人気資格ランキング!2023年ver 更新時間 2023.08.11
資格には、医師や弁護士のような難易度の高い国家資格から、生活を豊かにするためのさまざまな民間資格が存在します。
近年の不安定な雇用や社会問題に直面し、資格取得によるキャリアアップを考えはじめた方も多いのではないでしょうか。
この記事では、目的に合わせた人気資格、就職や転職で有利になる資格、そして働きながら取得できる資格を紹介します。
自身の目標やキャリアパス、ライフスタイルに合ったものを選び、着実にスキルアップを図りましょう。
資格取得は、新たなキャリアの扉を開く第一歩です。
通信講座で、ネイルの資格を取りたい方は 「通信講座でネイリストの資格は取れるの?勉強期間や最短取得するための方法をご紹介!」も参考にしてみてくださいね。
2023年の人気資格とは?資格を選ぶときのポイント
2023年度の人気資格ランキングでは、需要が高く、雇用機会が豊富な資格が注目されています。
需要がある資格は、将来的にも安定した雇用を見込めるため、キャリアの選択肢として魅力的です。
まず、IT関連の資格は今後の社会でますます重要性を増しています。
テクノロジーの進化に伴い、IT業界は成長性が高く、需要が絶えることがありません。
プログラミングやネットワーク管理などのスキルを持つことは、今後の雇用において有利な要素となります。
また、介護・福祉分野も需要が高まっています。
高齢者の増加に伴い、介護福祉士やケアマネージャーの役割がますます重要です。
介護分野での資格取得は、安定した雇用と共にやりがいのある仕事につながります。
さらに、コロナ禍で注目されたのが「エッセンシャルワーカー」の仕事です。
医療従事者や保育、物流などに従事する人は、社会的に必要不可欠な存在として認識されています。
また、どんな時代でも雇用の強い武器になるのが「国家資格」です。
独占業務資格や必置資格を持つことは、専門的な業務を担える証となり、独立の道も広がります。
将来性の高い業界で働きたい方には、資格取得を検討する価値があります!
自身のスキルを磨き、将来を見据えたキャリアプランを立てましょう。
景気に左右されない人気資格
これから紹介する資格は、景気に左右されずに需要があるため、将来的なキャリアの安定性を考える上で非常に魅力的です。
どの資格も専門知識が必要ですが、その分、専門家としての評価が高まり、仕事の幅も広がるでしょう。
資格取得を検討する際には、自身の興味や適性に合った資格を選び、着実にキャリアを築いていくことが大切です。
社会保険労務士
社会保険労務士、通称「社労士」は、長期的に安定した需要がある資格の一つです。
なぜなら、労働法や社会保険に関する法律は経済状況に左右されず、常に必要とされているからです。
社労士は企業や個人に対して労務管理や社会保険のアドバイスを提供し、法的な問題を解決する役割を果たします。
景気が良い時期でも悪い時期でも、雇用や労働に関する問題は常に存在するため、社労士の需要は安定しています。
社会保険労務士試験の合格率は6〜7%ほどで、難易度は高めです。
必要な勉強時間の目安は800〜1000時間と言われており、働きながら1発合格を目指す場合は通信講座やスクールでの学習がおすすめです。
税理士
税理士は、税金に関する専門家として企業や個人に重要なサービスを提供する資格です。
税金は経済状況に左右されることなく、常に支払わなければならない義務です。
したがって、税理士は景気に左右されずに需要があります。
景気が好調であれば企業は税金を多く支払う必要があり、景気が悪い時期でも適切な節税策が求められる職業です。
税理士は常に税法の変更や最新の制度を把握し、クライアントの利益を守る役割を果たしています。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営支援や経営コンサルティングを行う専門家です。
中小企業は景気の変動に特に敏感であり、経営に課題を抱えることが多いです。
そのため、中小企業診断士の需要は景気に左右されることが少なく、むしろ景気の悪い時期には経営支援がますます必要とされます。
中小企業診断士は経営戦略の立案から資金調達のサポートまで幅広い業務を行い、企業の持続的な成長を支援します。
中小企業診断士の難易度は高く、合格率は約4%です。
