簡単に取得できる資格は?就職・転職に役立つ資格をご紹介! 更新時間 2023.08.15
「資格を取りたいけど勉強する時間がない」
「難しい資格はちょっと・・・」
そんな悩みを抱えている方へ、短期間で簡単に取得できるおすすめの資格を紹介します。
簡単といっても、本記事で紹介しているのは、就職や転職でも役に立つ資格ばかりです。
「履歴書の資格欄に箔をつけたい!」「知識があることを証明してキャリアアップしたい!」と考えている方は、どんな資格があるのか参考にしてみてください。
簡単に取得できる資格は就職・転職にも役立つ?
簡単に取れる資格とは、どんな基準があるのでしょうか?
例えば、以下のような条件にマッチする資格は、取得が容易だと考えられます。
しかし、簡単に取れても、就職や転職でアピールできたり、仕事に活かせたりできなくては意味がありませんよね。
ここでは、難易度が低めでも効果バツグンのおすすめ資格を紹介していきます。
難易度が低めの国家資格おすすめ7選
まずは、国の法律に基づいて、特定の職業に従事すると証明される国家資格を紹介します。
危険物取扱者資格
危険物取扱試験は、比較的簡単に取得できる国家資格の一つです。
この試験は、化学物質や危険物の取り扱いに関する知識を評価するもので、日常生活や職場での安全に関する基本的なスキルが求められます。
危険物取扱者資格には「甲・乙・丙」の3種類があり、保有する資格の種類で、取扱いや立会い、管理できる「危険物」が異なります。
試験のおおよその合格率は、甲種が30〜40%、丙種が50〜55%、乙種は4類が30〜35%と低めですが、それ以外の1類〜6類は60%を超えるレベルです。
危険物に対する正しい知識をもち、その取り扱いや立ち会いができる有資格者は、化学工場やガソリンスタンド、危険物を運ぶ輸送業界などにおいて、安定した需要があるといえるでしょう。
ファイナンシャルプランナー(FP)3級
ファイナンシャルプランナー3級の資格は、個人の財務管理や基本的な金融知識に焦点を当てたものです。
確定拠出型年金の導入や人生100年時代の到来などにより、近年は資産運用を始める傾向が強まってきました。
今後も、FPの需要はますます高まっていくことが予想されます。
FP資格には1級から3級まであり、難易度は大きく異なります。
難易度が低い3級の学科試験の合格率は70%前後なのに比べ、2級は25〜35%程度、1級は10%前後です。
金融業界で活躍するには1級レベルの知識が必要ですが、短期間での取得を目指す場合は3級がおすすめです。
この資格を取得することで、お金の計画やアドバイスを提供するスキルを身につけ、就職や転職に役立つでしょう。
ITパスポート
ITパスポートは、情報技術に関する基本的な知識を評価する資格です。
コンピュータの基本操作やネットワーク、セキュリティに関する基礎知識が含まれています。
ITパスポートは、IT業界やエンジニアといった一定の業種・職種に関わらず、すべての職業人が活かせるスキルです。
この資格を取得すると、パソコンや情報機器の操作方法を習得し、IT社会でのリスクに備えることができます。
さらに、法令の知識も身につけ業務を厳守できるのが、ITパスポート資格保持者のアピールポイントになるでしょう。短期間で簡単に合格できるため、IT分野へのキャリアチェンジを考えている方におすすめです。
Webデザイン技能検定
Webデザインに興味がある方に向けた資格で、基本的なWebデザインスキルを評価します。
HTMLやCSSの基礎から始め、Webページのデザインや構築に関するスキルを磨くことができます。
Webデザイナーは、私たちが日常で利用するWebサイトのデザインやロゴ、バナーなどを制作するのが主な業務です。
コミュニケーション力も必要な職業で、クライアントの意図を考慮しながら、ユーザーにとって使いやすいデザインを提供する役割が求められます。
試験は3級〜1級の3段階で、合格率は3級が60~70%、2級が30~40%、1級が10~20%となっています。
1、2級に関しては受験資格が設けられていますが、3級であれば学歴や実務経験などの制限はなく、誰でも受験可能です。
