資格別に見る平均年収を調査!おすすめの資格もご紹介! 更新時間 2023.08.15
資格の取得によって年収にどんな影響があるのか、多くの人が興味を持つテーマです。
資格には多くの種類があり、難易度はさまざま。
難易度が高い資格だからといって、必ずしも高収入が得られるわけではなく、その逆もまた然りです。
工夫次第では、簡単に取得できる資格でも安定した収入を得ることができ、一生仕事に困らない資格だってあるでしょう。
この記事では、主要な資格ごとに平均年収を調査しました。
ただし、これらは一般的な年収の例であり、個人のスキルや経験によっても大きく変動します。
資格を取得することは、職業的な成長と安定した収入を追求するための一つの方法であることを覚えておきましょう。
平均年収が高い資格ランキングBEST10
医師や弁護士、税理士など、簡単に取得できない資格は、やはり収入も人並み以上です。
ここでは、平均年収が高い資格をランキングで紹介しています。
ぜひ、これからの参考にしてみてください。
1位 医師|約1,400万円
医師は高度な医療知識とスキルを持つ専門家として、平均年収が約1,400万円という高額の収入を得ています。
医師の職業は高い責任が伴いますが、その対価として高い給与が支払われています。
医師は患者の診断や治療、手術などを担当し、健康と生命に関わる重要な役割を果たす、なくてはならない職業の1つです。
医学の専門知識を修得し、長い教育とトレーニングを経て資格を取得する必要があります。
医師は社会的に尊敬され、安定したキャリアと高い収入を持つことができます。
2位 公認会計士|約1,000万円
公認会計士は、企業や個人の財務に関する専門知識を持つ資格で、平均年収は約1,000万円です。
企業の財務戦略や税務に関するアドバイスを提供し、高収入を得る専門家として知られています。
公認会計士は財務諸表の作成、監査、税務申告などの業務を担当し、法的な規制に従った財務運営を支援するのが主な業務です。
彼らの仕事は企業の健全性と透明性を確保し、経済の安定に貢献します。
公認会計士になるには厳格な試験をクリアし、専門知識を習得する必要があります。
3位 弁護士|約950万円
弁護士は法律の専門家であり、法的な問題に関するアドバイスや代理権を提供します。
弁護士の平均年収は約950万円で、高度な法的知識が高額の報酬となっています。
弁護士は法廷での訴訟や法的交渉を代理し、クライアントの権利と利益を守る職業です。
契約法や刑法、民事訴訟などの分野で専門知識を持ち、法的な問題を解決します。
司法試験の難易度は、 偏差値で換算すると75程度が必要で、「法律系資格の最高峰」と言われています。
4位 税理士|約950万円
税理士は、企業や個人の税金関連のアドバイスを提供する専門知識を持った専門家です。
平均年収は950万円前後で、税金に関する専門家としての需要が高まっています。
税理士は納税申告、税務相談、税務調査のサポートを行い、クライアントの税金負担を最小限に抑えます。
税制の法的要件に精通し、効果的な節税戦略を立案するのも大切な業務の一環です。
税理士になるには厳しい国家試験を合格し、専門知識を証明する必要があります。
5位 弁理士|約900万円
弁理士は特許や商標に関し、知的財産権に関するアドバイスを提供する専門家です。
平均年収は約900万円で、知識財産の価値が認識されています。
弁理士は、産業財産権の取得(独占業務)や産業財産権の紛争解決、引関連業務・コンサルティングなどが主な業務です。
彼らは特許法や商標法に詳しい専門家であり、クリエイティブ産業や技術分野で重要な役割を果たします。
弁理士となるには国家試験を合格し、専門知識を習得する必要があります。
6位 中小企業診断士|約850万円
中小企業診断士は、中小企業の経営支援に専門的な知識を提供する専門家です。
平均年収は約850万円ですが、1,000万以上の年収を手にしている方も多い印象です。
中小企業診断士は事業計画の策定や経営改善、財務分析などの業務を通じて中小企業の成長を支えます。
地域や業界にとらわれず、全国各地で需要があり、安定感のある職業です。
7位 歯科医師|約810万円
歯科医師は口腔健康の専門家として、平均年収が約810万円という高収入の職業です。
また、40代後半になると年収がピークになり、平均1250万円ほどにまで上昇します。
歯科医師になるには、歯学部での学業と歯科医師国家試験に合格する必要があり、資格取得後も1年以上の臨床研修が必須です。
