初任者研修の試験内容は?難易度などを解説します! 更新時間 2023.08.08
これから介護職員初任者研修の修了試験を受ける方は、
「試験の詳しい内容が知りたい」
「どんな問題が出題されるの?」
と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、初任者研修の試験内容や難易度、出題範囲などを詳しく解説します。
「試験に1発合格したい!」という方は、ぜひ参考にしてください。
介護職の資格についてもっと幅広く知りたいという方は 「介護職のおすすめ資格は?種類や受講費用、期間などをご紹介」もチェックしてみてくださいね。
初任者研修には筆記試験がある
初任者研修の全130時間のカリキュラムを終えると、最後に筆記試験が実施されます。
試験に合格してようやく、初任者研修の資格が取得できるのです。
筆記試験は1時間程度で行われ、出題範囲は初任者研修で学習する全科目が対象になります。
初任者研修の試験について
介護職初任者研修の試験について理解することは、合格への第一歩です。
本章では、試験の難易度、合格基準、再試験の可能性について詳しく説明します。
初任者研修の試験難易度は?
初任者研修の試験は一般的に難易度が低めとされています。
合格率はほぼ100%と言われており、不合格になる人はほとんどいません。
その理由は、初任者研修が点数で合否を判断する試験ではなく、学習した内容を理解しているかを判断するためのものだからです。
初任者研修は、介護職に携わるスタート資格だとも言われており、介護未経験者でも取り組みやすい内容になっています。
そのため、授業内容を理解して適切な学習と準備を行えば、合格は十分に可能です。
試験は100点満点中70点で合格
初任者研修の試験では、100点満点中70点以上を取得する必要があります。
「7割正解するのはハードルが高い!」と感じてしまう人もいるでしょう。
しかし、ほとんどの問題が選択式のため、しっかり授業を受けていれば決して難しくはありません。
合格点を目指し、効果的な学習と準備を行いましょう。
得点に自信がない科目に焦点を当て、弱点を補強することも大切です。
不合格でも再試験が可能
試験に不合格だった場合でも、再試験の機会があります。
再試験に臨む際には、前回の結果を振り返り、不足分を補強するための学習を行いましょう。
再試験では、前回の課題を克服し、合格への道を切り拓くチャンスです。
自己評価を行い、不安要素を克服するための計画を立てましょう。
初任者研修の試験内容
初任者研修の修了試験の問題形式や出題範囲、問題数について解説します。
問題形式
修了試験の問題は、「選択肢」と「記述」の2つの形式で出題されます。
一般的に選択肢が多く出題され、記述形式の問題は数問程度です。
もちろんスクールによっても変わりますが、選択肢形式が多くの問題を占めます。
試験を受ける際には、選択肢形式の問題にも記述形式の問題にも対応できるように準備しておくことが大切です。
出題範囲
介護職員初任者研修の試験問題は、全カリキュラムの9つの項目から出題されます。
試験の内容も厚生労働省により定められているので、スクールによって試験内容に大きな差異はありません。
詳しく説明しますと、以下のような科目が含まれます。
1.職務の理解
2.介護における尊厳の保持・自立支援
3.介護の基本
4.介護・福祉サービスの理解と医療との連携
5.介護におけるコミュニケーション技術
6.老化の理解
7.認知症の理解
8.障害の理解
9.こころとからだのしくみと生活支援技術
それぞれの項目には「介護の役割、専門性と多職種との連携」「介護に関するこころのしくみの基礎的理解」などの科目が全部で32科目あります。
スクールでの講習を通じて、出題確率の高い科目に焦点を当てて学習することも重要です。
問題数
>介護職員初任者研修試験の問題は、合計32問以上となります。
試験時間がおおむね1時間という制約の中で、全ての出題範囲を網羅的に理解することが大切です。
最終的には70点以上の合格点を目指し、試験当日には冷静に問題に取り組むことが大切です。
しっかりと準備をして、自信を持って試験に臨みましょう。
初任者研修の試験勉強のやり方
介護職員初任者研修の試験に臨む際、効果的な学習方法と試験当日の心構えが重要です。
以下では、試験勉強のポイントを詳しく紹介します。
試験当日までの学習方法
試験当日までの学習期間を有効に活用することが合格への第一歩です。
以下のポイントを参考にしましょう。
1. スケジュールの立案
学習計画を立て、各科目に十分な時間を割り当てます
とくに働きながら資格取得を目指す場合は、無理のないスケジュールを計画しましょう。
2. スクールのサポートを受ける
スクールが提供する教材や指導を積極的に利用しましょう。
分からないところはどんどん質問し、先生や仲間と協力して理解を深めます。
3. 定期的な復習
学んだ内容を定期的に復習し、記憶を定着させます。
全体を振り返る時間も取りましょう。
試験当日の心構え
試験当日は冷静な心構えが必要です。
分からない問題に時間をかけすぎてしまうことがないよう、時間の配分には十分に注意しましょう。
試験中は、これまでの学習に自信を持って、自分を信じて問題に取り組んでくださいね。
初任者研修についてもっと知りたい方は 「初任者研修のカリキュラムは?通信と通学の違いを徹底解説」を参考にしてみてください!