難易度は低く、1ヶ月ほどの勉強時間があれば自己学習で合格できるでしょう。
調理師
調理師の資格は、料理に興味がある方におすすめです。
調理技術や食材の扱い方を学び、レストランやホテルなどでの料理のプロとしてのキャリアを築くことができます。
調理師免許を取得するには、以下の2つの方法があります。
- 厚生労働大臣が指定する調理師養成施設(調理師学校)に入学し、卒業後に住所地の都道府県知事に免許申請する
- 飲食店や給食施設などで2年以上調理業務の実務経験を積み、調理師試験を受け、合格後に住所地の都道府県知事に免許申請をする
調理師免許の合格率は60~70%前後で、国家試験の中では簡単な部類に値します。
第二種電気工事士
電気工事に関する資格で、電気回路や設備に関する基本的な知識を評価します。
取得に必要な学習時間は比較的短く、実務経験がなくても受験可能です。
第二種電気工事士の合格率は、学科試験が60%前後、技能試験は70%前後です。
いずれも半数以上は合格しているため、国家資格の中では難易度は低い部類だといえるでしょう。
電気工事のプロとして、スキルを身につけるための第一歩としておすすめです。
基本情報技術者
基本情報技術者は、情報技術に関する基本的なスキルを持つことを証明する資格です。
コンピュータハードウェアやソフトウェア、ネットワークに関する知識が含まれています。
先述したITパスポート試験と比べると、難易度はやや高めで、合格率は20〜30%程度です。
きちんとして試験対策を行わず受験した場合、問題の意味も十分に理解できない可能性があります。
しかし、あくまでの「基本」に重点を置いた試験ですので、未経験者でもしっかり勉強をしていれば十分に合格できるレベルです。
ITパスポートで就職できるか気になる方は「ITパスポートの資格は就職に役立つ?基本情報と面接でのアピールの仕方も解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてください。
就職・転職に役立つ公的資格おすすめ5選
公的資格とは、文部科学省や経済産業省などの省庁や大臣によって認定された資格です。
一般的に高い知名度を持ち、国家資格に匹敵する信頼性があり、キャリアアップや就職、転職において強力な武器となります。
ここでは、キャリアチェンジや就活に役立つ公的資格を紹介します。
登録販売者
登録販売者は、製薬会社やドラッグストアなどで薬剤を販売する際に必要な資格です。
医薬品の知識や薬剤師の指導に基づいて適切なアドバイスを提供する能力が求められます。
登録販売者資格を取得するには、年1回実施の試験を受けて合格しなければなりません。
ただし、年齢制限や実務経験は問われないので、誰でもチャレンジしやすい資格といえるでしょう。
日商簿記検定
日商簿記検定は、会計や経理の知識を証明する資格で、幅広い業種で重宝されます。
企業の経理部門や事務職での就職に有利な資格です。
日商簿記検定は、学生から社会人まで幅広い人が受験し、その総数は年間50万人にも及びます。
試験には1級、2級、3級、初級があり、初心者は3級受験がおすすめです。
3級の難易度は高くありませんが、合格するには80〜100時間ほどの勉強時間が必要と言われています。
毎日2時間ほどの学習を継続できれば、1ヶ月半ほどで受験できるでしょう。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修は、食事、更衣、入浴介助など、介護の基本スキルを身につけるための資格です。
高齢化社会において需要が高まっており、介護施設や在宅サービスでの就職機会が増えています。
今後も需要が高まる分野ですので、資格を持っていれば職に困ることはないでしょう。
介護職員初任者研修は全10科目で、科目ごとに学習時間が設定されており、合計130時間の受講が必須です。
最後に修了試験(筆記試験)が行われ、100点満点中70点以上を取れば合格することができます。
資格取得に必要な期間は1.5ヶ月〜4ヶ月ほどで、一定の条件を満たせば給付金を受けながら受講することも可能です。
