30代におすすめの資格とは?男女問わず転職に有利な資格をご紹介 更新時間 2023.10.27
30代に入り仕事にも慣れてくると、今後のキャリアプランに悩み始める方は多いのではないでしょうか。
転職やスキルアップ、新しい分野への挑戦を検討している方は、資格取得がおすすめです。
ここでは、30代の転職で有利になる、難易度高めの資格を紹介します。
資格の概要や難易度、取得することで得られるスキルなどを詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
30代のおすすめしたい資格10選
30代からの仕事に繋がる、おすすめの資格を一気に紹介します。
中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。
経営コンサルタントやアドバイザーとして、中小企業の経営課題を解決し、企業の成長に貢献する役割を果たします。
中小企業診断士の主な業務は、企業の成長戦略の策定と実行に対するアドバイスです。
また、中小企業と行政・金融機関との連携を促進し、専門的な知識を活用して中小企業の施策をサポートします。
中小企業診断士資格は合格率が約5%と非常に難しい試験であり、合格には多くの勉強時間と労力が必要です。
簡単に手に入る資格ではないため、平均年収も1,000万円越えと高収入を得ることができます。
日商簿記2級
日商簿記は、会計と財務管理のスキルを証明する資格です。
経理、財務、会計などの職種で活躍するために、必要な知識と技術を習得できます。
日商簿記は日本国内外で高い信頼性を持つ資格であり、企業の財務管理や経理業務に関わる多くの職種で要求されています。
どんな業種であっても、そこに「お金」が発生するため、一生物のスキルとして役に立つでしょう。
日商簿記2級の合格率は、平均でおよそ21%です。
10人中2人しか合格できていないと考えると、難易度は高めと言えるでしょう。
宅地建物取引士
宅地建物取引士資格は、不動産業界でのキャリアを考えている人におすすめです。
この資格を持つことで、不動産の取引や評価に関する専門知識を身につけることができます。
不動産市場は常に動きがあり、需要が高いため、宅地建物取引士資格を持つことは将来的な安定した職業を築く手助けになるでしょう。
例年、20万人程度の人が資格試験に挑戦していますが、合格できるのは3万人ほどです。
合格に必要な勉強時間は約400時間といわれており、学習の継続と仕事との両立が必要になるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナー(FP)は、お金に詳しい専門家で、相談者の目標や夢を達成するためにアドバイスを提供する役割を担っています。
相談者の財務状況を詳しく調査し、収入、支出、貯金、投資、保険などの要素を考慮に入れ、相談者に最適なプランを策定するのが主な業務です。
国家資格であるFP技能士は、1級FP技能士から3級FP技能士までのランクが存在します。
FP3級の合格率は40%〜80%程度、FP2級は20%〜60%、FP1級は7%〜18%程度の合格率となっています。
社会保険労務士
社会保険労務士資格は、難易度が高い一方で、その価値も非常に高い資格の一つです。
労働法や社会保険に関する専門知識を有し、企業や個人に対して労務管理や社会保険に関するアドバイスを提供します。
企業の雇用関連の問題や法的なリスクに対処する能力が求められ、高度なスキルが必要です。
社会保険労務士としての知識と実力を持つことで、法的コンプライアンスを確保し、労働環境を改善する重要な役割を果たせます。
社労士試験の合格率は約5~7%と低く、難易度が高いことでも有名です。
勉強時間は800時間~1000時間ほど必要とされており、しっかりと計画を立てて進める必要があります。
MBA(Master of Business Administration)
起業を目指す人や、経営者視点をもったビジネスリーダーとして活躍したい人におすすめなのが、MBAの資格取得です。
日本では「経営学修士・経営管理修士」とも呼ばれます。
MBAプログラムは、企業経営の実務家を養成することを主要な目的としています。