勉強時間の目安は1,000時間とも言われていますが、効率よく学ぶためにも独学は避けた方がいいでしょう。
行政書士
行政書士資格は、法律や行政手続きに関心のある人に最適な資格です。
行政書士は、国や地方自治体の法的な手続きをサポートし、クライアントの法的権利を保護します。
この資格を持つことで、法的アドバイスを提供し、法的文書を作成するスキルが習得できます。
行政書士は国家資格になり、合格率は10%前後と難易度も高めです。
しかし、行政書士は受験資格がないため、10代から60代まで幅広い年代が受験しており、法律を学んでいない方でも合格を目指すことができます。
宅地建物取引士
宅地建物取引士資格は、不動産業界でのキャリアを考えている人におすすめです。
この資格を持つことで、不動産の取引や評価に関する専門知識を身につけることができます。
不動産市場は常に動きがあり、需要が高いため、宅地建物取引士資格を持つことは将来的な安定した職業を築く手助けになるでしょう。
宅地建物取引士試験は年1回、毎年10月に実施されます。
学習期間は約6ヶ月〜12ヶ月を目処に、早めに準備に取り掛かりましょう。
他にも役立つ資格が多くあり「介護資格の種類はどのくらいあるの?スキルアップに取るべき資格を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
医療・福祉系に人気の資格
次に紹介する「医療・福祉系」の資格は、社会のニーズに合致し、安定した雇用につくことができる資格です。
また、人々の健康と幸福に貢献するやりがいのある仕事でもあります。
介護福祉士
介護福祉士は、高齢化社会においてますます重要性を増している資格の一つです。
高齢者や障害者の生活支援やケアを提供し、要介護者が自立した生活を送れるようサポートするのが主な仕事です。
介護福祉士は、身体的なケアから精神的な支援まで幅広いスキルを持っており、医療・福祉の現場で不可欠な存在と言われています。
高齢者人口の増加に伴い、介護福祉士の需要は今後も増え続けるでしょう。
ケアマネージャー
ケアマネージャーは「介護支援専門員」と呼ばれ、各都道府県が認定する公的資格です。
介護保険制度の下で高齢者や障害者のケアプランを策定し、サービスの提供を調整する役割を担います。
ケアマネージャーは介護福祉士の上位資格になるため、「介護福祉士国家試験」に合格しなければなりません。
さらに「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があるため、難易度は高めです。
しかし高齢化社会において、ケアマネージャーはニーズに合わせた適切なサービスを提供するために必要不可欠な存在となっており、需要が高まっています。
社会福祉士
社会福祉士は、社会的弱者や困難な状況にある人々を支援する専門家です。
「介護福祉士」や「精神保健福祉士」と並ぶ社会福祉専門職の国家資格の1つで、児童福祉や障害者支援、福祉施設の運営など幅広い分野で活躍します。
社会福祉士の主な業務は、日常生活において問題を抱えている人たちの相談にのったり、福祉面からアドバイスしたりすることです。
社会問題への取り組みがますます重要視される中、社会福祉士の需要も高まっています。
福祉専門職の試験の中でも最難関と言われる社会福祉士の国家試験ですが、合格率は約30%です。
受験の出題範囲が広範囲のため、試験の日程に合わせて早めに準備を整える必要があります。
しかし、社会福祉士は福祉業界の中でも給与や待遇が良く、資格を持っていると食いっぱぐれることのない人気資格です。
メディカルケアワーカー
メディカルケアワーカーは、看護助手業務における初の民間資格です。
主な仕事内容は、医療施設での患者ケアや医療スタッフのサポートで、患者の健康状態のモニタリング、基本的な医療手技、診療補助などを行います。
メディカルケアワーカーには1級と2級があり、試験の合格率は共に65%前後と、難易度もそれほど高くありません。
医療分野の進化に伴い、医療ケアへのニーズが高まっており、メディカルケアワーカーの需要も増加しています。
介護事務
介護事務は、介護施設や福祉団体での事務業務を担当する資格です。
主な仕事内容は、介護施設での受付や運営、レセプトと呼ばれる介護給付費明細書を作成するほか、予算管理、スケジュール調整、書類作成などの幅広い業務を行います。
介護現場においても効率的な運営が求められ、介護事務はその一翼を担う存在です。