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定
メンタルヘルス・マネジメントは、心の健康をサポートする資格で、ストレスマネジメントやメンタルケアのスキルを身につけます。
企業や福祉施設でのメンタルヘルス支援に関わる仕事に役立つ資格です。
メンタルヘルス・マネジメント検定は、Ⅰ種(マスターコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅲ種(セルフケアコース)の3つのレベルに分かれています。
Ⅰ種の合格率は20%程度、Ⅱ種は50〜60%程度、Ⅲ種は70%程度です。
メンタルヘルス・マネジメント(R)検定は、受験資格の制限がありません。
また、Ⅰ種と Ⅱ種、Ⅱ種とⅢ種を同日に受験することもでき、チャレンジしやすい試験となっています。
販売士
販売士は、商品の知識や接客スキルを証明する資格で、小売業や飲食店などでの販売員として活躍できます。
商品の特長や顧客対応に自信を持ちたい方におすすめで、就職や転職時にアピールポイントとなります。
販売士検定試験には1級〜3級があり、問題数や合格率、試験時間などが異なります。
ちなみに、1級は「店長・経営者レベル」、2級は「マネージャーレベル」、3級は「販売担当レベル」の能力が求められる試験です。
試験の合格率は、1級が20%ほど、2・3級は50〜60%と高めです。
すべての階級に受験資格はなく、3級を飛び越えて2級からチャレンジする方も少なくありません。
販売士の資格を持つことで、幅広い消費者ニーズをくみ取りつつ、豊富な商品知識でお客さまを満足させられる、「販売のエキスパート」として評価されるでしょう。
人気の資格が気になる方は「人気資格ランキング!2023年ver」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
簡単に取得できて仕事に活かせる民間資格7選
最後に、さまざまな業種や職種に活かせる、比較的易しい資格を紹介します。
医療事務認定実務者試験
医療事務資格は、医療機関での事務業務をサポートする重要な資格です。
患者情報の管理や請求業務などを担当し、医療現場で必要とされるスキルを身につけます。
医療事務の民間資格にはさまざまな種類がありますが、医療事務認定実務者試験はマークシート形式で、初心者にもおすすめの医療事務の資格です。
合格率は約60~80%と高めですので、難易度の低い医療事務資格として知られています。
独学でも簡単に取得でき、医療関連の仕事に就くための第一歩としておすすめです。
TOEIC
TOEICは、英語力を証明する国際的に認知された資格です。
ビジネス英語のスキルを評価し、企業や国際的な環境での就職に役立ちます。
TOEICの特徴は、合格や不合格がなく、成績がスコアで評価される点です。
そのため、英語が苦手な人にとっては難易度が高いと感じてしまうことがあるでしょう。
TOEICは短期間で成果を出す試験ではなく、継続的に受験することで自身の英語力向上を実感できるものです。
1度の受験で終わりにせず、継続的にチャレンジしてハイスコアを目指しましょう。
日常英会話から専門用語まで、幅広い英語スキルを習得できるため、仕事でのコミュニケーション力を高めるのに有益です。
ネイリスト技能検定
ネイリスト技能検定は、ネイルアートのスキルを証明するもので、美容関連の仕事に興味がある方におすすめの資格です。
爪のケアやデザイン技術を磨き、ネイルサロンや自宅でのネイルアートの提供に向けたスキルを身につけます。
ネイリスト検定のレベルは3級~1級まで設定されていて、合格率は3級で90%前後、2級で55〜60%、1級は50%前後です。
3級はセルフネイルを楽しむレベルですので、転職や就職を有利にするためには、ネイリスト技能検定2級以上の取得を目指しましょう。
JNAジェルネイル技能検定
JNAジェルネイル技能検定は、ジェルネイルのプロフェッショナルを目指すための資格です。
ジェルネイルの施術技術やネイルケアに関する知識を高め、美容業界でのキャリアを築くのに役立ちます。
ジェルネイル検定は「初級・中級・上級」の3段階に分かれ、合格率は初級が約70%、中級が約60%、上級は45%程度です。