ビジネススクールへの入学には入試を合格する必要があり、ビジネススクールの難易度や試験科目により、準備期間が異なります。
国内のビジネススクールでは、一般的にMBAの学位を取得するためには2年間の履修期間が必要です。
ただし、ビジネススクールの難易度によって、MBA取得率は大きく変動します。
MBAを取得することで、「転職で有利になる」「収入アップや昇進の可能性が高まる」といったメリットがあります。
登録販売者
登録販売者資格は、ドラッグストアや薬局などの店舗にて、一般用医薬品の販売ができる医薬品販売の専門資格です。
薬剤師と近い職種ですが、販売できる医薬品に制限があります。
しかし、登録販売者が扱える第2類・第3類は一般用医薬品の9割以上を占めていることから、注目を集めている職業です。
登録販売者資格を取得するには、年1回実施の試験を受けて合格しなければなりません。
ただし、年齢制限や実務経験は問われないので、誰でもチャレンジしやすい資格といえるでしょう。
登録販売者試験の合格率は約40~50%で、しっかり勉強していれば1発合格も可能です。
建築士(1級建築士、2級建築士など)
建築士は、建造物の設計や工事管理を専門的に行う職業です。
この資格には「一級建築士」「二級建築士」「木造建築士」の3つの種類があり、資格のレベルによって取り扱う建物の規模が異なります。
一級建築士の平均合格率は10%前後で、10人に1人しか受からない難易度の高い試験です。
2級建築士の試験合格率は25%前後で、1級に比べるとやや高いものの、それでも容易に合格できる試験ではないでしょう。
システム監査技術者
システム監査技術者資格試験は経済産業省が認定する国家資格で、情報システムの監査能力を評価します。
この資格はIPAが実施する情報処理技術者試験の一環で、スキルレベル4(高度な知識・技能)に相当します。
システム監査技術者の主な役割は、情報システムや組込みシステムの安全性や企業への貢献度を客観的に点検・評価することです。
そのため、幅広い高度な知識が必要で、システムの開発、運用、保守に関する経験が問われます。
この資格試験は高い難易度を持ち、合格率はおよそ15%程度です。
実務経験が5年以上あっても、独学で3~6ヵ月の勉強が必要な試験とされています。
証券アナリスト
「証券アナリスト」とは、主に証券会社や金融機関で経済状況の調査、検証、分析を行う専門家を指します。
証券アナリストの主な業務は、特定の業界や企業に焦点を当てた「銘柄分析」です。
彼らは経済情勢の変化やトレンドを研究し、これを株式市場や投資に関連する情報に変えて提供します。
証券アナリスト試験の合格率は約50%前後で、1次と2次試験を合わせて200時間程度の勉強が必要です。
簿記2級や税理士試験よりもやや難易度は高いものの、比較的合格しやすい国家試験とされています。
30代が資格を選ぶ際の3つのポイント
忙しい30代が資格を取得する場合、以下の3つに重きを置くことが重要です。
1. 職業の需要を確認する
30代で資格を取得する際、最初に考慮すべきポイントは職業の需要です。
市場の需要に合致する資格を持つことは、転職やキャリアアップに大いに役立ちます。
業界のトレンドを追跡し、将来的な需要が高い資格に注目しましょう。
これにより、将来の安定性が向上し、適切な資格を選ぶ助けになります。
2. 資格取得のコストと時間を考慮する
30代は、家庭や仕事の責任が増える年齢でもあります。
そのため、資格取得にかかる費用と時間を把握することが大切です。
予算とスケジュールを考慮して、資格プログラムを選びましょう。
オンラインコースや通信講座は柔軟性があり、仕事との両立がしやすい選択肢となることがあります。
3. 自己成長やキャリアアップに合致する資格を選ぶ
最も重要なポイントの一つは、資格が自己成長やキャリアアップにどれだけ合致しているかです。
30代はキャリアの中で新たなステップを踏み出す年齢であり、自身の目標に合致した資格を取得することが重要です。
自分の強みや興味を考慮に入れ、将来のキャリアパスに適した資格を選びましょう。
人気の資格が気になる方は「人気資格ランキング!2023年ver」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
30代で資格を取得するメリットとは?
