TOEICが就活でアピールできる点数は?面接でのアピール方法もお伝えします! 更新時間 2023.10.13
TOEICスコアを活かして就職活動を進めたいけれど、具体的に何点から有利になるのか、目標スコアが不明瞭な方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回は、TOEICのスコアが就職活動において有利な理由と、適切な目標スコアについてご紹介します。
TOEICスコアを履歴書に書くときの注意点や、スコアを重視する企業についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
![](https://www.tsuushinsei.net/file/upload/1693904905_166991669664f6f009d6e3c.jpg)
TOEICは就活に有利になる?
TOEICのスコアは、企業にとって英語コミュニケーション能力の指標として利用されます。
スコアが高ければ、英語での業務がスムーズに行える可能性が高まります。
しかし、英語を使わない仕事に就職したい場合、選考におけるTOEICスコアのどのくらい重要なのでしょうか?
TOEICスコアは就活に欠かせない
TOEICのスコアは、就活において非常に重要な要素の一つです。
多くの企業は、候補者の英語力を確認するためにTOEICスコアを参考にします。
TOEICのスコアが高ければ、企業はあなたの英語コミュニケーション能力が高いと判断しやすく、その結果、選考の有利な要因となります。
新卒採用の50%以上の企業がTOEICスコアを見ている!
日本国内の多くの企業が、新卒採用時にTOEICスコアを重要視しています。
以下は、国際ビジネスコミュニケーション協会が調査した、「新卒採用における企業・団体のTOEICの活用状況」です。調査によれば、新卒採用を行う企業の50%以上がTOEICスコアを採用選考の一環としています。
この数字からも、TOEICが新卒採用プロセスにおいてどれだけ重要かがわかります。
TOEICの点数評価
TOEICスコアが就活においてどの程度有利になるかは、企業や業界によって異なります。
一般的に、TOEICのスコアは以下のように評価されます。
- 600点未満: 基本的な英語能力がある。
- 600点 - 750点: 日常業務での英語コミュニケーションが可能。
- 750点 - 900点: ビジネス英語として高い実用性があり、国際的なビジネス環境でも通用する。
- 900点以上: 非常に高い英語力を持つ。国際的なビジネスでのキャリアに適している。
TOEICのスコアは、あなたのキャリアにおいて有力な武器となり、就職活動において優れたアピールポイントとなります。
そのため、TOEICを通じて英語力を向上させ、スコアを上げる努力は非常に価値があるのです。
TOEICにチャレンジしてみたい方は「TOEICの勉強法は?600点以上を取るための方法を紹介」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICが就活でアピールできるスコアは何点?
選考シーンにおいて、企業がTOEICの点数を重視していることがわかりました。
次に、就活でアピールできるスコアについて解説したいと思います。
TOEICが就活でアピールできるのは600点以上
TOEICのスコアが就活でアピールできるかどうかは、スコアの高さにかかっています。
一般的に、TOEICのスコアが600点以上であれば、就活においてアピールできると言えます。
つまり、600点未満の場合は、TOEICスコアをアピールできないということです。
600点以上のスコアは、基本的な英語能力があることを示し、多くの企業で採用の要件を満たすレベルとされています。
日本のTOEIC平均スコアは580〜590点
日本国内のTOEIC受験者の平均スコアは約580〜590点程度です。
つまり、平均的な日本人受験者のスコアはこの範囲に収まっており、この水準を超えることで競争力を高めることができます。
TOEICのスコアが600点を超えれば、日本の平均を上回ることになり、就活において優位性を持つことができるという訳です。
就活を有利に進められる点数は700点以上
さらに、就活を有利に進めるためには700点以上を目指すことをおすすめします。
700点を超えると、日常業務での英語コミュニケーションが可能なレベルとされ、多くの企業で高く評価されます。
特に、国際的なビジネス環境でのキャリアを希望する場合に有利なスコアです。
また、外資系企業での就職を考えている場合は、さらに高い800点以上のスコアが求められることがあります。
人気の資格が気になる方は「人気資格ランキング!2023年ver」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICのスコアを履歴書に書くときの注意点
TOEICスコアを履歴書に書く際には、以下の3つに注意してください。
①嘘のスコアを書かない
②600点未満は書かない方がいい
③直近2年以内のスコアを明記する
それぞれについて、詳しく解説します。
嘘のスコアを書かない
大前提として、実際のTOEICスコアよりも高いスコアを書くことはやめましょう。
応募する際には自己申告ですが、採用に至った場合、TOEICの認定証の提出を求められることがあります。
履歴書に誤ったスコアを記載していたことが発覚した場合、信頼性を損ねることになり、場合によっては内定が取り消しになる可能性も少なくありません。
正直さと誠実さが大切です。
600点未満は書かない方がいい
TOEICスコアを履歴書に書く際、600点未満のスコアは書かない方が無難です。
これは一般的な基準として受け入れられており、低いスコアを公にすることは逆に不利に働く可能性が高いからです。
600点未満の場合、他の強みやスキルをアピールポイントとする方が賢明かもしれません。
直近2年以内のスコアを明記する
TOEICスコアを履歴書に記載する場合、できるだけ直近2年以内のスコアを明記しましょう。