8位 社会保険労務士|約710万円
社会保険労務士は労働法や社会保険に関する専門知識を持ち、企業や個人に労務相談を行います。
平均年収は約710万円で、労働環境に関する専門家として高い需要がある職業です。
社会保険労務士は雇用契約、給与計算、年金・健康保険手続きなどに関するアドバイスを提供し、法的なトラブルを防ぎます。
社会保険労務士になるには国家試験に合格し、連合会に備える社会保険労務士名簿に登録(実務経験2年以上又は事務指定講習の修了が必要)することが必要です。
9位 MR|約700万円
MR(医薬情報担当者)は製薬会社や医療機関で医薬品の情報を提供する専門家で、平均年収は約700万円です。
医療分野での専門知識が高額の給与をもたらします。
MRは医師や薬剤師に新薬や医薬品の情報を提供し、販売するのが主な役割です。
その時々で、MRに求められる経験は変わりますが、ここ数年はオンコロジー(がん治療)領域の経験が評価されています。
MR認定試験は、製薬業界で活躍するMRの資質向上のために、1997年から実施されています。
MRになるのに資格は必須ではないものの、薬品に対する知識の証明として、取得する方も少なくありません。
10位 一級建築士|約650万円
一級建築士は建築設計に関する資格で、平均年収は約650万円です。
建築プロジェクトの設計や監理に携わり、高い専門知識が評価されています。
建築士になるには、建築学科での学業や国家試験に合格する必要がありますが、合格率は例年10%程度です。
非常に狭き門ですが、建築士の資格を取得することで、建物や施設の設計や工事監理、施工の監督や品質管理を行うことができます。
人気の資格が気になる方は「人気資格ランキング!2023年ver」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
全国どこにいても稼げるおすすめ資格
続いて、日本全国に需要がある、一生仕事に困らない資格の平均年収について解説します。
介護福祉士|約400万円
介護福祉士は高齢化社会において非常に需要の高い資格です。
平均年収は約400万円で、高齢者ケアに関する専門知識を活かして、全国どこにいても働くことができます。
高い人間性と倫理観が求められる職業でもあります。
登録販売者|約310万円
登録販売者は、医薬品や健康食品などを販売する際に必要な資格です。
平均年収は約310万円と低めですが、その理由はさまざまな働き方があるからでしょう。
特に女性は、子育てや家事との両立のために、パートという働き方をしている方が多いです。
登録販売者の職場は、薬局やコンビニ、ドラッグストア、量販店など多岐に渡ります。
全国各地で販売業務を行うため、地域にとらわれない働き方が魅力です。
地方公務員|約630万円
地方公務員として働くことは、地域社会に貢献する重要な役割を果たすことができます。
平均年収は約630万円で、地域の発展に寄与する機会が豊富です。
公務員として働くメリットは多岐に渡りますが、初年度から有給が使えたり、ケガや病気による休職でも給料が保証されたりすることが挙げられるでしょう。
また民間企業のように利益を追求する必要もなく、一定の基準を満たせば安定した給与とボーナスが支給されます。
地方自治体での仕事は、全国各地で求人があり、安定感がある職業の一つです。
副業で稼ぐ!おすすめ資格
近年は副業を解禁する企業も増えつつあり、スキマ時間や週末を活用してお小遣いを稼ごうとする人も増えています。
ここでは、副業から本業にもなる、おすすめの資格を紹介します。
WEBライティング技能検定|約450万円
WEBライティング技能検定は、文章執筆のスキルを証明する資格で、副業での収入向上に役立ちます。
主な仕事は、ウェブコンテンツやブログ記事、商品説明、SNSコンテンツなどのライティングを専門的に提供し、平均年収は約450万円です。
インターネットの普及に伴い、WEBライティングの需要が急増しており、副業としても取り組みやすい資格の一つです。
プログラミング言語|約430万円
プログラミング言語を習得することは、副業での高収入を追求する方法として魅力的です。
プログラマーの平均年収は約430万円で、ウェブ開発やモバイルアプリ開発、データ分析など幅広い分野で需要があります。
プログラミング言語には多くの種類があり、Python、JavaScript、Java、C++などが人気です。
