TOEIC対策でリスニングで点数を取るには?リスニングのおすすめの勉強法についてご紹介 更新時間 2023.09.21
TOEIC対策において、日本人の学習者は、リスニングに苦手意識を持つ人が多いのではないでしょうか。
しかし、TOEICの仕組み上、リスニングのほうが点を取りやすいので、リスニング対策を徹底することはスコアアップに効果的です。
今回は、TOEICのリスニングセクションで確実にスコアを伸ばすための勉強法をご紹介します。
「リスニングパートのスコアが伸びない」
「リスニングの対策方法が分からず何もしていない」
このような悩みを抱えている方は、ぜひ参考に読んでみてください。
TOEICのリスニング問題が聞き取れない原因とは?
TOEICのリスニング対策としてよく取られる手法に、教材の音声を何度も聞くというものがあります。
これは正解でありつつ、同時に間違いでもあります。
耳が慣れていくという面では、リスニング力のベースがしっかり備わっている場合には効果があるかもしれません。
しかし、基礎ができていない状態で何度も音声を聞いても効果は薄いのです。
では、なぜ英語を聞いても理解できないのでしょうか。
具体的な対策を講じる前に、その原因を理解しましょう。
語彙力がない
TOEICリスニング問題で聞かれる内容は、日常英会話やビジネスシーンで使われる表現が中心です。
語彙力が不足していると、単語やフレーズが聞き取れず、内容の意味が理解できません。
充実した語彙力を身につけるためには、多読や単語帳の活用が役立ちます。
音声として聞き取れない
英語のリスニングでは、単なる単語やフレーズだけでなく、音声としての特徴やアクセントも理解する必要があります。
アクセントやイントネーションが不明瞭だと、正確な聞き取りが難しくなります。
「カタカナ英語」から抜け出し、できるだけ聞こえてくる音に近づけて発音することが重要です。
ネイティブスピーカーの発音を模倣することで、正確な音を覚えましょう。
TOEICの資格について詳しく知りたい方は「TOEICって資格なの?目標スコアや対策方法を詳しくご紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICリスニング問題の形式と構成
TOEIC試験のリスニングセクションは、約45分間で100問の設問に回答します。
満点は495点ですが、採点のシステムの都合上、1~2問が不正解であっても満点を取れる可能性があります。
ただし、音声は全て1回しか放送されず、メモをするのも禁止です。
その点に注意し、以下の4つのパートごとの問題構成を理解しましょう。
Part1:写真描写問題
1枚の写真について4つの短い説明文が1度だけ放送される。説明文は印刷されていない。4つのうち、写真を最も的確に描写しているものを選び解答用紙にマークする。
問題数は6問で、所要時間は3分です。
Part2:応答問題
1つの質問または文章とそれに対する3つの答えがそれぞれ1度だけ放送される。印刷はされていない。設問に対して最もふさわしい答えを選び解答用紙にマークする。
問題数は25問で、所要時間は9分です。
Part3:会話問題
2人または3人の人物による会話が1度だけ放送される。印刷はされていない。会話を聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。会話の中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。 各会話には設問が3問ずつある。
問題数は39問で、所要時間は17分です。
Part4:説明文問題
アナウンスやナレーションのようなミニトークが1度だけ放送される。印刷はされていない。各トークを聞いて問題用紙に印刷された設問(設問は放送される)と解答を読み、4つの答えの中から最も適当なものを選び解答用紙にマークする。トークの中で聞いたことと、問題用紙に印刷された図などで見た情報を関連づけて解答する設問もある。各トークには質問が3問ずつある。
問題数は30問で、所要時間は16分です。
TOEICリスニング対策の勉強法とは?
