある専門学校などを卒業することが求められます。
合格率はその年によって変動しますが、約7割の方が合格しており、しっかりと試験対策をすれば難易度はそれほど高くはないといえるでしょう。
とはいえ、受験者は専門の学校でしっかりと試験対策をした受験者ばかりですので、難易度が低いと勘違いしないよう注意しましょう。
東洋医学に興味があり、独自のアプローチを取り入れたい方におすすめの資格です。
整体師の資格について詳しく知りたい方は「整体師は国家資格なの?整体師に必要な資格をご紹介」から詳しく見ることができます。ぜひ参考にしてみてください!
【難易度別】整体師におすすめの民間資格
整体師としてのスキルを磨くために、民間で取得できる資格も魅力的です。
以下では、難易度別におすすめの民間資格を紹介します。
【難易度★★☆】国際ホリスティックセラピー協会認定整体師
国際ホリスティックセラピー協会認定整体師は、難易度がやや高いですが、世界的に認められた民間資格です。
代替医療と西洋医学を合わせたカリキュラムや施術方法で、身体の調整だけでなく、心身のバランスも考慮した施術を学びます。
資格を取得するには、スクールで指定の講座を修了し、検定試験に合格する必要があります。
しかし、受験資格はないため、誰でもチャレンジしやすいのが特徴です。
資格の種類は、「リラクゼーションセラピスト」「メディカルトレーナー」「美骨セラピスト」「筋膜リリースセラピスト」など多種多様です。
受験料も数万円〜数十万円と幅広く、初心者が容易にチャレンジできる資格とはいえないでしょう。
最短2ヶ月で資格取得できるので、国際的なスキルを身につけたい方におすすめの資格です。
【難易度★★☆】整体セラピスト
「日本セラピスト認定協会」が運営する整体セラピス検定は、整体の基本技術を習得しやすい資格です。
難易度は低めでありながら、実践的な施術スキルを身につけることができます。
資格レベルは6段階で、3級〜1級、さらに上位資格として上から「検定員」「教職員」「準教職員」と続きます。
最新の合格率は不明ですが、2012年時点で3級の合格率は95%、2級は75%ほどと難易度は低めです。
しかし準教職員の試験からは論文になり、より専門的な知識や実技、マネジメントなどに関するテーマに沿って行われます。
整体の基本から始め、徐々にステップアップしたい方に適しています。
【難易度★☆☆】整体ボディケアセラピスト
整体ボディケアセラピストは、筋肉や関節の調整を行う施術者を育成する資格です。
難易度は低く、リラックス効果のある施術を学ぶことができます。
通信講座でも、約3ヶ月ほどで資格取得を目指せるため、初学者や働きながら資格を取得したい方におすすめです。
試験は随時実施されていますので、プレッシャーを感じることなくチャレンジできるでしょう。
【難易度★☆☆】ゆがみ矯正インストラクター
ゆがみ矯正インストラクターは、「日本インストラクター技術協会(JIA)が認定する」が認定する身体のゆがみを正す技術を学ぶ資格です。
難易度は低く、特定の施術に特化したスキルを身につけることができます。
協会が指定する教材やテキストが市販されていないため独学は難しいですが、通信講座などを利用すれば高い確率で合格可能です。
受講料も10万円以下で済むので、ゆがみ矯正に興味がある方におすすめできます。
整体師の年収について知りたい方は「整体師の平均年収は?年収を上げる方法について解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
整体師が資格を取得するメリットとは?
整体師として活躍する上で、資格取得は重要なステップです。
資格を取得することにはさまざまなメリットがあります。
顧客からの信頼が得られる
整体師の資格を持つことは、顧客に対してプロフェッショナルなスキルと知識を証明する手段となります。
信頼性が高まることで、クライアントが安心して施術を受けられ、リピート利用される可能性が高まります。
就職や転職でスキルや知識を証明できる
整体師の資格は、就職や転職、キャリアアップの際にも有利に働きます。
自身のスキルや専門知識をアピールポイントとして証明でき、求人市場で競争力を高めることができます。
自分の施術に自信が持てる
資格取得は、整体師としての自己肯定感や自信を高める一因となります。
継続的な学びや実践を通じて、プロフェッショナルとしての成長を実感できるでしょう。
施術に対する自信が生まれ、クオリティの高いサービス提供が可能となります。
整体師資格を取得する上での注意点
資格取得は今後のキャリアでとても大事なことですが、取得までのアプローチを間違えてしまうと心身に悪影響を与え、さらに資格をとれないといった残念な結果になってしまいます。
取得する上での注意点は、下記の3点になります。
- 過度なペースの学習
- 周囲のアドバイスの有無
- 継続的なスキルアップ
それぞれ詳しく説明していきます。
過度なペースの学習
他の資格を取る場合も同じですが、資格取得に必要な学習量を短期間で詰め込み学習しようとすると、睡眠時間が削れてしまったり、働きながらの方は、本業の業務に悪影響を及ぼしかねません。
かといって、長期的に学習してしまうと、モチベーションを維持できなかったり、資格取得を目指す理由があいまいに感じてしまいます。
資格取得の難易度に合わせて、学習期間を事前に設定するのがおすすめです。
「取得しやすい資格なら1か月」「少し難しい資格は3ヶ月」「難易度の高い資格なら6カ月」とこの期間は学習すると前もって決めておきましょう。
そうすることで、モチベーションを維持して取得までのステップを確実に踏むことが可能です
周囲のアドバイスの有無
周囲からのアドバイスの有無は、自身に大きな影響を与えます。
大きな理由は、自身の学習の進捗やアプローチの仕方が正しいのか客観的に可視化されるからです。
もし、自身の学習法が間違っていても自分自身では気づくことは難しいでしょう。
ですが、周囲のサポート・アドバイスを貰うことで早く間違いに気づき学習の質を挙げられます。
整体師の資格取得であれば、行きつけ整体師さんから施術を受けるたびに進捗報告をすると良いかもしれません。
継続的なレベルアップ
資格を取得しただけでは、一流の整体師になることはできません。
資格取得は、あくまでも整体師としてのスタートラインに立ったということを肝に銘じておきましょう。
整体師の場合は、資格で証明するよりもお客様からの評価・評判や、患部への適切な施術ができるかどうかの「技術」が必要になってきます。
整体師として、継続的な技術向上・レベルアップをして一流との評判を頂けるような存在になっていきましょう。
整体師のキャリアアップと収入について
整体師として働き始めるとき、どのような将来やキャリアアップ、収入の変化があるのか気になる方もいると思います
ここからは、整体師の年収の推移とどんなキャリアアップがあるのか見ていきましょう。
整体師のキャリアパス
初めて整体師として勤務する際は、最初の業務はアシスタント業務からになります。
ここから実践的な経験や知識を積んでいき、かつ、お客様とのコミュニケーション能力を養っていきます。
それからアシスタント業務に信頼を得られることで、整体師として業務をこなしていきます。
さらに、整体師として2~3年業務を経験していけば、サロンの店舗管理者、つまり店長としてお店の運営にも携わっていきます。
店長として実績、マネジメントスキルを身につけられれば、独立や、店長よりさらに上の管理職に就くことが出来るでしょう。
整体師の平均月収
地域や経験に所属する施設によって異なりますが、整体師の平均月収は約25~40万円といわれています。
未経験・任給について、月収は20万円前後になりますが、経験を積むことで収入が増加する傾向があります。
また、あくまでも平均月収が25~40万円なので、独立して開業している方や、店舗運営を任されている管理職の方たちは、より高い収入を得ています。
独立して集客力が強いカリスマ整体師になると年収1000万円も狙えるでしょう。
年収1000万円を狙うためには、整体師としての技術や知識はもちろん、コミュニケーション能力の高さ、そして野心が必要になってきます。