介護職員初任者研修に合格する3つの秘訣
介護職員初任者研修の試験合格に向けて、以下の3つの秘訣を紹介します。
①スクールの場所を考慮する
②再試験が無料のスクールを選ぶ
③無料の振替制度があるスクールを選ぶ
では、3つを挙げる理由について詳しく解説していきます。
スクールの場所を考慮する
スクールの場所は、通学の利便性に大きな影響を与えます。
通学時間や交通費を減らし、学習に集中するために、近場のスクールを選ぶことを検討しましょう。
長距離通学は疲れを引き起こす可能性があります。
また、スクールの周辺環境も重要です。
静かな場所や快適な学習環境があるスクールで学ぶことで、集中力を高めることができます。
再試験が無料のスクールを選ぶ
試験に合格できなかった場合、再試験の機会が必要です。
再試験が無料で提供されるスクールを選ぶことで、安心して試験にチャレンジできます。
再試験にかかる費用を気にしてしまうと、当日に緊張して成果を発揮できない可能性も少なくありません。
無料の再試験制度があるかを確認して、スクールを選びましょう。
無料の振替制度があるスクールを選ぶ
急な予定変更や体調不良などが発生することはよくあります。
そうした場合に、授業の振替ができるスクールを選ぶことが重要です。
振替制度がある場合、学習スケジュールを柔軟に調整でき、学び進める確率が高まります。
振替制度の利用に関する条件や手順を確認し、スクール選びの際に考慮に入れましょう。
柔軟な学習環境は、合格に向けた努力をサポートします。
介護職員初任者研修の修了試験の例題
ここからは、介護職員初任者研修の修了試験の例題を紹介します。
あくまでも例題で、同じ問題が出題されるわけではありませんので、ご注意ください。
自立支援に関する問題
【問題】自立支援に関する次の文章の【ア】〜【オ】に、下記の語群から適切な文言を選びなさい。
自立支援の理念に基づいて提供するべき高齢者介護サービスとは、【ア】や病気よって多少の不便や【イ】があったとしても、利用者がその人なりに【ウ】した日々を過ごせるように支援していくことです。つまり、他者に生かされた状態にある生活ではなく、利用者自らの【エ】で生きていくことのできる状態、生きていることに【オ】を見出せる状態となるよう支援していくことです。
(語群)満足 意思 喜び 障害 不安
介護保険制度に関する問題
【問題】介護保険制度に関する次の記述のうち、正しくないものを一つ選びなさい。
1. 介護保険の被保険者は、その市町村に住む65歳以上の高齢者、および40歳から64歳の医療保険加入者の2種類である。
2. 要介護認定は市町村に置かれる介護認定審査会の審査と判定に基づいて行われる。
3. 要介護認定の結果に不服がある場合は、各都道府県に設置された介護保険審査会に審査請求をすることができる。
4. 介護保険の財源は、被保険者の保険料と公費(税金)のみで構成されている。
5. 介護保険の保険給付には、介護給付、予防給付および市町村特別給付の3種類がある。
入浴介助の注意事項に関する問題
【問題】入浴介助の注意事項に関する次の記述のうち、適切でないものを一つ選びなさい。
1. 入浴は昼間の暖かい時間帯に行うのが望ましい。
2. ぬるめの湯であれば、長時間の入浴を控える必要はない。
3. 着替えの前には、水分を丁寧に拭きとることが大切である。
4. 入浴前後には、十分な水分補給を行う。
5. 浴槽で溺れた場合は、すぐに栓を抜いて湯を流し、気道を確保する。
いかがでしょうか?
回答に自信ない場合は、もう1度テキストをよく読み振り返ってみましょう。
介護職員初任者研修の試験はほぼ100%合格できる!
初任者研修の修了試験に関する情報を紹介しました。
この試験は難易度が高いわけではなく、真面目に講義を受けていればほぼ確実に合格できます。
試験前には、講師から提供されたポイントやテキスト内の要点を重点的に勉強し、提出したレポートや課題をしっかり復習しましょう。
これらの対策が合格への近道です。
また、スクールの選択も合格に影響を与える要因になります。
初任者研修から修了試験まで、スムーズな進行をサポートしてくれるスクールを選ぶことが大切です。
スクールのサポート体制やカリキュラム内容を検討し、自身に最適な選択肢を見つけましょう。
他にも役立つ資格が多くあり「介護資格の種類はどのくらいあるの?スキルアップに取るべき資格を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。