介護事務にはさまざまな民間資格があり、難易度も特別に高い試験ではありません。
具体的には、「ケアクラーク技能認定試験」「介護事務管理士技能検定試験」「介護報酬請求事務技能検定試験」などで、いずれも民間資格です。
この資格を持つ人は、介護施設や福祉団体で必要とされ、安定した職場が期待できます。
IT業界で役立つ人気資格
AIやビッグデータ、5Gの拡大、ECの需要増加など、IT業界はさらなる成長段階を迎えています。
それに伴い需要も高まっており、IT人材の不足が深刻な問題です。
ITやデジタル関連の知識・スキルを高めることは、市場価値を高めることにもつながります。
基本情報技術者
基本情報技術者(基本情報処理技術者)は、情報処理やICT分野の国家試験です。
基本情報技術者試験の内容を学ぶことで、コンピュータの基本的な知識や情報処理技術を持つことを証明し、ITの基盤を築くための基本スキルを身につけられます。
プログラミング、ネットワーク、データベース、オペレーティングシステムなど、幅広い分野に関する知識を習得することで、IT業界でのキャリアをスタートさせるのに最適な資格です。
基本情報技術者試験を受験するにあたり、とくに受験資格は設けられていません。
合格率は平均40%前後で、決して簡単な試験ではないでしょう。
しかし、IT系資格の登竜門的な意味合いも兼ねているため、独学でも合格を狙うことは可能です。
情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメント資格は、情報セキュリティの専門家としてのスキルを証明する資格です。
情報セキュリティは、企業や組織にとって極めて重要であり、データ漏洩やサイバーアタックから組織を守る役割を果たします。
資格を持つことで、情報セキュリティポリシーの策定、セキュリティ監査、リスク管理などの分野で活躍することが可能です。
本試験の合格率は50%〜76%ほどで、 試験を受けた半分以上の人が合格しています。
情報セキュリティの専門家としての需要はますます高まっており、安定したキャリアを築くための資格と言えるでしょう。
ITパスポート
ITパスポートは、ITの基礎知識を持つことを証明する資格です。
年間約20万人が受験しており、「経済産業省認定の国家試験」として注目を集めています。
コンピュータの基本操作から情報システムの基礎、ソフトウェアやハードウェアの理解まで、幅広い領域をカバーできます。
近年、試験の合格率は50%前後で、難易度はそこまで高くありません。
IT業界に進む前に、ITに関する基本的な知識を習得したい人や、ビジネス分野でITを活用したい人に適しています。
需要が高まるエッセンシャルワーカーの資格
エッセンシャルワーカーとは、人々の生活にとって必要不可欠な職業のことを指します。
新型コロナウイルスの感染拡大を機に、耳にする機会が増えた方も多いでしょう。
さらに、少子高齢化による労働人口の減少、要介護者の人口増加も、エッセンシャルワーカーの需要を高めた要因の1つです。
介護福祉士実務者研修
介護福祉士実務者研修は、「初任者研修」の上位に位置づけられる介護資格です。
高齢者や障害者のケアや支援を提供するための、基本的な知識とスキルを身につけます。
介護職は今後ますます需要が高まる分野であり、介護福祉士実務者研修を取得することで、安定した雇用とやりがいのある仕事を得られます。
高齢化社会の進展に伴い、介護ニーズは増加傾向にあり、資格取得は将来のキャリアに大いに役立つでしょう。
危険物取扱者
危険物取扱者は、危険物を安全に取り扱うための資格です。
化学物質や爆発物など、特定の危険物を扱う業務に従事する際に必要とされます。
危険物の取り扱いには高度な専門知識が求められ、安全性を確保するためには資格取得が不可欠です。
とくに、工業や建設業界で危険物の使用が一般的なため、危険物取扱者の需要は安定しています。
危険物取扱者には「甲・乙・丙」の3種類があり、保有する資格の種類で、取扱いや立会い、管理できる「危険物」が異なります。
難易度もさまざまなので、資格取得を検討している方は試験の概要に目を通しておきましょう。
資格を活かせる仕事は、ガソリンスタンドや製油所、工場、研究所に加え、タンクローリーや危険物を運搬する仕事に就く場合も資格が必須です。
安全な職場環境を維持するために欠かせない資格といえるでしょう。