3級にチャレンジする場合、以前ネイリストとして働いていた方、一人でもきちんと学習できる方は、独学で合格できる可能性もあります。
しかし、初級を取得しただけではネイルサロンへの就職は難しいため、3級からスタートして中級の試験にチャレンジするケースがほとんどです。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
MOS資格は、Microsoft Officeソフトウェア(Word、Excel、PowerPointなど)のスキルを認定する資格です。
ビジネス文書の作成やデータ分析、プレゼンテーションのスキルを向上させ、事務職やビジネス分野でのキャリアに強力なアピールポイントを提供します。
MOSの難易度は高くないといわれており、正式な合格率は公表されていないものの、エキスパートは60%程度、スペシャリストが80%程度です。
パソコンに慣れていない方でも、1日2~3時間を目安に勉強すれば、1ヶ月程度で取得できます。
秘書技能検定
秘書技能検定は、秘書業務に必要なスキルを評価する資格です。
スケジュール管理、文書作成、会議運営など、秘書の役割を果たすための能力を証明します。
組織内で幅広い業務をサポートし、経営支援者として活躍するために重要な資格です。
秘書技能検定には1級〜3級まで4つの階級があります。
1級と準1級は難易度が高く、2~6ヶ月の勉強が必要です。
2級も1~2ヶ月の勉強期間が必要ですが、3級なら20日程度の独学で合格できるといわれています。
また、2級であっても、約20~70時間ほどの勉強時間を確保できれば独学でチャレンジできます。
2級と3級は併願で出願することができるため、滑り止めとして利用するのもおすすめです。
ビジネス実務法務検定3級
ビジネス実務法務検定は、法務関連の基本的な知識とスキルを証明する資格です。
契約書の作成、法的リサーチ、法的トラブルの予防など、ビジネス環境で法務サポートを提供するスキルを身につけます。
ビジネス実務法務検定試験には3級・2級・1級の階級がありますが、短期間で取得するなら3級からチャレンジしましょう。
3級の合格率は平均70%~80%と高く、法律初学者でも比較的合格しやすい試験です。
3ヶ月の期間があれば合格できると言われていますが、公式テキストは400ページにも及ぶ内容のため、継続的な学習が欠かせません。
近年では、社員に取得を奨励する企業も増えており、なかには新入社員に3級取得を義務付けている会社もあるほど、就職などで高く評価される資格として知られています。
簡単に資格を取得するための勉強法とは?
さまざまな資格を紹介してきましたが、どんな資格にも勉強が欠かせません。
ここでは、効率的に学べる勉強法について解説します。
独学
資格を簡単に取得する方法の一つは、独学です。
自分のペースで学習できるのに加え、今は多くの情報がオンラインで簡単に入手できます。
独学で合格を目指す場合、適切な教材と計画的な学習スケジュールを立て、自己管理能力を養うことが大切です。
資格の試験内容や難易度に合わせた勉強計画を立てましょう。
通信講座
通信講座は、独学の一歩進んだ勉強法です。
各団体が専門のカリキュラムや教材を提供するため、効果的な学習が可能になります。
遠隔地に住む人や忙しい人に適しており、資格取得をサポートする講師からフィードバックを受けられる講座も少なくありません。
自宅学習で疑問点を解決しながら、資格を取得する道が開けます。
専門スクール
専門スクールは、資格取得に特化した学習環境を提供します。
専門の講師や設備が揃っており、効率的な学習が可能です。
クラスメイトとの協力や実習経験を積むこともでき、勉強の大敵である「モチベーションの低下」を防ぐ効果もあります。
時間をかけずに資格を取得したい方や、実践的なスキルを身につけたい方におすすめです。
転職で資格をとりたい方は「転職で役に立つおすすめ資格!理由や難易度を徹底解説!」から詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください