TOEICの勉強法は?600点以上を取るための方法を紹介 更新時間 2023.09.08
TOEIC(Test of English for International Communication)は、英語力を測る国際的な試験です。
オフィスや日常生活での英語コミュニケーションの評価を目的としており、仕事や就活、転職シーンなどで役に立ちます。
毎年200万人ほどが受験しているTOEICですが、勉強法がわからずに悩んでいる方は少なくないでしょう。
今回は、TOEICで600点以上のスコアを目指す方に向けて、おすすめの勉強法を解説します。
「TOEIC初心者が600点を目指すべき理由」や、「勉強に取り組む前にやるべきこと」も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC初心者が目指すべきスコアとは?
TOEICテストの満点は990点です。
初心者の場合、いきなり高得点を目指そうと考える必要はありません。
まずは、TOEICスコア600点以上を目指してみるのがおすすめです。
TOEICスコアとコミュニケーションレベル相関表では、レベルA~Eの5段階評価がされており、470点〜729点は「Cレベル」に該当します。
Cレベルは、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションができる」と評価されています。
TOEIC初心者が目指すスコアは600点以上!
ここ数年のTOEICの平均スコアは600点前後です。
TOEIC初心者は、まず平均点を目指してチャレンジするといいでしょう。
単純に計算すると、リスニングで300点、リーディングで300点を取得すれば、600点を達成できるわけです。
リスニング、リーディングともに63~65問正解すれば、600点以上になると推測できます。
TOEIC600点は履歴書に書けるスコア
TOEIC600点の大学レベルは「日東駒専」といわれており、600点以上あれば履歴書に記載することができます。
多くの国内企業で、新人や中途の採用試験にTOEICが採用されており、基礎的な英語力をアピールすることが可能です。
企業は国際的なビジネス環境でのコミュニケーション能力を求めているため、TOEIC600点を持つ候補者はその要求に応えられると見なされるでしょう。
TOEIC600点以上で応募できる業界や職種が広がる
TOEIC600点以上のスコアを持つことで、就職の選択肢が広がります。
具体的には、以下の業種や職種にチャレンジすることが可能です。
多くの企業や職種では、TOEIC600点以上を要件としている場合があります。
例えば、国際的な企業、外資系企業、翻訳業界、観光業など、英語を活用する機会が多い職種でTOEIC600点以上のスコアが要求されることが一般的です。
そのため、自分のキャリアの選択肢を広げるためにも、TOEIC600点を目指すことは有益であると考えられます。
TOEIC初心者が勉強前にやるべきこと
いきなりTOEICの勉強に取り掛かろうとしても、「何から始めたらいい?」「どんな風に勉強したら600点が取れる?」と迷ってしまいますよね。
TOEICの学習は短期的でなく、長期的になることがほとんどです。
まずは、勉強前にやるべきことを抑え、計画的に取り組むようにしましょう。
自分の英語力を知る
TOEICの勉強を始める前に、まずは自分の現在の英語力を正確に把握しましょう。
これは、適切な学習計画を立てるための第一歩です。
自己評価だけでなく、実際の模擬試験を受けることで、リスニングとリーディングの得意・不得意を特定しましょう。
TOEICの模擬試験は、さまざまな教材やアプリがありますが、TOEICの問題を制作しているETSが作った問題を収録している『公式TOEIC Listening &Reading 問題集』がおすすめです。
自分の現在のスコアを知ることで、効果的な学習戦略を構築する際に役立ちます。
目標スコアを設定する
次に、TOEICの目標スコアを明確に設定しましょう。
目標があることで、学習へのモチベーションが高まります。
目標は現実的で達成可能なものであることが大切です。
英語が苦手な方であれば500点からスタートするのもいいですし、「年内にTOEICを受験する!」という目標でも構いません。
また、仕事で必要とされるスコアを目指すか、留学のために必要なスコアを設定するか、目的に応じた目標設定が大切です。
受験日を決め学習計画を立てる
最後に、TOEICの受験日を決定し、学習計画を立てましょう。
計画的な学習は成功への鍵です。
学習スタート時の英語力によって変動しますが、例えば350点から550点へのスコアアップを目指す場合、概算でおおよそ450時間の勉強が必要となります。
また、リスニングとリーディングの両方に、均等に時間を割くことが大切です。
勉強の準備が整ったら、次は具体的な勉強法や対策について考えていきましょう。
600点以上取るための勉強法
TOEIC初心者が目指すべきスコアは600点以上であり、これを達成するためには継続的な学習と準備が必要です。
本章では、TOEICの勉強法について具体的なアドバイスをご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
単語力の強化
TOEIC試験では、豊富な語彙力が不可欠です。
まず、英単語の暗記を始めましょう。
TOEICのスコアを向上させるためには、約5,000語の単語を覚える必要があります。
この数は、大学受験に必要な単語数と同じです。
大学受験を経験された方は、単語の新規学習よりも復習を重視しましょう。
中学レベルの文法をマスターする
TOEIC試験では、難しい文法問題はほとんどでません。
中学レベルの文法を完璧にマスターできれば、TOEIC600点は取得できます。
良い文法理解はTOEICスコア向上の鍵です。
中学レベルの文法ルールをしっかりとマスターしましょう。
