TOEIC対策で900点を目指すには?勉強法や勉強時間・対策についてご紹介! 更新時間 2023.10.22
TOEIC L&Rのスコアは、あなたの「英語力の証」として履歴書に書くことができます。
900点以上のスコアを達成することは、就活や転職を有利に進める手段の1つです。
しかし、895点以上を獲得できるのは、全受験者のわずか4.2%に過ぎません。
このスコアは超上級レベルの英語力を要するもので、学生時代に英語が得意だった人でも達成が難しいと言えます。
では、TOEICで900点を取得するためには、どのような勉強法が最も効果的なのでしょうか。
今回は、そのポイントについて解説します。
900点のレベルや取得のメリット、学習方法について理解を深めることで、より効率的にTOEIC900点を目指すことができるでしょう。
TOEICのスコアアップに興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC900点ってどんなレベル?理解して目標を掴もう
TOEIC900点の到達レベルとは何かを理解し、それに向けた明確な目標を掲げるポイントを解説します。
TOEIC900点は英検でどのレベル?
TOEIC900点を理解するために、英検との対比が参考になります。
TOEIC900点は、英検では「準1級」に相当します。
これは非常に高いレベルであり、広範な英語スキルが求められます。
リーディングやリスニングだけでなく、スピーキングやライティングも高度な能力が必要です。
ちなみに英検1級は、TOEIC945点以上のレベルです。
TOEIC900点の難易度は超高い!
TOEIC900点の英語レベルは最上級です。
TOEICは5段階でコミュニケーション能力を評価し、900点はその中でも最上級のAレベルに相当します。
このスコアを持つ人は、英語をそのまま理解できる傑出した能力を有しています。
一般的には「英語で仕事がスムーズに行えるレベル」と評価され、多くの企業では「国際的に活躍可能なビジネスパーソン」として高く評価されるでしょう。
TOEIC900点には正解率90%以上が必須
TOEIC900点を目指すなら、セクションごとに正確な理解が不可欠です。
TOEIC試験は990点満点なので、正解率が90%以上ないと900点に達せない計算になります。
全200問の内、最低でも180問以上を正確に解答することが必要です。
つまり、誤答できるのは、せいぜい19問までということを理解しておきましょう。
簡単にミスを許さない高い精度が、この高得点の鍵となります。
試験前だけ短期集中して勉強するのではなく、コツコツとした確実な学習が不可欠です。
TOEICの資格について詳しく知りたい方は「TOEICって資格なの?目標スコアや対策方法を詳しくご紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEIC900点のメリット3選!成功者が手に入れる価値
TOEIC900点を取得することで得られる具体的なメリットは以下の3つです。
- TOEIC900点の社会人は転職でプラス評価される
- TOEIC900点の大学生は就活で無敵
- 昇進・昇格・海外進出などのチャンスが豊富
では、その価値について具体的に紹介します。
TOEIC900点の社会人は転職でプラス評価される
企業の中には、社内での評価にTOEICスコアを活用しているところが多く、中途採用の際にも幅広く利用されています。
英語の資格試験が増えつつある中でも、依然としてTOEIC® L&Rテストを採用する企業は多い現状です。
具体的には、英語を使用する部署の中途採用において53.8%の企業がTOEICのスコアを要件・参考としており、求められるスコアは平均620点といわれています。
TOEIC900点を有すると、履歴書にその高得点をアピールポイントとして記載でき、英語を要するポジションのオファーを得ることも可能でしょう。
一部の企業では、「実務経験」よりも「英語力」を優先的に考慮するケースもあるそうです。
例えば、営業経験がない人材に英語教育を行うよりも、ハイスコアを持つ人材を採用して営業力を教える方が早いという理由です。
TOEIC900点持っていれば、転職活動において有力なキャリアアップの手段となります。
TOEIC900点の大学生は就活で無敵
大学生がTOEIC900点を取得すると、就職活動において圧倒的な強みを手に入れます。
近年の就職活動においては、履歴書にTOEICのスコアを記載することが一般的です。
その基準として500点以上が求められ、評価されるのは600点以上と言われています。
国際ビジネスコミュニケーションの調査によると、2019年の内定者の平均スコアは547点であり、これが一つの指標となっています。
従って、600点以上のスコアを有することは、就職活動において有利になることが理解できます。
では、TOEIC900点を持つ場合はどうでしょうか。
例えば、東京大学の文系の大学院生の平均スコアが800点台前半であることを考えると、TOEIC900点はそれ以上の優れたスコアです。
この高得点は学歴以上の強力なアピールポイントとなり、自らの価値を際立たせることが期待されます。
昇進・昇格・海外進出などのチャンスが豊富
TOEIC900点を持つことは、キャリアのさまざまな段階での成功につながります。
職場内で「英語が得意な人」として評価されることで、自身の存在感が増し、一層信頼を得ることが可能です。
また、海外出張や海外赴任の機会を手に入れやすくし、昇進や昇給の可能性も拡大します。
実際、海外赴任においても「600点台前半」が求められるケースが少なくありません。
従って、TOEIC900点を取得することは、間違いなく大きなアドバンテージとなります。
総合商社や外資系企業など、英語力が不可欠な企業であれば、一定の評価を確実に受けるでしょう。
近年、多くの企業が海外展開を進めており、TOEIC900点を有することで企業選びの選択肢が大いに広がります。
外資系企業への就職後も、高い英語スキルを活かして業務をスムーズに遂行できるでしょう。
必要な英語力を知ろう!TOEIC900点への道のり
TOEIC900点を達成するために、必要な英語力のポイントやスキルを解説します。
