通信制高校は在宅学習がメイン!在宅でも継続可能な学習方法のコツも紹介! 更新時間 2023.08.18
自分の都合に合わせた登校と学習で、高校を卒業できる通信制高校。
通信制高校のなかには、全国各地に展開している学校もあるため、居住地は関係ありません。
地方にいても、首都圏在住者と同じペースで学習できます。
「自分に合わせられるなら、高校に通わなくてもいいのかな?」と疑問に思いませんか?
本記事では、通信制高校における勉強方法や通学パターンについて解説。
通信制高校に現在通っている方や、通い始めた方はぜひとも参考にしてください!
通信制高校の勉強方法3選
「通信制高校に入学すると、どんな形式で授業が始まるの?」
「オンライン授業だけなの?」
「一人で黙々と受けるの?」
通信制高校での学習方法について、上記のイメージがありませんか?
中学卒業まで、毎日あった通学・クラスみんなで一斉に受ける対面授業・目の前にいる先生...。
通信制高校では、中学時代に当然だった景色はありません。
実際、通信制高校の勉強手段として、下記3点あります。
- 自宅での自主学習とレポート
- スクーリング
- 単位認定試験
一つずつ見ていきましょう!
自宅での自主学習とレポート
通信制高校のメイン学習方法が、「自主学習とレポート」です。
生徒各自、自宅からPCを開き、受講するオンライン授業。
配信されたものを視聴するので、自分の好きな時間に受けられますね。
「聞き逃した!」
「わからなかったから、もう一度解説を聞きたい」
「板書が追い付かない」
対面授業で受けていた頃、上記のような問題を抱えていませんでしたか?
オンライン授業の場合、いつでも・何度でも再生可能な点がメリット。
好きなだけ、理解できるまで再生できます。
どれだけ勉強内容を理解できたか、課題として出されるレポート提出により把握可能。
「勉強が苦手」「日中はバイトで忙しい」といった方でも、安心して授業に取り組めますね!
レポートについて詳しく知りたい方は、レポートについて徹底解説!の記事をチェックしてください!
スクーリング
「自宅学習だけだと、息が詰まる!」
「たまには登校したい!」
「人に会って相談したい!」
在宅学習を続けていると、上記を例とする欲求が生まれます。
「スクーリング」と呼ばれる、授業形式を受けると満たせますよ!
「登校し、教室で授業を受ける」「先生に直接相談できる」ことが可能になり、自主学習と無理ない両立が可能に。
平日週5日の登校が難しくても、できるときに通えればリフレッシュして授業や勉強に取り組めますよね。
通信制高校は、固定のクラスがないことが大半です。
登校し、たまたま一緒に授業を受けた人とも友達になれるので、新たな人間関係も作れるメリットがありますね!
単位認定試験
定時制・全日制同様に、通信制高校にも卒業要件があります。
「単位認定試験」と呼ばれる試験です。
「受けよう!」と思っても、必ずしも全員受けられるわけではないことは要注意!
「各科目で出されていた、レポートを提出」「決められたスクーリングの出席時間をクリアする」ことが条件になります。
年度末に年1回しかなく、いわば1年間の総テスト。
試験範囲が1年分におよぶので、「大丈夫かな...」と不安を抱きますよね。
出題内容・難易度は、テストまで課題としてあったレポートを反復して復習すれば、十分合格点に到達できるものが大半です。
日々の学習が効果を生むので、毎日継続して勉強しましょう!
通信制高校の通学パターン
上記で見たように、通信制高校での学習は在宅学習・スクーリングの二本柱がメインです。
在宅・登校をセットにした学習もできるため、通学回数も人により異なります。
実際、どのような通学スタイルが可能でしょうか?
具体的には、下記3点あります。
- 月数回の登校
- 週数回の登校
- スクーリングと学習センターへの登校のセット
一つずつ見ていきましょう!
月数回の登校
月数回、登校するタイプです。
月単位で、決まった回数登校すればいいので、週に決まった曜日・日数の登校は存在しません。
例えば、「月4回」で考えてみましょう。
毎週1回だけ通学すれば、月4回に到達しますね。
逆に、1週間に4日登校すれば、ほかの週は登校ゼロも可能に。
「さっさと登校日数をクリアしたい」
「1週間丸ごと休みたい」
「週1くらいなら...」
上記のような希望を持っている方なら、月数回タイプの登校はピッタリですね!
週数回の登校
週数回の登校をする人もいます。
上記で見たような、月数回と異なり、週に最低でも1回は登校が必須。
「1週間単位で、授業ゼロの週を作りたい」と考える方には不向きですね。
「バイトがあるので、週3日をバイトに費やしたい」
「毎週数回は登校したい」
「対面授業も受けたい」
上記のような考えの方だと、週に数回登校のスタイルが向いています。
月単位で難しい方は、週単位での通学スタイルを考えてみましょう!
スクーリングと学習センターへの登校のセット
スクーリングと学習センターへの登校を混ぜた形式もあります。
学習センターとは、各通信制高校が運営している教室のこと。
通信制高校の本部が、居住地から遠い場所にあっても、お住まいの地域に学習センターがあれば授業を受けられるスタイルです。
「通信制高校に通いたくても、遠くて通えない」
「時間もないので、学習センターで済ませたい」
「スクーリングで面接指導も受けたい」
上記に挙げた、希望がある方はスクーリングと学習センターのセット通学がオススメですね!
通信制高校の勉強で大切なこと
上記で、通信制高校への通学パターンについて紹介しました。
「月単位」「週単位」と、決まった期間内で登校するタイプや、スクーリングと学習センターへの登校をセットにした種類がありましたね。
いずれも、自分の都合に合わせて授業を受けられるので、サボろうと思えばいくらでもサボれます。
すべては自己責任になりますね。
自分次第で勉強できる通信制高校の生徒は、どういった姿勢で勉強に取り組めばいいのでしょうか。
受け身にならず、積極的になる
能動的にならず、積極性を持って授業を受けることです。
オンライン授業だけだと、「話を聞いて終わり」となりがち。
「聞いて終わり」を繰り返しても、理解度の促進につながらず、「勉強した気」になっているだけのこともありえます。
「わからないことがあれば、放置せずに先生に質問する」
「解けない問題があれば、理解できるまで何度も繰り返す」
「復習を徹底する」
いずれも一例ですが、積極性を持ち勉強することが大事です。
自分次第で勉強しない高校生活も送れますが、将来の選択肢が狭まる可能性があります。
意識して、積極的な勉強を習慣化づけましょう!
勉強を自己管理する
勉強を自己管理することも大事です。
通信制高校における勉強は、各生徒に任されています。
1日で受ける授業料・時間は定時制・全日制と違い固定化されていません。
「○日受けたら、明日は授業を一切入れない」ことも可能。
自分で授業時間を調整できるだけに、「1日(1時間)でどのくらいのペースを進めるか」常に考える必要がありますね!
先を見越した予定を立てておかないと、卒業要件や認定試験に合格できないおそれが。
未来を見据え、長期間にわたる勉強計画を立てましょう!
自分に合った勉強法設定のためにすること3選
上記で、通信制高校の勉強で大切なことを紹介しました。
「自主性を持って学習する」「計画を立てておこなう」ことでしたね。
いずれも、一日で身につけられるものではありません。
自分に合った勉強法を習慣化するために、どういったことが必要なのでしょうか。
具体的には、下記3点あります。
- 目標を設定する
- スケジュールを立てる
- 目標・スケジュールを適宜修正する
一つずつ見ていきましょう!
目標を設定する
目標を立てることが挙げられます。
目標と言っても、内容は多岐にわたりますよね。
卒業・テストの点数・○○大学への合格...。
目標が違えば、ゴールに向かっておこなうべき行動の中身も変わってきます。
目標を立てると、モチベーションを保った状態で作業に取り組める点もありますね!
目標を持っていると、「今日の勉強量・質では、○○大学への合格が遠ざかる...」などと、常に危機感を抱いて勉強できます。
モチベーションを保つためには、怠惰ではなく危機感・不安な気持ちを持ち続けることが大事。
「やらないといけない」と自らを追い込めば、おのずと勉強する気持ちになれますね!
スケジュールを立てる
スケジュールを立てて取り組むことも、必要なことです。
「いつまでに○○を終わらせるか」
「1か月・3か月後までに偏差値を上げる」
「今度のテストまで、○○日の時間がある」
スケジュールの考え方として、上記のようなものがあります。
決められた期限内で、目標達成に向けておこなう勉強。
ダラダラすることなく、期限を意識した勉強に取り組めるようになりますね!
なぜ、スケジュールを立てることが大事なのでしょうか。
小学生の頃あった、夏休みの宿題を思い出しましょう。
遊びに没頭し過ぎるがゆえ、宿題に手を付けず夏休み最後の日を迎えた経験がありませんか?
1日で、1か月分の宿題を終わらすのは無理に近いです。
必死にやったとしても、最後まで終わらず中途半端になることが大半。
小学生の頃と違い、通信制高校での勉強は卒業後の人生に影響を与えるので、スケジュールの順守を徹底しましょう!
目標・スケジュールを適宜修正する
目標とスケジュールを、都度修正することも求められます。
上記で、「目標・スケジュールを立てることは大事」と説明しましたが、初期に掲げたものを最後まで守り抜くことは困難。
たいていは、挫折するか下方修正することに。
いずれも、悪いことではありません。
「勉強の復習・理解度の促進に時間がかかった」などの理由で、計画通り進められなかった人もいますよね?
自分の事情に合ったレベルにまで目標値を下げれば、達成難易度も下がります。
注意したいのは、下げ過ぎないこと。
例えば、○○大学への合格を目標としていた人が、大学進学自体をあきらめるといった例です。
国内企業への応募資格として、最終学歴を大卒としていることがほとんど。
大学を卒業していないだけで、進路が狭まる可能性があります。
安易に妥協しないよう、注意しましょう!
まとめ~通信制高校における在宅学習~
本記事では、通信制高校における在宅学習について解説しました。
自宅から参加できるオンライン授業が主流ですが、登校して対面授業を受けることも可能でしたね。
毎日決まった時間に登校し授業を受ける定時制・全日制と違い、通信制高校だと高校に行くも行かないも自由。
自由だからこそ、決断をしてきた自分に責任が降りかかります。
自主的に、授業や勉強に取り組むことを忘れないようにしましょう!
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