TOEICのスコア自体に有効期限はありませんが、公式認定証の再発行期限が2年になっています。
また、採用担当者は最新のスキルや実力を知りたいと考えていることが多いです。
直近のスコアが高ければ、それを強調し、自信を持ってアピールしましょう。
![](https://www.tsuushinsei.net/file/upload/1693904905_166991669664f6f009d6e3c.jpg)
![](/file/upload/1698722783_921861570654073df6b425.jpg)
TOEICを就活で重視する業界や職種
TOEICスコアの要求レベルは、業界や職種によって異なります。
国際的な企業や外資系企業では高いスコアが求められることが多い一方、国内向けの業務に従事する場合は、あまり高いスコアが必要ないこともあります。
業界や職種を考慮して、自分の目標スコアを設定しましょう。
TOEICを重視する業界
新卒採用の際に、TOEICを重視する傾向が高い業界は以下の通りです。
大手商社やメーカーなどの海外部門では、800点以上のスコアが求められるケースも少なくありません。
外資系企業や国際的なキャリアを考えるなら、業務内容に合わせて英語スキルを高めましょう。
また、ホテルや旅行業界、国際観光業、外国語教育関連でも、TOEICスコアがアピールポイントとなります。
外国人とのコミュニケーションが必要な職場では、高い英語力が求められるでしょう。
TOEICを重視する職種
TOEICを重視する主な職種は、以下の通りです。
外資系企業や国際取引の仕事では、外国とのコミュニケーションが頻繁に発生する職種では、TOEICのスコアが重要です。
多くの場合、求人情報に具体的なスコア要件が明示されており、条件を満たさなければ応募できません。
英語が業務で不可欠なため、スコアの他にも実用的な英語力が必要です。
英語スキル向上に努力し、求人情報のスコア要件をクリアしましょう。
TOEICスコアを必須条件にしている企業
新卒採用において、TOEICスコアを参考にしている企業を紹介します。
求められるスコアの詳細は、職種やポジションによって異なるので、あくまでも参考程度にご覧ください。
600点〜
企業名 | 職種 | スコア |
---|---|---|
日立製作所 | 財務 | 600 |
川崎重工業 | 技術職 | 600 |
ソニー | データサイエンティスト | 600 |
日本たばこ産業 | IT系総合職 | 650 |
700点〜
東レ | 営業 | 700 |
---|---|---|
日産自動車 | 国内マーケティング | 730 |
住友商事 | 営業 | 730 |
双日 | 営業 | 730 |
NTT西日本 | 営業 | 740 |
800点〜
武田薬品工業 | プロダクトマネージャー | 800 |
---|---|---|
楽天 | 事業企画 | 800 |
ソニー | 海外企業向け営業 | 800 |
パナソニック | グローバル法務 | 800 |
900点〜
パナソニック | 海外広報 | 900 |
---|---|---|
丸紅 | 法務 | 900 |
新卒採用で企業がTOEICを参考にする主な理由
近年では、エントリーシートの資格欄にTOEICスコアを記入する欄が設けられるほど、新卒・中途問わず重視されています。
本章では、新卒採用において、企業がTOEICスコアをチェックする理由について解説したいと思います。
スコア形式で評価されるから
新卒採用において、企業がTOEICスコアを参考にする主な理由の一つは、スコアが客観的かつ評価が容易な形式で提供されることです。
また、TOEICの知名度が高いこともあるでしょう。
成績には学校や専攻の違い、試験の難易度の差などが影響する場合もありますが、TOEICのスコアは英語スキルの比較的公平な指標となります。
ビジネスで活かせる英語力を判断できるから
多くの企業は国際市場での競争が激しく、グローバルなビジネス展開が求められています。
そのため、採用担当者はTOEICスコアを通じて、候補者が実際のビジネス状況で英語を活用できるかどうかを判断します。
TOEICは、英検やTOEFLと違って、そもそもビジネスでの日常会話やコミュニケーションを念頭に置いた試験です。
採用担当者にとって、ビジネスにおける英語能力を知るための、貴重な指標となっています。
入社後に英語レベルを上げるのが困難だから
企業側から見ると、入社後の英語トレーニングには多大なリソースと時間が必要です。
そのため、新卒採用時に英語スキルを持つことは、入社後のトレーニングを軽減させます。
就職活動中にTOEICスコアを向上させ、英語スキルを証明することは、多くの企業で高く評価される要因の一つです。
転職で資格をとりたい方は「転職で役に立つおすすめ資格!理由や難易度を徹底解説!」から詳しく見ることができます。参考にしてみてくださいね。
TOEICスコアの目安を知って就活に活かそう!
就活におけるTOEICスコアの重要性について解説しました。
TOEICのスコアが就職活動での強力な武器となるために、目標を明確にし、コツコツと努力を続けることが不可欠です。
自分の英語力を正確に評価し、希望する業界や職種のスコア要件と照らし合わせて目標スコアを設定しましょう。
「仕事で必要になったら受験しよう」という方も多いですが、社会人になると仕事が忙しく、英語学習に割ける時間も限られてしまいます。
学生のうちに目標スコアを達成していれば、昇進や昇格、希望するポジションへの配置などで有利になるのは間違いありません。
TOEICのスコアが就職活動での強力な武器となるために、目標を明確にし、コツコツと努力を続けることが不可欠です。
![](https://www.tsuushinsei.net/file/upload/1693904905_166991669664f6f009d6e3c.jpg)
![](/file/upload/1698722783_921861570654073df6b425.jpg)