それに伴い資格の種類もさまざまで、基本情報技術者試験やPHP技術者認定試験、VBAエキスパート、Java SE8認定資格などと多岐に渡ります。
オンライン学習プラットフォームを活用してスキルを向上させ、副業の収益を増やすことができます。
ネイリスト技能検定試験|約350万円
ネイリスト技能検定試験は、ネイルアートやネイルケアの専門的なスキルを証明する資格です。
ネイリストは爪のデザイン、ジェルネイル、アクリルネイルなどを提供し、美容業界で高収入を得ることができます。
平均年収は約350万円と決して高くありませんが、自宅や小規模なテナントで開業できるなど、独立のハードルも高くありません。
この資格を持つと、副業として独立したネイリストとして活動する道も開けます。
定年過ぎても安定した収入が見込める資格
人生100年時代と言われる現代では、定年を迎えても働くことが推奨されています。
65歳を過ぎてから働くには、年齢を問わず活躍できる資格取得がおすすめです。
マンション管理士|約400万円
マンション管理士は共有部の管理や修繕計画の策定など、マンション管理に関する専門知識を持つ資格です。
高齢化社会において、マンションは多くの人に利用されており、その管理と運営は重要な役割を果たします。
平均年収は約400万円で、老後の収入源として魅力的です。
マンション管理士は共同住宅の管理組合や管理会社で活躍し、安定したキャリアを築けます。
管理業務主任者|約400万円
管理業務主任者は、ビルや施設の管理業務に関する資格で、平均年収は約400万円です。
建物の安全管理、施設の保守、契約管理などを担当し、老後の収入を確保する資格として注目されています。
都市部や大規模施設の需要が高く、安定感のある職業です。
定年後にも需要が持続するため、高齢者にも適した職業といえます。
整理収納アドバイザー|約350万円
整理収納アドバイザーは、収納スペースの最適化や片付けのアドバイスを提供する資格で、平均年収は約350万円です。
「捨て活」「ミニマリスト」「断捨離」などがブームになっていることもあり、そのニーズは高まっています。
整理収納アドバイザーは個人や家庭に対して整理整頓のサポートを提供し、生活の質を向上させるのが主な仕事です。
副業としても適しており、老後の自宅整理にも役立つでしょう。
ITパスポートで就職できるか気になる方は「ITパスポートの資格は就職に役立つ?基本情報と面接でのアピールの仕方も解説」から詳しく見ることができます。参考にしてみてください。
稼げる資格選びの3つのポイント
さまざまな資格を紹介してきましたが、「いったいどんな資格を選んだらいいの?」と悩む方も多いでしょう。
資格を取るからには、安定した仕事に就けたり、一定の稼ぎが得られたりする資格を選ぶべきです。
ここでは、稼げる資格を選ぶ際のポイントについて解説していきます。
ライフスタイルの変化に柔軟な資格
資格を選ぶ際に重要なポイントの一つは、その資格がライフスタイルの変化に柔軟に対応できるかどうかです。
仕事や家庭の状況が変わることはよくあります。
そのため、副業や自宅での仕事を考えている場合、資格が柔軟に活用できるかどうかを確認しましょう。
例えば、WEBライティング技能検定のような資格は、場所や時間に制約を受けずに仕事ができるため、ライフスタイルの変化に対応しやすいです。
求人数が多く今後も需要が見込める資格
稼げる資格を選ぶ際には、その資格に関連する求人数が多く、今後も需要が見込まれるかどうかを確認しましょう。
市場での需要が高い資格は、高収入を得る可能性が高まります。
例えば、プログラミング言語に関する資格は、情報技術の分野で高い需要があり、今後もその需要が持続すると予想されます。
求人市場のトレンドを把握し、将来性を考慮することが大切です。
受験資格に該当するか確認する
資格を取得するためには、一定の要件や受験資格を満たす必要があります。
資格試験を受験する前に、自身が該当するかどうかを確認しましょう。
受験資格に該当しない場合、資格を取得するために必要なスキルや学習が必要です。
受験資格をクリアするための計画を立て、効果的な学習を行いましょう。
資格試験の要件を把握することは、資格選びの第一歩です。
転職で資格をとりたい方は「転職で役に立つおすすめ資格!理由や難易度を徹底解説!」から詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください