TOEICで資格手当がもらえる!具体的な金額や目標スコアを解説 更新時間 2023.10.12
英語スキルは現代のビジネス環境でますます重要となり、TOEICはそのスキルを客観的に評価する有力な手段です。
グローバル化が進む近年においては、企業は社員の英語教育により力を入れており、「資格手当」や「報奨金」という形で現金を支給しています。
この記事では、TOEICによる資格手当や報奨金に焦点を当て、企業ごとの具体的な金額やスコアによる特典について解説します。
各企業がどのように英語スキルを評価し、社員のモチベーション向上にどう寄与しているのか、気になる方はぜひお読みください。
ビジネスシーンでの英語力向上を目指す方にとって、TOEICの資格手当は大きな魅力となることでしょう。
TOEICで資格手当がもらえる?
景気の停滞でなかなか給料が上がらず、仕事に対するモチベーションが下がっている方も少なくありません。
そんな方は、ぜひTOEICでハイスコアを出して資格手当をゲットしましょう。
TOEICの資格手当について、詳しく解説していきます。
TOEICスコアによる資格手当や報奨金がある
TOEICはビジネス英語能力を測定するテストとして、広く認知されている国際的な試験です。
そんなTOEICスコアに応じ、多くの企業が社員に報奨金や資格手当を提供しています。
企業は従業員が高いスコアを達成することを奨励しており、およそ3割の企業が該当しているようです。
今後はさらに、従業員の英語力向上が期待され、企業の国際競争力の向上に寄与するでしょう。
TOEIC900点以上で報奨金100万円!
2013年の話になりますが、ソフトバンクは海外で活躍する人材を育てるため、TOEICで高得点を取った社員に報奨金を支払うというニュースが話題になりました。
金額は得点によって異なり、990点満点中900点以上なら100万円、800点以上なら30万円の一時金を支給すると発表しました。
TOEICを昇格や採用の基準に活用する企業はありますが、英語学習を報奨金で促すケースは非常に珍しいパターンです。
この制度は、社員のモチベーション向上と共に、企業全体の国際的な展望を広げる一環として位置づけられています。
昇進や昇格の評価材料にもなる
TOEICスコアは単なる資格手当だけでなく、昇進や昇格の評価材料としても活用されています。
企業は国際的なビジネス環境に適応できる人材を求めており、その一環として従業員のTOEICスコアが重要な役割を果たしています。
TOEICを運営する国際ビジネスコミュニケーション協会が実施した調査によると、『TOEICスコアを昇進・昇格の要件にするか』という質問に対し、約3割の企業が『スコアを要件に設定している』と回答しています。
これからの企業活動を考えると、さらに従業員の英語力の強化が求められる時代になるでしょう。
TOEICの資格について詳しく知りたい方は「TOEICって資格なの?目標スコアや対策方法を詳しくご紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICで資格手当・報奨金がでる企業
ここからは、TOEICで資格手当や報奨金がでる企業について、具体的な金額やスコアを交えながら紹介していきたいと思います。
ソフトバンク
ソフトバンクでは、TOEIC800点以上で30万円、900点以上で100万円の報奨金が支給されます。
この報奨金制度はニュースで話題となり、日本企業の中でも特に高額なものとして注目されました。
しかも、ソフトバンク本社のみならず、グループ全体が対象です。
ソフトバンクがどれだけ英語力の強化に力を入れいているのかが分かりますね。
大和ハウス工業
大和ハウス工業では、TOEICのスコアに応じた報奨金が用意されており、600点で3万円、700点以上で5万円です。
さらに、800点以上で上限10万円の語学習得実費、900点以上で海外旅行費として20万円が支給されます。
全社員が対象となっており、英語力向上に力を入れている企業の姿勢が窺えます。
950点以上を取得すると、会社負担の海外留学も検討されるそうなので、勉強のモチベーションも向上するでしょう。
東京電力
東京電力では、TOEIC730点以上で5万円の報奨金を提供しています。
日本の電力会社でも、英語スキルが必要な状況が増えており、今後ますます英語の重要性が高まることが予測されます。
九州電力
九州電力もTOEICスコアに応じて報奨金が用意されています。
730点以上で3万円、860点以上で5万円が支給され、英語力の向上を奨励しています。
レンゴー
レンゴーでは、TOEIC730点以上で10万円、860点以上で20万円、940点以上で30万円の報奨金が支給されます。
スコアによる報奨金は、TOEICのスコアに応じて段階的に増額しています。
940点以上での30万円は、優れた成績に対する大きなインセンティブと言えるでしょう。
日立造船
日立造船では、TOEIC650点以上で1万円、TOEIC860点以上で2万円の報奨金が支給されます。
この報奨金制度は、企業が国際舞台で競争する中で、英語力を重要視している一環と考えられます。
地方の造船業でも、英語や中国語などの言語スキルを求められる例が増え、グローバル化に対応するための戦略と言えるでしょう。
マクドナルドHD
マクドナルドHDでは、TOEIC800点以上で3万円の報奨金が支給されます。
そもそも本家が米国ですから、TOEICが推進されていてもおかしくありません。
2011年、中途採用の条件において、『国籍を問わずTOEICスコアが800点以上』と公表しました。
ただし、これは店舗スタッフの話ではなく、コーポレート社員が対象になります。
大和システム開発
大和システム開発では、英検1級またはTOEIC860点以上、英検準1級またはTOEIC730点以上の社員を対象に、資格奨励金を支給しています。
報奨金の金額は公表されていませんが、15万〜60万円とされているようです。
かなり高額な設定ですので、目標に向けて積極的に取り組む価値がありますね。
帝国ホテル
帝国ホテルでは、TOEIC450点~595点で5,000円、650点~745点で1万円、750点以上で2万円の報奨金が支給されます。
ホテル業界では外国人宿泊客が多く、従業員の英語力は必要不可欠です。
報奨金制度はスコアによって段階的に増額され、ホテルでの英語スキルの必要性が反映されています。
TDIグループ
TDIグループでは、資格取得報奨金制度があります。
英語関連の資格に焦点を当て、英検2級、TOEIC500点以上、TOEFL iBT52点以上で5万円、英検1級、TOEIC730点以上、TOEFL iBT79点以上で10万円の報奨金が支給されます。
大林組
建築業界においても英語の必要性が問われており、大林組では、TOEIC800点以上で5万円の報奨金が支給されます。
国内の新築工事の需要が減少する中、将来的な仕事の機会を求めて海外市場に注目するのは当然のことです。
日本国内でも、外国人が不動産を投資や居住目的で所有するケースが増加しており、その際の英語スキルが不可欠となります。
新築やリフォームにおいて、英語でのコミュニケーションが可能な建築士は歓迎されることでしょう。
シチズンHD
国内メーカーであるシチズンでは、TOEIC860点以上で5万円の報奨金が支給されます。
この支給基準の高さからも、企業文化が英語力を当たり前のように期待していることが伺えます。
国内メーカーも、今後は海外市場を意識したマーケティングが求められる時代です。
そのため、従業員には高い英語力が不可欠とされているのでしょう。
協栄産業株式会社
協栄産業株式会社では、「報奨金Challenge」という制度があります。
エントリー後、TOEICのスコアを100点以上伸ばすなどの条件をクリアすると、会社から報奨金が支給されます。
チャレンジ期間は1年間で、何度でもリトライが可能です。
また、協栄産業株式会社では、年に1回、会社が費用を全額負担して社内TOEICを実施しており、社員の英語力向上に力を入れています。
TOEIC対策で短期で点数を上げたい方必見!「短期集中でTOEIC対策に強い通信講座は?短期で受けられる通信講座をご紹介!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICで高スコアを出すメリット
資格手当や報奨金以外にも、TOEICでハイスコアを出すメリットがあります。
①キャリアアップにつながる
②就職や転職などキャリアチェンジに有利!
③海外出張・海外赴任のチャンスが得られる
ここでは、上記の3つのメリットについて解説します。
キャリアアップにつながる
TOEICで高得点を獲得することは、キャリアアップに直結します。
多くの企業では英語スキルを重視し、TOEICスコアが昇進や昇格の評価材料として使用されています。
高いスコアを維持・向上させることで、希望する部署への配属や責任あるポジションへの昇進が期待できます。
就職や転職などキャリアチェンジに有利
TOEICで優れたスコアを獲得することは、就職や転職において大きなアドバンテージとなります。
企業は国際的なビジネス環境に適応できる人材を求めており、高いTOEICスコアを持つことで、異なる業界や職種へのキャリアチェンジがよりスムーズに実現できます。
海外出張・海外赴任のチャンスが得られる
TOEICで優れたスコアを有することは、企業がグローバル展開する際に不可欠です。
高い英語スキルを持つことで、海外出張や海外赴任の機会が増え、国際的なビジネスに参加するチャンスが得られます。
キャリアの幅を広げ、新たな挑戦に臨むために、TOEICスコアの向上は重要です。
近年のTOEIC資格手当は足切り材料になりつつある
最近では、企業がTOEICスコアによる資格手当を一時的な報奨金だけでなく、将来的な足切り材料として活用する傾向が強まりつつあります。
以前はスコアによる手当は単なるボーナスの一環と見られていましたが、今後は「一定のスコアを持っていないと採用もしないし昇格もさせない」という、採用・昇進の重要な要素となる可能性も少なくありません。
多くの企業が国際的な競争環境において、従業員の英語スキルを重視しており、その一環としてTOEICスコアが注目されています。
今後は企業がグローバル展開を図る中で、英語コミュニケーション能力が不可欠とされ、その要件をクリアできるかどうかが採用や昇進の際の足切り基準となることでしょう。
TOEICにチャレンジしてみたい方は「TOEICの勉強法は?600点以上を取るための方法を紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEIC資格手当は一時的と理解し、早めにハイスコアを取得しよう!
今回は、TOEICによる資格手当や一時的な報奨金について解説しました。
企業によっては毎月数万円の手当が支給されるとあって、「TOEICのスコアアップに力を入れたい」と思った方も多いでしょう。
しかし、終盤でお話ししたように、「将来の足切り材料」としてTOEICが利用される傾向が強まってきています。
企業がグローバルなビジネス環境に適応するため、TOEICスコアの向上はキャリアにおいて不可欠です。
TOEICスコアは採用や昇進の際の判断材料となり、将来的には一定のスコアをクリアできないというところから採用や昇進が難しくなるかもしれません。
ですから、TOEIC資格手当が一時的なものであることを理解し、早めにハイスコアを取得することが重要です。
自身のキャリアアップのため、そしてグローバルなビジネス環境において競争力を維持するために、今すぐスコアアップに向けて取り組んでみましょう!