今後のキャリアや将来に向けて、転職を検討し始める機会が増える30代。
転職を少しでも有利に進めるには、資格取得が有効です。
ここでは、資格を取得する主なメリットを紹介します。
キャリアアップの機会が増加
30代で資格を取得する最大のメリットは、キャリアアップの機会が増加することです。
資格を持つことは、既存の職場での昇進や新しい仕事への転職において、競争力を高める要因となります。
特に経験を積んだ30代にとって、資格は次のステップに進むための重要なステップになるでしょう。
給与アップや昇格の可能性
資格を持つことは、給与アップや昇格の可能性を広げる手段として非常に有効です。
多くの企業は、資格を持つ社員に対して報酬を増やし、役職を昇進させることがあります。
30代で資格を取得することで、将来的な収入の向上と職場での地位の向上が見込めます。
転職市場での競争力向上
転職を考えている30代にとって、資格は転職市場での競争力を向上させる要因となります。
応募する職種に活用できる資格があれば、書類選考だけでライバルに差をつけることができるでしょう。
これは求職者としての価値を高め、理想の職に近づく手助けとなります。
新たな専門分野への挑戦が可能
30代で新しい分野にチャレンジするのは勇気がいることです。
しかし、専門知識を身に付けて資格を取得すれば、新たな専門分野への挑戦が可能となります。
転職やキャリアチェンジを検討している場合、適切な資格を取得することで、異なる分野でのキャリアをスタートさせるチャンスが広がるでしょう。
30代で資格を取得するなら通信講座がおすすめの理由
資格取得には、勉強時間の確保やモチベーションの維持が欠かせません。
そして、確実に合格して資格を取得するためには、自分に合った無理のない学習方法を見つけることが大切です。
資格取得に最適な勉強法として、30代の方には通信講座をおすすめします。
柔軟な学習スケジュール
30代で資格を取得する際、通信講座がおすすめの理由の一つは、柔軟な学習スケジュールです。
専門学校やスクールに通うよりも、通信講座は自分のペースで学習できるため、仕事や家庭との調整がしやすく、忙しい30代にとって非常に便利です。
夜間や週末に学習できるオプションも多く、無理なく資格取得の道を進むことができます。
仕事との両立がしやすい
通信講座は仕事との両立がしやすいという利点があります。
多くの30代は既に職場での責任を担い、収入を得ていることが一般的です。
通信講座は通学が不要なため、通勤時間を節約できます。
さらに、オンライン授業や学習資料を自宅で受け取ることができ、仕事と学習を両立させやすくなります。
地理的制約を克服
通信講座を選ぶと、地理的な制約を克服できます。
特定の資格プログラムを受講したい場合、通常の学校や大学に通う必要がなく、住んでいる場所に関係なく学習できます。
これは、地方に住んでいる30代や海外に住んでいる30代にとっても有利です。
ITの資格が気になる方は「ITパスポートの資格講座おすすめランキング10選!失敗しない講座の選び方もご紹介します」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
実績・知名度・評判が良いおすすめの通信講座
さまざまな通信講座がある中で、知名度や信頼度、実績、受講者からの評判が高い、おすすめの通信講を3つ紹介します。
ユーキャン
ユーキャンは長い歴史を持ち、資格対策講座や趣味・実用講座などの通信講座を提供している会社です。
MOSやカラーコーディネーターなどの取り組みやすいものから、社会保険労務士や行政書士の資格までカバーしており、その充実度は際立っています。
通信講座の教材は、A4サイズのカラーで読みやすいのが特徴です。
近年では、資格によってデジタルテキストが提供されるコースも増えており、より仕事との両立もしやすい仕様になっています。
ユーキャンは多くの講座で「添削」と「質疑応答」のサポートを提供しており、講師がテスト用紙の添削を行ってくれます。
ただし、他の通信講座と比較して受講料が高めですので、自身のニーズに合ったサポートと学習内容を検討することが大切です。
フォーサイト
フォーサイトでは、20種類以上の資格試験対策の通信講座を提供しています。
25年以上の歴史があり、のべ33万人以上の受講生が資格取得を達成してきた、実績ある通信講座です。
フォーサイトでは、FPや社会保険労務士、宅地建物取引士など、20以上のコースが提供されています。
eラーニングシステムやライブ配信授業など、多彩な学習方法を提供しているのも特徴です。
フォーサイトは合格主義を掲げ、合格ラインをクリアすることを目指しています。
そのため、テキストは合格に不可欠な知識に絞っており、テキストが薄いと感じる受講者も少なくないようです。
しかしながら、「良質な学習をより低価格で」をモットーとしており、多くの講座で全国平均を上回る合格率を実現しています。
スタディング
スタディングは、2008年に中小企業診断士からスタートし、現在では全31講座を提供するオンライン型の通信講座です。
そのカバー範囲は広く、ビジネスから医療まで多様なジャンルを網羅しています。
特に、2021年のオリコン顧客満足度調査では、宅建講座が総合第3位を獲得し、その高い評価が示されています。
スタディングは合格者の学習法を研究・開発した学習ツールを提供しており、PCやスマホを使ったビデオ講座を通じて、効果的な学習を支援しています。
倍速再生や音声再生が可能であり、復習モード機能を活用すれば、効果的な学習が可能です。
通勤や通学の合間、スキマ時間に学習したい場合は、倍速機能を利用することで仕事との両立がしやすいでしょう。
スタディングの特徴の1つが、「勉強仲間機能」を通じて、同じ資格を目指す仲間と交流できることです。
これにより、モチベーションを高め、勉強方法を共有することができます。
ただし、スタディングでは専任講師に直接質問できる機能は提供されていません。
疑問点の解決には自己学習が求められるため、専任講師のサポートを必要とする方には向いていないかもしれません。
マーケティングの資格も紹介しており 「マーケティングの資格で役に立つのは?分野ごとにおすすめをご紹介!」こちらからご覧いただけます。