通関士
通関士は、国際物流や輸出入業務に携わる貿易のスペシャリストです。
国際貿易がますます活発化する現代社会において、通関士の役割は重要です。
通関士は関税や輸入規制に関する法律を理解し、輸出入手続きを円滑に進める役割を果たします。
通関士試験の平均合格率は15.5%と低く、難易度は高めです。
試験には、聞いたことがないような法律用語、税関や輸出入に関する専門用語が出てくるので、テキストや問題集を繰り返しこなして知識を定着させましょう。
通関士の資格は、企業の国際展開やグローバルビジネスを行う際に欠かせない存在であり、今後も需要が期待できる分野です。
保育士
保育士は、子どもたちの育成と保育を担当する必要不可欠な職業です。
子育て支援や保育施設において重要な役割を果たし、子どもたちの健全な成長をサポートします。
保育士国家試験の難易度は高めで、合格率は20〜24%前後です。
試験は前期と後期に分かれ、前期は4月(筆記試験)と6月(実技試験)、後期は10月(筆記試験)と12月(実技試験)という日程でそれぞれ実施されます。
受験資格は「最終学歴」によって異なるため、「保育士国家試験の受検資格」を確認してください。
保育士の需要は、働く親の増加に伴い、今後も高まると予測されています。
子育て支援政策の強化により、保育士の求人も増加中であり、子ども教育分野でのキャリアを目指す方にとって魅力的な資格です。
登録販売者
登録販売者資格は、ドラッグストアや薬局などの店舗にて、一般用医薬品の販売ができる医薬品販売の専門資格です。
薬剤師と近い職種ですが、販売できる医薬品に制限があります。
しかし、登録販売者が扱える第2類・第3類は一般用医薬品の9割以上を占めていることから、注目を集めている職業です。
登録販売者資格を取得するには、年1回実施の試験を受けて合格しなければなりません。
ただし、年齢制限や実務経験は問われないので、誰でもチャレンジしやすい資格といえるでしょう。
整体師の資格について詳しく知りたい方は「整体師は国家資格なの?整体師に必要な資格をご紹介」から詳しく見ることができます。ぜひ参考にしてみてください!
どんな仕事でも幅広く役立つ人気資格
最後、持っておいて損はない、どんな仕事でもどんな業種でも役立つ資格を紹介します。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、ビジネスや一般の仕事において広く使用されるMicrosoft Officeソフトウェアのスキルを証明する資格です。
Word、Excel、PowerPointなどのOfficeアプリケーションを使った文書作成、データ分析、プレゼンテーション作成など、幅広い業務で役立つスキルを習得できます。
MOS資格を持つことで、仕事の効率が向上するのはもちろん、独学でも取得可能というのが魅力です。
就職や転職で有利とまではいかないものの、「仕事が早いね!」「いつも業務が正確だね!」と周囲に絶賛される資格といえます。
TOEIC
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語のコミュニケーション能力を評価する国際的な英語試験です。
英語は国際的なビジネスコミュニケーションや、国際的な環境での仕事において重要なスキルです。
TOEICスコアは、英語力を客観的に証明する手段として広く認められており、多くの企業や大学がTOEICスコアを重視する傾向があります。
TOEICのスコアを履歴書に書く場合、英語を使用する仕事でなければ600点以上がスコア目安です。
外資系企業や、日常的に英語を使用する企業に応募する場合は、700〜800点を目安にしておきましょう。
TOEICを取得することで、国際的なキャリアや留学の機会が広がり、仕事の選択肢が増えます。日商簿記
日商簿記は、会計と財務管理のスキルを証明する資格です。
経理、財務、会計などの職種で活躍するために、必要な知識と技術を習得できます。
日商簿記は日本国内外で高い信頼性を持つ資格であり、企業の財務管理や経理業務に関わる多くの職種で要求されています。
どんな業種であっても、そこに「お金」が発生するため、一生物のスキルとして役に立つでしょう。
簿記のスキルを持つことで、企業の財務戦略の立案や効率的な経理業務の実行に貢献し、キャリアの幅を広げることができます。