基本的な文法ポイント、時制、前置詞の使い方などを把握しておくことで、リーディングセクションやリスニングセクションで文脈を理解しやすくなります。
TOEICの出題形式と傾向を把握する
TOEICの試験は特有の出題形式と傾向があります。
過去の試験問題を解いて、出題傾向を理解しましょう。
どのような問題が出題され、どの部分でポイントが集中しているかを把握することで、効果的な対策を練ることができます。
ネイティブの発音とスピードに慣れる
リスニングセクションでは、ネイティブの発音とスピードに慣れることが大切です。
英語のポッドキャストやニュース番組を聴いて、リスニング力を鍛えましょう。
海外のドラマや映画もおすすめです。
楽しみながら英語を習得することで、学習を継続することができます。
リアルな英語の音声に日常的に触れていると、試験本番でもスムーズにリスニングに対応することができるでしょう。
英語の長文に慣れる
リーディングセクションでは、英語の長文を読むスキルが求められます。
試験では決められた時間内に長文を読む必要があるため、英語の新聞記事や雑誌を読んで、長文に慣れましょう。
文章の主旨や要点を素早く把握する練習が、スコア向上につながります。
TOEICの模試問題を何度も解く
最後に、TOEICの模試問題を数多くこなしましょう。
模試を通じて、試験の雰囲気や時間配分を実践的に体験できます。
さらに、誤答した問題を見直し、改善点を見つけて徐々にスコアを向上させることも重要です。
TOEICの問題に慣れるだけで、点数が格段に上がる方も少なくありません。
試験当日に自信を持って臨むために、効果的な準備を行いましょう。
転職で資格をとりたい方は「転職で役に立つおすすめ資格!理由や難易度を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICの勉強を効率化できるおすすめアプリ
TOEICの勉強を効率よく進めるなら、スマホ1つで事足りる英語アプリがおすすめです。
本章では、600点以上を目指す方に役立つ、おすすめの英語アプリを3つ紹介します。
スタディサプリTOEIC
「スタディサプリTOEIC」は、リクルートが運営する英語学習アプリです。
スマホさえあれば、いつでもどこでも英語が学習ができ、コースによってはパソコンでも学習ができます。
人気講師による講座動画、オンライン英会話授業、演習問題、学習時間の管理といった、さまざまな機能が備わっていて便利です。
1回3分から学習できる手軽さが特徴で、継続率91%の実績を持っています。
継続が難しい英語学習を効率よく進められ、自分の英語レベルに沿ったレベルアップが見込めるアプリです。
アプリは有料になりますので、まずは初回7日間無料体験から始めてみるといいでしょう。
料金プラン(ベーシックプラン)
Santa
「Santa」とは、高性能なAIを搭載したTOEIC対策アプリです。
世界のおよそ400万人に愛用されており、「短期間でスコアアップできた!」「スキマ時間で効率的な勉強ができた」と高評価を得ています。
公式サイトによると、「20時間の学習でTOEICスコアが平均124点上がった」というデータもあり、AIが学習をサポートしてくれるのが特徴です。
Santaでは、パートごとの得意や不得意をわかりやすくランク付けしてくれる上に、リスニングでは苦手なアクセントの種類、ナレーターの性別まで分析されます。
問題を解くたびにAIがカリキュラムをアレンジしてくれるので、自分に合った学習法が分からない方にもおすすめです。
Santaには無料版と有料版が用意されていますので、まずは無料から試してみるといいでしょう。
料金プラン
abceed
「abceed(エイビーシード)」とは、市販の英語学習本や問題集を使って学習できる英語教材アプリです。
色んな参考書を持ち歩かずとも、人気のTOEIC参考書がスマホで閲覧できます。
Amazonベストセラーの「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ 」や、人気の「TOEIC(R)テスト新形式精選模試リスニング2」なども選択可能です。
問題を解くと自動で採点が行われ、音声があるものは無料でダウンロードすることもできます。
「日本語訳ありの聞き流し」や「英語のみの聞き流し」が選べたり、マークシートでの回答ができたりと、使いやすさも抜群です。
サービス内容によって無料と有料があるので、力を入れて学習したい箇所は有料にするなど、工夫して利用してみましょう。
単語を覚えたい方、リスニング力を鍛えたい方、書籍の自動採点機能を活用したい方におすすめのアプリです。
料金プラン1年間:16,800円(1400円/月)
TOEICの勉強をするメリットとは?
TOEICの勉強は、就職活動や転職活動において大きなアドバンテージをもたらします。
企業は国際的な環境でのコミュニケーション能力を重視し、TOEICスコアが高い候補者は選考で有利になります。
TOEICのスコアが履歴書に記載されれば、英語力を証明し、競争に勝つ一歩を踏み出せるでしょう。
実用的な英語力が身につく
TOEICの勉強を通じて、実用的な英語力を習得できます。
試験はビジネスシーンでのコミュニケーション能力を評価するものであり、ビジネス英語のスキルを高めます。
職場でのプレゼンテーションやメールのやりとり、国際的な会議への参加など、日常業務に役立つ英語スキルが磨かれます。
海外赴任のチャンスが得られる
TOEIC600点以上のスコアを持つことで、海外赴任のチャンスが広がります。
多くの企業は、海外での業務経験を持つ社員を重要視しており、高いTOEICスコアを持つことはその第一歩です。
新たな文化や環境での仕事に挑戦したいなら、TOEICの勉強は未来の国際的なキャリアへの鍵となるでしょう。
転職で資格をとりたい方は「転職で役に立つおすすめ資格!理由や難易度を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。