TOEICリスニング対策とおすすめの勉強法は、「シャドーイング」と「ディクテーション」です。
では、詳しい勉強法について解説していきます。
シャドーイング
リスニングスキル向上のために有効な方法として、シャドーイングが挙げられます。
これは、ネイティブスピーカーが発する音声を瞬時に再現して発音する練習法です。
シャドーイングを徹底することで、発音の矯正や単語・文法のインプットができます。
英語のリズムやイントネーションを学び、耳と口の連携を強化することで、実践的なリスニング力が向上するでしょう。
シャドーイングは繰り返し行うことで、徐々に正確な発音と理解が身につくのが特長です。
ディクテーション
ディクテーションは、聞こえてくる音声を文字に起こす作業です。
TOEICリスニング問題の内容を正確に文字に起こすことで、リスニング中の理解度を確認し、聞き取りの精度を高めることができます。
特にリスニングパート1や2の短い会話や文章に対して効果的です。
ディクテーションを通じて、細かなニュアンスや表現力にも注目し、リスニングスキルを磨きましょう。
リスニングセクションの模擬試験を積極的に受験する
TOEICリスニングのスコア向上に効果的な勉強法の一つは、模擬試験を積極的に解きまくることです。
リアルな試験環境で問題に取り組むことで、実践的なスキルが向上し、自分の弱点や改善点を把握できます。
TOEIC試験では、同じパターンの問題が繰り返し出題される傾向にあります。
そのため、何度も模擬試験を解き、出題傾向やパターンに慣れておくことが大切です。
英語のポッドキャストやオーディオブックを活用する
日常的に、英語のポッドキャストやオーディオブックを聴くことも効果的です。
リアルな英語表現や様々なアクセントに触れることで、リスニング力が向上し、試験での理解力もアップします。
リスニングに特化した英会話クラスを受講する
リスニング能力を伸ばすためには、リスニングに特化した英会話クラスを受講するのもおすすめです。
専門の指導者によるフィードバックを受けながら、実践的なスキルを身につけることができます。
TOEICリスニング対策におすすめのアプリ
TOEIC対策はスマホを利用して効率的に学びましょう。
リスニング対策ができるアプリなら、スキマ時間や移動時間を活用して気軽に学習できます。
ここでは、TOEICのリスニング対策に役立つアプリを3つ紹介します。
スタディサプリENGLISH
スタディサプリENGLISHは、「スタサプ」の愛称でも知られる受験生に人気の学習動画アプリです。
TOEIC® L&R TEST対策コースは、約580本の講義動画とパート別のトレーニング問題、TOEIC® L&R TEST20回分相当の問題演習などが1つのアプリにまとまっています。
リスニング対策に欠かせない「シャドーイング機能や「パート別対策」も充実しており、基礎から応用まで全ての対策が可能です。
利用料金は月額3,278円で、上級者よりも初心者におすすめできます。
初回のみ1週間の無料体験ができるので、気になる方はお気軽に試してみてください。
SANTA TOEIC®
Santa(サンタ)は、AI機能や自分の弱点を分析する機能が特徴の学習アプリです。
AI機能が選び出したおすすめ問題で、自身の苦手な問題や弱点パートをなくしながら対策をしていく事ができます。
講義動画もついているので、効率的にTOEICスコアを上げていくことができるでしょう。
アプリには25回分の模試問題があり、料金は無料です。
一部の機能は有料になっていますが、3ヶ月プランでも月額3,000円とリーズナブルに始められます。
TOEIC600点以上の中上級者向けに設計されているので、該当する方はぜひお試しください。
トレーニングTOEIC test
トレーニングTOEIC testは、無料で500問ものリスニング問題を解くことができるアプリです。
有料アプリと比べると機能や問題の質はやや劣りますが、それでも無料で多くの問題に取り組むことができます。
また、英単語もレベル別に学べ、TOEIC初心者やコストを抑えたい方におすすめです。
ただし、問題のクオリティがあまり高くないため、上級者は物足りなさを感じるかもしれません。
TOEIC対策で短期で点数を上げたい方必見!「短期集中でTOEIC対策に強い通信講座は?短期で受けられる通信講座をご紹介!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEIC試験当日のリスニング対策
TOEIC試験当日に、気をつけておくべき3つのポイントを解説します。
1. 問題音声再生前に問題文をチェックする
リスニング対策の鍵として、問題音声が再生される前に、該当する設問の内容を先読みしておくことが大切です。
予め問題文を確認することで、注意を集中すべきポイントが明確になり、スムーズな回答が可能です。
2. 自信がない場合は即座に判断を下す
テスト中に自信がないと感じた場合、迷わず即座に判断を下すことが肝要です。
リスニングセクションでは敏速な意思決定が求められるため、ためらわずに自分の予測や感覚に基づいて進むようにしましょう。
3. 聞き取りにくかった部分にこだわりすぎない
テスト中に一部の音声が聞き取りづらい場合、それに固執せずに次に進むことが肝心です。
全体の理解度を維持することが目標なので、一部が理解できなくても全体の流れを重視し、余裕をもって次の問題に取り組むことを心がけましょう。
TOEICにチャレンジしてみたい方は「TOEICの勉強法は?600点以上を取るための方法を紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。