TOEIC900点に必要な単語数は10,000語以上
TOEIC900点を目指すためには、広範な語彙が不可欠です。
試験に出題される単語は、ビジネスや一般的な日常生活に関するものが多く、その数は10,000語以上に及ぶと言われています。
単語力の向上は、リーディングやリスニングでの理解力向上に直結しますので、しっかりと焦点を当てましょう。
リスニングは満点を目指す
TOEIC900点を達成するには、リスニングスキルの向上が不可欠です。
TOEICリスニングの満点取得は決して簡単ではありませんが、リーディングよりは満点を取りやすいとされています。
リスニングセクションではスピード感と正確性が求められ、満点を狙うことが理想です。
慣れ親しんだ英語のリスニング素材を用いて、幅広いアクセントやスピードに対応できるよう練習しましょう。
リーディングは90%の正答率を目指す
TOEIC900点を取得するためには、リーディングセクションでの正確性が重要です。
正答率90%以上を目指すことで、豊富な知識と高度な読解力を証明できます。
解答スキルだけでなく、文章の理解力や文脈把握の能力を向上させるために、幅広いジャンルの文章に触れることが大切です。
【スコア別】TOEIC900点に必要な平均勉強時間
オックスフォード大学出版局の調査をもとに、TOEIC900点を取るために必要な平均勉強時間について、成功者の学習スケジュールをスコア別に紹介していきます。
600点台に必要な勉強時間は800時間
TOEIC600点は受験者の平均スコアですが、そこから900点を目指すには約800時間の勉強が必要とされています。
期間でいうと、1年前後が目安です。
ただし、TOEICスコアアップには多くの時間が必要なので、まずは中間目標を定めたほうがいいでしょう。
600点台の方は、まずは700点台を目標にすると、英語学習の成長が実感できます。
毎日一定のペースでコツコツと学習を積み重ね、確実にスキルアップを図りましょう。700点台に必要な勉強時間は600時間
次に700点台を目指す場合、平均的な勉強時間は約600時間です。
1日2時間、週末に3時間の勉強時間を確保できた場合でも、9ヶ月以上かかる計算になります。
700点台の方も同様、まずは800点台からチャレンジしましょう。
無理にジャンプアップを狙うと、勉強法を間違えて非効率になる可能性があるからです。
基本的なスキルが身についていることが前提となりますが、より高度な理解とスコア向上を目指すために、継続的かつ効果的な学習プランを組むことが重要です。
800点台に必要な勉強時間は300時間
800点以上を獲得するには、平均的な勉強時間が約300時間となります。
この段階では既に高いスキルが備わっているため、より効率的な学習法や模擬試験の活用がポイントです。
焦らず確実にスコアを伸ばしていけるよう、弱点の克服や実践的な学習をするよう心掛けましょう。
TOEIC対策で短期で点数を上げたい方必見!「短期集中でTOEIC対策に強い通信講座は?短期で受けられる通信講座をご紹介!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
効果的な勉強法!TOEIC900点取得の鍵となるアプローチ
実践的なTOEIC対策法や効果的な勉強アプローチについて、わかりやすく解説します。
模擬テストは1回で終わりにしない
TOEIC900点を取得するためには、模擬テストを活用することが不可欠ですが、重要なのは1回だけでなく継続的な利用です。
模擬テストを受験し、誤った箇所や理解できなかった部分を徹底的に分析しましょう。
その後、同じテストを繰り返すことで、徐々に改善されたスコアが得られるようになります。
シャドーイングで耳を慣らす
リスニングスキルの向上には、シャドーイングが効果的です。
英語のネイティブスピーカーの発音やリズムに耳を慣らすことで、自然なリスニングが身につきます。
特にTOEICのリスニングセクションではスピーカーの発音がクリアに聞き取れることが重要なので、シャドーイングは有効な訓練法です。
英単語は例文ごと覚える
単語を暗記する際には、その単語がどのような文脈で使われるのかを理解することが重要です。
単なる意味だけでなく、実際の例文を覚えることで、その単語の使い方やニュアンスを把握しやすくなります。
例文と単語を同時に覚えることで、より実践的な英語スキルを身につけることができます。
TOEICにチャレンジしてみたい方は「TOEICの勉強法は?600点以上を取るための方法を紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEIC900点を突破するコツを伝授!成功への近道
TOEIC試験で高得点を獲得するための、具体的なテクニックやコツを紹介します。
弱点の克服に時間を使う
TOEIC900点を取得するには、まず自身の弱点を正確に把握しましょう。
模擬テストや過去の結果を分析し、どのセクションやパートで苦手なのかを特定します。
その後、その弱点に焦点を当て、時間をかけて克服する努力を惜しまないことが重要です。
弱点がクリアになることで、全体のスコア向上に繋がります。
リーディングパートの時間配分に注意する
TOEICのテストは時間が制約となる厳しい試験です。
特にリーディングパートでは、各問題に割り当てられた時間を守りながら、確実に解答していくことが求められます。
テスト前に各セクションごとの目安時間を設定し、実践的な時間配分のトレーニングを行ってください。
テスト本番での焦りを軽減し、効率的な解答が可能になります。
問題文や選択肢を分析する
問題に対処する際に、ただ答え合わせをしているだけでは効果がありません。
「なぜ誤答したのか?」を十分に分析できず、800~900点台のスコアを目指す上でのヒッカケ問題に苦しんでしまいます。
「Lパートはそれなりに聞き取れていると思うが、返ってきたスコアは低い…」と感じる方は、正確に聞き取れていないか、もしくは読み取れていない可能性が高いでしょう。
また、「言い換え」やヒッカケ問題に気づけていない可能性もあります。
問題に対して深く考え、答え合わせをする際に、「言い換え」と「キーワード」に特に注意してみてください。