整体師の資格取得におすすめの通信講座5選
いざ通信講座を選択するとなっても、数が多くて悩んでしまう方も多くいると思います。
本章では、カリキュラムが充実していて、受講者の評判が高い通信講座を厳選して紹介します。
OKANSHA整体スクール
最短3ヶ月で、どの整体院やリラクゼーションサロンでも通用する資格を取得が可能なOKANSHA整体スクールがあります。
5ヶ所の整体院を1年半でオープンさせた指導者が監修しており、複数の口コミサイトで1位を獲得する実績と信頼を持っています。
通信講座は授業期間が無く、24時間受付なので、ライフスタイルに合わせて自由な時間に学べるのがメリットです。
OKANSHA整体スクールの通信講座では、以下の資格が取得できます。
OKANSHA整体スクールでは通学コースも開講しており、「独立開業コース」や「整体院集客コース」など、受講者のニーズに合わせて5種類のコースから選択できるようになっています。
スクールの場所は東京都八王子市になるので、お近くの方はぜひ足を運んでみてください。
フォーミー
formie(フォーミー)は、スマホやパソコンで手軽に学べ、役立つ資格が取得できるオンライン通信資格サービスです。
特徴的なのは、受講したい講座がサブスクで購入できるということ。
初回は980円から始められ、毎月3980円で更新が可能です。
回数制限や縛りはなく、いつでも解約が可能なのも特徴です。
フォーミーでは、以下のような資格が取得できます。
もっと専門的な知識深めたい方には、「睡眠コンサルタント」や「筋トレスペシャリスト」などもおすすめです。
キャリカレ
キャリカレは、初学者からでも自宅でプロの技術が身につく学習方法やカリキュラム、充実したサポートが整った通信講座です。
キャリカレでは、以下のような資格を取得できます。
一般財団法人日本能力開発推進協会(JADP)の基準を満たす講座ということもあって、カリキュラム修了後は在宅での試験受験が可能です。
キャリカレの講座では、筋肉学の第一人者による30年以上の経験を活かした安全かつ効果的な施術法を習得できます。
体の不調の改善や悩みの解消はもちろん、スポーツ選手のケアや癒しに関する知識と技術を習得し、多岐にわたるクライアントの要望に応えるプロの整体師としてのスキルを築けます。
グローバルボディケア総合学院
創業30年を迎えるグローバルボディケア総合学院は、国内最大クラスのセラピスト通信専門校です。
セラピスト養成に特化しており、専門講座は160講座というラインナップ。
国内トップクラスの通信スクールとして、以下のような資格が取得できます。
上記のほかにも、たくさんの資格が取得できる講座があり、いずれも試験料や認定料などは無料です。
トップレベルの整体師の技が学べたり、年収1000万円が目指せたりと、ワンランク高い技術や知識を身に付けたい方におすすめです。
SARAスクール
SARAスクールは、整体の資格認定を行っている「日本メディカル心理セラピー協会」と「日本インストラクター技術協会」の認定校です。
講座は分かりやすい2パターンで、初期費用を抑えたい方向けの「基本コース」と、100%資格が取得できる「プラチナコース」が用意されています。
SARAスクールで取得できる資格は、以下の2種類です。
プラチナコースであれば、在宅にて課題を提出するだけで、卒業時に2資格が認定授与されます。
基本コース:59,800円、プラチナコース:79,800円と費用もリーズナブル。
短期間で確実に資格を取りたい方におすすめできる講座です。
整体師に関する国家資格と民間資格との違い
整体師の資格には国家資格と民間資格の2つのカテゴリがあり、いくつかの重要な違いが存在します。
国家資格では保険診療が認められる
接骨院や整骨院、治療院で働くには国家資格が必要です。
国家資格を持つ整体師は、保険診療の対象となります。
これは、患者が国の保険を利用して施術を受けることができるという大きなメリットを意味します。
民間資格では認められていない施術がある
一方、民間資格の整体師には、一部の施術が認められていない場合があります。
国家資格を持たない整体師には、「治療」を目的とした施術は行えません。
患者の安全性や信頼性を考慮する上で注意が必要です。
開業の際の屋号が異なる
整体師が開業する際、国家資格を持つ場合と民間資格を持つ場合で、屋号に関する制約が異なります。
接骨院や整骨院では「整骨」「接骨」「マッサージ」などの屋号が使用できますが、整体師はこれらの文言を使用してはいけません。
法的な要件を守りながら、適切な屋号を設定する必要があります。